(今年のかしわ記念のパドック。ゆったり歩くベストウォーリアおじさん)

さきたま杯2018(浦和)の予想です。

さきたま杯2018の出走馬は、JRAからサクセスエナジー、ネロ、ベストウォーリア、グレイスフルリープが出走。地方勢は、キタサンミカヅキ(船橋)、ノブワイルド(浦和)、ナガラオリオン(金沢)らが迎え撃ちます。浦和競馬場1400mで行われるJpnII戦。このレースは勝負度B(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。

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5月の地方重賞ラストを飾るのは浦和の名物競走・さきたま杯。

5月の地方重賞は全体的に好調だったので、最後をいい形で締めくくりたいですね。浦和重賞は相性がいいですし、ここはビシッと当てたいところです。

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さきたま杯2018の予想と見解です

さきたま杯は地方ダートグレードの中でも地方馬の台頭が目立つレース。過去5年のさきたま杯を振り返ると、以下の地方馬が3着以内に好走している。

◆過去5年のさきたま杯で3着以内に好走した地方馬
16年2番人気1着ソルテ
15年2番人気3着リアライズリンクス
14年7番人気2着トキノエクセレント
13年7番人気3着ナイキマドリード

過去5年で4頭の地方馬(すべて南関東所属)が3着以内に好走。昨年こそJRA勢の上位独占で決まったが、4着は地元のアンサンブルライフ。浦和コースは能力差よりもコース適性の有無が結果を左右することが多く、さきたま杯においては地の利、コースを走り慣れていることが大きなアドバンテージになるだろう。

今年のJRA勢は4頭のうち3頭がダートグレード勝ち馬。それなりに強力なメンバーがそろったが、さきたま杯のレース傾向、昨今のダートグレードにおける地方勢の活躍を考えると、地方勢にもチャンスは十分にあるはずだ。それでは予想にいきましょう。本命は…

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ノブワイルドの逃げ切りがありそうだ

元々はJRAデビュー。バンド「TUBE」のボーカル・前田亘輝さんの所有馬で、デビュー前から注目を浴びていた本馬。JRAでは5戦のみに終わったが、決してJRAの壁にぶつかったわけではなく、地方でさらなる活躍を期待されての移籍だった。

JRA5戦のうち圧巻だったのは、初ダートだった札幌ダート1000mの未勝利戦。スタート後、抜群に速い二の脚を利かして先頭に立つと、直線は後続を一方的に突き放して大差勝ち。勝ち時計58.6秒は2歳のコースレコードから0.1秒差で、鞍上が全力で追っていれば、レコードを更新していただろう。その後、オキザリス賞では勝ち馬ブルドッグボスから0.2秒差の2着に好走。JRAに在籍したままでも、オープンクラスまでは出世していただろう。

地方に移籍後は休み休み使われており、軌道に乗れなかったが、今年に入ってからの2戦が反則気味の強さ。特に2走前のJRAとの交流戦・マルチフレンド特別では楽々と1分26秒4の好時計をマーク。過去5年のさきたま杯の勝ち時計は以下の通りで、単純な時計の比較でも、さきたま杯勝ち負けレベルだった。

●過去5年のさきたま杯の勝ち時計
17年ホワイトフーガ(1分25秒7)
16年ソルテ(1分25秒9)
15年ノーザンリバー(1分26秒7)
14年ノーザンリバー(1分26秒7)
13年テスタマッタ(1分27秒4)

ノブワイルドは馬なりで1分26秒4。この手の馬は自分から全力で走ってしまうので、追えば追うだけ時計が詰まるとはいえないが、1分25秒台後半には突入できそうなパフォーマンスだった。

今回は同型との兼ね合いがカギも、ネロはスタートがそこまで速くなく、ナガラオリオンは金沢だからスピードの違いで逃げれているだけ。グレイスフルリープは8枠11番なら是が非でもハナを奪いには行かないだろう。なによりノブワイルド自身のテンの速さ、鞍上の左海騎手の性格から行き切れる可能性大。自分の形に持ち込めば、JRAのオープン級が相手でも簡単には止まらないはずだ。月曜日の浦和は12レース中11レースが逃げ切り。今開催の馬場傾向も後押しする。

相手は外枠で流れに乗りやすいグレイスフルリープ

過去に浦和1400mのオーバルスプリントで3番人気7着と敗れているが、当時は内枠から流れに乗れず、負けるべくして負けたレース。これまでのレースぶりからコーナー4回のダート1400mを得意としており、流れに乗りやすい外枠なら力を発揮できるだろう。道中の隊列はおそらくノブワイルドを見ながらの外目2番手。ノブワイルドが逃げ切るなら本馬も一緒に粘り込みそうだ。

3番手は追って味のあるキタサンミカヅキ

地方に転入してからは【2.2.2.1】の安定感。馬券圏外に敗れたのも昨年のJBCスプリント5着(勝ち馬から0.1秒差)で、ほとんど崩れていない。ベストは大井1200mかもしれないが、4走前のゴールドカップでは勝ち馬ソルテから0.1秒差の3着。差し馬ながら器用な面があり、浦和コースにも対応できる。逃げるノブワイルドが再び一人旅になれば、道中でじっと待機している本馬の末脚がさく裂しそうだ。

サクセスエナジーは前走かきつばた記念でダートグレード初制覇。キャリアの浅さ、年齢を考えると、まだまだ上を目指そう。今回の懸念は内枠を引いたこと。これまで1~6番ゲート【0.0.0.4】、7~16番ゲート【5.1.0.1】と内枠を引いた時はいまひとつ。実際、2走前のコーラルステークスは9番ゲートだったが、揉まれる形になって馬が自分から走るをのやめていた。この枠で外からネロ、ノブワイルド、グレイスフルリープが前に行くと、揉まれる形になりそうで、力を発揮できずに敗れる可能性はあるだろう。

ベストウォーリアはさきたま杯で2年連続好走中。しかし、実際は16年1番人気2着、17年1番人気3着と人気を下回る結果で、コース適性があったわけではない(これまでのレースを見てもワンターンのコースがベスト)。そもそものコース適性に疑問が残る上、不安なのは近走の不甲斐なさ。特に前走かしわ記念は展開の恩恵を受けながらも直線入り口であっさりと後退。この手の血統は走らなくなるとサッパリ走らなくなるので、過去の実績は忘れたほうがいい。かなり怪しい人気馬なのではないか。

ネロはJBCスプリント4着、東京スプリント3着だけ走れば、能力的には圏内。ただ今回はコーナー4回の1400m。デビュー以降、ワンターンのコースしか経験しておらず、対応できるかは大きな不安。仮に対応できたとしてもこの枠だと揉まれる形になって力を出し切れずに敗れるかもしれない。

最後にナガラオリオン。金沢の2戦はスピードの違いでハナに立てているだけ。今回、ハナに立つのはほぼ不可能で、揉まれて何も出来ずに終わりそうだが、JRAのオープンまで出世した馬なら押さえておく。

さきたま杯2018の印

◎⑦ノブワイルド
○⑪グレイスフルリープ
▲①キタサンミカヅキ
△②サクセスエナジー
△⑩ベストウォーリア
△④ネロ
×⑥ナガラオリオン

さきたま杯2018の予想ファイル

さきたま杯2018の買い目

ここはノブワイルドからどう買うかが問われる一戦。JRA勢は一長一短でアテにできないので、2列目は手広く流します。行き切れば、勝つチャンスは十分にあると見ていますが果たして。

【本線】

3連複:7-1、2、11-1、2、4、6、10、11(12点)

3連複で1列目にノブワイルド、2列目にキタサンミカヅキ、サクセスエナジー、グレイスフルリープ、3列目に印を打った馬へ(ワイド3点でもOK)。本線は2列目がキタサンミカヅキ、グレイスフルリープ絡み、3列目がネロまで。ナガラオリオンは軽めに押さえます。分かりやすく3連複にしましたが、3連単に応用しても構いません。

【ボーナス】

3連単:7→1、11⇔1、2、4、10、11(14点)

3連単を絞って買うとすれば、1着にノブワイルド、2、3着にキタサンミカヅキ、グレイスフルリープ、3着にネロまでが入る組み合わせです。3連単のノブワイルドのアタマ固定はぜひ買っておきたいですね。

以上、さきたま杯2018の予想でした。