有馬記念2023の予想です。

有馬記念2023の出走馬は、ジャスティンパレス、ドウデュース、スルーセブンシーズ、スターズオンアース、タイトルホルダー、ソールオリエンス、シャフリヤールなど16頭。中山芝2500mで行われるG1戦です。

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有馬記念2023の予想です

特殊な中山芝2500mで行われる年末の大一番・有馬記念。

過去5年はペースが淀みなく流れての末脚の持続力勝負になっているが、今年は開催終盤でも良好な馬場状態、タイトルホルダーが内枠からすんなりと逃げる展開を考えると、久しぶりに内、前有利のレースになりそう。主役馬不在で能力差が接近している混戦ムードでもあり、例年よりも展開や枠順が結果に影響を与える比重は大きいだろう。

本命はシャフリヤールの一撃があっていい

今年に入ってから存在感をやや失くしているが、年明け初戦のドバイシーマクラシックは内有利の中、外々を回って5着。前走ブリーダーズカップターフでは3着に終わったものの、4コーナーで勝ち馬オーギュストロダンの進路を取っていれば、本馬が勝利していても不思議ではなく、決して悲観する内容ではなかった。年齢を重ねて瞬発力にやや陰りが見えているのは事実も、能力自体は決して衰えていない。全兄は皐月賞で内から馬群の間を割りながら伸びてきたアルアイン。シャフリヤールは年齢を重ねてから母系の特徴が出てきており、今なら中山芝はむしろ向いているのではないか。

2年前のドバイシーマクラシックが逃げ馬の真後ろで立ち回り、直線で外に出しての押し切り勝ち。スタートは決して悪い方ではなく、1枠2番ならタイトルホルダーの直後を取れる可能性があり、ドバイシーマクラシックのようなレース運びができれば、展開ひとつで波乱を演出する資格はあるだろう。代打騎乗になる松山騎手は関西所属でも中山芝が得意で、特に中山芝重賞では【8.5.3.27】(勝率18.6%、連対率30.2%、複勝率37.2%、単回収率126%、複回収率123%)と好成績を残しているのも魅力。21年有馬記念では11番人気サラキアに騎乗して2着に持ってきている。

相手は能力と適性を信頼してスルーセブンシーズ

今年の宝塚記念では勝ち馬イクイノックスからタイム差なしの2着に好走。前走凱旋門賞は直線でスムーズに捌けていれば、2着ウエストオーバーと接戦を演じていても不思議ではなく、イクイノックスが引退した今なら国内最強のポテンシャルを秘めていると言っていいのではないか。枠順は確かに微妙だが、小脚が使えるドリームジャーニー産駒らしく中山芝の立ち回りが非常に上手(中山芝では【4.1.2.0】)。先週のディセンバーステークスのロングランではないが、内、前有利の決着でも1頭だけ外から別次元の末脚で伸びてくる可能性はありそうだ。

3番手は今年に入って本格化したジャスティンパレス

天皇賞(春)でG1初制覇を成し遂げると、宝塚記念3着、天皇賞(秋)2着と連続好走し、イクイノックス、スルーセブンシーズ以外には先着を許さず。差し馬ながら器用な立ち回りができるのが武器で、昨年の有馬記念こそ7着に終わったものの、本質的に中山芝2500mへの適性は高いだろう。スタミナに加えて一瞬の切れ味もあり、スローペースでも直線で進路さえ確保できれば、スッと伸びてくるイメージがある。

タイトルホルダーは秋2戦の走りを見ると、ピークを過ぎたのは間違いないものの、今回は絶好の枠順で楽に主導権を奪える形になりそうで、かつてのオグリキャップやジェンティルドンナのように立ち回りを行かして有終の美を飾るシーンがあっても良さそう。過去2年の有馬記念は差し、追い込み勢優位の競馬になっているだけで、日経賞を連覇しているのを見ても、中山芝2500mは得意条件のはずだ。

ソールオリエンスは3連勝で皐月賞を制して以降、勝ち切れないレースが続いているが、日本ダービー、セントライト記念、菊花賞ともに位置取りやコース取りで敗れただけで決して力負けではない。本質的に中山芝への適性は高く、日本ダービーのように先行勢を見ながらの位置を確保できれば、勝ち負けに加わってきていいだろう。

タスティエーラはクラシック三冠で皐月賞2着、日本ダービー1着、菊花賞2着と崩れなかったように、立ち回りの上手さが武器。13番ゲートは本馬にとって割引も、好位で流れに乗れれば、上位争いに加わる資格はあるか。

ドウデュースは秋初戦の天皇賞(秋)こそ7着に終わったが、前走ジャパンカップでは馬券圏内まであと一歩の4着に入り、前進を感じさせる内容。能力的には圏内も、凱旋門賞から帰国後は良くも悪くもスタミナ型になっているので、立ち回りや決め手が問われる展開になると、脚を余して敗れるシーンがありそう。

スターズオンアースはやはり枠順がネックになりそう。前走ジャパンカップは実質的な少頭数競馬で17番ゲートでも克服できたが、有馬記念は複数の馬にチャンスがあることを考えると、16番ゲートはやはり割引と考えていいだろう。中途半端な競馬では分が悪いので、スタートから出していくか、後ろで溜めるかの二択になるのではないか。

ディープボンドはピークを過ぎた印象があるものの、枠順的にレース運びがしやすそうで、2年前の有馬記念のように好位からしぶとく粘り込むシーンがあってもいいか。鞍上のマーカンド騎手はこの手の馬と相性が良く、鞍上強化での上積みもありそうだ。

ウインマリリンは使われながら良化しており、前走ブリーダーズカップフィリー&メアターフは見せ場を作っての4着。昨年の香港ヴァーズ、今年のドバイシーマクラシックだけ走れば、決してノーチャンスではなく、人気が全くないなら押さえておいても損はないか。

有馬記念2023の印です

◎②シャフリヤール
〇⑮スルーセブンシーズ
▲⑩ジャスティンパレス
△④タイトルホルダー
△①ソールオリエンス
△⑬タスティエーラ
×⑤ドウデュース
×⑯スターズオンアース
×⑥ディープボンド
×⑫ウインマリリン

以上、有馬記念2023の予想でした。