有馬記念2022の予想です。

有馬記念2022の出走馬は、タイトルホルダー、イクイノックス、ジェラルディーナ、ヴェラアズール、エアフォーリアなど16頭。中山芝2500mで行われるG1戦です。

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有馬記念2022の予想です

特殊な中山芝2500mで行われる年末の大一番・有馬記念。

近年はキセキ、アエロリット、バビット、パンサラッサと明確に逃げたい馬がいたものの、今年は是が非でもハナを主張したい馬が不在。おそらくタイトルホルダーが自分でレースを組み立てる可能性大だろう。同舞台で行われた日経賞は道中にラップをグッと落とし、ラスト3ハロンで11秒台を計測しての逃げ切り勝ち。横山和生騎手としては同レースの再現に持ち込みたいのではないか。

タイトルホルダーより外にいるボッケリーニ、ブレークアップ、ディープボンドが早めに押し上げる展開は十分に想定できるが、向上面までゆったりと流れれば、基本的には立ち回りと器用さが要求されるレースになりそう。過去の有馬記念で言えば、2番ゲートから自然とハナに立ったキタサンブラックと3番ゲートから好位でロスなく立ち回ったクイーンズリングで決着した17年のようなレースになると見た。

本命は充実一途のジェラルディーナから入りたい

まず強調したいのは馬が明らかに成長している点。約1年前に行われたチャレンジカップでは馬体重が448キロだったが、前走エリザベス女王杯では470キロ。馬体重の増加とともに操作性が増しており、追い込み脚質から馬体重が増えてレースの幅が広がったリスグラシューを彷彿とさせる。前走エリザベス女王杯は枠順のアドバンテージが大きかったものの、次走で香港ヴァーズを制すウインマリリンを外から豪快に差し切り勝ち。決して枠順だけで勝利したわけではない。

3枠5番でC・デムーロ騎手なら前を射程圏に入れて運んでくれるはず。幸い、1~3番ゲートに入ったのが追い込み馬なので、最初のコーナーまでに内に潜り込みやすいだろう。まさに母ジェンティルドンナのように好位の内から直線で抜け出し、後続の追撃を振り切るというシーンがあってもいいのではないか。ここに来ての充実度、磨きがかかった操作性、鞍上と枠順を考えると、タイトルホルダー、イクイノックスの2強を負かすシーンがあってもいいはずだ。

相手はタイトルホルダーが堅実に走ってきそう

今年は国内で日経賞→天皇賞(春)→宝塚記念と3連勝。とりわけ宝塚記念はハイペースで飛ばしたパンサラッサを自ら追いかけ、そのまま押し切るという圧巻のパフォーマンスだった。これまでスタートから4コーナーまで先頭をキープした時は5戦5勝。今回はそういうレースになりそうで、本馬があっさりと逃げ切るシーンは十分にありそうだ。凱旋門賞明けになるが、中間の調整過程から状態は良さそう。昨年は凱旋門賞明けの2頭が2、3着。前走から間隔が空いた分、むしろ余力があると考えた方がいいのではないか。

3番手は3歳ならイクイノックスだろう

前走天皇賞(秋)は一人旅に持ち込んだパンサラッサの勝ちパターンを上り32.7秒で差し切るという着差以上に強い内容。皐月賞、日本ダービーでは2着で涙を飲んだが、現3歳世代ではポテンシャル最上位と言っていい。ただ本質的に飛びが大きく、伸び伸びと走れる東京コース向き。立ち回りと器用さが要求されるレースになると、上り最速で追い込むも差し届かずで終わる可能性はあるかもしれない。それでもルメール騎手なので、馬の弱点をある程度カバーできる。

穴ならいかにも玄人受けしそうなジャスティンパレス。前走菊花賞では3着に終わったものの、早めに前を追いかけたことを考えると、2着ボルドグフーシュ以上の内容。2走前の神戸新聞杯が好位から押し切っており、当時のような競馬に持ち込めば、この有馬記念でも上位に食い込むチャンスはあるだろう。位置を取れて追える鞍上・マーカンド騎手も強み。

ボルドグフーシュは不器用な追い込み馬のイメージだったが、前走菊花賞では3コーナー過ぎからロングスパートを打って2着を確保。今回は舞台が中山芝2500mなので、当時のように勝負どころから加速し続けられるかは半信半疑も、前走のようにスムーズに回ってくることができれば、馬券圏内に加わるチャンスはあるだろう。

エフフォーリアは古馬になって前進気勢がなくなり、馬が変わってしまった印象はあるものの、それでも前走宝塚記念では3着デアリングタクトから0.3秒差の6着とそこまで負けていなかった。中山芝2500mへの舞台適性は高く、スタートを決めて前々で流れに乗れれば、復活劇があってもいい。

ヴェラアズールは前走ジャパンカップで本命に推したが、今回はレースセンスのなさが悪い方に出そう。立ち回りと器用さが求められる前提に立つと、なかなか買いづらい。本馬が好走するとすれば、逃げ、先行勢が総崩れしている時だろう。

ディープボンドは昨年の有馬記念2着馬で、実績を考えると大分舐められているが、8枠16番は常識的に割引が必要だろう。それでも大外枠の分、オッズがついていることを考えると、押さえておきたい1頭だ。

最後にボッケリーニ。今年の日経賞では勝ち馬タイトルホルダーから0.1秒差の2着。7枠14番は割引が必要も、隣枠に逃げそうなタイトルホルダーがいるので、その後ろをついていけば、距離ロスなく回ってこれるのではないか。立ち回り戦になれば、残り目があってもいい。

有馬記念2022の印です

◎⑤ジェラルディーナ
〇⑬タイトルホルダー
▲⑨イクイノックス
△⑩ジャスティンパレス
△③ボルドグフーシュ
△⑦エフフォーリア
×⑥ヴェラアズール
×⑯ディープボンド
×⑭ボッケリーニ

以上、有馬記念2022の予想でした。