(野毛にある洋食キムラさんのハンバーグ)

戸塚記念2020(川崎)の予想です。

戸塚記念2020の出走馬は、インペリシャブル、ティーズダンク、ウタマロ、ファルコンウィングなど14頭。川崎競馬場2100mで行われるSI戦。このレースは勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。

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戸塚記念2020の予想と見解です

今年で第49回目を迎える川崎伝統の一戦・戸塚記念。

2年前からSIに格上げされて、1着賞金が3000万円にアップ。3歳馬にとってはクラシック三冠に次ぐビッグレースとして生まれ変わった。

例年なら「クラシック活躍馬vs夏の上り馬」という構図になりがちだが、今年はクラシック好走馬がファルコンウィング(羽田盃3着)、ルイドフィーネ(東京プリンセス賞3着)、ティーズダンク(東京ダービー3着)のみ。黒潮盃を圧勝したインペリシャブル、トライアルの芙蓉賞を快勝したウタマロを筆頭に、ここに来て頭角を現してきた馬がチラホラいてなかなか興味深い一戦になりそうだ。

ここは思い切ってこの条件がベストと思える伏兵から振り回してみたい。それでは予想にいきましょう。本命は…

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カズベナートルの一撃があってもいい

レースセンスが致命的にない反面、無尽蔵のスタミナを有している馬。Orb産駒は国内での出走馬が少ないので、産駒の特徴を正確に述べるのは難しいが、同じエーピーインディ系統でいえば、本馬はアメリカンウィナー、バスカヴィル(以上、Bernardini産駒)、マドラスチェック(Malibu Moon産駒)のようなイメージと被る。

近2走は力負けというより、本馬のどんくさいさがモロに出てしまった(2走前はスタートで出遅れ&コースロスが致命的、前走黒潮盃は勝負どころで馬群に包まれて動けなかった上、直線で絶望的なほど大外へ)。今回は2周目向上面からのロングスパート戦になりやすい川崎2100m。上りがかかっての消耗戦になれば、スタミナ自慢の本馬がグイグイと伸びてくるだろう。ファルコンウィングが引っ張り、インペリシャブル、ウタマロが追いかければ、決して生緩いレースにはならないはず。鞍上も二度目なので、さらなる上積みを期待したい。

相手はまだ底を見せていないウタマロ

東京ダービーこそ大敗してしまったが、2走前のクラウンカップでは強気に動いてのちの東京ダービー2着馬マンガンを封じ込めており、初の大井コース、右回りで力を発揮できなかったと解釈するのが正解だろう。前走芙蓉賞では余力を残しつつの完勝。川崎ではこれまで5戦5勝と一度も負けておらず、この戸塚記念でもあっさりがありそうだ。鞍上は今年1勝の西村騎手だが、本馬とのコンビでしっかりと結果を残しているので、鞍上だけで大きく割り引く必要はないだろう。

3番手は黒潮盃が圧巻だったインペリシャブル

前走黒潮盃は10番人気とは思えない圧勝劇。中距離に適性があったのか本格化したのか現時点では何とも言えないが、引き続き前走並みのパフォーマンスを発揮できれば、地元川崎でもタイトルをつかんでも不思議ではない。ただ戦績からも分かる通り、ムラ駆け傾向の強い馬。前走の一戦だけで評価を一気に上げるよりも、「暴発リスクがある」と考えた方がベターだろう。折り合いにやや難があるので、大外枠に入ってしまったのも少し気になる。

ティーズダンクは末脚堅実な差し馬。後方から追い込む形の◎カズベナートルが突っ込んでくるとすれば、本馬も一緒にしぶとく伸びてきそうだ。

デスティネは東京ダービーで7着に敗れたが、後方から外々を回っての追い上げで、着順ほど内容は悪くなかった。リアルインパクト産駒でさらに距離が伸びるのがどうかも、能力的には上位と遜色ない。

モンゲートラオはカズベナートル同様、スタミナ豊富なイメージ。前走鐙坂賞は着差こそわずかも、大外から1頭だけ抜けた脚で追い込んできており、着差以上に強い勝ちっぷりだった。人気はなさそうだが、上位に加わる資格はある。

ヴァケーションは前走芙蓉賞が休み明けとはいえ、勝ち馬ウタマロから1.7秒差の3着に敗退。地力はあるので、ひと叩きされてどこまで変われるかだろう。

最後にルイドフィーネ。牡馬相手では正直、見劣りそうだが、すでに同コースで行われた関東オークスでそれなりのパフォーマンスを見せているので一枚押さえておきたい。

戸塚記念2020の印

◎③カズベナートル
〇⑬ウタマロ
▲⑭インペリシャブル
△⑪ティーズダンク
△⑩デスティネ
△⑫モンゲートラオ
×②ヴァケーション
×⑧ルイドフィーネ

1番アンダーザスター…御神本騎手騎乗は不気味だが、前走ペリドット賞は相手に恵まれた印象。東京ダービートライアル4着、高知優駿3着の実績を考えても、SIでは力不足なのでは。

4番ファルコンウィング…この手の馬をノーマークにするのは怖いが、真逆のタイプといっていい◎カズベナートルが好走するなら本馬は馬群に沈んでいるだろう。

5番バブルガムダンサー…前走芙蓉賞では勝ち馬ウタマロから3.4秒差の7着。2歳時から目立った成長がなく、ここも苦戦必至だろう。

6番チョウライリン…年明けからのスランプから抜け出せず。様子見が妥当。

7番アマルインジャズ…重賞では苦戦が続いており、このメンバーで上位争いに加わるほどの力はないのでは。距離も短い方が良さそう。

9番コーラルツッキー…ダービーグレード勝ち馬も、3歳になってから大きな上積みがなく。スプリント路線中心に歩んで来ており、2100mは明らかに長い。

戸塚記念2020の買い目

◎カズベナートルは当日17時30分現在、単勝10番人気、75倍の大穴。

想定より遥かに人気がなかったので(黒潮盃では単勝10倍台で穴人気していたのですが、今回は明らかな大穴)、2、3列目でさらにリスクを取って相手を絞るよりも、本命馬が3着以内に入った時に外さないよう手広く流した方がベターなので、印は打ちませんでしたが、ファルコンウィング、アンダーザスターまで追加しておきます。よって最終的な印は以下の通りです。

◎③カズベナートル
〇⑬ウタマロ
▲⑭インペリシャブル
△⑪ティーズダンク
△⑩デスティネ
△⑫モンゲートラオ
×②ヴァケーション
×⑧ルイドフィーネ
×④ファルコンウィング
×①アンダーザスター

【本線】

3連複:◎ー〇▲△△△ー〇▲△△△××××(30点)

3連複で1列目にカズベナートル、2列目にウタマロ、インペリシャブル、デスティネ、ティーズダンク、モンゲートラオ、3列目に印を打った馬へ(ワイド5点でもOK)。本線はモンゲートラオまでです。

馬連:◎ー〇▲△△△(5点)

馬単:◎→〇▲△△△(5点)

あとは馬連&馬単でカズベナートルから本線のモンゲートラオまで。カズベナートルは好走するなら中途半端に3着までというよりも、1、2着まで来る気がします。2周目向上面が勝負の分かれ目だと思うので(あるいは1周目のホームストレッチ)、そこで動けるかがすべてですね。

戸塚記念2020の予想でした。