(@h_r_p_studio さんの写真。)
金鯱賞2016の予想考察です。
金鯱賞2016の出走予定馬は、サトノノブレス、ヴォルシェーブ、シュンドルボン、デニムアンドルビー、リアファルなど。中京競馬場芝2000mで行われるG2戦です。
チャンピオンズカップに出走予定だったホッコータルマエが調教後に右前脚に跛行が見られたため、同レースを回避、そのまま引退することになりました。ダート馬らしいダート馬というのはまさにこの馬のことで、毎回毎回自分の力をキッチリと出す素晴らしい馬でしたね。当初、東京大賞典での引退式が予定されていたのですが、現時点では未定のこと。東京大賞典は毎年、現地に観に行っているレースなので、できれば最後の姿を見れればいいなと思っています。
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持続力が問われる舞台でトニービンの血が騒ぐ
まずは金鯱賞が現在の12月に移行した過去4回の結果を見ていきましょう。
※馬名に青マークが入っているのはトニービンの血を持つ馬。
金鯱賞は非常に分かりやすいレースで、もうタイトルの通りでありますが、
持久力が問われる舞台でトニービンの血を引いた馬がよく走るレース
といえるでしょう。まず過去4年の金鯱賞の前後半の1000mを比較すると、
15年59.6-59.2
14年59.8-59.0
13年59.3-60.3
12年61.6-58.8
で12年を除けば、前後半ともにバランスが取れています。
ではなぜスローペース中心の現代競馬において、金鯱賞だけが淀みなく流れるのかといえば、これは中京競馬場のコース形態にヒントがあるといえるでしょう。
同競馬場は3コーナー手前~直線入り口まで長い下り坂が続いているため、そこでペースが落ちることはほとんどありません(人間でも下り坂を走る時は自然とスピードが出てしまいますよね)。よって上り3ハロンだけの瞬発力勝負などにはなりにくく、序盤から一定のラップを刻むことが多いのです。しかも直線には高低差2.0mの急な上り坂まで待ち構えており、そこでもバテずに駆けあがっていけるかが勝負の分かれ目になります。
瞬発力より持続力。これが金鯱賞のポイントといえます。
そして持続力といえば、競馬に詳しい方ならご存知かと思いますが、一にも二にもトニービン。上記の画像の馬名を青マークにしているのがトニービンの血を引いている馬ですが、毎年1頭は必ずトニービンの血を持った馬が3着以内に入っています。
ダイヤモンドステークスを勝利したアドマイヤラクティ、天皇賞(春)で好走したカレンミロティック、ウインバリアシオンなどなど。過去4年の3着以内馬12頭のうち7頭はトニービンの血を引いていました。
私は基本的に血統だけに拘るよりもしっかりと馬キャラを把握することが重要だという立場なのですが、金鯱賞ではこれだけトニービンが馬券に絡んでいますし、トニービンの血を引いている馬には注意が必要です。
金鯱賞2016の注目馬は?
今年の金鯱賞の出走予定馬は14頭。デニムアンドルビー、リアファルなど、懐かしい名前もありますね(金鯱賞が12月に移動してからここで久しぶりの復帰を果たす馬が多いような)。ここでは血統面だけに注目すると、
サトノノブレス(母父トニービン)
シュンドルボン(父ハーツクライの母父がトニービン)
レコンダイト(父ハーツクライの母父がトニービン)
の3頭がトニービンの血を引いています。
サトノノブレスはそもそも中京芝2000mで【1.1.1.0】と抜群の成績を残しているので、適性面に関しては文句なし。ただ馬券的に面白そうなのはシュンドルボンです。府中牝馬ステークス、エリザベス女王杯は2戦ともに持続力が全く問われない不向きな展開。今回は丸田騎手に乗り替わり、競馬ブックのコメントを読むと「今度はもう少しテンに出して…」と書いてあるので、ある程度の位置を取りにいきそう。いくら持久力勝負になるとはいえ、今年のメンバーならハイペースにはならないでしょうし、積極策が功を奏すのではないでしょうか。
以上、金鯱賞2016の予想考察でした。