(今年の英オークスを勝利したフォーエバートゥギャザー)

ジャックルマロワ賞2018(フランス・ドーヴィル)の予想です。

ジャックルマロワ賞2018の出走馬は、アルファセントーリ、レコレトス、ウィズミー、ローマナイズド、インテロジャントら11頭。フランスのドーヴィル競馬場芝1600mで行われるGI戦。このレースは勝負度D(自信度★★★☆☆ 妙味度★★☆☆☆)を予定しています。

※メルマガ読者の方は土曜日夕方に配信した「明日の重賞予想」にパスワードが掲載されています。

ジャックルマロワ賞といえば、かつてはタイキシャトルが勝利したレース。近年は日本馬の参戦がありませんでしたが(最後に出走したのは03年のテレグノシスとローエングリン)、今年はジェニアルが出走を目指していたところ、外傷を負ってしまい、まさかの出走回避。

私の記憶が正しければ、日本馬不在の海外レースの馬券発売は17年ベルモントステークス以来でしょうか(枠順確定後、エピカリスが出走回避)。日本馬を応援する楽しみはなくなりましたが、馬券は発売されるので、馬券を買って楽しみたいと思います。

ジャックルマロワ賞2018の予想と見解です

まずは過去5年のジャックルマロワ賞の結果から。

◆過去5年のジャックルマロワ賞の結果(13~17年)

着順 馬名 年齢 調教国
17年 1 アルウケール 3
2 インズオブコート 3
3 サンダースノー 3 UAE
16年 1 リブチェスター 3
2 ヴァダモス 牡5
3 エルヴェディヤ 牝4
15年 1 エソテリック 牝5
2 テリトリーズ 3
3 ワイルドチーフ 牡4
14年 1 キングマン 3
2 アノディン 牡4
3 オリンピックグローリー 牡4
13年 1 ムーンライトクラウド 牝5
2 オリンピックグローリー 3
3 アンテロ 3

ポイントは2つ。

1つは3歳馬が強いこと。

過去5年の3着以内馬15頭のうち8頭が3歳馬。古馬が斤量59.5キロを背負うのに対し、3歳は斤量56.5キロ。この時期の古馬と3歳の斤量差は日本と同じく3キロですが、古馬は斤量59.5キロを背負う分、3歳のほうが有利に働くのでしょう。

もう1つは当たり前ですが、地元のフランス調教馬が強いこと。

過去5年の3着以内馬15頭のうち9頭が地元のフランス調教馬。他国の調教馬がワンツーを果たしたことは一度もないので、基本的には地元のフランス調教馬が有利と見ていいでしょう。他国の馬で同レースを制したキングマン、リブチェスターは大物でしたし、よほど強い馬でない限り、他国の調教馬が勝利するのは難しそうです。

以上の2点を踏まえつつ、出走馬の近走レースを見返すと、本命は自ずと決まってくるか。それでは予想にいきましょう。本命は…

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アルファセントーリの能力が抜けている

今年初戦の愛1000ギニートライアルこそ敗れたものの、その後は愛1000ギニー→コロネーションステークス→ファルマスステークスとG1を3連勝。特に圧巻だったのが2走前のコロネーションカップ。1分35秒8のコースレコードで、2着馬に6馬身差をつけての勝利。同レースでマークしたレーティング122は、昨年にエネイブルが英オークスで5馬差の圧勝でマークした121を上回っており、この時期の3歳牝馬としては破格の数字。出走馬のレーティングを見ても1頭だけ抜けており、サンダースノーが回避した以上、ここは負けられない戦いだろう。

相手はフランス調教馬かつ3歳のウィズユー

前走がジャックルマロワ賞と同条件のロートシルト賞を勝利。本馬の良さはスタート力の高さ。アクシデンタルエージェントやローマナイズドはスタートに難がある一方(ほぼ出遅れている)、本馬はスッと好位につけられるのがウリ。これまで芝1600mは3戦3勝。キャリア5戦という浅さを考えてもまだ上積みがありそうだ。

3番手はアクシデンタルエージェントが不気味

前走クイーンアンステークスは15頭立ての11番人気という大穴での勝利だったが、2走前のロッキンジステークスのレース内容は決して悪くなく、ここに来て力をつけてきたのだろう。前述の通り、スタートでほぼ出遅れるため、信頼度は低いものの、アルファセントーリ以外の馬には展開ひとつで先着を果たせるだろう。

カスカディアンは前走がジャックルマロワと同条件のジャンプラ賞で2着に好走。今回も出走しているインテロジャントには敗れたものの、ほぼ互角の内容。キャリアはまだ5戦と浅く、上積みがあれば、逆転できるかもしれない。

インテロジャントは仏ダービーでも4着に健闘し、前走でジャンプラ賞を勝利。芝1600m以下では大崩れしておらず、今回も上位争いには加わってくるか。

レコレトスは前走クイーンアンステークスで7着に敗れたが、レースの流れに乗れておらず、力を出し切っての敗戦ではないはず。前走の敗戦で人気を落とすのであれば、狙い目かもしれない。

最後にローマナイズド。愛2000ギニーを出遅れながら差し切った実力馬。出遅れ癖があるので信頼度は低いものの、能力通りのパフォーマンスを発揮できれば、アルファセントーリ意外との差はないはずだ。

ジャックルマロワ賞2018の印

◎⑩アルファセントーリ
○⑪ウィズユー
▲④アクシデンタルエージェント
△⑧カスカディアン
△⑦インテロジャント
△②レコレトス
×⑨ローマナイズド

ジャックルマロワ賞2018の買い目

オッズを考慮しつつ、2番手以下の印を少し変えます。

◎⑩アルファセントーリ
○④アクシデンタルエージェント
▲⑨ローマナイズド
△⑪ウィズユー
△⑧カスカディアン
△⑦インテロジャント
×②レコレトス

当初2番手評価だったウィズユーはちょっと人気を集め過ぎなのと、古馬混合のG1で3歳牝馬のワンツーに賭けるのも一般的に期待値が低いはずで評価を少し下げました。

馬券的な狙い目はオッズ的にアクシデンタルエージェント、ローマナイズドといえそう。前者は前走でレベルの高いクイーンアンステークスの勝ち馬で、後者は前走の敗戦だけで人気を落とし過ぎ。能力断然のアルファセントーリからこの2頭が3着以内に入る前提で馬券を組み立てます。

【本線】

3連複:10-4、9-2、4、7、8、11(7点)

3連複で1列目にアルファセントーリ、2列目にアクシデンタルエージェント、ローマナイズド、3列目に印を打った馬への組み合わせ(ワイド2点でもOK)。本線は2列目がアクシデンタルエージェント絡みです。

馬連:10-4、9(2点)

馬連でアルファセントーリからアクシデンタルエージェント、ローマナイズドの組み合わせ。

【ボーナス】

3連単:10→4⇔2、7、8、9、11(10点)

3連単をボーナスで買うとすれば、1着アルファセントーリ、2、3着にアクシデンタルエージェントが入り、3着に印を打った馬が入る組み合わせでしょうか。

以上、ジャックルマロワ賞2018の予想でした。