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エルムステークス2017の予想です。

エルムステークス2017の出走馬は、テイエムジンソク、ロンドンタウン、コスモカナディアン、ピオネロ、オヤコダカなど14頭。札幌競馬場ダート1700mで行われるG3重賞です。

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エルムステークス2017の予想です

混沌としているダート中距離路線。今年の帝王賞の予想記事でも書いたが、G1(JpnI)ではレースが行われるたびに新王者が誕生しており、それはG3、G2戦に目を向けても一緒。シリウスステークスのマスクゾロ、みやこステークスのアポロケンタッキー、東海ステークスのグレンツェント、アンタレスステークスのモルトベーネなどなど。勝ち馬がコロコロと入れ替わっているのは、主役馬不在で能力が拮抗しているからに他ならない。

そしてその能力はJRAだけでなく、JRAと地方馬にもいえる。今年の地方ダートグレードを振り返ると、ダイオライト記念でユーロビートが2着、ウマノジョーが3着に好走。名古屋大賞典ではカツゲキキトキトがケイティブレイブ、ピオネロから差のない3着に入った。中距離ではないが、かきつばた記念ではトウケイタイガーがぶっちぎりの圧勝。地方でJRA相手に戦える馬が出てきた面がある一方、JRA勢が相対的にレベルダウンしている面もあるのではないか。ここは地方でナンバー1の実力を秘めている馬が出走。人気がないのであれば、その馬から入らない理由はない。

本命はオヤコダカ

門別最強馬は自明のことだが、近3走の勝ちっぷりを見る限り、地方最強馬の可能性が大いにありそう。2走前の赤レンガ記念ではマーキュリーカップ5着のドラゴンエアルに1.0秒差の完勝。前走星雲賞ではJRAで4勝を挙げて準オープンに在籍していたトウカイビジョンに3.1秒差という意味の分からない着差をつけており、間違いなくダートグレードで通用するレベルと見ていいだろう。

フレンチデピュティの血を引いていると、突如覚醒するケースがあり、エルムステークスに出走しているテイエムジンソク(父クロフネ)もそうだが、エイシンデピュティ(父フレンチデピュティ)、サウンドトゥルー(父フレンチデピュティ)、ショウナンパンドラ(母父フレンチデピュティ)など。一度、波に乗るとあっという間に重賞、G1まで上り詰めるケースが多い。オヤコダカも昨年とは明らかに馬が変わっており、完全に覚醒モードに入ったと見てよさそう。相手はさらに強くなるが、オッズを考えてもここは突破できるほうに賭けたい。

相手はテイエムジンソク

本馬もオヤコダカ同様、3走前から突如覚醒。乗り替わりの影響があったにせよ、パフォーマンスが明らかに変わっており、馬自身も力をつけてきたと見ていいだろう。今回の出走馬の大半は大沼ステークス、マリーンステークスで勝負付けが済んだ馬たち。自分でレースを作れば、この馬についていった馬から潰れていくはず。どんな展開になろうと馬券圏外に飛ぶことはないだろう。

3番手はコスモカナディアン

2走前のマーチステークスでは人気を裏切ったが、3走前の仁川ステークスではグレイトパールと一騎打ちを演じており、重賞級の能力があるのは明らか。先週も書いたが、ロージズインメイ産駒は厳しい競馬になればなるほど真価を発揮するので、テイエムジンソクが作る淀みのないペースはこの馬の能力を存分に引き出してくれそう。安達太良ステークス経由組もエルムステークスと相性が良く(過去10年で【2.0.0.0】)、ピオネロやロンドンタウンのほうが売れるなら、まだ上積みがありそうな本馬を買いたい。

ロンドンタウンは前走平安ステークスが案外も、馬体重が増え過ぎており、走れる状態ではなかったか。アンタレスステークスの内容から能力はこのメンバーなら上位のはずで、馬体重が510キロ台まで絞れてくれば、巻き返しがあってもいいだろう。レースセンスの高いカネヒキリ産駒で、コーナー4回の1700mも合っている。

ピオネロは積極的に買いたい材料があるわけではないものの、能力上位の存在。鞍上もルメール騎手とくれば、ソツなく乗ってくるはずで、着順はともかく上位争いに加わってくるのは間違いないか。

メイショウスミトモは函館より差し、マクりが決まりやすい札幌に変わり、さらに前進がありそう。ただ8枠13番はプラスとはいえず、内でロスなく立ち回れる分、コスモカナディアンやロンドンタウンのほうに魅力がある。

最後にクリノスターオー。同レースは14年2着、15年4着、16年2着と3年連続で上位争いに加わっており、コース適性の高さを考えると安易に嫌わないほうがいいか。ただ展開は昨年よりもはるかに厳しくなりそう。位置を取れるかも分からない。

エルムステークス2017の印です

◎⑤オヤコダカ
○④テイエムジンソク
▲①コスモカナディアン
△②ロンドンタウン
△⑨ピオネロ
△⑬メイショウスミトモ
×⑪クリノスターオー

以上、エルムステークス2017の予想でした。