全日本2歳優駿2021(川崎)の予想です。

全日本2歳優駿2021の出走馬は、JRAからセキフウ、コンバスチョン、カイカノキセキ、アイスジャイアント、ドライスタウトが出走。地方勢は、ノブレスノア、ライアン(以上、浦和)、ナッジ、シルトプレ(以上、北海道)、マリンスカイ(高知)らが迎え撃ちます。川崎競馬場1600mで行われる2歳限定のJpnI戦です。このレースは勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。本当はママママカロニを買いたかったのですが、骨折で戦線離脱してしまい、残念でした。

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全日本2歳優駿2021の予想と見解です

全日本2歳優駿は長らくJRA勢優位の時代が続いていたが、直近2年は…

●20年
1着アランバローズ(南関東
2着ランリョウオー(南関東
3着ルーチェドーロ(JRA)

●19年
1着ヴァケーション(南関東
2着アイオライト(JRA)
3着ティーズダンク(南関東

と地元の南関東勢がJRA勢を打ち負かし、JRA勢がホイホイと参戦して勝てるレースではなくなっている。

最近は南関東勢のレベルが総じて上がっており、古馬のダートグレードで地方生え抜きのカジノフォンテン、ミューチャリーらが活躍しているのも、その流れを象徴している事象と言えるだろう。

今年の全日本2歳優駿も決してJRA勢の運動会ではなく、過去2年同様に地方勢にも勝利のチャンスは大いにあるのではないか。

現2歳限定の地方重賞では、エーデルワイス賞◎エイシンヌプリ(5番人気2着)、平和賞◎マイブレイブ(3番人気2着)、JBC2歳優駿◎ナッジ(1番人気2着)、ローレル賞◎スティールルージュ(4番人気1着)など道営出身馬を狙い続けているが、ここも「今年の2歳道営最強説」に則り、道営出身馬から攻めてみたい。それでは予想にいきましょう。本命は使われて別馬になってきた

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シルトプレに大いに期待したい

まず評価したいのは前走鎌倉記念のパフォーマンス。正攻法の競馬で後のハイセイコー記念勝ち馬ノブレスノアを競い落とすと、ゴールドジュニアカップ勝ち馬ママママカロニの追撃を振り切って優勝。追えば追うだけ伸びるようなイメージで、まだ伸びシロがありそうな走りだった。勝ち時計1分33秒9はレースレコードの18年ミューチャリー(1分33秒6)に次ぐ歴代2位。負かした相手やレース内容だけではなく、走破時計からも相当のポテンシャルが窺える。

デビュー前の能力試験では6頭立ての最下位に終わったが、使われるごとにレース内容が良化し、上昇曲線を描いているのも魅力のひとつ。本馬の母父フレンチデピュティの血が入っていると、あっという間にG1制覇に登り詰めることがあり(ショウナンパンドラ、マルシュロレーヌ、エイシンデピュティ、アドマイヤジュピタ、サンアディユなど)、血統的に本番でもう一段上のパフォーマンスを見せてくれそうな期待もある。コース経験あり、継続して笹川騎手が騎乗できるのもプラス材料で、仮に勝ち切れなくても上位争いに加わってくる可能性は高いのではないか。

相手はJBC2歳優駿で本命を打ったナッジ

前走JBC2歳優駿は正直、鞍上が上手く乗れておらず、馬の力だけで2着に上がってきたレース。今回は鞍上が矢野騎手に大幅強化されており、コースにさえ対応できれば、過去最高のパフォーマンスを見せてくれるだろう。フェノーメノ×オペラハウスのスタミナ型。タフなレースになればなるほど良さが生きるはずだ。

3番手はJRA勢ならドライスタウトが圧倒的に強いはず

前走オキザリス賞は余力を残しつつ、タイムランクAで圧勝。走破時計1分23秒4は、翌週の古馬オープン特別・霜月ステークスの勝ち時計(1分23秒7、ヘリオス)を上回っており、この時期の2歳馬としては破格の走りだった。距離延長、コーナー4回のコースに変わり、どこまで同程度のパフォーマンスを維持できるかがカギも、シニスターミニスター産駒(テーオーケインズやインカンテーションらを輩出)は全般的に距離の守備範囲が広いので、あっさりと対応されても驚けない。

アイスジャイアントはJBC2歳優駿勝ち馬も、展開やコース取りともにややハマった感があり、ナッジとの勝負付けはまだ済んでいないだろう。近2走は1800mを使われており、忙しい川崎1600mに対応できるかもカギになる。

ノブレスノアはこのメンバー、枠順の並びなら再度自分の形には持ち込めるだろう。ただ直後に能力上位と見ているシルトプレ、ドライスタウトが待機しているはずで、その2頭を振り切って粘り込むのはそう簡単ではない。

ライアンは3連勝で平和賞を制したが、レースのレベルとしては鎌倉記念>ハイセイコー記念>平和賞と見ており、シルトプレ、ノブレスノアよりは劣るはず。ただ勢いのあるディープインパクト産駒。前が潰れて末脚が生きる展開になれば、馬券内に食い込んでも驚けないか。

最後にセキフウ。兵庫ジュニアグランプリはレースとして低レベルと見ているが、着差以上に余力があるように見えた勝ち馬の本馬だけは押さえておきたい。

全日本2歳優駿2021の印

◎⑪シルトプレ
○③ナッジ
▲⑪ドライスタウト
△⑨アイスジャイアント
△④ノブレスノア
△⑬ライアン
×①セキフウ

2番プライルード…決して弱い馬ではないが、低レベルな兵庫ジュニアグランプリでセキフウ、コンバスチョンに敗退。今回は相手がグッと強化されており、上位争いに加わるのは難しいだろう。距離延長も微妙な気がする。

5番コンバスチョン…兵庫ジュニアグランプリでは勝ち馬セキフウからタイム差なしの2着に好走するも、勝ち馬セキフウは苦しい位置から伸びており、着順通り力負けに見えた。2走前のヤマボウシ賞もレースレベルが低く、ここで壁にぶつかるのでは。

6番ナインバイパー…前走川崎若駒オープンで完勝するも、あの走破時計ではとても足りないだろう。

7番バウチェイサー…兵庫ジュニアグランプリで勝ち馬セキフウから0.5秒差の4着と健闘するも、今回は相手がグッと強化されており、経験を積むレースになるのでは。

8番カイカノキセキ…母カイカヨソウは南関東のクラシック勝ち馬。ダートで走っても全く驚けないが、初ダートで全日本2歳優駿で勝ち負けできるほど甘くないだろう。これまでのレースを見ても、単調なスピードタイプに見える。

12番マリンスカイ…高知で4戦4勝と敵なしも、G1ではレベルの違いを見せつけられるのでは。仮にノブレスノアを押さえてハナ主張が叶っても3コーナーで後続に飲み込まれているはず。

14番モリデンブラック…前走南部駒賞の走りを見る限り、南関東の2歳重賞でも勝ち負けは怪しいレベル。苦戦必至だろう。

全日本2歳優駿2021の買い目

ここはまず印を以下の通りに変更します。

◎⑪シルトプレ
○③ナッジ
▲⑪ドライスタウト
△④ノブレスノア
△⑬ライアン
△⑨アイスジャイアント
×①セキフウ

当初は◎シルトプレから相手にナッジ、ドライスタウトの予定でしたが、想定よりノブレスノア、ライアンが舐められている感があるので(シルトプレもそこまで人気がないので)、その2頭を4、5番手に上げて、2列目は無理に絞らず、4頭でいきたいと思います。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲△△(ノブレスノア、ライアン)ー○▲△△△×(14点)…本線はナッジ、ドライスタウト絡み

馬連:◎ー○▲△△(ノブレスノア、ライアン)(4点)…同上

馬単:◎→○▲△△(ノブレスノア、ライアン)(4点)…同上

まず3連複で1列目にシルトプレ、2列目にナッジ、ドライスタウト、ノブレスノア、ライアン、3列目に印を打った馬へ(ワイド4点でもOK)。本線はナッジ、ドライスタウト絡みです。あとは馬連、馬単を押さえます。

印上位は地方馬中心ですが、JRA勢ではドライスタウトがアタマひとつ抜けているはずなので、そことの組み合わせはしっかりと買いたいと思います(まともに走られたら勝ち切る可能性が40%くらいある気がします)。

全日本2歳優駿2021の予想でした。