愛知杯2023の予想です。

愛知杯2023の出走馬は、アートハウス、マリアエレーナ、ルビーカサブランカ、ルージュエヴァイユ、アンドヴァラナウトど15頭。中京芝2000mで行われる牝馬限定のハンデ・G3戦です。

1月14日(土)の平場、特別戦の勝負レース(愛知杯、カーバンクルステークスほか)はこちらから。

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愛知杯2023の予想です

古馬牝馬限定重賞は、一般的に波乱含みの条件。

昨年、行われた古馬牝馬限定重賞は計11レースあり、そのうち7レースで3連複万馬券決着。残りの4レースのうち3レースは3連複80倍以上の配当が出ており、基本的に人気通りに決まらない傾向だ。

過去10年の愛知杯を振り返っても、「平穏に収まった」と言える年は一度もない(以下参照)。

◆過去10年愛知杯の配当

どの配当を見ても、荒れていることが一目で分かるが、3連複配当では10年のうち9年で万馬券決着。残りの1年も90倍台の配当が出ており、愛知杯は古馬牝馬限定重賞の中でもとりわけ波乱度の高いレースだ。

今年の愛知杯も例年通り、確固たる主役が不在の一戦。波乱前提で期待値の高そうな伏兵から攻めてみたい。

本命はフィオリキアリの一撃に期待したい

4走前の五稜郭ステークスは展開、馬場ともに恵まれての勝利に見えたが、その後は重賞で3戦して善戦を続けており、ここに来て馬が良化している印象。特に2走前のハイレベルな札幌記念では差しが決まらない馬場の中、中団から外を回って上り2位タイをマーク。G1で通用する馬がゴロゴロいた定量戦であの走りなら、牝馬限定重賞なら展開ひとつで突っ込んでこれるだろう。

近走の充実ぶり、レースぶりに加えて評価したいのは、キズナ産駒であること。芝2000m以上の古馬牝馬限定重賞におけるキズナ産駒の成績はここまでサンプルが少ないとは言え、【2.1.0.4】(勝率28.6%、連対率42.9%、複勝率42.9%、単回収率1220%、複回収率354%)と非常に優秀。21年マーメイドステークスの10番人気1着シャムロックヒル、21年エリザベス女王杯の10番人気1着アカイイト、7番人気2着ステラリアが馬券圏内に激走している。牝馬は一般的に牡馬より距離が持ちにくいので、スタミナ豊富なキズナ産駒が芝2000m以上の古馬牝馬限定重賞で躍動するのは理にかなっている。今年の愛知杯でキズナ産駒は同馬を含めてアブレイズ、ビジンの3頭。正直、どの馬が好走しても驚けないが、差し馬優勢の愛知杯のレース傾向を考えると、フィオリキアリが一番しっくりくる。

相手は同じくキズナ産駒のアブレイズが怖い

昨年の中山牝馬ステークス2着以降、馬券に絡んでいないものの、ハイレベルなG1や適性のないマイル戦を使われており、結果が出ていないのは仕方ない。2年前の同レースでは後方から外を回ってしぶとく伸び、3着馬からタイム差なしの4着に健闘。舞台適性は高く、馬場が悪化してより本馬の良さが生きそうな今年は馬券圏内まで狙えるのではないか。同じキズナ産駒のフィオリキアリに本命を打つなら本馬にも重い印を打ちたい。

3番手は堅実駆けのイメージが浮かぶルビーカサブランカ

中京芝2000mでは昨年の愛知杯勝ち含め【2.1.1.1】(馬券圏外に敗れたのも4着)と最も得意にしているコース。速い脚はなくてもバテずに長くいい脚を使えるので、持久力が問われやすい同コースでは安定したパフォーマンスを見せているのだろう。これまで1、2枠時に【3.2.2.0】の内枠巧者なので、内目の枠を引けなかったのはマイナスだが、外枠だからといって走らないわけではない。

ビジンはフィオリキアリ、アブレイズと同じキズナ産駒というだけで押さえる価値がありそう。通算3勝はすべてダートなので、ダート>芝と判断して良さそうだが、道悪の中京芝2000mなら走ってきても驚けないのではないか。3歳時には阪神芝2200mの矢車賞で2着がある。

エリカヴィータは近走結果が出ていないものの、2走前の秋華賞は直線で前が捌きづらい場面があり、前走ターコイズステークスは本馬にとって忙し過ぎた印象。左回りの芝2000mはフローラステークス勝ちを果たした条件。中京芝2000mにも適性がありそうで、ここでパフォーマンスを大きく上げてくるかもしれない。

ホウオウイクセルは前走新潟牝馬ステークスで上り2位タイの脚を繰り出して2着に好走。3歳時にフラワーカップを制して以降、苦戦が続いていたものの、復調の気配が感じられるレースだった。引き続き差し馬の良さを引き出すのが上手い丸田騎手なら警戒しておいて損はないか。

サトノセシルはバテずに長くいい脚を使えるのがウリで、中京芝2000mは合っていそう。ただ古川騎手と手が合っていた印象があり、ルメール騎手への乗り替わりは必ずしもプラスではないか。1枠1番で乗り難しさもある。

サンテローズは中京芝2000mで3勝を挙げているコース巧者。前走アンドロメダステークスでは馬群の間からしぶとく伸びて、勝ち馬マテンロウレオから0.3秒差の4着。今回が重賞初挑戦になるが、牝馬限定のハンデ重賞なら通用してもいいだろう。本馬で2戦2勝の福永騎手が騎乗できるのは強み。

ルージュエヴァイユは山中湖特別→ユートピアステークスと2連勝でオープンクラス入り。3走前のオークスでは勝ち馬スターズオンアースに次ぐ上り2位タイをマークしており、世代でも上位のポテンシャルを秘めている。ただ馬場悪化はマイナスだろう。

愛知杯2023の印です

◎⑫フィオリキアリ
○⑮アブレイズ
▲⑩ルビーカサブランカ
△④ビジン
△⑤エリカヴィータ
△⑥ホウオウイクセル
×①サトノセシル
×⑨サンテローズ
×⑪ルージュエヴァイユ

以上、愛知杯2023の予想でした。