(@h_r_p_studio さんの写真。)
天皇賞(春)2018の枠順確定後の見解です。
上位人気が予想されるシュヴァルグランは6枠11番、レインボーラインは6枠12番、トーセンバジルは8枠15番。全体的に内枠に人気薄の馬が集まり、中~外枠に人気馬が配置されました。確定した枠順をもとに有利に運べそうな馬、不利になりそうな馬を見ていきましょう。
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天皇賞(春)2018の枠順
始めに確定した枠順が以下の通り。
◆天皇賞(春)2018の枠順
1番人気が予想されるシュヴァルグランは6枠11番。過去2年が16年4枠8番(3着)、17年3枠6番(2着)だったので、今年は初めての二ケタ馬番に。それでも有力馬がさらに外に入ったことを考えると、相対的には悪くない枠といえるでしょうか。
レインボーラインはシュヴァルグランの隣の6枠12番。昨年は8枠16番で何も出来なかったので、昨年よりはいい枠順といえますが、この馬の場合は17頭立ての多頭数の高速馬場で力を発揮できるかが問題。天皇賞(秋)で本命を打った時にはお世話になりましたが、あれは道悪だからこそ。枠以前に条件的に難しいレースになる気がします。
週初めに本命候補として取り上げていたチェスナットコートは1枠2番という最高の枠順配置に。差し馬ですが、これまでのレースを見ても馬群を捌けるので、内枠はプラスに捉えていいでしょう。詰まる可能性は高まりましたが、逆に好走する可能性も高まりました。ただ人気をより集める要素が追加されたので、あとは人気との兼ね合いですね。
15年、16年と本命に推してお世話になったカレンミロティックは2枠4番とこちらも願ってもない枠順に。15年1枠2番(3着)、16年2枠3番(2着)に続き、今年も内目の枠に入りました。自分の形には持ち込めるでしょうし、すでに峠を越えたとはいえ、チャンスは高ったのではないでしょうか。池添騎手も怖いですね。
天皇賞(春)2018の展開、隊列予想
確定した枠順をもとに予想した隊列が以下の通り。
◆天皇賞(春)2018の隊列予想図
逃げるのはヤマカライデン。3枠5番と内目の枠を引き当てたので、無理なくハナに立てそう。松山騎手としては行くだけ行って「あわよくば後ろがけん制してくれば…」という思いでしょうか。皐月賞はそういう展開になりましたし、逃げる馬というは常に怖さがあります。
続くのは鞍上的に強気に乗ってきそうなガンコ。最近の藤岡祐介騎手はこの手の馬なら徹底先行しますし、ヤマカツライデンの2番手を確保しにいくでしょう。道中でごちゃついても一呼吸置けるのは強みですね。
直後の内にカレンミロティック。池添騎手はこの枠を引いてニンマリしているのではないでしょうか。逃げるとダメですが、番手で運ぶとなかなかバテないので、好位の内というこの馬にとって最高の位置で運べそう。まさに15、16年天皇賞(春)のレースぶりを再現できそうです。
外にトミケンスラーヴァ。大外枠に入りましたが、前々で立ち回りを行かしてナンボなのは秋山騎手も分かっているでしょうし、ある程度は出していくでしょう。仮に控える形になっても秋山騎手ならマクり気味に早めに進出しそうです。
序盤は間違いなくスローペース。前、内が有利になりそうですが、このレースの最大のポイントは、
外国人騎手3人(ボウマン、ルメール、M・デムーロ)がどこで動くか
でしょう。
上記の隊列図を見ても分かる通り、シュヴァルグラン&ボウマン騎手、アルバート&ルメール騎手、トーセンバジル&M・デムーロ騎手は道中で外々を回らされる形になりそう。この3人がスローペースの中、黙って外々を回って敗れるようなことはないでしょうし、誰かがどこかで仕掛けていく可能性が高いと見ています。
今年の大阪杯のスワーヴリチャード&M・デムーロ騎手、昨年の日本ダービーのレイデオロ&ルメール騎手の動きを見ても、スローペースで勝ち目のないポジションになれば、自ら勝ち目のあるポジションまで押し上げていくでしょう。自分から動く可能性が高いのは、M・デムーロ騎手>ルメール騎手>ボウマン騎手の気がしますね。いずれにせよ、レースは意外と早めに動くのではないでしょうか。
天皇賞(春)2018の枠順確定後のイチオシ馬は…
人気馬が総じて中~外目の枠に入ったことで、怖いのは内でじっとしていられる馬。週初めより評価を上げたいと思っているのは、
カレンミロティック
です。
15、16年(【天皇賞(春)2016予想】2年連続でアノ馬に期待!)と本命に推して「さすがに今年は…」と思っていましたが、この枠を引いた以上、やることは1つ。自ら動いて脚を使わざるを得ない人気馬に対し、本馬は好位の内をロスなく立ち回ればいいだけ。この舞台でキタサンブラックと激しいデットヒートを演じた馬ですし、侮らないほうがいいでしょう。4コーナー3番手以内でラチ沿いを回ってくれば、生涯最後の大駆けがありそうです。