@h_r_p_studio さんの写真。)

チャンピオンズカップ2017の予想です。

チャンピオンズカップ2017の出走馬は、テイエムジンソク、サウンドトゥルー、アウォーディー、ケイティブレイブ、ノンコノユメ、ロンドンタウンなど16頭。中京競馬場ダート1800mで行われるG1戦です。

今秋のG1はここまで…

スプリンターズステークス◎ワンスインナムーン(7番人気3着)
秋華賞◎ディアドラ(3番人気1着)
菊花賞◎トリコロールブルー(8番人気15着)
天皇賞(秋)◎レインボーライン(13番人気3着)
エリザベス女王杯◎スマートレイア―(6番人気6着)
マイルCS◎ヤングマンパワー(12番人気14着)
ジャパンC◎シュヴァルグラン(5番人気1着)

こうやって振り返ると、上位人気で本命を打ったのはディアドラ(3番人気)くらいですし、今秋はG1がよく当たっています。

特に先週のジャパンカップは

とド本線で大勝しました。

今年のG1は残り5つ。もう1発くらいどこかでブチかましたいですね。

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チャンピオンズカップ2017の予想です

今年のチャンピオンズカップを予想する上で重要なのは、現状の古馬ダート中距離路線の層の薄さを認識することだろう。

これは何度も書いているが、現状の古馬ダート中距離路線は主役馬不在の大混戦。改めて2016年以降に行われた古馬ダート中距離G1の勝ち馬を振り返ってみたい。

◆2016年以降の古馬ダート中距離G1の勝ち馬
17年JBCクラシック(サウンドトゥルー
17年帝王賞(ケイティブレイブ、G1初制覇)
17年川崎記念(オールブラッシュ、G1初制覇)
16年東京大賞典(アポロケンタッキー、G1初制覇)
16年チャンピオンズカップ(サウンドトゥルー
16年JBCクラシック(アウォーディー、G1初制覇)
16年帝王賞(コパノリッキー)
16年川崎記念(ホッコータルマエ)

期間内に古馬ダート中距離G1で2勝以上を挙げたのは、サウンドトゥルーのみ。勝ち馬8頭のうち4頭はG1初制覇で、本来は既存勢力が圧倒的に強いダート路線だが、下からの挑戦が通用しやすくなっている。

今年のチャンピオンズカップにはG1馬8頭が出走しているが、これは豪華でもなんでもなく、強い馬がいないことでG1馬が続々と生まれているだけ。出走馬の半数くらいは能力的に大差ないという見方でいい。

能力的に大差ないのであれば、カギを握るのはやはり展開だろう。改めて出走馬を見ると、近2走で逃げたのはロンドンタウンのみ。今回は内のコパノリッキーかケイティブレイブが主導権を握りそうだが、田辺騎手も福永騎手もなるべく溜めていきたいはずで、ペースは意外と落ち着きそう。テイエムジンソクは4コーナー付近から早めに進出するので、逃げ、先行勢にとって楽な展開にはならないが、過去2年のような差し、追い込み決着にもならないのではないか。

ポイントをまとめると、

古馬ダート中距離路線の層が薄いため、下からの挑戦が通用しやすい
近2走で逃げたのはロンドンタウンのみで、ペースが意外と落ち着きそう

以上の2点を考慮すると中心はあの馬でいいだろう。

本命はテイエムジンソクが一気に頂点に上り詰める

竹之下騎手から古川騎手にスイッチしたのが大きかったのか、そのタイミングで馬が化けたのか分からないが、古川騎手が手綱を取ってからは完全に覚醒した感じ。唯一、敗れたエルムステークスは馬場差-2.5と普通のダートではなく、あの敗戦は全くの参考外でいい。前走みやこステークスはハイペースを早め先頭から横綱相撲。ただただ強いの一言で、G1に入っても格負けすることはない。

父はフレンチデピュティの仔のクロフネ。このフレンチデピュティの血が入っていると、下級条件からトントン拍子でG1で好走することが多く、サウンドトゥルー、アドマイヤジュピタ、サンアディユ、エイシンデピュティ、カレンチャンなどなど。枚挙にいとまがない。覚醒したテイエムジンソクもG1で即通用パターンだろう。

道中は逃げるコパノリッキーorケイティブレイブの2番手が濃厚。直線入り口で先頭に立ち、そのまま後続を振り切るはずだ。とにかくバテないので、いつも通り強気に乗れば、自ずと結果はついてくる。

相手はロンドンタウンが絶好の狙い目としか思えない

こちらも岩田騎手が手綱を取った2走前から馬に素軽さが出てきて、脚質に幅が出ていた印象。元々、大型馬ながらレースセンスの良さは光っていたが、ここに来て本格化の兆しが見えてきた。

今回なにより強調したいのは道中の位置取り。本馬より内に入った馬を見ると、前に行ける馬(コパノリッキー、ケイティブレイブ)と前に行けない馬(ミツバ、ノンコノユメ、メイショウスミトモ、モルトベーネ)がハッキリしており、本馬が内の前に行ける馬を見ながらその真後ろに収まるはず。過去のチャンピオンズカップを見ると、内をロスなく運べた馬が必ず伸びてくるので、内をロスなく運べそうな本馬を買わない理由はない。中京では結果が出ていないが、17年東海ステークスは大外ぶん回し。直線はしっかりと伸びており、適性については心配無用だ。

3番手はミツバがどう考えても舐められ過ぎ

前走JBCクラシックは早め先頭に立つ競馬で、勝ち馬サウンドトゥルーから0.2秒差(ケイティブレイブとはタイム差なし)。レースの流れとしては確実に勝ち馬に向いており、早めに動いた本馬の方がむしろ中身は濃かったといえる。

横山典弘騎手が騎乗してから馬に前向きさが出てきており、近走は意外と積極策を打つことが多い(2走前のシリウスステークスは芝スタートで行き脚がつかなかった)。今回はジャパンカップのシュヴァルグランではないが、予想外の好ポジションに収まるのではないか。内にコパノリッキー、ケイティブレイブと前に行く馬がいるので、ラチ沿いを通るのも簡単だ。

ケイティブレイブは能力上位で前に行けるので堅実駆けか。正直、帝王賞の出遅れからの直線一気がなんだったのかという近2走の敗戦だが、正攻法の競馬でG1を勝つ力はまだないのかもしれない。それでも先行策を取るテイエムジンソク、内を通るロンドンタウン、ミツバが上位に入るなら本馬もその近くでしぶとく粘り込んでいるだろう。

グレンツェントはJBCクラシックからどれだけ上積みがあるかがカギ。前走が5ヶ月近い休み明け、4歳という年齢を考えると、上積みがあるほうに賭けてみてもいいかもしれない。この枠配置なら同枠のロンドンタウンに上手くついていきたい。

アウォーディーは昨年のチャンピオンズカップで外々を回りながら2着。速い脚はないが、バテずに長くいい脚を使えるので、タフな中京ダートは合っているのだろう。ただ今回は昨年のような消耗戦にならないと予想。外々を回されて伸び切れずというシーンはありそうだが、テイエムジンソクが動いたタイミングで一緒にスパートすれば、上位進出してもいいか。

ノンコノユメは直線で捌けるかどうかがすべて。15年チャンピオンズカップはラチ沿いを通って2着。当時のような走りができれば、外を回る差し、追い込み勢よりは期待できる。

カフジテイクは末脚堅実な差し馬。展開的には前残り、内有利を想定しているので、評価を下げたが、ヨーイドンの競馬ならサウンドトゥルーよりも速い脚を使えるので、展開不向きでも突っ込んでくるかもしれない。

キングズガードはカフジテイクとキャラが瓜二つ。こちらのほうが自在性は少しあるが、能力、キャラに大きな差はない。カフジテイクを押さえるなら本馬も買っておきたい。

最後にモルトベーネ。アンタレスステークスの走りを見ると馬群の後ろで我慢したほうが伸びるようなので、今回の枠ならそういう競馬の形に持ち込めそう。中京ダート1800mの東海ステークスで2着。当時より相手は強力だが、混戦に紛れて3着くらいならあってもいいか。

チャンピオンズカップ2017の印です

◎⑬テイエムジンソク
○⑦ロンドンタウン
▲③ミツバ
△②ケイティブレイブ
△⑧グレンツェント
△⑪アウォーディー
×④ノンコノユメ
×⑫カフジテイク
×⑩キングズガード
×⑥モルトベーネ

以上、チャンピオンズカップ2017の予想でした。