クイーンエリザベスステークス2023の予想です。

クイーンエリザベスステークス2023の出走馬は、アナモー、ドバイオナー、アレンカー、カスカディアン、モウガンなど。日本からはユニコーンライオンが遠征します。ランドウィック競馬場芝2000mで行われるG1戦。このレースは勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。予想以上にオッズ妙味があれば、勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)にするかもしれません。

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クイーンエリザベスステークス2023の予想です

クイーンエリザベスステークスは、オーストラリアにおける秋(南半球のため、日本とは季節が真逆)の中距離ナンバーワン決定戦。

昨年はシンクイットオーバーが07年エクリプスステークスのノットナウケイトを彷彿とさせる、直線で外ラチ沿いを走る奇襲で見事な勝利。水をたっぷりと含んだ特殊な馬場で行われたため、鞍上のコース取りが明暗を分けたレースだった。

ただし、例年は1コーナー途中にスタート地点が置かれているコース形態ゆえ、外々を回ると不利になりやすいのが特徴。過去5年の1~3着馬の馬番を見ても、内枠勢の活躍が目立っている(以下参照)。

◆クイーンエリザベスステークスの1~3着馬の馬番(過去5年)
22年→8番(9頭立て)
21年→7番(8頭立て)
20年3番(12頭立て)
19年4番(9頭立て)
18年10→5→9番(10頭立て)

19年以降は1~4番ゲート以内の馬が毎年、2頭以上は3着以内に好走。18年と19年は大外枠を引いた馬が勝利を収めているが、これは歴史的な名牝・ウィンクスで例外と捉えていいだろう。特に12頭立ての多頭数で行われた20年は1→2→3番ゲートで決まる枠順競馬だった。

今年は13頭立ての多頭数。国内オッズで上位人気が予想される3頭は、

アナモー→8番
ドバイオナー→9番
ユニコーンライオン→13番

と軒並み外目の枠に配置。ここは枠順重視で「人気3頭で決まらない」と割り切っていいのではないか。それでは予想にいきましょう。本命は枠順的に魅力のある…

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モウンガの逆襲があると見た

前走ランヴェットステークスでは勝ち馬ドバイオナーから0.9秒差の3着に敗れたが、ドバイオナーは2番ゲートからインベタで立ち回っていたのに対し、本馬は5番ゲートから外目2番手を回らされるロスの多い競馬。今回はモウンガが4番ゲート、ドバイオナーが9番ゲートなら前走と真逆の展開になりそうで、ドバイオナーが外から迫ってくる前に内から抜け出せば、着順が入れ替わっても不思議ではないだろう。少なくても枠なりにロスなく立ち回れば、ドバイオナーとの着差はグッと詰まるはずだ。

相手はドバイオナーが強いだろう

前走ランヴェットステークスでは地元のオーストラリア勢を一蹴する完勝劇。当時、2番ゲートからロスなく立ち回れた面はあったものの、枠順だけであの着差がつくとは思えず、能力あっての勝利だろう。鞍上には日本の競馬ファンにもお馴染みのトップジョッキー、マーカンド騎手。本馬はバテずに長くいい脚を使えるのが武器なので、鞍上のマーカンド騎手とは手が合うのではないか。

3番手は外目の枠でもアナモーが侮れない

地元のオーストラリアでG1、9勝を挙げている中距離路線の最強馬。4走前のマッキノンステークスでは4着に敗れたが、これは単調な前残り決着だったので、大外を回っていた本馬には出番のないレースだった。派手さはなくてもきっちりと勝ち切る勝負強さがウリ。今回は1500mからの距離延長になるが、2000mでも結果を残しており、距離延長自体を気にする必要はないだろう。

ヒーザショッカは3走前のマッキノンステークスでアナモーに先着しての3着。当時、展開に恵まれた面はあったものの、今回は1番ゲートに入ったので、当時のようにロスのない立ち回りができれば、再びアナモーに先着するシーンがあってもいいか。

カスカディアンはオーストラリアンカップ勝ち馬。今回は前走以上に強力なメンバーになるので、勝ち負けまでは難しいかもしれないが、内目の5番ゲートを味方につければ、馬券圏内は狙えるかもしれない。

ミューメリアンは前走オーストラリアカップで勝ち馬カスカディアンから0.1秒差の2着に好走。4走前のコーフィールドカップ5着の実績は侮れず、本馬も内目の3番ゲートを味方につけての上位進出がありそうだ。

モンテフィリアは11番ゲートを引いてしまったが、2走前のランヴェットステークスでは勝ち馬ドバイオナーから0.8秒差の2着。当時、3着だったモウンガに本命を打つ以上、本馬も押さえておきたい。

ユニコーンライオンは常識的に13番ゲートが割引だろう。ただハナ主張は叶いそうな組み合わせなので、マイペースの逃げを打てれば、激走があるかもしれない。19年には国内で重賞1勝のみのクルーガーが2着に好走しているレース。重賞で2勝を挙げ、宝塚記念2着もある本馬なら能力的に通用しても驚けない。

クイーンエリザベスステークス2023の印です

◎⑤モウンガ
〇②ドバイオナー
▲①アナモー
△⑪ヒーザショッカ
△④カスカディアン
△⑥ミューメリアン
×⑫モンテフィリア
×⑦ユニコーンライオン

3番アレンカー…昨年のタタソールズゴールドカップ勝ち馬。レーティングではアナモー、ドバイオナーに次ぐ存在も、近走が冴えない戦績。前走はオーストラリアのオールスターマイルで15頭立ての15着。ガラリ一変を期待するのは酷だろう。

8番ゼイレック…前走ネヴィルセルウッドステークスで重賞初勝利。ここに来て力をつけているが、ここは一気の相手強化になるので苦戦必至では。

9番プロタゴニスト…前走ドンカスターマイルでは20頭立ての12着に敗退。特殊な不良馬場で度外視可能も、2走前のネヴィルセルウッドステークスではゼイレックと接戦。このメンバーでは純粋に荷が重いのでは。

10番ギアアップ…前走ネヴィルセルウッドステークスでは勝ち馬ゼイレックから0.4秒差の3着。今回は叩き2走目で上積みがあるかもしれないが、ドバイオナー、アナモーらに迫るイメージが湧かず。

13番エルペイトロネス…前走オーストラリアンカップでは勝ち馬カスカディアンから0.7秒差の7着。2番ゲートを引けたのは好感も、さすがに枠順の利だけで上位争いするのは難しいか。

クイーンエリザベスステークス2023の買い目です

ここは出走取消が2頭あったので、最終的な印は以下の通り。印を繰り上げただけで変更はありません。

◎⑤モウンガ
〇②ドバイオナー
▲①アナモー
△⑪ヒーザショッカ
△⑥ミューメリアン
△⑫モンテフィリア
×⑦ユニコーンライオン

ここは◎モウンガ〇ドバイオナーの2頭軸で勝負します。前回のドバイワールドカップが◎カントリーグラマー(1番人気7着)〇エンブレムロード(11番人気3着)で馬券をハズす失態をしてしまったので、モウンガ激走、ドバイオナー凡走のパターンは少し頭をよぎりますが、前走ランヴェットステークスを見る限り、モウンガが走るならドバイオナーもその近くにいる可能性が高いでしょう。モウンガ自身、エンブレムロードほどの大穴ではないので、ここは割り切って2頭軸でいきます。勝負度はモウンガが想定よりやや売れているので、勝負度Dのままでいきます。

【参考買い目】

ワイド:◎ー〇(1点)

3連複:◎ー〇ー▲△△△×(5点)

馬券はワイドでモウンガ、ドバイオナーを押さえつつ、3連複でモウンガ、ドバイオナーから印を打った馬へ。ボーナスを買うならモウンガ⇔ドバイオナーのワンツーで決まるパターンの3連単でしょうか。

以上、クイーンエリザベスステークス2023の予想でした。