2017年2月13日(日)、スイスのサンモリッツ競馬場で開催された氷上(雪上)競馬「ホワイトターフ」を観てきました。

前回、スイス・サンモリッツ競馬場への行き方(アクセス)と行ってみて分かったことを書きましたが、今回は現地で観てきた氷上(雪上)競馬「ホワイトターフ」について書いていきましょう。

そもそも氷上(雪上)競馬って何?


(ゴール板の写真。スポンサーはスイスの老舗時計ブランド・ロンジン。)

氷上(雪上)競馬は文字通り、氷(雪)の上を走る競馬。「氷」と「雪」では意味合いが違いますが、凍結したサンモリッツ湖畔の氷上に圧縮雪を敷いて行われるので、日本語的には「氷上」でも「雪上」でも正解です。

正式名称は、White Turf(ホワイトターフ、以下同名称を使います)。2015年からはナイター競馬、NIGHT TURF(ナイトターフ)も年に一度だけ行われています。ホワイトターフ、ナイトターフの詳細は以下の公式ホームページをご覧ください。今度はナイトターフを観に行きたいですね。

ホワイトターフの公式ホームページ
ナイトターフの公式ホームページ

※豆知識ですが、2013年にはJRAに移籍する前のミルコ・デムーロ騎手がホワイトターフに参戦。4鞍騎乗して2勝を挙げる活躍を見せました。サンモリッツは地理的にイタリアから近いので、イタリア人騎手の参戦が多いのかもしれません。

ホワイトターフは1日7レース(最終日は8レース)、3種類の競走が行われます


(平地競走のレース風景、奥には色鮮やかなホテルが並んでいます)

2017年2月13日(日)は、1日7レース、3種類の競走が行われました。

当日の番組表は以下の通りです。

1レース(11:00):繋駕競走  1700m
2レース(11:30):平地競走   1600m
3レース(12:00):平地競走  1300m
4レース(13:15):スキー競走 2700m
5レース(13:45):平地競走   1600m
6レース(14:15):平地競走  1800m
7レース(14:45):繋駕競走  1700m

1日で計7レース。2017年の開催を振り返ると、初日と2日目は7レース、最終日は8レースが組まれていました。

レースの間隔は日本と同じで約30分。お昼休みは1時間ほどあります。

競走は3種類。平地競走(Flat race)、繋駕(けいが)競走(Trotting race)、スキージョーリング競走(skijoring)です。種類別にどういう競走なのか、現地で撮影してきた写真とともに見ていきましょう。

平地競走(Flat race)


(平地競走の4コーナーの攻防)

平地競走については説明不要でしょう。日本で私たちが親しんでいる競馬です。

当日は1600mのレースが2鞍行われたのですが、走破時計は1レース目が1分53秒54で、2レース目が2分8秒15。こんなに走破時計が違うなんて、同じ距離のレースなのかよって感じですが、競走馬の質や展開の影響があったのかもしれません。いずれにせよ1600mで2分くらいかかっているわけですから、芝やダートよりも時計がかかるのが氷上(雪上)競馬といっていいでしょう。私は4レースしか見ていませんが、全体的には直線入り口ではほぼ大勢が決していたような印象でした。

繋駕(けいが)競走(Trotting race)


(繋駕競走のゴール前)

繋駕競走とは、騎手が競走馬のうしろにある繋駕車(一人乗りの二輪馬車)に乗って行うレース。日本だと馴染みがないですが、欧州ではよく行われています。ただサンモリッツの氷上競馬は、スキー板の繋駕車(一般的には車輪)で行われるのが特徴です。

当日は1700mのレースが2鞍行われて、1レース目が2分42秒7、2レース目が2分42秒2。時計はやはりかかっていますね。レースとしては平地より面白い印象があり、直線に入っての攻防が意外とありました(私は1レース目で直線半ばで先頭に立っていた馬の単勝を持っていたのですが、ゴール手前で外の馬に差されました)。

◆繋駕競走のゴール前映像

スキージョーリング競走(skijoring)


(難易度が高そうなスキージョーリング出走馬の本場場入場)

スキージョーリング競走は、騎手がスキー板に乗った状態で馬に引いてもらうレースです。

1日、1レースだけ行われていました。距離は2700m。走破時計は3分21秒0なのでやはりかかっていますね。レースを観ていて、よく騎手が掴まっていられるなあと思ったのですが、案の上というか、1頭だけ落馬している人がいました。調べたところ、高度なスキー技術が要求されるようで、3競走の中では難易度が最も高い競技なのかもしれません(でもなんか楽しそうです・笑)。

ホワイトターフのチケットの種類と購入方法ついて


(A指定席。席は非常に狭いです。)

日本からはるばる行く方にとってはどの席で観るのがベストなのかは非常に迷うところ。私自身、行く前は全く情報がなかったので、行ってみて感じたことを踏まえながらチケットの種類と購入方法についてまとめました。

チケットは全部で6種類

ホワイトターフのチケットは全部で6種類あります(以下参照)。

A指定席: 80スイスフラン
A席:   70スイスフラン
B席:   60スイスフラン
C席:   40スイスフラン
立ち見: 20スイスフラン
内馬場: 40スイスフラン

※A~C席は座席に番号が書いていない、いわゆる自由席。またC席のみ家族割りがあります。

日本のように入場料と席料を払う仕組みではなく、席料に入場料も含まれています。

私は競馬のためにわざわざスイスまで行ったので、奮発してA指定席を購入しました。A指定席はゴール板の目の前。ただ座席自体は非常に狭く(ほかの席も同様)、私はレースを見る時だけしか座っていませんでした。

正直、レースをじっくり観たい!という方以外は、A~C席、立ち見でも十分に満足できると思います(次に行く時はC席か立ち見にしようと思います)。ただこれは日本と同じですが、ラチ沿いはどうしても混み合います。レースを間近で観たいのであれば、発走の15分くらい前にはラチ沿いに行ったほうがいいでしょう。

チケットの購入方法について

ホワイトターフのチケットはこちらから購入できます。すべて当日でも購入できますが、A指定席はほぼ満席に近かったので、購入するのであれば、事前に買っておいたほうが良さそう。A~C席もそこそこ混んでいたので、事前に買うのが無難かもしれません。立ち見は当日でも大丈夫です。

クレジットカードで買えば、日本まで届けてくれますが、配送料がかかります。私は記念として現物のチケットが欲しかったので日本まで送ってもらいましたが、そうでない方であれば、PDF印刷のチケットを選択したほうがいいでしょう(余談ですが、私は購入したチケットを日本に忘れてスイスに行ってしまい、チューリッヒに到着後、主催者にメールしてPDFファイルに変更してもらうという失態がありました。現物のチケットはそういうことがあるので怖いですね・苦笑)。

サンモリッツ競馬場での馬券の種類と買い方について


(結果は競馬場中央にある掲示板に張り出されます)

欧州から訪れるセレブにとって「ホワイトターフは観て楽しむもの」なのかもしれませんが、日本から行く人であれば、「馬券を買うのも楽しみのひとつ」でしょう。私自身、現地では全レースの馬券を購入しましたし、馬券の種類や買い方についてまとめておきます。

馬券の種類は5つ


(左が単勝オッズ、右が複勝オッズ)

馬券の種類は5つあります(以下参照)。

単勝(独Siegジーク)
複勝(独Platzプラッツ)
馬連(独Zweier Siegツヴァイエルジーク)
ワイド(独Zweier Platzツヴァイエルプラッツ)
※3連単(独Dreierドライエル)

※3連単は帰国後にレーシングプログラムを読み直して知ったのですが、購入した馬券の中に単勝もしくは馬単で当たりの組み合わせがある場合、的中と見なされるようです。配当がどう計算されるのかはよく分かりません。

日本でいう「枠連」と「3連複」以外はすべてあります。

オッズは単勝、複勝しか掲示されていませんでした。しかもその単勝と複勝のオッズは直前にガラッと変わるので、全くもってアテになりません。上の写真はレース直前の単勝と複勝のオッズですが、複勝なんかワケの分からないオッズになっていますよね(笑)。「total1466」というのが売れている票数だと思いますが、1466スイスフランって、日本円で約16万ですからね(笑)。私はMAXで1000円くらいしか買っていませんが、1万円も買えば、オッズはガクッと下がるでしょう。

馬券の購入、払い戻しは窓口にて


(馬券発売所の外観)

馬券が発売されているテントは入場ゲートを入って前に進むとあります。テントの中に入ると、窓口にスタッフが何人かいます。日本のように馬券を購入できる機械はないので、口頭で直接伝えましょう。スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語ですが、英語でも伝わりますのでご安心ください

購入できる最小金額は2スイスフランと言ってました。1スイスフランが111円(2017年2月28日現在)。約200円ですね。

払い戻しも同じ場所で行うのですが、確定が非常に遅いです。20~30分くらいかかっていた気がしたので、的中しても気長に待ちましょう。


(馬券発売所の内観。買う人が少ないので空いています。)

ホワイトターフの攻略法!小回りでイン有利


(4コーナーの写真)

いくら馬券が楽しみといっても情報が全くない中での戦いは難しいもの。ホワイトターフは観る楽しみがメインだと思いますが、「予想することも楽しみのひとつ!」という方のため、私が馬券を一日買ってみて気づいたことを書いていきましょう。

まずホワイトターフが行われるコースは非常にこじんまりしています。1300mのレースでもコーナーを4回まわるくらいですから、日本でいえば浦和競馬場みたいな感じでしょうか。

レースを観ていて気づいたのは、やはり「イン有利」ということ。私が訪れた2017年2月13日(日)の結果をまとめると以下の通りです。

レース 競走 1着 2着 3着 頭数
1 繋駕 2 10 7 11頭
2 平地 4 6 3 8頭
3 平地 2 6 4 7頭
4 スキー 4 2 7 9頭
5 平地 5 1 2 8頭
6 平地 1 5 2 6頭
7 繋駕 4 3 5 8頭

基本的に頭数が少ないレースばかりですが、1~7レースすべてで3番ゲート以内の馬が最低でも1頭は3着以内に好走しています。

どの競走も先行有利でしたし、スタート後に位置を取りにいきやすい内枠がやはり有利なのでしょう。ただ単純な枠順競馬になることはなく、内の馬がやや有利程度。馬券戦略的には内から軸馬を1頭見つけてそのほかの馬に流すのがいいかもしれません。

あと氷上(雪上)競馬は馬格がモノをいう印象。競馬は一般的に小さい馬より大きい馬が強いというのは芝もダートもそうですが、氷上(雪上)競馬も例外に漏れない感じでした。というか氷上(雪上)競馬はダートよりも時計を要するので、一見スイスイ走れそうですが、意外とパワーが求められるのでしょう。

ウィナーズサークルに上がってきたのはどっしりとした馬ばかりでした。馬体重の発表はありませんが、パドックは行われていますし、そこで馬格がある/ないくらいの判断はつくと思うので、ガチで勝負したいのであれば、パドックは観たほうがいいでしょう(パドックは2回だけ観ましたが、明らかに馬格がない馬が混じっていたり、パドックで結構判断がつきそうでした)。

サンモリッツ競馬場のグルメをご紹介!

競馬場といったらやっぱりグルメですよね。

ということで最後にサンモリッツ競馬場のグルメをご紹介して終わりたいと思います。

ソーセージとパン。6スイスフラン。700円弱。スイスだと安く感じます(笑)

焼きそばとエビのカレー炒め。これいくらだと思いますか?なんと26スイスフラン。約2900円です…。川崎競馬場のピリ辛焼きそばなら7個は買えますね。

シャンパングラス。16スイスフラン。約1800円。2杯飲みましたが、日本だとボトル開けられますね(苦笑)。一緒に牡蠣も売ってました。

セレブたち(特に手前の毛皮っぽいコート来ている人たち)。寒いけど外で食べます。

レース終了後、ゴール板前で写真を撮りました。馬場開放していたわけではないですが、スタッフの人に中に入っていいか聞いたら入れてくれました。氷上(雪上)は結構堅かったです。

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