マーキュリーカップ2021(盛岡)の予想です。

マーキュリーカップ2021の出走馬は、JRAからマスターフェンサー、バンクオブクラウズ、ラストマン、ヒストリーメイカー、デルマルーヴルが出走。地方勢は、クインズサターン(北海道)、ホーリーブレイズ(大井)、エンパイアペガサス、ニシノゲンキマル(以上、岩手)らが迎え撃ちます。盛岡競馬場2000mで行われるJpnIII戦。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

※メルマガ読者の方は月曜日に配信した「先週の重賞回顧」内にパスワードが掲載されています。

先週のジャパンダートダービーの結果にはさすがに驚きました。

JRA勢のレベルが例年よりも低いと見て、ゴッドセレクション以外はブライトフラッグ、ギガキング、ジョエルらの地方勢を上位に評価しましたが、まさか重賞出走経験すらなかったキャッスルトップの逃げ切り勝ちとは。

終わったから言えることですが、母父がロベルト系のマヤノトップガンで、大井2000mへの適性があったのでしょうね。ただJRA勢のレベルが低過ぎたのが波乱の主要因で、この世代の3歳ダート路線はまだまだ混沌としそうです。

今週は

マーキュリーカップ
習志野きらっとスプリント

の2本立て。

良い結果を残して先週の悔しさを晴らしたいですね。

マーキュリーカップ2021の予想と見解です

盛岡競馬場は非常に起伏に富んだコースとして知られており、高低差は地方競馬場の中で最大の4.4m。

◆盛岡競馬場のダートコースの高低図

盛岡ダート2000mはスタート地点がホームストレッチの坂手前。そこからコースをグルっと1周して3コーナー過ぎから下り阪。直線入り口にかけて一気に下り、ホームストレッチでは再び急坂が待ち構えている。

盛岡ダートは他地区に比べて時計が出やすいものの、盛岡ダート2000mは2度の坂越えがあるため、消耗戦、スタミナ比べになりやすいのが特徴。過去には典型的なスタミナ型のシビルウォー、ユーロビート、ミツバなどが優勝。昨年ものちのダート長距離重賞・名古屋グランプリを制すマスターフェンサーが勝利を挙げた。

以上のようにコース特徴を踏まえると、バテずに最後までじわじわと脚を使える馬を狙うべきだが、今年は逃げ、先行勢が手薄なのがポイント。是が非でも逃げたい馬は見当たらず、おそらく内のバンクオブクラウズが押して出して行くか、外のホーリーブレイズが前走六甲盃同様に一発を狙って逃げるかだろう。

昨年はリンノレジェンド、アポロテネシー、ヨシオらが淀みのない流れを作った上、向上面でヒストリーメイカー、デルマルーヴルが早めに動いてきたため、典型的な消耗戦になったが、今年は前年とはガラッと異なる展開になりそう。当然、結果も大きく異なるのではないか。それでは予想にいきましょう。本命はコース適性&展開面で魅力のある
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バンクオブクラウズの重賞初勝利に期待したい

スタートが決して速い方ではないが、このメンバーなら逃げか番手策が濃厚で、展開を味方につけての粘り込みが濃厚だろう。大野騎手騎乗時はすべて先行策を打って【1.2.0.0】と結果を残しており、唯一、勝利を挙げた金蹄ステークスが逃げ切りだったので、ここは「できればハナを主張したい」気持ちで乗ってくるのではないか。

盛岡は初参戦も、東京ダート2100mで【2.2.0.0】と無類の安定感を見せており、コース形態が似ている盛岡ダート2000mへの適性も抜群と見ていいだろう。父はスタミナ型のロージズインメイ。坂越えが二度ある同コースにはピッタリのはずだ。

相手には人気が落ちそうなデルマルーヴルを狙う

近走は結果がなかなか出ていないものの、2走前のマーチステークスは直線で窮屈な内を突きながらも上り2位をマーク。前走平安ステークスは超高速馬場の行った行った決着の中、直線では不利もあり、物理的に追い上げが不可能なレースだった。調子が落ちているとはあまり思えず、昨年早仕掛けながら2着に粘り込んだ適性のある盛岡ダート2000mなら変わり身を見せてくれるのではないか。決して前々で運ぶタイプではないが、どんな競馬でもできる器用さがあり、岩田騎手騎乗ならしっかりと勝ちを狙った騎乗をしてくるはず。

3番手は展開面で微妙もクインズサターンが怖い

前走赤レンガ記念ではリンノレジェンドに逃げ切りを許してしまったが、地元門別では大将格的な存在。他地区への遠征は昨年の浦和記念以来になるが、当時仕掛けが明らかに遅れながら、ヒストリーメイカー、デルマルーヴルと差のない走りを見せており、浦和よりも遥かに適性がありそうな盛岡ダート2000mならJRA勢に一泡吹かせるシーンがあってもいいだろう。脚質的にアタマまでは難しいかもしれないが、2、3着ならチャンスは十分にある。

ヒストリーメイカーは昨年のマーキュリーカップで4着に敗れるも、早仕掛けを考えれば、悪い内容ではなかった。それでも地元・ランガディアに先着を許したのは事実で、このコースでこそというタイプではないだろう。地方ダートグレードで【0.0.0.4】と結果が出ていないのも少し気になるところ。

最後に昨年の覇者・マスターフェンサー。昨年はダートグレードで3連勝をマークするも、今年に入ってからダイオライト記念4着、平安ステークス11着とやや調子落ち。今年は昨年と真逆の展開になると見ており、昨年同様に中団から差し切りを狙う形なら不発に終わっても不思議ではないだろう。また斤量面でバンクオブクラウズ、ヒストリーメイカーらが斤量54キロなのに対し、本馬は斤量58キロ。決して楽な戦いにはならないはずだ。

マーキュリーカップ2021の印

◎③バンクオブクラウズ
〇⑪デルマルーヴル
▲①クインズサターン
△⑨ヒストリーメイカー
△②マスターフェンサー

4番エンパイアペガサス…地元・岩手の総大将も、今よりも充実していた18年マーキュリーカップでは勝ち馬ミツバから2.2秒も離されての8着だった。JRA勢相手では分が悪いだろう。

5番メイショウオオゼキ…たびたびダートグレードに参戦しているが、地元の名古屋でも全く競馬になっておらず…

6番センティグレード…過去2年のマーキュリーカップは、19年8着、20年11着。今年は過去2年よりも能力の衰えが顕著で、さすがに通用しないだろう。

7番ラストマン…4歳でまだ将来性はあるものの、前走ブリリアントステークスでは7着に敗退。2走前の上総ステークスはメンバーレベルに恵まれた感があり、ダートグレードでは荷が重いのでは。

8番ブラックカード…JRAの2勝クラスに在籍していた馬。JRAのオープン馬相手では太刀打ちできないだろう。

10番ヤマショウブラック…昨年のマーキュリーカップでは勝ち馬マスターフェンサーから2.7秒差の9着。今年は昨年よりも成績が悪く、前年以上の結果を残すのも難しいのでは。

12番ニシノゲンキマル…近走好調も、重賞経験がそもそもなし。ここは参加するだけで終わるだろう。

13番ホーリーブレイズ…大井への転入初戦の東京記念トライアルの圧勝劇が何だったのかと思うほど、その後はサッパリ走らず。前走六甲盃では久しぶりに馬券に絡むも、トーセンブル、ジンギに完敗しているようでは…

マーキュリーカップ2021の買い目

ここはまず印を以下の通りに変えます。

◎⑪デルマルーヴル
〇③バンクオブクラウズ
▲①クインズサターン
△⑨ヒストリーメイカー
△②マスターフェンサー

バンクオブクラウズとデルマルーヴルの印を入れ替えました。評価的にはバンクオブクラウズ>デルマルーヴルなのですが、デルマルーヴルークインズサターン絡みを押さえたいので、買い目を分かりやすくするためにこの順番にします。バンクオブクラウズの大野騎手には思い切って逃げて欲しいですね。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲ー〇▲△△(5点)…本線はバンクオブクラウズ絡み

3連単:〇→◎⇔▲△△(6点)

3連複で1列目にデルマルーヴル、2列目にバンクオブクラウズ、クインズサターン、3列目に印を打った馬へ(ワイド2点でもOK)。実質、デルマルーヴルとバンクオブクラウズの2頭軸のイメージで、クインズサターン絡みは軽く押さえる程度です。

3連単はバンクオブクラウズが勝利し、デルマルーヴルが2、3着に入る組み合わせを買いたいですね。

マーキュリーカップ2021の予想でした。