2017年9月10日(日)、韓国のソウル競馬場で開催されたコリアカップ&スプリントを観戦しに行ってきました。

第1回の結果から「日本馬優勝のチャンスあり!」と思っていましたが、まさかのコリアカップ&スプリントのダブル制覇。私自身も日本馬の優勝を間近で観ることができて最高の遠征になりました。

コリアカップ&スプリントは賞金が日本のG2並みに高い上(コリアカップの1着賞金は約5600万円)、日本からの輸送時間が短いので、日本馬にとっては非常に魅力的な番組。まだ創設されたばかりの国際G1ですが、2018年以降、日本馬がコリアカップ&スプリントに参戦するのが当たり前になっていくことが予想されます。

そこで今回はこれからソウル競馬場へ行く方のために、行き方(アクセス)と行ってみて分かったことをまとめました。

※コリアカップの観戦記は後日掲載いたします。

ソウル競馬場ってどこにあるの?開催時期は?

初めに韓国のソウル競馬場ってどこにあるの?って方が多いかと思いますので、場所から見ていきましょう。

場所はソウル駅からやや離れた郊外。

郊外といっても中心部からそれほど遠くなく、ソウル駅⇔ソウル競馬場は距離感的に新宿⇔府中競馬場正門前駅より近いくらいの感覚です。あとで詳しく書きますが、ソウル駅から電車で30分弱です。

開催はJRAと同じく土日。夏季は一部、ナイター競馬も行われています。

開催についての詳細は、韓国競馬の公式ホームページでご確認ください。(ページ上の「Racing」→「Racing Info」→「Fixtures」で日程がご覧いただけます)。

それでは実際に日本から韓国のソウル競馬場までどうやって行けばいいのか、行き方(アクセス)をご紹介します。

ソウル競馬場への行き方(アクセス)ガイド

1.飛行機で仁川空港or金浦空港へ

(写真の通り、どんよりとした天気が多かったです)

ソウルには仁川空港と金浦空港という2つの空港があります。

日本で例えると仁川が国際線メインの成田、金浦が国内線メインの羽田のイメージでしょうか。ただどちらも国際線が飛んでいます。

この2つの空港はとても近い距離に位置しており、どちらに飛ぶかを気にする必要はありません(一応、金浦空港のほうが中心部に近い)。私は行きが仁川着、帰りが金浦発でした。

航空会社はここで書くまでもないですが、たくさん飛んでいますね。LCCだと日本のピーチ、韓国のチェジュ航空でしょうか。セールのタイミングに航空券を買えば、往復1万円以内で行けるでしょう。

私は韓国のアシアナ航空で羽田から行きました。チケットは7月末に旅行代理店で購入し、料金は往復で28,390円でした(燃油サーチャージ込み)。

フライトは約2時間。あっという間に着きます。帰りは1時間40分くらいで着いた気がしますね。韓国の客室乗務員の方は日本語を話せる人が多かったですし、英語や韓国語が分からなくても安心です。

2.地下鉄4号線に乗って競馬公園駅へ

(地下鉄の乗り場。日本のように正確な時間で運行されています。)

ソウル競馬場は地下鉄4号線の競馬公園駅(英語名はSeoul Racecourse Park)にあります。

空港からそのまま競馬場に行く人は少ないかと思いますが、それぞれの空港からのルートを書いておくと、

仁川国際空港(仁川空港鉄道)→ソウル駅(4号線)→競馬公園駅
所要時間:約1時間30分

金浦空港(9号線)→銅雀(4号線)→競馬公園駅
所要時間:約50分

となります(「subway korea」という電車乗り換えアプリがかなり使えます。日本語表記あり)。

ソウル駅から行く場合は、ソウル駅から地下鉄4号線に乗って10個目の駅が競馬公園駅です(以下の路線図を参照)。

(ソウル駅近郊の地下鉄路線図)

韓国の地下鉄は、日本と同じように切符を購入して改札を通る仕組み。ただし、日本のような紙の切符ではなく、スイカのようなカード式切符です。

(切符を購入する機械。日本語表示もできます。)

(カード式切符。デポジットが含まれている。)

旅行者が買うのは、「1回用交通カード」です。注意したいのはカード式切符に500ウォン(約50円)のデポジット(保証金)が含まれていること。降りた駅でそのカードを返却機に入れることを忘れないようにしましょう。まあ忘れても50円なんですが(笑)

地下鉄メインでの行き方を書きましたが、韓国は日本とほぼ変わらない物価ながらタクシーが意外と安いんですよね。確か初乗りが3000ウォン(約300円)だった気がします。私自身、この記事のネタにするため、帰りは競馬場からタクシーで江南駅近くのゲストハウスまで行ったのですが、料金は16500ウォン(1650円)でした。おそらくソウル駅近郊まで行っても20000ウォン前後(約2000円)に収まるでしょう。

コリアカップ当日、行きの電車は満員。帰りも激込みだと思うので、お金をそこまでケチりたくなければ、タクシーで競馬場に行ったほうがいいかもしれません。私は一人旅でしたが、二人以上で行くならなおさらお得ですね。ちなみに行きの車内はこんな感じでした。

(満員!ほとんどの人は競馬公園駅で降りました笑)

3.競馬公園駅に着いたら競馬場はもう目の前!

(競馬公園駅の構内)

競馬公園駅で降りる人はほとんど競馬場に行く人なので、改札を出たら集団についていけば、競馬場に辿り着きます(笑)

駅構内には新聞屋さんがたくさん並んでいました。ここで買ってもいいですし、競馬場内にも売っています。新聞を買うともれなく黒のマークペンがついてきます。

(新聞屋さん。よく売れていた新聞は500ウォン(約50円)でした。)

駅の出口を出るとすぐ競馬場へつながるゲートが見えます。そこを歩いて3分ほどすると、競馬場への入場口が見えてきます。競馬場につながるゲートまでにはお店がたくさん並んでいました。

(競馬場に繋がっているゲート)

(ゲート内でお店がたくさん並んでいました。)

日本からソウル競馬場までの行き方は以上です。

行ってみて分かったのは、日本から本当に近いということ。東京からだと札幌競馬場、小倉競馬場に行くのとほとんど変わらないですね。日帰りでコリアカップ観戦するのも全然可能でしょう(友人にソウル日帰り旅行をした人がいましたが、これなら本当に出来るなと思いました)。これだけ近くて行きやすいソウル競馬場。私はたぶん2018年のコリアカップも観戦しに行くと思います。

ソウル競馬場&ソウルに行ってみて分かったこと

1.前泊するならソウル、会賢、明洞駅がオススメ

(明洞の繁華街)

韓国は地下鉄が日本と同じく発達している上、タクシーの料金も安いので、どこに前泊するかをそこまで拘る必要はありません(ただ地下鉄は路線がたくさんあるため、東京の大江戸線のように地下深くを走っている路線もあり、乗り換えが意外とめんどくさい場合があります)。ご自分の予算に合わせて泊まりたいホテル、ゲストハウスに泊まるのがいいでしょう。

ただ競馬場まで1本で行きたいのであれば、地下鉄4号線沿いのソウル、会賢、明洞駅エリアがオススメ。このエリアは非常にホテルが多い上、明洞はソウルで有名な繁華街。日本人観光客が非常に多く、日本語が通じるお店もたくさんあります。競馬場への行きやすさに加え、滞在時の利便性を考えるとソウル、会賢、明洞駅エリアはオススメです。

2.コリアカップ当日の気温は?服装は?

(最終レースがガチガチで払戻しに並ぶ人たち。半袖が多いです。)

ソウルって寒いって思ってました。上着を何枚か持っていくかどうか悩んだのですが、行ってみて分かったのはソウルと東京の気温はほとんど変わらないこと。夜は少し冷える時もあったので、上着は1枚くらい持っていったほうがいいかと思いますが、私は約1週間の滞在中、ほぼTシャツ1枚で過ごしていました。

コリアカップ当日の私の服装は、パンツ、Tシャツ、スニーカー。ヨーロッパにありがちな格式の高い雰囲気はなく、ドレスコードもありません。仮にハーフパンツ、サンダルで行ったとしても競馬場には入れるでしょう。

3.ソウルのWi-Fi環境は抜群。日本より進んでいる

(The coffee beanというカフェ)

次はソウルに行って気づいたことを1つ。私は海外に行く時、いつも現地のSIMカードを購入するのですが、ソウルはSIMカードが必要ないくらいWi-Fi環境が充実していました(ソウルのSIMカードは2GBで5000円弱とかなり割高でした)。

カフェはほとんど電源&Wi-Fiが完備。日本だとWi-Fiありのお店が少ない上、電源があるカフェを探すのが大変ですよね(両方そろっているのはスタバ、モスくらいでしょうか)。飲食店でもWi-Fiは飛んでいましたし、ソウル競馬場にもフリーWi-Fiがありました

私のように仕事で常にネット環境を整備したいのであれば、現地のSIMを買うか、ポケットWi-Fiをレンタルしたほうがいいかと思いますが、普通に旅行する分ならその必要はないでしょう。

4.ギャンブル好きなら行ってみたいカジノ

(ホテルヒルトンの横にあるセブンラックカジノ)

韓国は意外と日本に似たギャンブルがそろっており、競馬、競輪、競艇があります。ただ唯一、日本になく、韓国にだけあるギャンブルが1つ。それはカジノです。

ソウルにはカジノがいくつかあるのですが、私が今回、訪れたのは「セブンラックカジノ ヒルトン店」。名前の通り、ソウル駅近くにあるホテルヒルトンが運営しているカジノです(ホテルヒルトンに泊まらないでもプレイできます)。

入場の際にはパスポートの提示が必須。外国人専用のカジノのため、パスポートがないと入場できません。

場内はほとんどが中国人。そこまで広い箱ではないためどのゲームも非常に混雑していました。立ちながらプレイするなんてのもザラで、あまり落ち着けないのですが、日本語を話せるディーラーのひとも多かったですし、日本人にとっては遊びやすいカジノだとは思います(豆知識ですが、カジノで控除率が高いゲームはスロットなどのマシーン系。逆に控除率が低いのバカラ、ブラックジャックと言われています)。

私は最初、2万円をチップに交換して6万くらいまで稼いでいたのですが、だんだんと目減りしていき、2万円に戻ったところでやめました(笑)

競馬はどのように予想するのかと同じくらいどのように買うかが重要ですが、カジノはどのようにプレイするかと同じくらいどこでやめるかが重要だなと学びました。

ソウル競馬場&ソウルに行ってみて分かったことは以上です。来週中にまたコリアカップの観戦記を書きたいと思います。