道営記念2017(門別)の予想です。

道営記念2017の出走馬は、オヤコダカ、ドラゴンエアル、ジェルクイーン、ステージインパクトなど16頭。門別競馬場2000mで行われるH1戦です。このレースは、勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

7レースに組まれているウィーナズチャレンジとブロッサムカップもちょっと買いたいレース。こちらの2レースに関しては公開するとさすがにオッズが下がるので、本記事の一番下でパスワード付き(note)で公開します。興味がある方だけ読んでください。

気が付けば、門別のラストシーズンなんですね。この道営記念が終わると、門別は来年の4月まで長いオフシーズンへ突入。道営記念はJRAでいえば、有馬記念的な位置づけのレース。オッズが下がらないか心配ですが、今回は、無料公開という形で予想を掲載いたします(パーフェクトファイル、参考買い目はありません)。

今週の地方重賞・2連戦は…

●ローレル賞(予想記事⇒【ローレル賞2017予想】川崎1600mのSIII戦です
1着△ゴールドパテック(3番人気)
2着▲ハタノサンドリヨン(5番人気)
3着◎ストロングハート(1番人気)

9,600円勝負⇒21,840円回収

●ロジータ記念
1着○ステップオブダンス(1番人気)
2着×シェアハッピー(6番人気)
3着△グラスサファイヤ(8番人気)
4着◎ローレライ(2番人気)

15,100円勝負⇒0円回収

ロジータ記念の◎ローレライは御神本騎手の騎乗がちょっと痛すぎましたね(苦笑)。それにしても森騎手は川崎の立ち回りが特に上手い気がします。リコーワルサーとか、スッーと上がっていくんですよね。

道営記念2017の予想と見解です

まずは過去の道営記念の結果から振り返ってみたい。

◆過去3年の道営記念の結果

着順 人気 馬名 通過順 前走
16年 1 1 ウルトラカイザー 3-3-3-3 瑞穂賞1着
2 4 キタノイットウセイ 7-7-4-4 A2・1着
3 11 コスモスイング 8-8-6-5 A2・2着
15年 1 1 グランプリブラッド 10-10-9-5 瑞穂賞1着
2 2 ウルトラカイザー 3-4-3-3 瑞穂賞3着
3 11 ビッグバンドジャズ 12-12-12-11 A1・3着
14年 1 3 タイムビヨンド 7-7-4-3 A1・1着
2 1 オヤコダカ 3-3-2-1 瑞穂賞1着
3 5 ジュエルクイーン 4-4-3-4 瑞穂賞4着

主な傾向は2つ。

1つは向正面からのロングスパート戦になること。14年1着タイムビヨンド(7-7-4-3)、15年1着グランプリブラッド(10-10-9-5)、16年2着キタノイットウセイ(7-7-4-4)など向正面からロングスパートを打ち、4コーナーで先頭を射程圏に入れてそのまま伸び続けられる馬がよく好走している。

道営記念は門別勢にとって有馬記念的な大一番。誰もが勝ちたいレースなので、レースが早め早めに動き、最後は究極のポテンシャル勝負になるのだろう。実際、過去3年の連対馬6頭はすべて4番人気。実力で劣る馬が展開利を味方につけて粘り込むことはない。

そしてもう1つは瑞穂賞組が強いこと。過去3年の3着以内馬9頭のうち5頭は瑞穂賞組。特に瑞穂賞勝ち馬は【2.1.0.0】と連対率100%の成績を残している。瑞穂賞は門別1800mで行われる重賞競走。道営記念と距離が200m違うだけ、メンバーレベルもそれほど変わらないので、瑞穂賞の結果はそれなりに反映されるのだろう。

以上の2点を考慮しつつ、出走各馬の能力、展開を考えて予想していきたい。

本命はドラゴンエアルが堅実駆けだろう

これまで門別ダートでは【2.1.0.0】という成績。これまでのレースぶり、タイムパラドックス×クロフネという血統を見ても、いかにも砂の深い門別ダートに合っているタイプ。「バテないでどこまでも伸び続けられる」のが最大の長所で、向正面からのロングスパート戦、究極の消耗戦になる道営記念はこの馬にとって理想的な展開になるだろう。前走瑞穂賞の完勝っぷりを見ても、まず勝ち負けに持ち込んでくるはずだ。

相手はステージインパクトが大一番で飛躍するはず

過去2回の重賞挑戦は六甲盃1番人気5着、星雲賞2番人気5着。ともに期待されながら人気を裏切る形になったが(馬名的に強そうなので人気になりやすい面がある)、六甲盃は小回りでギアが入らず、星雲賞はスピード不足だっただけだろう。ドラゴンエアル同様に「バテないでどこまでも伸び続けられるタイプ」で、道営記念の舞台は合っている。

圧巻だったのは2走前のロードカナロア・プレミアム。ラスト1ハロンくらいから後続との差が見る見ると広がっていき、終わって見れば、大差勝ち。負かしたのはJRAで準オープンまでいき、旭岳賞でオヤコダカの2着、瑞穂賞で5着だったグレイレジェンド。レース内容はもちろんのこと、負かした相手を考えても評価できる一戦だった。前走ドゥラメンテ・プレミアムは伏兵ワットロンクンに敗れたが、ワットロンクンの一人旅を誰も追いかけず、気づいたらみんなが手遅れだったという特殊なレース。ポテンシャルしか要求されない道営記念ならワットロンクンに負けることはない。

3番手はオヤコダカが勝っても納得負けても納得か

560キロ前後の馬体重がありながら、パワーに加えて手先の軽さもそれなりにあるという、まさにダート版・キタサンブラックといっていい馬。今年の赤レンガ記念ではドラゴンエアルに5馬身差をつけて圧勝しており、単純な能力だけなら本馬がアタマ1つどころか2つは抜けているだろう。

前走の一戦だけで2番人気に落ちるなら本馬から買う手もあるが、引き続き1番人気に推されるなら距離と展開が気になるところ。過去2年の道営記念は15年3番人気7着、16年1番人気2着。2年連続で人気以下の着順に終わっており、過去のレースぶりを見ても、門別2000mが決してベスト舞台ではない。加えて今回はジュエルメッセージ陣営が「逃げればしぶとい馬」と述べているので何が何でも行きそう。一方、オヤコダカ陣営は前走を「溜め過ぎた分、負けてしまった」と振り返っており、今回は4コーナー先頭くらいで回ってくるだろう。そのオヤコダカの動きに合わせて各馬も動くとすれば、本馬にとってはかなり苦しい競馬になるのではないか。心情的には勝って欲しいが、人気を考えると中心視はしづらい。

ジュエルクィーンはキンシャサノキセキ産駒ながらパワーもあっても持久力もあるという珍しいタイプ。昨年の道営記念では2着オヤコダカから0.1秒差の3着。今年の赤レンガ記念ではオヤコダカ、ドラゴンエアルに次ぐ3着に好走しており、このメンバーなら能力上位なのは間違いない。鞍上の吉原騎手が強気に乗ってしまうと、直線で苦しくなりそうだが、道中で上手く溜めを作れれば、直線で堅実に伸びてくるはずだ。

最後に大穴でマイティを少し。B2からの挑戦になるが、前走は走破時計、上りともに優秀で、上のクラスに行っても通用するレベルの馬。ディープスカイ産駒といえば、クリンチャー、スピリッツミノルを輩出しているように無尽蔵のスタミナが武器。究極の消耗戦になり、前が自動的に自滅する展開になれば、ゴール手前で突っ込んできて3着くらいならあるのではないか。過去2年は3着に二ケタ人気が好走しているレースでもあり、漁夫の利的な台頭は考えておきたい。

道営記念2017の印

◎⑬ドラゴンエアル
○⑩ステージインパクト
▲⑨オヤコダカ
△⑧ジュエルクイーン
△⑪マイティ

以上、道営記念2017の予想でした。

ここから7レースのウィーナズチャレンジと11レースのブロッサムカップの予想をnote限定で掲載しています

パーフェクトファイル、参考買い目はなしにするので(軽い参考買い目はすでに掲載しています)、2レース合わせて200円です。2レースとも狙いたい馬が1頭づついるのですが、それなりに人気になるかもしれません。興味がある方だけお読みください。

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11月9日のウィーナズチャレンジの予想と見解です

本命はトチノペガサスが強いはず。

前走札幌クラシックカップは前後半の600mが34.8-38.0で明らかに逃げ、先行勢にとって厳しかったレース。本馬はその流れの中、4コーナーで早くも先頭へ。直線半ば付近から一気に飲み込まれたが、あれでは失速して当然だろう。

そもそも札幌クラシックカップは同日のA2以上に走破時計が速く、勝ち馬ソイカウボーイが強過ぎたレース。2着デニストンも決して弱い馬ではなく、上位勢のレベルは軒並み高かった。今回はメンバーレベルがグッと落ちての一戦。メンバー的にあっさりと主導権を奪えそうで、本馬を交わせる馬はいないのではないか。

2番手はアンジュキッスの巻き返しが濃厚と見た

前走エーデルワイス賞は大敗してしまったが、相手強化でタフなレースになったことで、自分で走るのをやめてしまった感じ。実際、2走前に接戦を演じたコスモウーノはエーデルワイス賞で5着に健闘。エーデルワイス賞は力負けではないはずだ。今回はメンバーレベルがグッとダウン。このメンバーならさすがに好勝負に持ち込めるだろう。

3番手はアンフィーサ

2勝目を挙げるまでに時間を要したが、一貫してレベルの高いメンバーと走っており、前走に続いて今回も有力だろう。3走前にアンジュキッスと一緒に走って差がややあったので、アンジュキッス以上に評価はできないが、そのほかの馬との比較では上位のはずだ。

あとは前走の走破時計的に通用しそうなルンタイメルア、距離短縮未知数も本質的に母系は短距離色が強いインザネイビーまで押さえておきたい。

11月9日のウィーナズチャレンジの印

◎④トチノペガサス
○③アンジュキッス
▲⑦アンフィーサ
△⑥ルンタイメルア
△⑤インザネイビー

馬券は◎ー○▲ー印のイメージで買う予定。

ブロッサムカップ2017の予想と見解です

ここは待望の距離延長のハナザカリが面白い

デビュー以来、一貫して1200m以下のレースに出走しているが、ルーラーシップ×スペシャルウィークという血統、追われてからグングンと伸びる脚を見ると、本質的にスプリンターではないはず。自分でレースを作れない弱みがあるとはいえ、距離延長で追走が楽になれば、前走ほど置かれることはないだろう。人気はパキラパワーに譲りそうだが、距離適性を考えれば、エーデルワイス賞と着順が入れ替わってもいい。前走サッポロクラシックカップ組は7レースの◎トチノペガサスの推奨理由で書いた通り、ハイレベルレースでもある。

相手はフォローユアハートが条件好転で巻き返す

2走前に同舞台で行われたフローラルカップでは上り最速で追い込み、3着に好走した馬。今回、当時の1着ミスマンマミーア、2着ストロングハートともに不在なので、3着以上の着順が見込めてもいいだろう。短距離は明らかに向いておらず、エーデルワイス賞の敗戦は気にしなくていい。

3番手はパキラパワーが距離延長にも対応してくるか

エーデルワイス賞では外目の枠から外々を回って4着に健闘。キャリア2戦、一気の相手強化だったことを考えると、能力は相当高いと見ていいだろう。今回は距離延長がカギになるが、アポロキングダム産駒といえば、アポロナイスジャブ、アポロユッキー、セガールモチンモクなど中距離で走っている馬は多く、血統的に距離延長が苦になることはないか。

ビジネスライクは2走前のフローラルカップで5着に健闘。ゴール前の脚色はフォローユアハートのほうが上だったが、本馬のほうが早めに動いており、ゴール前の映像ほど2頭の差はないかもしれない。

穴ならパートカラーが面白そう。エーデルワイス賞は外枠から大きく出遅れて参考外。それでも直線はそれなりに差を詰めており、出遅れてある程度の位置で運べていれば、掲示板くらいはあっても不思議ではなかった。距離延長は未知だが、能力的には上位とそこまでの差はないだろう。

最後にマサノスマイル。エーデルワイス賞は徐々に位置を落としていく厳しい競馬。それでも直線は再び盛り返しており、中身の濃い競馬だった。血統的に距離延長でパフォーマンスを落とすかもしれないが、能力的には圏内の1頭と見ていいだろう。

ブロッサムカップ2017の予想と見解です

◎⑨ハナザカリ
○⑭フォローユアハート
▲③パキラパワー
△⑦ビジネスライク
△①パートカラー
△⑤マサノスマイル

馬券は◎ー○▲ー印のイメージで買う予定です。