名古屋大賞典2021(名古屋)の予想です。

名古屋大賞典2021の出走馬は、JRAからメイショウカズサ、ウインユニファイド、クリンチャー、ロードブレス、バンクオブクラウズが出走。地方勢は、ジンギ(兵庫)、ノーブルサターン(大井)らが迎え撃ちます。名古屋競馬場1900mで行われるJpnIII戦です。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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名古屋大賞典2021の予想と見解です

名古屋1900mは2コーナーのポケットからスタートしてコーナーを6回まわるコース(以下参照)。

◆名古屋競馬場のコース図

名古屋競馬場は1周距離が1100mと短い上に直線距離が日本最短の194m。コースは、楕円を長方形に近づけたような形で、走っている部分は直線よりもコーナーの方が圧倒的に多い。

かなり癖が強いため、コース適性の差が明暗を分けがち。かつてエーシンモアオバー、ニホンピロアワーズが名古屋のダートグレードでたびたび馬券に絡んだのも、同コースへの適性が高かったからだろう。

今年の名古屋大賞典はクリンチャーの1強ムードも、2番手以下は混戦と見ていいか。ここは割と買いたい馬がハッキリしているので、◎と○のワイド1点が当たる前提で馬券を組み立てたい。それでは予想にいきましょう。本命は…

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クリンチャーが難なくダートグレード連勝を決めるだろう

早くから地方ダートへの適性を見込んでいた馬で、昨年のチャンピオンズカップのレース回顧では「東京大賞典or川崎記念で買いたい」とコメントしたが、その両レースには残念ながら出走せず、佐賀記念で地方初参戦。その佐賀記念では2着アシャカトブに9馬身差をつけた上、良馬場ながら従来の時計を0秒7更新するコースレコードを樹立。改めて東京大賞典or川崎記念に出走していれば…と思わずにいられないパフォーマンスだった。

見込んでいた通り地方ダートへの適性はピカイチで、佐賀2000mと同じコーナー6回の右回りコースである名古屋1900mなら前走の走りを素直に信頼していいだろう。他に速い馬がいるので、前走のような単騎逃げにはならないと思うが、中団から早めに動いて押し切ったみやこステークスのように番手でも何ら問題はない。

相手は脂に乗り切ったジンギが意地を見せる

かつては地元番長的なイメージが強かったものの、近2走の圧勝劇がただただ圧巻の一言で、ひと皮剥けたとしか考えられない走りだった。前走白鷺賞では元JRAの3勝クラス在籍馬で、1レース前に報知オールスターカップで5着に入っていたショートストーリーが全く歯が立たなかったくらいなので、JRAのオープン馬相手にもヒケを取ることはないのではないか。

レースセンス抜群のロードカナロア産駒のイメージで、初コースでも園田、姫路での走りを見る限り、コース替わりに戸惑うことはないだろう。JRA勢のメイショウカズサ、ウインユニファイド、バンクオブクラウズは自分の型に持ち込めないと脆い面があるので、自在に立ち回れる利点もあるのではないか。ロスなく立ち回れる1枠1番を引き、JRA勢に一泡吹かせる準備は整ったと見た。

3番手はもう1頭の地方馬・ノーブルサターンが怖い

地方馬と言ってもこちらは元JRA所属で、JRA時代にはダートグレードのマーキュリーカップで2着に好走した実績がある馬。その後はJRAで苦戦が続いていたものの、地方に移籍してから再び息を吹き返したような走りを見せており、前走は格下馬相手とは言え、衝撃の勝ちっぷりだった。前走で名古屋1900mに適性を見せていることに加え、JRA勢は単調な先行タイプが多い中、追って味があるのは魅力で、クリンチャーが4コーナー手前で前を飲み込むような展開になれば、直線でしれっと2、3着に浮上しそうだ。

ロードブレスは前走川崎記念で2番人気に推されながら6着に敗れたものの、典型的なスピード、前残り決着になってしまい、本馬の持久力を生かせずの敗戦。コーナー6回の持久力戦は向いており、斤量をやや背負うものの、巻き返す可能性が高いのではないか。

ウインユニファイドは前走佐賀記念でクリンチャーに完敗するも、クリンチャー以外との比較で言えば、大きく見劣ることはないはず。前走は長期休養明けでもあったので、ひと叩きされての上積みもありそうだ。

最後にメイショウカズサ。大本命クリンチャーの目標になるという点では厳しい展開になりそうだが、基本的には逃げ、先行勢が有利な名古屋コース。鞍上が松山騎手ならハナは絶対に譲らない姿勢で乗ってくるはずなので、クリンチャーの動き出しのタイミングひとつで残り目はあるかもしれない。

名古屋大賞典2021の印

◎⑦クリンチャー
○①ジンギ
▲⑨ノーブルサターン
△⑩ロードブレス
△⑥ウインユニファイド
△⑤メイショウカズサ

2番スギノグローアップ…レースセンスが高いので、名古屋1900mへのコース適性はあるものの、ダートグレードではさすがに荷が重い。

3番ポルタディソーニ…地元で戦えるアドバンテージはあるものの、さすがにJRAのオープン馬相手では分が悪いだろう。

4番ドリームスイーブル…地元の重賞でも歯が立たない現状。ダートグレードなら参加するだけで終わるだろう。

8番メイショウオオゼキ…すでに11歳で全盛期の勢いはなく…

11番サンデンバロン…昨年の名古屋大賞典では勝ち馬ロードゴラッソから2.6秒差の7着。今年も苦戦必至だろう。

12番バンクオブクラウズ…前走金蹄ステークスでは本命に推してお世話になったものの、当時は内、前が反則気味に有利な馬場で、馬場の恩恵を受けていたのは間違いないだろう。今回は昇級初戦による相手強化、同型が揃っていることを考えると、厳しい戦いを強いられるのでは。

名古屋大賞典2021の買い目

ここは当初の予定通り、◎クリンチャー○ジンギのワイド1点が当たる前提で組み立てていきます。▲ノーブルサターンは全然人気がないので、そことの組み合わせに一番期待したいですね。

【参考買い目】

3連複:◎ー○ー▲△△△(4点)

3連複でクリンチャー、ジンギから印を打った馬へ。本線はロードブレスまでです。

3連単:◎→○⇔▲△△△(8点)

あとはアタマはほぼクリンチャーだと思うので、3連単でクリンチャーが勝利し、ジンギが2、3着に入る組み合わせ。こちらも本線はロードブレスまでです。

名古屋大賞典2021の予想でした。