ローレル賞2021(川崎)の予想です。

ローレル賞2021の出走馬は、レディオガガ、ピンクプラム、クライオブデライト、コーミズアムールなど。他地区からはスティールルージュ、カーロデスティーノ(以上、北海道)が参戦します。川崎競馬場1600mで行われるSII戦です。このレースは勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

※メルマガ読者の方は月曜日に配信した「先週の重賞回顧」内にパスワードが掲載されています。

まずは先週の日米で行われたブリーダーズカップについて少し書きましょう。

日本のJBCは13年以来、二度目の金沢開催。

ハイライトは何と言っても、ミューチャリーによる地方馬としてのJBCクラシック初制覇でしょう。スタート後、まさかの先行策を打ち、「もしかしたら…」と思いながら見ていましたが、吉原騎手の完ぺきな騎乗に導かれて帝王勝馬テーオーケインズらを下して優勝。いち地方競馬ファンとして感動させられる勝利でした。

ちなみに私、ミューチャリーにはかつてブービー人気だったフェブラリーステークスで本命を打つほど惚れ込んでおり、直近のレースは、

21年かしわ記念◎ミューチャリー(8番人気6着)
21年大井記念◎ミューチャリー(1番人気1着)
21年帝王賞◎ミューチャリー(8番人気4着)
21年白山大賞典◎ミューチャリー(2番人気2着)

と4戦連続で本命を打ち続け、「G1初制覇」「機は熟した」など書いてきたわけですが、まさか金沢2100mのJBCクラシックとは…。

タラレバになりますが、白山大賞典の出走がなければおそらく本命を打っていたはずで、あの2着敗戦で評価を落としたのが痛恨でした。吉原騎手、先行するなら先に言って欲しかったです(苦笑)

本場・アメリカのブリーダーズカップはラヴズオンリーユーの勝利もお見事ですが、それ以上に大きなサプライズだったのはマルシュロレーヌの快挙。今年の帝王賞では牡馬にぶつけて8着でしたし、多くの競馬ファンにとっては「低レベルな牝馬ダートグレード路線のチャンピオン」という認識だったと思いますが、まさかの世界チャンピオンに。

客観的に勝利を分析すると、逃げ、先行勢が総崩れで外枠から物理的に位置を取れなかったのが結果的に功を奏したわけですが、矢作厩舎の目論見通り、「芝でも走れるダート馬」がアメリカの高速ダートにも合っていた気がします。かつてラニがベルモントステークスで3着に好走しましたが、あの手のゴリゴリのダート馬よりも、日本の芝でも通用するタイプの方が向こうで走れるんでしょうね。

今回の勝利で来年以降、ブリーダーズカップに参戦する日本馬が増えそうな予感がしますし、今年の結果を踏まえつつ、来年以降の馬券に生かしていきたいと思います。

ローレル賞2021の予想と見解です

ローレル賞は年末の2歳牝馬チャンピオンを決める東京2歳優駿牝馬のステップレース。

今年の出走馬を見ると、プラチナプライド、レディオガガ、ジョーストーリーとここまで負けなしで歩んできた馬がぶつかり、年末の大一番に向けて目の離せない一戦と言える。

上記の無敗馬3頭のうち最低でも2頭は負けるので、無敗馬の取捨選択も重要だが、それ以上にカギを握るのは道営馬or元道営所属の評価だろう。

ここまでの2歳限定の南関東重賞、ダートグレードの結果を見ると、

●ゴールドジュニア(【ゴールドジュニア2021予想】大井1200mのSIII戦です
1着〇ママママカロニ(2番人気、南関東)
2着◎コパノミッキー(1番人気、元道営
3着△コーミズアムール(4番人気、南関東)

●鎌倉記念(【鎌倉記念2021予想】川崎1500mのSIII戦です
1着△ノブレスノア(4番人気、道営
2着◎ママママカロニ(1番人気、南関東)
3着△ノブレスノア(2番人気、南関東)

●エーデルワイス賞(【エーデルワイス賞2021予想】門別1200mのJpnIII戦です
1着○スピーディキック(3番人気、道営
2着×ヒストリックノヴァ(1番人気、JRA)
3着◎エイシンヌプリ(5番人気、道営

●平和賞(【平和賞2021予想】船橋1600mのSIII戦です
1着△ライアン(6番人気、南関東)
2着◎マイブレイブ(3番人気、元道営
3着△ミスターブラスト(9番人気、南関東)

●JBC2歳優駿(【JBC2歳優駿2021予想】門別1800mのJpnIII戦です
1着×アイスジャイアント(3番人気、JRA)
2着◎ナッジ(1番人気、道営
3着〇リコーヴィクター(4番人気、道営

すべてのレースで道営馬or元道営所属が馬券に絡んでいる

自分自身の予想を振り返っても、鎌倉記念を除けば、馬券がすべて的中しているのは、道営馬or道営所属馬から入っていることが大きい。

今年のローレル賞で道営馬は、

スティールルージュ
カーロデスティーノ

そして元道営所属馬が

ルスキーユ
クライオブデライト
シャノンファンキー
レディーファルコン

2歳重賞の流れを考えると、ここから最低でも1頭は3着以内馬が出てくるはずで、上記の6頭の取捨選択こそが重要なポイントになるのではないか。それでは予想にいきましょう。本命は上記の6頭の中でも近走の敗戦で人気が落ち着くと見ている

ここより下は有料記事です(ロジータ記念含めて400円です)。

noteよりユーザー名、パスワードをご購入して頂ければ、閲覧できます(新規の方はnoteへの登録が必要です)。

レースが終わったので無料公開しています。

スティールルージュの変わり身に期待したい

3連勝でフルールカップを制して以降、壁にぶつかっているものの、2走前のリリーカップはハイペースを外目3番手の厳しい位置取りになってしまい、前走エーデルワイス賞も差し、追い込み勢が上位を占める中、3コーナー過ぎから動き出す形で、展開に恵まれずの敗戦だった。一本調子の面があるのは否めないものの、これまで逃げた時は【3.2.0.0】。同型は揃っているものの、距離延長で追走が楽になれば、スッとハナ主張が叶いそうで、ここで変わり身があってもいいのではないか。

1200m以上の距離を経験したことはないが、マジェスティックウォリアー産駒と言えば、

サンライズホープ(シリウスステークス1着)
ライトウォーリア(太秦ステークス1着)
スマッシャー(ジャパンダートダービーで勝ち馬からタイム差なしの4着)
セイカメテオポリス(戸塚記念1着)

など基本的に中距離でこそ。

とりわけマイル前後が守備範囲と思われたスマッシャーやセイカメテオポリスが距離延長でパフォーマンスを落とさずに走れたことを考えると、スティールルージュも距離延長で人気が甘くなる今回こそが狙い目だろう。

JRA限定になるが、データでも見ても、マジェスティックウォリアー産駒は距離が伸びれば伸びるほど好成績を収めている(以下参照)。

◆マジェスティックウォリアー産駒の距離別成績

過去のローレル賞を見ても、

20年2着セカイノホシ(林厩舎)
18年3着パレスラブリー(角川厩舎
17年3着ストロングハート(角川厩舎
16年1着アップトゥユー(角川厩舎

と19年を除けば、道営所属馬は毎年3着以内に好走しており、そのうち3頭は角川厩舎所属。ブリーダーズカップを制した矢作厩舎ではないが、1200m経験のみの馬をここに遠征されるのはローレル賞への適性を見越してのはずで、鞍上が桑村騎手ということを考えても、ここは舐めると痛い目に合うのではないか。

相手は同じく距離延長組だが、コーミズアムールを狙う

前走ゴールドジュニアは勝ち馬ママママカロニが別次元の走りを見せ、2着コパノミッキーも相当の器で、水準の年なら本馬が勝利していても不思議ではないレース。一貫して1200mを使われているが、追えば追うだけ伸びるイメージがあり、コーナー4回のコースに対応できるかがカギも、距離延長自体はむしろ楽しみの方が大きい。メンバー的にハイペース必至なので、終いにしっかりと脚を使えるのは魅力だ。

3番手はレディオガガが強いだろう

ここまで無傷の3連勝。3戦ともに最後は流す余裕を見せており、馬格があるフリオーソ産駒というのもあり、大物感を感じさせる馬。今回は同型をどう捌くかがカギも、母父ダイワメジャーらしいレースセンスの良さがあるので、おそらく控えてさっぱりダメというタイプではないはず。相手筆頭には確実に脚を使えそうなコーミズアムールを推したが、南関東で勝つ可能性が最も高いのはおそらく本馬だろう。

カーロデスティーノは前走ブロッサムカップが早めに動いて勝ち馬コスモポポラリタと大接戦を演じての2着。ホッカイドウ競馬の2歳牝馬でトップクラスの能力を秘めており、すでに距離に対応していることからも、最初は本命に推す予定だったが、どうしてもテン乗りの川島騎手(15年船橋記念の馬が反則気味に強かったナイキマドリード以降、重賞での勝ち鞍なし)というのが気になるところ。早め早めに動いてこそのタイプなので、鞍上がしっかりと誘導できるかにかかっている。

ピンクプラムは前走小町ステークスで勝ち馬レディオガガから0.7秒差の3着。あの差を逆転するのはなかなか難しいものの、鞍上が矢野騎手に変わるのはプラスだろう。

クライオブデライトは前走小町ステークスで勝ち馬レディオガガから0.7秒差の2着。パイロ産駒らしいレースセンスの良さがあり、揉まれてもOKなので、この馬なりの力は発揮できそう。あとは後方で溜めて展開がハマるかだろう。

プラチナプライドは前走リバーサイドジュニア特別で平和賞5着のリゲルらに完勝。重賞級の能力はありそうだが、1枠1番では行き切らない限り、内で揉まれるのは必至なので、難しい立ち回りを強いられだろう。

最後にジョーストーリー。やや単調なスピードタイプのイメージがあるものの、近2走は浦和でもそれなりに骨っぽいメンバーだったので、能力的に劣ることはないはず。小久保厩舎なら人気でも押さえておくのが無難だろう。

ローレル賞021の印

◎⑥スティールルージュ
〇⑫コーミズアムール
▲②レディオガガ
△⑭カーロデスティーノ
△⑧ピンクプラム
△⑨クライオブデライト
×①プラチナプライド
×③ジョーストーリー

4番ルスキーユ…門別出身馬も、門別では1勝も出来なかった馬。それでも南関東転入初戦を勝利し、前走シーサイドアイドル特別で2着に好走したので、今後も活躍は見込めそうだが、いきなり重賞では厳しいのでは。

5番ホワイトスズラン…3走前はノブレスノア(鎌倉記念3着)、前走はライアン(平和賞1着)など、強敵相手に揉まれているが、このメンバーで通用する器ではないだろう。

7番ダーラナホース…前走シーサイドアイドル特別ではルスキーユに完敗しており、本馬を買うならルスキーユを買った方がいいだろう。

10番シャノンファンキー…門別出身馬も、南関東転入初戦のレースを見る限り、重賞では荷が重いだろう。

11番インザライフ…前走とき特別では勝ち馬ミゲルから1.6秒差の5着に敗退。重賞では荷が重い。

13番レディーファルコン…門別出身馬で、南関東転入初戦のレースを勝利したが、走破時計が物足りず。重賞で壁にぶつかるはず。

ローレル賞2021の買い目

水曜日のロジータ記念も面白そうですが、本日のローレル賞も◎スティールルージュが想定以上に舐められている印象なので楽しみな一戦。正直、勝負度Cにするかも考えましたが、未知な面がある2歳牝馬限定戦でもあるので、勝負度Dのままでいきます。

【参考買い目】

馬連:◎→〇▲△△△××(7点)

馬単:◎→〇▲△△△××(7点)

馬券は◎スティールルージュはピンかパーかのイメージが強いので、走るなら連以上に来ると割り切り、シンプルに印を打った馬へ馬連、馬単で流します。

ローレル賞2021の予想でした。