(オーストラリアのコーフィールド競馬場)

ドバイワールドカップ&ゴールデンシャヒーン2018の予想考察です。

日本からはドバイワールドカップにアウォーディー、ドバイゴールデンシャヒーンにマテラスカイが出走予定。この2競走で日本馬が優勝するチャンスはほぼゼロに等しいと思いますが、馬券的には分かりやすいので楽しみな一戦になりそうです(特にドバイワールドカップ)。

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ドバイワールドカップ2018の予想のポイント

アメリカ調教馬の独壇場

始めに過去3年のドバイワールドカップの3着以内馬と調教国をまとめてみました。

◆過去3年のドバイワールドカップの3着以内馬と調教国(15~17年)

着順 馬名 調教国
17年 1 アロゲート アメリカ
2 ガンランナー アメリカ
3 ネオリシック アメリカ
16年 1 カリフォルニアクローム アメリカ
2 ムブタヒージ 南アフリカ
3 ホッパーチュニティ アメリカ
15年 1 プリンスビショップ UAE
2 カリフォルニアクローム アメリカ
3 リー アメリカ

過去3年で区切ったのは、14年以前はオールウェザーで行われた時期があったから。3着以内馬9頭のうち7頭は

アメリカ調教馬

です。

ダートの本馬はご存知の通りアメリカで、アメリカとドバイは砂質も似ているため、アメリカで強い馬はドバイでも強いという結果に。過去2年はカリフォルニアクローム、アロゲートが人気に応えて優勝。アメリカで実績を残している馬は素直に評価していいレースです。

逃げ、先行勢が圧倒的に有利

かつてヴィクトワールピサとトランセンドの行った行ったで決まったのがドバイワールドカップ(レースとしては単調ですが、時期も時期だけに本当に感動するレースでした)。あれはオールウェザーでしたが、ダートに戻っても

前残りがやたら目立つ

のがドバイワールドカップの大きな特徴。

過去3年の3着以内馬9頭のうち8頭は残り400m地点で5番手以内。つまり前に行かないと話になりません。過去のレースを見ても直線半ばで大勢が決するようなレースがほとんどですし、前に行って惰性で粘り込めるような馬を徹底して狙うべきでしょう。

今年もペガサスワールドカップ組に要注意

ペガサスワールドカップは、2017年に創設された世界最高賞金額のアメリカのG1競走。開催時期が1月下旬のため、ペガサスワールドカップを使った後にドバイに遠征しやすく、昨年はペガサスワールドカップ経由でアロゲートが1着、ネオリシックが3着に好走。ドバイワールドカップはアメリカ調教馬が圧倒的に強い上、その中でもトップクラスの馬はペガサスワールドカップに出走するので、当然今年も

ペガサスワールドカップ組は要注意

といえます。

ドバイワールドカップ2018のイチオシ馬は…

ドバイワールドカップは昨年、

1着◎アロゲート(1番人気)
2着○ガンランナー(3番人気)
3着△2ネオリシック(12番人気)

で的中したレース。

いま振り返ると国内オッズではアウォーディーが2番人気だったんですね(汗)

昨年は買いたい馬と買いたくない馬が割とハッキリしていたのですが、今年もかなり似たような雰囲気があります。買いたい馬は人気が全くなさそうなので、本予想で発表するとして堅軸なのは、

ウエストコースト

です。

ブリーダーズカップクラシック、ペガサスワールドカップの内容から能力断然。万が一、負けるとすればダート適性がとてつもなくあった時のタリスマニック(たぶんその可能性は低いと思いますが)くらいでしょう。

ドバイゴールデンシャヒーン2018の予想のポイント

アメリカ&UAE調教馬が強い

始めに過去3年のドバイゴールデンシャヒーンの3着以内馬と調教国をまとめてみました。

◆過去3年のドバイゴールデンシャヒーンの3着以内馬と調教国(15~17年)

着順 馬名 調教国
17年 1 マインドユアビスケッツ アメリカ
2 コミカス UAE
3 モラウィジ UAE
16年 1 ムアラブ UAE
2 エックスワイジェット アメリカ
3 モラウィジ UAE
15年 1 シークレットサークル アメリカ
2 スーパージョッキー 香港
3 リッチタペストリー 香港

3着以内馬9頭のうち7頭は、

アメリカ&UAE調教馬

でダートの本馬アメリカ、地の利があるUAEが強いのは至極当然といえるでしょう。

日本馬はこれまで【0.0.0.9】と苦戦。近年で参戦したのはタイセイレジェンド(13年12着)、ディオスコリダー(17年11着)なので、結果が出ないのは仕方ありませんが、過去にはブロードアピールやマイネルセレクトも敗れています。レースレベル自体はそれほど高くないので、日本のトップクラスのスプリンターが出走すれば、チャンスはありそうですが、今年日本から参戦するのは準オープン勝ち直後のマテラスカイ。さすがに厳しいでしょう。

1分10秒台の時計勝負、位置取りカギに

過去3年の勝ち時計を見ると、

17年1分10秒91
16年1分10秒59
15年1分10秒64

と1分10秒台の決着。日本の感覚でいってもダート1200mで1分10秒台だと速いほうですし、

スピードの持続力が問われるレース

といっていいか。コースに高低差がなく、左回りのダート1200mという点では、イメージ的に新潟ダート1200mに近いでしょうか。

過去3年の3着以内馬9頭のうち8頭は残り400m地点で5番手以内。過去3年のレースも見ましたが、序盤に位置を取れるか、4コーナーからスピードに乗って追い上げられるような馬に向いているレースです(つまり極端な差し、追い込みは不利)。

ドバイゴールデンシャヒーン2018のイチオシ馬は…

このレースは国内で発売されるドバイ4競走の中で最も分かりやすいレースといえそう。能力差がハッキリしているので、事実上4頭立てと見ています。現時点での本命馬は…

ロイエイチ

です。

昨年のアメリカ最優秀牡馬スプリンター。ブリーダーズカップスプリントの勝ちっぷり、前走パロスヴァーディスステークスの調教のようなレースを見ても、ここでは格が違うはず。マインドユアビスケッツとは勝負付けが済んでいますし、相手探しのレースになるのではないでしょうか。

以上、ドバイワールドカップ&ゴールデンシャヒーン2018の予想考察でした。