ドバイワールドカップ2022(メイダン)の予想です。
ドバイワールドカップ2022の出走馬は、ライフイズグッド、ホットロッドチャーリー、カントリーグラマー、ミッドナイトバーボン、ハイポセティカルなどが出走。日本からは昨年の2着馬チュウワウィザードが遠征します。メイダン競馬場ダート2000mで行われるG1戦。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。
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ドバイワールドカップ2022の予想と見解です
第1回のドバイワールドカップをのちのアメリカの殿堂馬シガーが制してから早27年(一昨年はコロナの影響で開催中止なので計26回)。その後もシルバーチャーム、ロージズインメイ、インヴァソール、カーリンなど、ダートの本馬・アメリカのトップホースたちが制してきた。
ところが、潮目が変わったのが2010年。グロリアデカンペオンがフランス調教馬として初めてドバイワールドカップを制すと、翌年にはヴィクトワールピサが東日本大震災直後の日本に勇気を与える大勝利。その後もアメリカ調教馬が勝利する年はあるものの、地元・UAE勢の台頭も目立っており、以前ほどアメリカ勢が絶対的な存在ではなくなりつつある。
その流れを作り出している最大の要因は、アメリカ勢が相対的に弱体化しているわけではなく、ほぼ同時期に2つの高額賞金レースが創設されたからだろう。
2017年には世界最高賞金額を謳ってペガサスワールドカップが新設されると、19年には1着賞金1000万米ドル(約11億円)という現世界最高賞金レース・サウジカップが創設。アメリカのトップホースたちにとっては選択肢がグッと広がり、上半期の最大目標をドバイワールドカップに置く必然性が薄まっている。
それゆえドバイワールドカップのレースレベルが相対的に落ちており、近年では地元のステップレースを順調に使われてきたUAE勢がアメリカ勢に匹敵する活躍を見せているのだろう。
しかし、今年はアメリカから超大物・ライフイズグッドが参戦。今年初戦のペガサスワールドカップでは世界ランク1位のニックスゴー相手に完勝しており、現役世界最強馬と言っていい存在。前年のブリーダーズカップクラシックで4着に入り、ドバイワールドカップの前哨戦を勝利して臨むホットロッドチャーリーも強敵で、今年は「アメリカ勢の層が厚い年」と言っていいだろう。
果たして今年はアメリカ勢が意地を見せるのか。それともUAE勢が再び地の利を生かすのか。あるいは日本代表のチュウワウィザードが前年の雪辱を果たして勝利を掴むのか。早速、予想にいきましょう。本命は…
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断然人気でもライフイズグッドで仕方ないはず
前走ペガサスワールドカップでは世界ランク1位にして、前年の米年度代表馬でもあるニックスゴーに完勝。すでに世界最強のダートホースと言ってよく、初めての海外競馬になるが、アメリカ馬が力を発揮しやすいメイダンの舞台なら素直にその能力を信頼していいのではないか。
前走ペガサスワールドカップの行きっぷりの良さを見ると、本質はマイル前後のスピードタイプかもしれないが、そのペガサスワールドカップでも余力を残しつつゴールしており、1ハロンの距離延長なら対応可能と判断していいだろう。メイダンのダートはスピードが出やすいので、本馬が力を発揮しやすい舞台のはず。1番ゲートなら自分の競馬に持ち込むだけだろう。
相手はホットロッドチャーリーが強敵だろう
昨年のブリーダーズカップクラシックでは逃げるニックスゴーを早めに追いかけ、直線入り口では並びかける場面を作りながらの4着。2、3着馬とはほぼ位置取りの差と見てよく、負けて強しの競馬だった。今年初戦はメイダン1900mのアルマクトゥームチャレンジ2に出走して力の違いを見せつけて完勝。距離実績、コース実績を考えると、ここは堅実に走ってくるのではないか。ガチンコで負けるとすれば、ライフイズグッドくらいだろう。
3番手は大穴だが、南米最強馬のアエロトレムが面白そう
前走サウジカップでは最低人気ながら5着と健闘したが、内枠でやや後手に回り、4コーナー~直線にかけて外々を回るロス。直線は大外からじわじわと伸びており、もう少しタイトな競馬が出来ていれば、際どい争いになっても不思議ではなかった。レースぶりからバテずにじわじわと伸び続けられるタイプに見えたので、距離が1ハロン伸びて、ライフイズグッドがハイペースで飛ばしてくれれば、もう一段上のパフォーマンスを見せてくれるのではないか。11頭立ての少頭数なら捌きやすい面もある。
カントリーグラマーは長期休養明けで挑んだサウジカップで2着に好走。今年のサウジカップは前年のブリーダーズカップ勝ち馬マルシュロレーヌ、国内のダート最強馬テーオーケインズが掲示板外に消えたようにレースレベルが高そうで、ライフイズグッドは強敵だが、ほかの馬とは大差ないだろう。
ミッドナイトバーボンは前走サウジカップで3着に好走。米国でもG1で何度も上位争いに加わっており、ここでも馬券圏内に加わる資格はありそう。相手なりに走るタイプにも見える。
最後に地元・UAE代表のハイポセティカル。例年なら本馬でも有力かもしれないが、今年は米国勢の層が厚く、連勝で勢いに乗るものの、ここで壁にぶつかる可能性が高いか。
ドバイワールドカップ2022の印
◎⑦ライフイズグッド
〇⑤ホットロッドチャーリー
▲①アエロトレム
△③カントリーグラマー
△⑨ミッドナイトバーボン
△⑥ハイポセティカル
2番チュウワウィザード…昨年のドバイワールドカップでは2着に好走するも、今年は前年以上に強力なメンバー。掲示板ならチャンスはあるかもしれないが、馬券圏内に食い込むのは難しいのでは。
4番グロッサージャック…初ダートなので、絶対ないとは言い切れないが、実績的にここで上位争いするイメージが湧かず。
8番マニークール…昨年のドバイワールドカップ3着馬も、今年は前走サウジカップで10着に敗退。チュウワウィザード同様、今年は厳しいレースを強いられるのでは。
10番リアルワールド…久しぶりのダートだった前走サウジカップで11着に敗退。そもそものダート適性に疑問が残る。
11番リモース…大崩れなく走っているが、前走アルマクトゥームチャレンジラウンド3では勝ち馬ハイポセティカルに敗退。このメンバーでは荷が重そう。
ドバイワールドカップ2022の買い目
ここは◎ライフイズグッドと〇ホットロッドチャーリーの事実上のワイド1点勝負。あとは穴で期待している▲アエロトレム絡みを少しだけ押さえます。チュウワウィザードは今年のメンバーでは足りないと見ているので、人気を考えてもバッサリと切ります。
【参考買い目】
3連複:◎ー〇▲ー〇▲△△△(7点)…本線はホットロッドチャーリー絡み
馬連:◎ー〇(1点)
馬単:◎→〇(1点)
馬券は3連複で1列目にライフイズグッド、2列目にホットロッドチャーリー、アエロトレム、3列目に印を打った馬へ(ワイド2点でもOK)。本線はホットロッドチャーリー絡みです。あとは馬連、馬単を押さえます。
ドバイワールドカップ2022の予想でした。