ジャパンカップ2015は出走予定馬分析(外国馬編)

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ジャパンカップ2015の出走予定馬分析(外国馬編)です。

今年は、外国馬からトリップトゥパリス、イラプト、イトウ、ナイトフラワーが参戦。大物フリントシャーの回避はホントに残念ですが、今年は日本勢の中位グループ以下が小粒なので、出走予定の外国馬にもチャンスがあるかもしれません。

早速、各馬の評価をしていきましょう。

出走予定馬分析です(外国馬編)

トリップトゥパリス(Trip to Paris)

管理するE・ダンロップ調教師(イギリス)は日本への遠征経験が豊富で、ジャパンカップへの出走は12年8着レッドカドー、13年17着ジョシュアツリー以来、三度目。エリザベス女王杯ではスノーフェアリーを出走させ、見事に連覇を達成した。

本馬はビッグレースでの勝ち鞍こそないが、近2走は日本でもおなじみのコーフィールドカップ2着→メルボルンカップ4着とオーストラリアG1で善戦。2戦ともフェイムゲームに先着しているが、レースを見ると2戦とも展開に恵まれた感は否めない

血統は父がデインヒル直仔のChamps Elysees。日本の馬場にも対応しそうだが、全体的には欧州血統らしく重め。積極的に買う馬ではない。

イラプト(Erupt)

フランスから遠征する3歳牡馬。レーティングはラブリーデイ、ゴールドシップと並び120ポンドで、出走馬の中でトップ。

前走凱旋門賞は5着と善戦したが、4枠からロスなく立ち回る省エネ競馬。レース内容自体はあまり評価できない。ただ2走前の重馬場で行われたニエル賞(勝ち時計2分35秒1)で大敗し、凱旋門賞(2分27秒2)で好走したことを考えると、時計の出る日本の馬場は合うかもしれない

血統は父がDubawiでミスプロ系。日本ではなぜかフレデフォート、モルジアナ、ティップトップと短距離馬ばかり出ているが、世界的にはニューベイ(仏ダービー)、ポストポンド(キングジョージ)、アラビアンクイーン(インターナショナルS)など、中長距離の大物を輩出している。距離への不安はない。実力的にはチャンスがあるので、人気がなければ買いたい1頭。

イトウ(Ito)

ドイツから遠征する4歳牡馬。カルヴァロ厩舎ーミナリク騎手ー馬主シュレンダーハン牧場のコンビは、昨年のジャパンカップにアイヴァンホウで出走し6着と健闘した。

本馬もアイヴァンホウと同じく、前走バイエルン大賞を勝利。スタート後、じわっとハナに立つとそのまま後続の追撃を許さずに逃げ切った。馬場が悪い中、4馬身差の完勝だったが、日本でも馬場が悪い状態で行われると着差が広がるケースが多いように(2年前の函館開催やタップダンスシチーのジャパンカップがいい例)、着差はあまりアテにならない。

昨年のアイヴァンホウは意外と健闘したが、本馬と異なるのは、海外への遠征経験と多頭数の経験があったこと。本馬は海外への遠征経験がなく、多頭数の経験もない。血統はザ・ドイツ血統で重厚感があふれる。条件が一変するだけに買いづらい。

ナイトフラワー(Nightflower)

ドイツから遠征する3歳牝馬。管理するシールゲン調教師は、今回で三度目のジャパンカップ出走。過去2回は、99年3番人気10着タイガーヒル、11年1番人気6着デインドリームとともに上位人気に推されながら人気を裏切った。

本馬は、前走オイロパ賞でG1初勝利。日本では馴染みのないレースだが、2走前にはドイツ最高峰のG1・バーデン大賞で2着に入っている。実績的には明らかに格下だが、近2走のレースを見ると、スタートセンスや加速力がありそうなタイプで、日本の競馬には合うかもしれない。

血統は父がデインヒル直仔のDylan Thomas。デインヒル自体は日本でもファインモーション、エアエミネムなどを出している。未知数な面は多いが、ノーマークなら抑えてもよさそう。

外国馬の総合評価を公開!

オッズ度外視で評価をつけるなら、

イラプト>ナイトフラワー>トリップトゥパリス>イトウ

の順ですね。

データ的には外国馬は無視したほうがいいのですが、それは誰もが分かっていること。

今年はラブリーデイ、ゴールドシップ、ミッキークイーン以外の日本馬が小粒なので、外国馬の台頭があってもいい年なんじゃないでしょうか。

あとはオッズとの兼ね合いを見て、買うか買わないか選択する予定です。

ジャパンカップ2015の出走予定馬分析(外国馬編)でした。