兵庫チャンピオンシップ2023の予想です。

兵庫チャンピオンシップ2023の出走馬は、JRAからキリンジ、サンライズジーク、マルカラピッド、ミトノオー、メイショウオーロラが出走。地方勢は、ベラジオソノダラブ(兵庫)らが迎え撃ちます。園田競馬場1870mで行われる3歳限定のJpnII戦です。このレースは勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。

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兵庫チャンピオンシップ2023の予想です

JRAの3歳ダート路線は芝と比べて整備されていないため(2024年から3歳ダート三冠競走が創設されることに伴い、3歳限定のダートグレード競走が充実する一方で、本競走はジャパンダートダービーへのステップレースという役目を失い、1400mに距離を短縮し、春のスプリント王決定戦として生まれ変わる)、この兵庫チャンピオンシップが今年最初に行われるダートグレード競走。それゆえJRAのトップホースたちが毎年参戦し、地方勢は明らかに分が悪いレースになっている。

過去10年の兵庫チャンピオンシップ3着以内馬を見ると、30頭のうち29頭はJRA勢。地方勢で馬券に絡んだのは19年3着バンローズキングスしかいない。

今年の兵庫チャンピオンシップに出走するJRA勢5頭はすべてダート2勝以上馬。例年以上に層が厚く、今年もJRA勢5頭の優劣を考えるレースになるのではないか。それでは予想にいきましょう。本命は人気の盲点になりそうな…

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マルカラピッドの大駆けに期待する

昨年のエーデルワイス賞でダートグレード初制覇を挙げ、その後は馬券に絡めていないが、全日本2歳優駿ではハイペースで飛ばして5着に粘り込んだ馬。当時の勝ち馬デルマソトカゲはその後にサウジダービー3着→UAEダービー1着と海外で活躍し、3着ぺリエールはUAEダービー4着、4着ヒーローコールは伏竜ステークスで斤量57キロを背負って3着に入るなど、当時の戦った相手を考えれば、全日本2歳優駿5着は立派な実績だろう。今年初戦の昇竜ステークスでは7着に終わったが、終始外々を回る競馬で最後までギアが入らなかった様子。JRAの決め手比べでは分が悪い面もあり、あの一戦だけで評価を大きく落とすべきではない。

引き続き相手は強力だが、逃げるミトノオーを目標にキリンジ、サンライズジーク、メイショウオーロラが早めに追いかければ、その直後で構えられる本馬に展開が向きそう。距離は未知数も、川崎1600mの全日本2歳優駿のパフォーマンス、距離の融通が利くマインドユアビスケッツ産駒ならこの距離に対応しても何ら不思議ではないだろう。小沢騎手から松若騎手に乗り替わってのさらなる前進にも期待したい。

相手はまともならミトノオーが3連勝を決める

東京ダート1400mのオキザリス賞こそ11着に大敗したが、ダート1800mでは3戦3勝。特に前走伏竜ステークスは先行勢が総じて失速する中(2~6着馬はすべて2コーナーまでに10番手以下にいた)、逃げて後続を振り切っており、数字以上に強さが際立ったレースだった。今回も前走並みのパフォーマンスを発揮すれば、勝利する可能性が高いものの、逃げ馬らしく脆さが同居しているのは事実なので、武豊騎手騎乗で単勝1倍台の支持を集めるなら、全幅の信頼を置くのはやや危険かもしれない。

3番手はキリンジが有力だろう

初ダートでは12着に大敗したが、その後は一戦毎にパフォーマンスを上げ、前走1勝クラスでは1勝クラスの常連・バリアントバイオとの一騎打ちを制して勝利。精神的にどっしりとしており、どの位置からでも力を発揮できるのが強み。今回は鞍上に地元の名手・下原騎手を手配。近2走は騎手に恵まれない中での連勝だったので、鞍上強化でさらなる走りを見せてくれるのではないか。

メイショウオーロラは新馬→1勝クラスと連勝中も、近2走はどちらも牝馬限定戦。今回は牡馬混合戦になるので、立場的にはやや苦しくなると考えた方がいいだろう。それでも使われながら良くなるホッコータルマエ産駒。デビュー3戦目で過去最高のパフォーマンスを見せれば、上位進出があるかもしれない。

最後にサンライズジーク。ポテンシャルだけならこのメンバーに入ってもヒケを取らないが、500キロ超の大型馬で器用さに欠けるのがネック。事実、コーナー4回のコースでは未勝利2着、くすのき賞9着と結果が出ておらず、コーナーを6回もまわる園田1870mではエンジンがかからずに敗戦するリスクがある。

兵庫チャンピオンシップ2023の印です

◎④マルカラピッド
〇⑥ミトノオー
▲②キリンジ
△⑪メイショウオーロラ
△③サンライズジーク

1番ミコフランシスカ…南関東から笠松に転厩するも、3戦してまだ勝ち星なし。ダートグレードでは荷が重い。

5番ネバーエバー…園田1700mの3歳BC1特別で2勝目を挙げるも、勝ち時計1分58秒4は同条件の菊水賞ならダントツの最下位。菊水賞組に先着することすら難しいだろう。

7番ベラジオソノダラブ…地元のクラシック一冠目・菊水賞を制すも、全日本2歳優駿で勝ち馬から3.2秒も離されての7着だったニシケンボブが3着、JRAの1勝クラスで大敗を続けていたビキニボーイが4着だったことを踏まえると、JRAのダート2勝馬相手では力負けする可能性が高い。

8番ウィンチップ…前走金剛山特別はJRAの未勝利馬レッジェンダペスカ、ウェルマインドに完敗。ダートで2勝以上を挙げている馬が5頭もそろったダートグレードではさすがに荷が重い。

9番ビキニボーイ…JRAでデビューし、1勝クラスで大敗が続いたことで兵庫に転厩した馬。姫路、園田と大崩れなく走っているが、JRA時代の実績からこのメンバーでは分が悪いのでは。

10番ブエラフェルテ…前走兵庫ユースカップでは勝ち馬ベラジオソノダラブから1.1秒差の5着。当時は休み明けだったので、ひと叩きされての上積みはあるかもしれないが、ベラジオソノダラブと逆転するのは難しいのでは。

12番サインポール…2走前の菊水賞では勝ち馬ベラジオソノダラブから2.6秒差の9着。地元馬同士でも分が悪い。

兵庫チャンピオンシップ2023の買い目です

ゴールデンウィーク第1戦のかきつばた記念は◎ドライスタウトが無念のハナ差2着に敗れましたが、2戦目の若潮スプリントでは◎メンコイボクチャンが鮮やかな勝利。当初、◎フジコチャンの予定でしたが、どちらでも正解でしたね。

単勝、馬連、馬単まで押さえるべきでしたが、綺麗に決まってくれて良かったです。この調子で兵庫チャンピオンシップも続きたいですね。

兵庫チャンピオンシップは◎マルカラピッドから穴狙いを考えていましたが、牝馬限定戦のみに使われているメイショウオーロラが売れるなら、一戦毎にパフォーマンスを上げているキリンジにオッズ妙味を感じるので同馬から入ることにします。最終的な印は以下の通りです。

◎②キリンジ
〇⑥ミトノオー
▲④マルカラピッド
△⑪メイショウオーロラ
△③サンライズジーク

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲ー〇▲△(5点)

馬券は3連複で1列目にキリンジ、2列目にミトノオー、マルカラピッド、3列目に印を打った馬へ。キリンジーミトノオーーメイショウオーロラの組み合わせはお昼現在3倍台で安いので、そこはトントンくらいに押さえて、残りの組み合わせで決まるのが理想という買い方をしたいと思います。

以上、兵庫チャンピオンシップ2023の予想でした。