全日本2歳優駿2020)(川崎)の予想です。

全日本2歳優駿2020の出走馬は、JRAからデュアリスト、タイセイアゲイン、ラストリージョ、ルーチェドーロ、バクシンが出走。地方勢は、トランセンデンス、ラッキードリーム、リーチ(以上、北海道)、ランリョウオー(浦和)、アランバローズ(船橋)らが迎え撃ちます。川崎競馬場1600mで行われるJpnI戦。このレースは勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。いよいよ迎える2歳の大一番。個人的には非常に気合いの入る一戦です。

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全日本2歳優駿2020の予想と見解です

今年の2歳ダート路線を見ていて感じるのは、「道営勢の層が厚いこと」だ。

手前味噌になるが、先週の日曜日の中山7レースは、道営で2勝を挙げていた◎ラペルーズがもちの木賞2着ダノンハーロック、新馬でタケルペガサスを下したディールクルムらを押さえての完勝だった(以下参照)。

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≪中山7レース 2歳1勝クラス 勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)≫

◎⑦ラペルーズ(7番人気1着
○③ダノンハーロック
▲①ディールクルム(5番人気2着
△⑨ショウリノカンパイ<次走注目>
△⑫メイショウムラクモ
△⑮グランツアーテム(3番人気3着
×⑬ロードシュトローム
×⑥リーブラテソーロ

先週の2歳1勝クラスで本命に推した元道営所属の◎マブストークは単勝142倍ながらあわやのシーンを作っての5着。次戦は十分に馬券圏内に届きそうな走りを見せ、道営の2歳馬のレベル高しを改めて印象付ける結果だった。

ここは元道営所属を追いかけるわけではないが、再転入してきたラペルーズが面白そうだ。2走前はゲートが開いても出ず、画面から消えてしまうほどの大出遅れを見せるも、4コーナーから加速がつくと、2着まで届くという信じられない競馬。前走もスタートの出がいまひとつだったが、3コーナーからスピードに乗るとグングンとトップスピードに乗って先頭に立ち、そのまま後続を馬なりで引き離して圧勝。父ペルーサ譲りのゲートセンスのなさはネックも、無尽蔵のスタミナを用しているイメージで、中山ダート1800mなら多少のスタートロスがあっても、ポテンシャルでカバーできるのではないか。先週のマブストークと比べても明らかに格上。2歳1勝クラスなら即通用していい。

相手はシラユキヒメの系統で中山ダート1800mが合うダノンハーロック、新馬でタケルペガサスを豪快に差し切ったディールクルムが強いだろう。

馬券は3連複で1列目にラペルーズ、2列目にダノンハーロック、ディールクルム、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。本線は2列目がダノンハーロック、3列目がロードシュトロームまで。あとは馬連、馬単を押さえる。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲ー○▲△△△×(9点)…本線は2列目がダノンハーロック、3列目がロードシュトロームまで 205.3倍的中

馬連:◎ー○▲(2点) 109.7倍的中

馬単:◎→○▲(2点) 211.5倍的中

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土曜日の2歳1勝クラスの黒松賞でも道営からの移籍初戦となったエムオーシャトルが軽快に逃げ切っており、先週は連日の元道営所属馬による勝利だった。

約1カ月前に行われたJBC2歳優駿では△1ラッキードリーム(6番人気)→◎トランセンデンス(13番人気)の道営馬のワンツーフィニッシュで大波乱(【JBC2歳優駿2020予想】門別1800mのJpnIII戦です)。JRA勢は5頭中4頭が二ケタ着順に沈んでおり、上位はほとんど道営勢だった。

今年の全日本2歳優駿には、トランセンデンス、ギガキング、ラッキードリーム、アイバンホー、リーチと5頭の道営勢、元道営勢が参戦。昨年の全日本2歳優駿では元道営所属で単勝万馬券だったティーズダンクが3着に入って波乱の立役者になったが、今年も2歳ダート路線の一連の流れから道営勢が再び波乱を呼び起こすのではないか。

ここはポテンシャルNo.1と見ている道営馬から入りたい。それでは予想にいきましょう。本命は道営最強馬の可能性が高い

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リーチの一発に期待したい

前走鎌倉記念時には「デビューしてから一貫して1200m以下のレースにしか出走していないが、馬群の後ろで我慢ができて、追われてからじわじわと伸びる脚を見ると、距離が伸びてもマイルまでなら対応できそう。半兄・アシャカリブラ(父ケイムホーム)はJRAのダート1700mで2勝をマーク。血統的にも距離が伸びてOKのバックボーンはある。」と書いたが、初めての1500mとは思えない落ち着いたレースぶりで勝利。

1コーナーではやや窮屈になる場面がありながらも、直線は馬場の真ん中を通って力強く伸び、着差以上に強さが際立ったレースだった。2着セイカメテオポリス、3着ジョーロノなので、相手関係を考えると手放しに称賛はできないものの、まだまだ隠れたポテンシャルがありそうな印象を受けた。100mの距離延長は全く問題がなく、ここでデビュー以来、過去最高のパフォーマンスを見せてくれるのではないか。

今年の全日本2歳優駿はJRA代表のデュアリスト、南関東代表のアランバローズが徹底先行型。アランバローズ陣営は「小細工なしの真っ向勝負」を示唆しており、中身の締まったレースになりそう。追われてからしぶとく脚を使える本馬のようなタイプが最後にグイッと伸びてくるイメージが浮かぶ。

また全日本2歳優駿は内より中~外枠が優勢で、7、8枠に入った馬が毎年3着以内に1頭は好走しているレースでもある(以下参照)。

●19年
9番人気3着ティーズダンク(8枠12番

●18年
5番人気1着ノーヴァレンダ(7枠12番
1番人気3着ガルヴィハーラ(7枠11番

●17年
6番人気3着ハセノパイロ(7枠11番

●16年
2番人気2着シゲルコング(8枠14番

●15年
2番人気2着レガーロ(7枠10番

7枠12番はリーチにとって理想的な枠順と言えるだろう。鞍上は名手・桑村騎手。現在、南関東で短期免許を取得して騎乗中だが、ここはその成果を見せたいところ。

相手はアランバローズが強いだろう

前走ハイセイコー記念は距離延長に加えて、同型・ジョーロノをどう捌くかという点において試金石だったが、2番手で折り合うと、直線で再度加速してランリョウオーを押さえて勝利。課題だった距離と番手での競馬を克服し、全日本2歳優駿に向けて大きな視界が開けたレースだった。勝ち時計1分40秒8は、過去10年でダントツ。例年なら3着ジョーロノが勝利していたはずで、上位2頭はもちろん、勝利したアランバローズのパフォーマンスは相当高かったと解釈していい。

今回も同型が1頭いるものの、前走のレースぶりなら外目2番手でも力を発揮してくれるだろう。現時点では昨年の全日本2歳優駿勝ち馬ヴァケーション以上の器と見ているので、勝機は十分にあるはずだ。

3番手はピンかパーもデュアリスト

前走兵庫ジュニアグランプリは内から主導権を奪うと、そのまま後続を寄せ付けずの勝利。最後は2着レディバグにやや詰め寄られたものの、鞍上の福永騎手は全力で追っておらず、余力を残しつつの勝利だった。今回も運よく内目の枠を引けたので、ここも自分の形に徹するのみだろう。

持てる力を発揮すれば、勝ち負けに加わっても不思議ではないが、距離経験とコーナー4回のコース経験なし。JBC2歳優駿のタイセイアゲインのように力を発揮できずに敗戦するシーンがあっても納得で、まして1番人気に推されるなら相手評価でお茶を濁しておくのが正解なのではないか。

ランリョウオーはアランバローズにヒケを取らないポテンシャルを秘めているものの、エンジンのかかりがやや遅い面があり、大井→川崎のコース替わりはマイナスに転じそう。また馬体重が1戦毎に減っており、調教でビシッと攻められていないのも気になる材料だ。

タイセイアゲインはJBC2歳優駿で1番人気に推されながら13着に大敗。間隔の詰まった一戦、初めてのナイター競馬や右回りなど、馬が戸惑って力を発揮できなかったのだろう。今振り返ると、プラタナス賞のメンバーレベルは低かったものの、本馬自身は味のある勝ち方をしており、左回りのマイル戦に戻ってガラリ一変があってもいい。

トランセンデンスはJBC2歳優駿で本命に推したが、客観的に見て展開がハマった面はあった。ただ今回も展開が向きそうなので、再び突っ込んできても驚けないか。1枠1番で森騎手が騎乗する点だけでも怖い。

ラッキードリームはJBC2歳優駿が自分から動いて押し切る強い内容。能力的にここでもそん色はないものの、中距離でこそのイメージがあり、マイルへの距離短縮がカギになりそう。御神本騎手を確保できたのは心強いが。

バクシンは未勝利を勝ち上がるまでに5戦を要したものの、ここに来て未勝利→オキザリス賞と連勝。徐々にレースを覚えてきており、前走は中団から脚を伸ばしての勝利だった。アランバローズ同様に完成度の高いヘニーヒューズ産駒。ここも舐めない方がいいか。

最後にギガキング。前走が盛岡の南部駒賞なので、ノーマークになりそうだが、2走前のJBC2歳優駿では勝ち馬ラッキードリームから0.5秒差の6着。ラッキードリーム、トランセンデンスに対して大きく劣っている印象はなく、人気が全くないなら一枚押さえておいてもいいだろう。

全日本2歳優駿2020の印

◎⑫リーチ
○⑪アランバローズ
▲②デュアリスト
△⑩ランリョウオー
△④タイセイアゲイン
△①トランセンデンス
×⑧ラッキードリーム
×⑬バクシン
×⑦ギガキング

全日本2歳優駿2020の買い目

◎リーチは道営勢4頭の中でギガキングに次いで人気がありませんが、隠れたポテンシャルはナンバー1と見ているので、この大舞台でその真価を発揮して欲しいですね。デュアリストは抜けた1番人気になりそうですが、コーナー4回のコース未経験、同型・アランバローズの存在など、嫌な要素がある以上、飛んでもOKのスタンスで扱います。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲△(ランリョウオー)ー○▲△△△×××(18点)

3連複で1列目にリーチ、2列目にアランバローズ、デュアリスト、ランリョウオー、3列目に印を打った馬へ(ワイド3点でもOK)。本線は2列目がアランバローズ、デュアリスト、3列目がラッキードリームまでです。

ランリョウオーはこれ以上、馬体重が減るとさすがに買いづらいなので、最低でもキープで出走して欲しいですね。

馬連:◎ー○▲△(ランリョウオー)(3点)

あとは馬連でリーチからアランバローズ、デュアリスト、ランリョウオーへ。本線はデュアリストまで。◎リーチは脚質的に勝ち切りよりも2、3着の方が可能性は高いと見ています。

全日本2歳優駿2020の予想でした。