関東オークス2020(川崎)の予想です。

関東オークス2020の出走馬は、JRAからレーヌブランシュ、セラン、アールクインダム、クリスティが出走。地方勢は、ルイドフィーネ(川崎)、アクアリーブル、レイチェルウーズ(以上、船橋)らが迎え撃ちます。川崎競馬場2100mで行われるJpnII戦。このレースは勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。

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ここは登録段階で早くからこの条件で買いたかったJRA勢がいたのですが、残念ながら出走馬に名前がなく。しかし、それはそれで馬券的には面白そうな一戦なのでドカンと当てたいところです。

関東オークス2020の予想と見解です

南関東3歳牝馬クラシック路線の最終戦に行われる関東オークス。

同レースはダートグレードで、JRA勢を交えての一戦。今年で格上げ後、21年目を迎える。過去20回のJRA勢と地方勢の勝利数を振り返ると、

JRA勢  17回
地方勢   3回

でJRA勢が圧倒的に優位なのは間違いない。

しかし、地方勢が全く通用していないわけではなく、過去5年では、

19年2番人気3着トーセンガーネット
18年5番人気2着ゴールドパテック
18年3番人気3着クレイジーアクセル
17年6番人気3着ステップオブダンス
16年7番人気2着ミスミランダー
15年8番人気3着トーセンマリオン

の6頭の地方勢が3着以内に好走。

最低でも毎年、1頭は地方勢が馬券に絡んでおり、JRA勢の取捨はもちろん、地方勢の選択も同時に重要になってくるレースといえる。

今年は正直、JRA勢が小粒。それでもJRA勢が人気を牽引するなら、馬券的な狙い目はやはり地方勢だろう。ここは本命、対抗ともに地方勢で攻めたい。それでは予想にいきましょう。本命は一撃あると見て…

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ミリミリを狙う

前走東京プリンセス賞でも狙い、結果は伴わなかったものの、直線入り口で先頭近くにいた4頭が1~4着に入る中、本馬は後方追走から5着まで追い上げており、決して力負けとは思えない内容だった(以下参照)。

◆東京プリンセス賞の直線入り口

実際、上りはダントツの最速をマーク。追い込み一手の脚質ゆえ展開に泣かされた面があったのは確かだろう。

今回はロングスパート戦になりやすい川崎2100m。メンバーを見渡す限り、是が非でもハナを奪いたい馬はいないものの、途中からハナを奪いに行きそうなセランに、初ダートで積極策を打つだろうアールクインダムとクリスティ、さらに松山騎手なら早め進出のレーヌブランシュがいるので、序盤のペースが遅くても、最初のホームストレッチか2周目向上面からレースは動いていく可能性が高い。上りがかかっての消耗戦になれば、末脚堅実な本馬に好走のチャンスが巡ってきてもいいだろう。初の左回りは不安ではあるが、能力的には足りていいはず。人気を考えてもここは強気に狙いたい。

相手はアクアリーブルの三冠は大いにありえる

桜花賞→東京プリンセス賞ともに盤石の競馬で着差以上に強い勝ちっぷり。特に距離が伸びた東京プリンセス賞では後続を完封しており、南関東の現3歳牝馬世代でアタマひとつ抜けた存在なのは間違いない。母は12年に同レースを制したアスカリーブル。本馬のレースセンスの良さを考えても、コース替わりを苦にすることはないだろう。JRA勢との力関係は読みにくいものの、JRAから遠征してくる4頭は総じてレベルが高いとは思えず、今年の関東オークスの中心は本馬と見ていいのではないか。

3番手はJRA勢ならレーヌブランシュが強いか

前走伏竜ステークスはハイレベルな一戦で、3着ミヤジコクオウが次走鳳雛ステークスを勝利し、6着ダノンファラオが次走兵庫チャンピオンシップで2着に好走。本馬は紅一点ながらよく粘り込んでおり、牝馬限定戦に変われば、ダートグレード通用の能力はあると見ていいだろう。クロフネ産駒と言えば、15年1着ホワイトフーガ、16年3着アルセナーレなどを輩出。本馬も同産駒らしく持続力に長けているので、川崎2100mへの適性はあるのではないか。

ルイドフィーネは前走東京プリンセス賞が直線入り口で馬群の後ろに入り、厳しい体勢に見えたが、そこからしぶとく脚を使っており、見どころのある内容だった。いかにも地方のサウスヴィグラス産駒のイメージで、条件や距離関係なく走ってくるタイプ。半姉ナターレは、川崎2100mで行われた戸塚記念を制し、ロジータ記念でも3着に好走。本馬もこのコースに適性があるのではないか。

セランはJRAで2勝を挙げており、能力的には見劣らないかもしれないが、血統的に危うさを兼ね備えており、正直どっちに転んでも不思議ではない。この時期の海外遠征帰りでもあり、相手評価としてお茶を濁すのが正解だろう。

レイチェルウーズは桜花賞こそ一過性のポカと見ていたが、前走東京プリンセス賞では普通に回って普通に敗戦。直近2戦は物足りなさが残り、距離延長、大外枠など不安な要素が加わることを考えても、ここで巻き返してくるイメージはあまり浮かばない。

テーオーブルベリーは東京プリンセス賞こそ大敗したが、桜花賞2着、のじぎく賞1着のパフォーマンスを考えれば、決して力を出し切っての敗戦ではないはず。今回はコーナー6回の川崎2100m。立ち回り上手なので、大箱の大井1800mより向いているのではないか。ただここは相手が強いので、鞍上のひと工夫が欲しいところ。

クリスティは母父クロフネで、ダートに対応しても驚けないが、未知の魅力より経験が問われるのが関東オークス。初ダートで何も積極的に買う理由はない。

最後にアールクインダム。本馬も初ダートで押さえの1頭という評価。血統的な背景を考えると、クリスティよりダートで走る可能性は低いのでは。

関東オークス2020の印

◎③ミリミリ
○⑪アクアリーブル
▲⑦レーヌブランシュ
△②ルイドフィーネ
△⑨セラン
△⑭レイチェルウーズ
×⑬テーオーブルベリー
×⑫クリスティ
×⑩アールクインダム

1番ミナミン…2歳時は鎌倉記念3着、ローレル賞3着と重賞でも上位争いに加わったが、年明けから成績が下降線。鞍上不気味も、近走から変わり身は見込めない。

4番バブルガムダンサー…他地区の重賞では若草賞3着、のじぎく賞3着と好走しているものの、南関東ではレベルの高さゆえ、結果が出ていない。ましてダートグレードでは荷が重いだろう。

5番コエミ…2走前にル・プランタン賞2着があるものの、さすがに佐賀の重賞と南関東のダートグレードではレベルに雲泥の差がある。ここは参加するだけで終わるだろう。

6番ミステリーベルン…重賞では門別のフローラルカップ、金沢の金沢シンデレラカップと2勝を挙げているが、南関東初挑戦の東京2歳優駿牝馬では14着に大敗。今年の2戦を見ても、南関東では敷居が高い。

8番ノラ…メンバー的に単騎逃げの形には持ち込めそうだが、いかんせん相手が強い。トゥザグローリー×タイキシャトルでは本質的にマイル以下が持ち場だろう。2周目向上面で後続勢に交わされているはず。

関東オークス2020の買い目

JRA4頭+アクアリーブルが中心に売れていますが、JRA勢4頭はどれも不安要素があり(2頭はそもそも初ダート)、いかにも波乱含みの一戦。ルイドフィーネ、ミリミリ、テーオーブルベリー、レイチェルウーズあたりが突っ込んでくるとは思うんですけどね。その中でも人気がない◎ミリミリの激走に期待します。

あと最後に印を少しだけ変更。

◎③ミリミリ
○⑪アクアリーブル
▲②ルイドフィーネ
△⑦レーヌブランシュ
△⑨セラン
△⑭レイチェルウーズ
×⑬テーオーブルベリー
×⑫クリスティ
×⑩アールクインダム
×④バブルガムダンサー

ルイドフィーネとレーヌブランシュの順番を変え、印の最後にバブルガムダンサーを加えることにしました。バブルガムダンサーは昨年のローレル賞の走りが良かったので、川崎替わりに少しだけ期待して。この人気なら押さえてもいいかと。

【参考買い目】

3連複:◎○▲ー◎○▲ー◎○▲△△△××××(22点)

3連複で1、2列目にミリミリ、アクアリーブル、ルイドフィーネを置き、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド3点でもOK)。本線はミリミリ、アクアリーブル絡みです。

馬連:◎○▲(3点)

馬連でミリミリ、アクアリーブル、ルイドフィーネの組み合わせ。

3連単は難しいですが、◎ミリミリは2、3着の可能性が高いので、買うなら2、3着付けの方がいいかと思います(ただ父ロベルト系なのでハマった時の一撃がないとも言えませんが)。

関東オークス2020の予想でした。