優駿スプリント2021(大井)の予想です。

優駿スプリント2021の出走馬は、チャンプタイガー、ハートプレイス、ブラックストーム、サブノハクタカ、エンテレケイアなど16頭。大井競馬場1200mで行われる3歳限定のSII戦。帝王賞の前日に行われる3歳スプリント王決定戦です。このレースは勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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優駿スプリント2021の予想と見解です

帝王賞の前日に行われる3歳限定のスプリント重賞・優駿スプリント。

毎年、一筋縄にはいかないレースで、過去5年の3連複配当は、

20年 35,510円
19年 52,770円
18年141,390円
17年 7,660円
16年 18,840円

と荒れに荒れていることが分かる。

ファンの支持によって形成されるオッズと実際の結果に大きなギャップがあるのは、出走馬の前走レースがバラバラのため、能力比較がしづらいからだろう。

当初からスプリント路線に照準を合わせてきた馬がいる一方で、クラシック離脱組もいるため、どちらに軍配が上がるかは走ってみないと分からない面がある。

今年で言えば、東京ダービー出走組のワールドリング、マイル路線を歩んでいたジョーロノをどう評価するかが1つの重要なカギになるのではないか。今年は全体的に一長一短の組み合わせ。今年も波乱の結末になりそうだ。それでは予想にいきましょう。本命はここに来て上昇曲線を描いている…

ここより下は有料記事(帝王賞と合わせて400円)とさせて頂いております。

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チュラウェーブを狙ってみたい

ここまでキャリア5戦。前走若潮スプリントは能力不足と見ていたが、1頭だけ抜けた上りをマークし、断然人気のファイナルキングに迫っての2着。2走前のクロッカススプリントではそのファイナルキングに7馬身差をつけられていたので、前走の走りは本馬自身がここに来て力をつけていると解釈していいだろう。その若潮スプリント組は4着ハートプレイス、7着ブラックストームが次走優駿スプリントトライアルでワンツーフィニッシュ。レースレベルも高かった。レースセンスがある上に追って味もあり、父クリーンエコロジーを彷彿とさせるタイプ。大井へのコース替わりも苦にしないはずだ。紙面を見る限り、前走の走りがフロック視されている感があるので、再度の好走に期待したい。

相手は同じく若潮スプリント組のエンテレケイア

その前走若潮スプリントは2番人気に推されながら5着に敗れたものの、乗り難しい1枠1番に入った上、直線では前が壁になってしまい、外に進路を切り返すロス。明らかに消化不良の一戦で、あれが本馬の力ではないだろう。今回は外の7枠14番。2つ隣に同厩舎の徹底先行型・ジョーロノが入ったので、本馬は外目の2、3番手で流れにも乗りやすいのではないか。

3番手は初の1200m戦でもジョーロノが怖い

前走東京湾カップでは大敗したが、3コーナー過ぎに早々と脱落しており、ノーカウントの一戦と捉えて良さそう。これまで1600m以下で4コーナー2番手以内なら【4.2.3.0】と崩れておらず、1200mでも同型不在のここは自分の形に持ち込むことができるのではないか。行き切れば、簡単には止まらないはず。

アイスボウルは古馬初対戦の前走が最後方から大外ぶん回しで負けるべくして負けた一戦。それでも上り最速で勝ち馬から0.5秒差まで詰めており、B2を勝ち上がれるくらいの力はあるのではないか。2年前の優駿スプリントは前走でB2を勝利していたナガタブラックが勝利。本馬も同世代の重賞なら能力的に見劣ることはないだろう。使われるたびに良くなるホッコータルマエ産駒でもああり、ここでパフォーマンスをもう一段上げてきても不思議ではない。

ディーノランページは1200mを走った4走前の準重賞が出遅れ+直線で進路を外に変更するロスがありながら、マテーラフレイバーやブラックストームと差のない競馬に持ち込んでおり、意外とスプリント適性はありそう。紙面を見る限り、人気は全くないものの、この手の馬が突っ込んでくるのが優駿スプリントだ。

ハートプレイスは若潮スプリントで勝ち馬ファイナルキングを追いかけて失速したものの、次走優駿スプリントトライアルで力をの違いを見せつけて完勝。今回は若潮スプリントで先着を許した馬や、別路線組との力関係がカギも、前走で同条件を勝利しているのは大きな強み。優駿スプリントトライアル勝ち馬は19年2着ロイヤルビクトリー、20年1着カプリフレイバーと2年連続で連対を果たしている。

チャンプタイガーはハイレベルな若潮スプリント3着馬。1枠1番で乗り難しさはあるが、ロージズインメイ産駒は内で揉まれた方が力を発揮する傾向があり、意外とこの枠はプラスに出るかも。

ミラクロカナーレはとにかく追っての良さがウリ。2走前の優駿スプリントトライアルでは5着に敗れたものの、先行勢が上位独占する中、後方から1頭だけ追い込んで掲示板入りを果たしており、決して力負けではないだろう。他力本願なところはあるが、展開が向けば、突っ込んできてもいい。

サブノハクタカは前走B1で4着に健闘。2走前には優駿スプリントトライアル4着スティールストームに先着を果たしており、このメンバーでも好走のチャンスはありそう。馬自身もまだ良化の余地を残している印象だ。

最後にワールドリング。正直、ジョーロノと比べると、短距離で良さが出るとは思えないが、トゥザワールド×エンドスウィープの血統なら短い距離でも対応できるか。戦ってきた相手は一枚上なので、念のため押さえておきたい。

優駿スプリント2021の印

◎⑮チュラウェーブ
○⑬エンテレケイア
▲⑪ジョーロノ
△⑩アイスボウル
△②ディーノランページ
△④ハートプレイス
×①チャンプタイガー
×⑤ミラクロカナーレ
×⑨サブノハクタカ
×⑥ワールドリング

3番エイノスケ…スプリント路線を歩みながら苦戦続き。さすがにこのメンバーでは分が悪いだろう。

7番スティールストーム…前走優駿スプリントトライアルは正攻法の競馬で4着。まだ良化の余地を残しているかもしれないが、前走並みのパフォーマンスでは掲示板までが精いっぱいだろう。

8番ブラックストーム…若潮スプリントで7着に敗れ、前走優駿スプリントトライアルではハートプレイスに完敗だった。重賞ではやや荷が重いのでは。

12番リンクスショウ…低レベルな浦和の特別戦を勝利しての重賞挑戦。ここでは力不足だろう。

14番リュウノヘラクレス…若潮スプリント8着、優駿スプリントトライアル7着の結果からここでは荷が重いだろう。

16番カモミールティー…JRAからの転入馬も、転入初戦がB1とは言え、14頭立ての12着に敗退。JRAの1勝クラスでは実績がなく、同じ転入馬ならエンテレケイアの方が圧倒的に格上だろう。

優駿スプリント2021の買い目

このレースはほぼ毎年、3連複万馬券決着が出ているように波乱含みなので、◎チュラウェーブから手広く流して高めを待ちたいと思います。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲△△(アイスボウル、ディーノランページ)ー○▲△△△××××(26点)…本線はエンテレケイア、ジョーロノ絡み

馬連:◎ー○▲△△(アイスボウル、ディーノランページ)(4点)…同上

馬単:◎→○▲△△(アイスボウル、ディーノランページ)(4点)…同上

3連複で1列目にチュラウェーブ、2列目にエンテレケイア、ジョーロノ、アイスボウル、ディーノランページ、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド4点でもOK)。本線はエンテレケイア、ジョーロノ絡みです。あとは馬連、馬単を押さえる。

優駿スプリント2021の予想でした。