紫苑ステークス2023の予想です。

紫苑ステークス2023の出走馬は、ヒップホップソウル、グランベルナデット、モリアーナ、エミュー、キミノナハマリアなど17頭。中山芝2000mで行われる3歳牝馬限定のG3戦です。

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紫苑ステークス2023の予想です

紫苑ステークスは毎年、「春のクラシック組vs夏の上り馬」の構図になるトライアルレース。

夏の条件戦や特別戦を使われてきた馬にとっては秋華賞への切符を賭けた争いになるが、過去5年で前走1、2勝クラスから3着以内に入ったのはわずか2頭(19年1着パッシングスルー、21年3着ミスフィガロ)。過去5年の3着以内馬15頭のうち10頭はオークス組で(13頭は前走で重賞に出走)、春のクラシック組が圧倒的に有利なレースと言える。

昨年は前走オークス出走馬が1~3着を独占。今年は前走でオークスに出走したのがヒップホップソウル、エミューのみだが、オークス含めて春のクラシックに乗っていた馬を素直に評価したい。

本命は事実上のオークス組と見ていいグランベルナデット

春はオークスに直結する忘れな草賞を制して本番を目指していたが、腸炎で無念の回避を余儀なくされた馬。2走前のクイーンカップでは適性のない東京芝1600mで、勝ち馬ハーパー(オークス2着)から0.3秒差の5着に健闘しており、タラレバになるが、より舞台適性の高いオークスなら馬券圏内のチャンスは十分にあったのではないか。幻のオークス好走馬と考えるなら、ここでは能力最上位と見てよく、データ的にも夏の1、2勝クラスを使われた馬よりも評価すべきだろう。コーナー4回のコースは2戦2勝。レースセンスが良い上にタフな馬場を苦にしないキズナ産駒で、道悪の中山芝2000mは望むところ。昨年の勝ち馬スタニングローズのように外目からスムーズな先行策を打っての早め抜け出しに期待したい。

相手にはキミノナハマリアを推したい

前走オークス出走馬ではないものの、2走前にオークスに出走している馬。当時、最下位に敗れたが、東京コースでは結果が出ておらず、力を発揮できずの敗戦だったと捉えていいだろう。前走HTB賞ではラチ沿いをロスなく立ち回った馬が1、2着に入る中、外々を回りながらの3着。牡馬混合の2勝クラスを勝ち上がれる力を持っており、このメンバーなら十分に好勝負に持ち込めるだろう。これまで右回りコースでは【2.1.2.1】と大崩れしておらず、ここも堅実な走りを見せてくれるのではないか。

3番手は乗り難しさがあるもモリアーナ

新馬→コスモス賞と連勝して以降、やや期待ハズレの結果が続いているものの、3走前のクイーンカップでは勝ち馬ハーパーからタイム差なしの3着に好走している馬。前走NHKマイルカップでは、二ケタ馬番を引いた馬が1、3、4、5着に入る中、2番ゲートから直線入口まで内を通っての敗戦。直線で進路を変更してからはしっかりと伸びており、枠順に泣かされての敗戦だった。コスモス賞の走りを見る限り、中距離でも対応可能なはずで、折り合いさえつけば、上位に食い込んでもいいのではないか。横山典弘騎手の継続騎乗はプラス。

エミューはクラシックで桜花賞10着、オークス13着と結果が出なかったものの、桜花賞は距離不足、オークスは高速馬場が敗因だろう。今回は通算3勝を挙げている中山コース。金曜日の雨が残っている道悪ならフラワーカップのように高いパフォーマンスを見せてくれるのではないか。

ヒップホップソウルはオークス組で最先着を果たしている馬。2走前のフラワーカップでは勝ち馬エミューと差のない走りを見せており、エミューとほぼ同等の評価が必要だろう。器用さに欠ける面があるものの、タフ馬場自体はプラスか。

ソレイユヴィータは未勝利から目下3連勝中。データ的には買いづらいタイプではあるが、今年はメンバーレベルが低いので、出走馬の中で唯一、中距離の2勝クラス勝ちがあるのは評価していいだろう。血統的に道悪の中山芝2000mは合っている。

ミシシッピテソーロは前走豊栄特別で久しぶりの勝利。今回は距離延長がカギも、ダノンバラード産駒なら芝中距離に対応しても不思議ではないだろう。川田騎手が騎乗できないのはマイナスも、柴田大知騎手と比べるなら石川騎手の方が断然良い。

アップトゥミーは前走で牝馬限定の1勝クラスを勝利。このメンバーに入ると、見劣る感が否めないものの、近親にユーキャンスマイルやルビーカサブランカがいる晩成型の血統で、父が成長のあるモーリスを考えても、ひと夏を越してパフォーマンスを上げてくる可能性はありそう。

シランケドは中京芝1400mの未勝利を後方一気で差し切り、昇級初戦だった小倉芝1800mの1勝クラスで上り最速タイの脚を繰り出して3着に好走。まだまだパフォーマンスを上げられそうな雰囲気があり、上りがかかっての消耗戦になるなら不気味さはある。

最後にワイズゴールド。初芝で未知な面はあるものの、父がステイゴールド系のレインボーラインなら道悪の中山芝2000m自体は合いそうで、ノーマークになるなら押さえておいても損はないか。

紫苑ステークス2023の印です

◎⑭グランベルナデット
〇⑤キミノナハマリア
▲②モリアーナ
△⑮エミュー
△③ヒップホップソウル
△⑩ソレイユヴィータ
×⑦ミシシッピテソーロ
×⑯アップトゥミー
×⑬シランケド
×④ワイズゴールド

以上、紫苑ステークス2023の予想でした。