(37回目のダービーに挑む的場文男騎手)
東京ダービー2018(大井)の予想です。
東京ダービー2018の出走馬は、ヤマノファイト、リコーワルサー、ハセノパイロ、モジアナフレイバー、プロミストリープら16頭が出走。大井競馬場2000mで行われるSI戦。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。
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いよいよ東京ダービーの日がやってきました。
1冠目の羽田盃は、
●羽田盃(【羽田盃2018予想】大井1800mのSI戦です)
1着◎ヤマノファイト(1番人気)
2着○リコーワルサー(7番人気)
3着▲ハセノパイロ(4番人気)
と大本線でPAT+現地ボーナス馬券とダブルで的中。
ここまで南関東のクラシック路線(桜花賞、東京プリンセス賞、羽田盃)はすべて当たっているので、この流れで東京ダービーも的中したいですね。
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東京ダービー2018の予想と見解です
東京ダービーといえば、伏兵馬のあっと驚く差し切りが決まるレース。
弱冠18歳の町田騎手が騎乗していたビービートルナード(単勝71.9倍)、一世一代の大駆けだったドリームスカイ(単勝48.8倍)、ほぼ最後方から怒涛のように追い込んだサイレントスタメン(単勝33.1倍)、向上面最後方からの豪快な差し切りだったプレティオラス(単勝14.9倍)。
馬にとっては生涯唯一、騎手にとっても勝てば大きな勲章になるため、序盤からペースが流れることで、最後に無欲の伏兵馬が突っ込んでくる。それが東京ダービーの歴史だろう。
過去5年の東京ダービーを振り返っても、差し、追い込みがよく決まっている(以下参照)。
◆過去5年の東京ダービー3着以内馬の通過順(13~17年)
年 | 着順 | 人気 | 馬名 | 通過順 |
---|---|---|---|---|
17年 | 1 | 2 | ヒガシウィルウィン | 5-5-4-3 |
2 | 1 | キャプテンキング | 8-8-6-5 | |
3 | 3 | ブラウンレガート | 4-3-5-4 | |
16年 | 1 | 3 | バルダッサーレ | 14-14-2-1 |
2 | 14 | プレイザゲーム | 12-13-13-11 | |
3 | 1 | タービランス | 3-3-1-2 | |
15年 | 1 | 9 | ラッキープリンス | 5-5-4-4 |
2 | 6 | パーティメーカー | 8-8-7-7 | |
3 | 10 | ヴェスヴィオ | 10-10-10-10 | |
14年 | 1 | 1 | ハッピースプリント | 3-4-3-3 |
2 | 6 | スマイルピース | 7-7-5-4 | |
3 | 2 | サーモピレー | 2-2-2-1 | |
13年 | 1 | 4 | インサイドザパーク | 9-9-6-6 |
2 | 2 | ジェネラルグラント | 4-3-4-4 | |
3 | 5 | ソルテ | 7-7-5-5 |
4コーナー3番手以内で3着以内に好走したのは、
17年2番人気1着ヒガシウィルウィン(4コーナー3番手)
16年3番人気1着バルダッサーレ(同1番手)
16年1番人気3着タービランス(同2番手)
14年1番人気1着ハッピースプリント(同3番手)
14年2番人気3着サーモピレー(同1番手)
の5頭のみ(すべて3番人気以内)。
地方ダートはJRAよりも逃げ、先行有利になりやすく、いくらタフな大井2000mとはいえ、この数は明らかに少ない。
序盤から先行して勝利を収めたのは、ヒガシウィルウィンとハッピースプリントのみ。2頭ともに次走ジャパンダートダービーで1、2着に好走しており、JRA勢と互角以上の走りができないと東京ダービーを先行して押し切るのは難しいのだろう。ちなみに逃げ切った馬を探すと、アジュディミツオーまで遡らないといけない。
東京ダービーを予想する上でまず大事なので、「非常にタフなレースになりやすい」ということだ。
その上で今年の展開を考えると、逃げるのは外枠に入ったワグナーコーヴ。羽田盃は内で揉まれたことが敗因。元々、スタートセンス抜群なので、赤岡騎手なら行き切るはず。2番手は、羽田盃を逃げ切ったヤマノファイト。鞍上の本橋騎手は自信を持っているようで、ここも強気に乗ってくるはず。そこまでガシガシと行くタイプの騎手ではないが、再度の逃げの手もあるかもしれない。そのヤマノファイトをマークする形でリコーワルサー。羽田盃と同じくヤマノファイトの隣枠からの発走。鞍上はテン乗りの今野騎手。先行策で結果が出たなら変に自分の色を出さず、再度ヤマノファイトを徹底マークするだろう。
有力各馬が前々で運ぶことで、今年も東京ダービーらしい消耗戦が濃厚。京浜盃、羽田盃は結果的に行った行ったの決着だったが、東京ダービーは4コーナーの通過順と着順が変わるレースになるだろう。上位勢が抜けて強いので、展開ですべてが決まるようなレースにはならないが、大井2000mの究極のポテンシャル勝負に耐えられるかどうかが重要になる。それでは予想にいきましょう。本命は、
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ハセノパイロの真価が発揮されるはず
全日本2歳優駿3着後、結果を残せず、早熟説もあったが、ニューイヤーカップ6着→京浜盃5着→羽田盃3着としり上がりにパフォーマンスが上昇。決して早熟だったわけではなく、年明けは馬自身の体調が良くなかったのだろう。
注目したいのは、やはり前走の羽田盃。ラスト200m付近ではモタモタして4着濃厚かと思われたが、ラスト100m過ぎにようやくエンジンがかかり、なんとか3着まで上がった。
◆羽田盃のラスト100m
◆羽田盃のゴール前
ラスト100mで逃げるヤマノファイトと4馬身差だったが、ゴールでは2馬身差。最後の100mで逃げるヤマノファイトとの差を2馬身も詰めており、距離があと200m伸びれば、直線が伸びるわけではないが、ヤマノファイトとの逆転があるのではないか。
そもそも京浜盃、羽田盃は上り勝負に対応できなかった面があり(胴が長くスラッとした体形なので、エンジンがかかるまでに時間がかかり、上り勝負は不得意。イメージ的にはハーツクライ産駒)、序盤からペースが流れて、全日本2歳優駿のように上り39秒台での決着になれば、本馬の良さがさらに生きるはず。ワグナーコーヴ、ヤマノファイト、リコーワルサーが早め早めの競馬をすれば、そういうタフなレースになるだろう。馬券の軸としての「3着以内」ではなく、最低でも「2着以内」、あわよくば勝利まであると見たい。
相手は展開関係なくヤマノファイトが強い
羽田盃はまさかの逃げ切りだったが、展開に恵まれたわけではなく、自力でつかんだ勝利。鞍上の本橋騎手が「並ばれれば並ばれるだけ伸びそう」と述べていたように、実際にリコーワルサーに抜かれる雰囲気は全くなかった。今回は前に馬を置く形になりそうだが、レースセンス抜群で、どんな競馬にも対応できるのが強み。ハセノパイロが距離延長と展開でパフォーマンスを上げてきても、真っ向勝負で先着を果たしたリコーワルサー、0.7秒差をつけたモジアナフレイバーに逆転される可能性は低いだろう。馬券圏内は堅い。
3番手はモジアナフレイバー
羽田盃は4コーナーを馬なりで進出し、「ヤマノファイトとリコーワルサーをまとめて交わすか?」と思わせたほど。直線に入ってからは2頭に逆に離されてしまったが、初の一級線相手にあそこまで走れば、上出来だろう。母父は使われて使われて強くなるフレンチデピュティの血。一級線相手の競馬を経験したことで、今回はもう一段上のパフォーマンスを発揮できるかもしれない。鞍上の繁田騎手は「末脚を生かす競馬を試みる」と述べており、展開の後押しもありそうだ。
羽田盃で対抗だったリコーワルサーは評価を下げるわけではないが、相対的に買い要素が少なく、4番手評価まで。羽田盃は逃げるヤマノファイトを徹底マークしながら、最後まで交わせずに2着。距離が200m伸びて、逆転できる印象を受けなかった。鞍上が森騎手から今野騎手に替わったのも痛い。唯一の強調材料は、管理する荒山調教師が「羽田盃は8分の仕上がりだった」と述べていること。状態がさらに上向いていれば、羽田盃以上のパフォーマンスが見られるかもしれない。
最後にプロミストリープ。東京プリンセス賞の走破時計1分54秒6は、羽田盃ならモジアナフレイバーとクロスケの間の5着に相当。今回、上位争いするためには、時計をさらに詰める必要はあるが、まだキャリア4戦の身。上昇の余地を残しており、前走の走破時計=能力の絶対値と見ないほうが良さそう。溜めたほうが切れそうな雰囲気もあり、5番手評価だが、リコーワルサー、モジアナフレイバー以上にアタマで来るイメージはある。
印は以上。クロスケ、トーセンブルらは展開が向いたとしても掲示板までが精いっぱいだろう。
東京ダービー2018の印
◎⑭ハセノパイロ
〇⑤ヤマノファイト
▲④モジアナフレイバー
△⑥リコーワルサー
△②プロミストリープ
東京ダービー2018の予想ファイル
東京ダービー2018の買い目
前日段階では、
1番人気ヤマノファイト
2番人気モジアナフレイバー
3番人気ハセノパイロ
4番人気リコーワルサー
5番人気プロミストリープ
を想定していましたが、2番人気はハセノパイロになりそうですね。予想以上に売れている気はしますが(レースをよく見ていれば、狙いたくなる馬ではある)、距離延長+展開ともにプラスに働くと見て、予定通りハセノパイロから入ります。
あと印の最後に人気がなさ過ぎる△⑩マースインディ×③トーセンブルを加えます。今年は上位勢がハイレベルなので大荒れはないと見ていますが、この手の追い込みが決まるのが東京ダービーでもあるので軽く押さえておきます。
【本線】
3連複:5-14-2、3、4、6、10(5点)
3連複でヤマノファイト、ハセノパイロから印を打った馬へ。本線はプロミストリープまで。分かりやすく3連複で書きましたが、このオッズでハセノパイロが3着なら予想の負けだと思うので、「ヤマノファイトとハセノパイロのワイドが当たり」かつ「ハセノパイロ2着以内」の3連単に絞ることも考えています。
【押さえ】
3連単:14→2、6、4→2、3、6、4、10(12点)
万が一、ハセノパイロが勝ち、ヤマノファイトが飛んで馬券をハズすのはもったいなので、1着ハセノパイロ、2、3着にヤマノファイト以外が入る組み合わせを保険的な意味合いで買います。最後に印を打ったトーセンブル、マースインディはさすがにあっても3着までだと思うので、2着付けは買いません。3連単で書きましたが、単勝1点、馬単3点でも同じ意味です。
【ボーナス】
3連単:14→5⇔2、4、6(6点)
絶対に押さえておきたい3連単は、1着ハセノパイロ、2、3着にヤマノファイトが入り、相手に印上位のモジアナフレイバー、リコーワルサー、プロミストリープが入る組み合わせですね。
以上、東京ダービー2018の予想でした。