@h_r_p_studio さんの写真。)

今回は夏競馬の振り返りと秋競馬に向けてをテーマに書いていきます。

結論から書くと夏は全体的に苦戦しました。私の記憶している限り、春と比べて大きな当たりが少なく、勝てる時にしっかりと勝つことができなかったと思います(実際にPATの払戻金別成績を見たら夏の間は高配当の数が極端に少なかったです)。

調子が悪い時の対処法は主に2つあります。

1つは流れが来るまで我慢、忍耐すること。ギャンブルも人生と同じく抗えない流れがあり、調子が良い時もあれば、悪い時もあります。ハナ差で笑いハナ差で泣くことはまさに象徴的で、そのハナ差はほとんど時の運によって決まるといっていいでしょう。

私たちはよく「馬券が当たった=読みが当たった」と思うわけですが、馬券が当たるには運の要素も多分に含まれています。たとえば、今年の皐月賞は伏兵勢の前残りに賭けて結果的に上手くいったわけですが、馬群があそこまで縦長になるとは思いませんでした。それでも結果的に当たった。それが競馬なのです。

話は少し逸れましたが、流れは確実に存在します。大切なのはその流れがあることを知り、調子が良くても悪くても右往左往しないことです。

例えば、ヤクルトの山田哲人選手が1週間でヒットを1本も打てなかったとしましょう。そこで自信を無くし、これまでのスイングを変えるのは正しいことでしょうか?彼は生涯打率でも3割近くに達している選手。1週間の結果だけで変えるのは明らかに間違っています。なぜなら過去の実績、アベレージがこれまでのスイングの正しさを証明しているからです。

馬券も同じことで一定の根拠と自信を持って購入しているのであれば、目先の結果に囚われず、過去の実績を信頼するべきです。

一方で調子が悪い原因を探ることが必要な場合もあります。

さきほど「ギャンブルには流れがあり、調子の良し悪しに左右されないことが大切。過去の実績を信頼すべき。」と書きましたが、必ずしも過去の実績が信頼できるとは限りません。

山田選手の不調が単なる流れではなく、技術の低下から起こることはあります。本人は同じことをしているつもりでも、調子が良い時と異なるスイングをしていることはあるでしょう。その場合は原因を探り、対処しないといけません。

予想においても同じことがいえます。同じ予想をしているつもりが知らず知らずのうちに本来とは異なる予想をしており、不調に陥っている。その場合は“流れが来るのを待つ”選択は間違っています。不調の原因が流れではなく、自分自身にあるとすれば、何かを改善しないといけません。

改めて夏競馬を振り返ってみると、調子が悪い原因がいくつか思い浮かび、ここ最近は知らず知らずに信念とズレた予想をしていたことに気づきました。秋に修正するため、何がいけなかったのかを以下に書き起こしておきたいと思います(自分自身のために)。

人気馬に偏り過ぎていた

冒頭で夏の間、高配当の数が極端に少なかったと書きましたが、それは人気馬に偏り過ぎた予想をしていたからだと思います。

人気馬を無理に嫌う必要はありません。例えば、先週の新潟記念のブラストワンピースは同じメンバーで10回走っても10回ともに3着以内には来たでしょうし、信頼できる人気馬がいるレースはむしろ買いやすいともいえます。

しかし、一般的に人気馬中心の予想で勝つのは難しい。人気馬は世間のオッズと実際の好走確率のズレが生じづらく、人気馬ばかり買い続けていれば、控除率分、ジリジリと負けていくことになります(1番人気の単・複を買い続けるとだいたい回収率75%前後に落ち着く)。

一方、人気薄の馬は世間のオッズと実際の好走確率のズレが生じやすい。分かりやすくいえば、単勝2倍で本来1.5倍レベルの馬を見つけるよりも、単勝50倍で本来35倍レベルの馬を見つけるの方がより簡単だからです。

やみくもに人気薄の馬ばかりを買えばいいわけではありません。しかし、競馬で勝つためには「盲点になっている(期待値の高い)馬」を買うことが重要で、その判断が常に適切とは限りませんが、秋からは改めてその点を意識して予想していきたいと思います。

思いきりのよさが欠けていた

競馬はハズれることのほうが圧倒的に多いゲーム。だからこそ勝つ時にしっかりと勝つことが重要で、守りに入れば入るほどじり貧になっていき、攻め続けることによって勝つ道は生まれます。

夏の間はその攻め続ける“思い切りのよさ”が欠けていた印象。人気馬に偏り過ぎていたこともそうですが、ハズれることを恐れずに攻める予想が出来ていなかったと思います。

春の皐月賞や鞍馬ステークスなどは、予想が冴えていたというよりもハズれを恐れずに思い切れたからこそ取れた馬券。前なら前、外なら外、内なら内と割り切る気持ち。常にそれが上手くいくとは限りませんが(むしろ失敗することのほうが多い)、競馬は1週間に1回くらいは極端な決着(前残り、枠順競馬など)が出ているもの。夏の間はバットを短く持ち過ぎていたので、秋からはハズレを恐れずにバットを少し長く持って状況によってはホームランを打つ(一撃回収する)ための予想をしていきたいと思います。

予想はルーティン作業ではない

最近の自分の予想を振り返ってみると、ルーティン作業に陥っていたことに気づきました。

どんなレースでも能力比較をして展開を考えて人気を見る。予想の手順がバラバラでは結果が安定しないので、ある種のルーティンというか決まりごとは必要ですが、競馬はやはり1レース1レースがすべて違うわけで、その状況によって何を重視すべきかは変えなければいけません(能力を重視するのか、展開を重視するのか、馬場を重視するのかなど)。

予想がルーティンワークになってしまうと、状況状況への対処ができません。また自分の頭で考えているようで考えていない部分があるので(頭で考えるではなく、機械的に作業しているだけ)、本来の予想、また予想における信念とズレが生じていてもすぐに気付くことができません。

競馬は1レース1レースが違うことを改めて認識し、秋からはその状況に合わせた予想を意識していきたいと思います。

シンプルに考える

最後に夏の間は自分で競馬を難しく考え過ぎていました。

競馬は確かに難しいゲームです。だからこそ我々はいろいろなメソッドを取り入れたり、展開、馬場、騎手、能力など多角的に判断しようとするわけですが、競馬を難しくすのは人間の頭で、勝つ時は実は意外とシンプルなものです。

さきほども少し触れましたが、春の皐月賞や鞍馬ステークスはまさにそうで、誰も思いつかないような考えを思いついたわけではなく、的中できた理由自体はいたってシンプルでした(皐月賞は展開、鞍馬ステークスは枠と馬場だけ重視)。

競馬に詳しくなることは重要です。馬の能力、騎手のキャラ、その時々の馬場状態。ただ目指すのは競馬に詳しくなることではなく、競馬オタクのうんちく野郎になることではありません(といっても競馬が好きなので競馬に詳しくなろうとはしますが)。競馬に詳しくなるのは手段に過ぎず、目的は馬券を当てること。上手くいく時はいたってシンプルに考えているもので、あれやこれやと考えるのではなく、何が重要なのかを判断し、その1点に意識を注ぎたいと思います。

番外編

最後に夏と同様にnoteに番外編を書きました。

夏競馬の振り返りと秋競馬に向けて【番外編】

今回は夏開催の収支(3開催分のPAT画像付き)と秋競馬のオススメ馬10頭をまとめています。

収支は良くありませんが、それも含めて競馬ということを知って頂くために公開しています。また春の番外編は時期も過ぎたので、料金を安くしました(春競馬の振り返りと夏競馬の抱負【番外編】)。そちらも合わせて読んで頂けると嬉しいです。

オススメ馬は前回、レパードステークスで本命を打ったヒラボクラターシュなどを取り上げていましたが、今回も秋華賞、菊花賞で面白そうな馬を書いたので、ぜひご一読いただければと思います。

最後に

今週から始まる秋競馬。

どうもここ最近はG1シーズンになると好調期に入るので、夏の至らなかった点を改善しつつ、流れも引き寄せていいシーズンを過ごしたいと思います!

メルマガの購読を検討されている方は、状況を考えるとタイミング的にいまが一番いいかと思います(調子が良い時ほど人は食いつきますが、それはいわば高値掴みされていることでもあるので)。

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