（@h_r_p_studio さんの写真。）
秋華賞2019の予想考察です。
秋華賞2019の出走予定馬は、ダノンファンタジー、クロノジェネシス、コントラチェック、カレンブーケドール、ビーチサンバなど。京都競馬場芝2000mで行われる３歳牝馬限定のＧ１戦です。
久しぶりの３場開催お疲れさまでした。
土曜日は東京９レースの◎スペキュラース（８番人気１着）が勝利し、日曜日はここ数年で一度しかハズしていない新潟ダート2500mが◎メメランタン（２番人気）→○サージュミノル（５番人気）→▲ショウナンサニー（４番人気）で決着するなど、良いところもありましたが、土日通して唯一の勝負度Ｃだった◎リーゼントアイリス（10番人気６着）がダメで、重賞もサウジアラビアロイヤルカップこそ◎サリオス（１番人気１着）で的中したものの、肝心の毎日王冠◎ケイアイノーテック（７番人気９着）、京都大賞典◎ウラヌスチャーム（７番人気７着）が不発。全体的に良いとはいえなかったのですが、その後の凱旋門賞にドラマが待っていました。
凱旋門賞（⇒【凱旋門賞2019予想】 パリロンシャン2400mのＧ１戦です）
１着○ヴァルトガイスト（９番人気）
２着◎エネイブル（１番人気）
３着▲ソットサス（３番人気）
ヴァルトガイストは昨年の凱旋門賞、今年のプリンスオブウェールズステークス、キングジョージ６世＆クイーンエリザベスステークスで本命を打ち、追いかけ続けてきた馬。今回は対抗の評価に落としましたが、事実上、エネイブルとヴァルトガイストの一騎打ちと見ていたので、ダブル本命のようなイメージでした（３連単は◎〇→◎○→▲以下を推奨）。馬券が大本線で当たったのはもちろんですが、ヴァルトガイストには思い入れもあったので、喜びもひと塩でした。
日本から遠征した３頭は凱旋門賞の厚い壁に跳ね返されて早々と脱落。精神的にショックが残るような負け方だったので（川田騎手のレース後の談話では、ブラストワンピースはレース後に歩くのも精いっぱいだったとのこと）、この敗戦を機に別馬に変わってしまわないかが心配です。クリンチャー、サトノダイヤモンド、マカヒキなど、帰国後に一気に枯れてしまうのが最近の傾向なので。
この敗戦で「凱旋門賞挑戦は無謀」という声もチラホラと聞こえますが、エルコンドルパサーやオルフェーヴルは別格として、ナカヤマフェスタの２着やキズナの４着など、日本の普通のＧ１馬が上位争いにしたこともありますし、決して無謀だとは思えないんですよね。ただ欧州の競馬は香港、ドバイ、オーストラリアなどと比べてハードルが高いのは事実。ディアドラも結果が出たのは欧州遠征２戦目（海外遠征６戦目）でしたし、凱旋門賞で勝つことを究極の目標にするなら、前哨戦を使うのはもちろんのこと、数ヶ月前から欧州に腰を据えて望むのがベストなのかなと思います。
今週から国内では秋のＧ１シーズンが本格化。今週末は秋華賞含めＪＲＡでスカッと当てられるよう頑張って参ります！
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秋華賞2019の予想のポイント
大荒れの歴史から強い馬が強い競馬をするレースに
秋華賞といえば、オールドファンにとっては波乱のイメージが強いのではないでしょうか。私もその一人で、秋華賞というレース名を聞くと、ナリタルナパークの激走、「大外からブゼンキャンドルが飛んでくるぞー！」のブゼンキャンドル＝クロックワーク、ティコティコタックのイン強襲などが頭に浮かび上がります。
しかし、近年の秋華賞はそんなイメージとは裏腹に、強い馬が強い競馬をするレースといえるでしょう。
以下にまとめたのは過去10年の秋華賞勝ち馬。ご覧の通り過去10年の勝ち馬はすべて３番人気以内に支持されています。
◆過去10年の秋華賞勝ち馬（09～18年）
勝ち馬には、ジェンティルドンナ、ミッキークイーン、ヴィブロス、ディアドラ、アーモンドアイなど。その世代を代表する牝馬が名を連ねています。
また２着にも上位人気馬が入ることが多く（過去５年の２着馬はすべて５番人気以内）、創設当初の秋華賞のように上位人気勢がそろいもそろって飛ぶケースはほぼないと判断していいでしょう。
差し、追い込みが決まりやすい
秋華賞の舞台は、京都芝2000m内回り。
一般的に前々で立ち回れる馬が有利なコースといわれていますが、秋華賞に限っては真逆の傾向。過去５年の３着以内馬を見ると、差し、追い込み馬の活躍が非常に目立っています。
◆過去５年の秋華賞３着以内馬（14～18年）
３着以内馬15頭のうち14頭は２コーナー５番手以下。小回りコースなので３～４コーナーで早め早めに進出する馬はいますが、序盤に前目のポジションを取って馬券圏内に粘り込んだのは昨年の２着ミッキーチャームのみ。基本的に前々での粘り込みは難しいレースといえるでしょう。
開幕週の京都芝を見ても、内がやや有利程度ですし、ペースが流れれば、例年通りの末脚勝負の秋華賞になるのではないでしょうか。
秋華賞2019の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
| 人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
|---|---|---|
| 1 | ダノンファンタジー | 2.3 |
| 2 | クロノジェネシス | 3.8 |
| 3 | コントラチェック | 6.0 |
| 4 | カレンブーケドール | 7.2 |
| 5 | ビーチサンバ | 9.7 |
| 6 | エスポワール | 12.7 |
| 7 | パッシングスルー | 15.4 |
| 8 | シゲルピンクダイヤ | 18.0 |
| 9 | サトノダムゼル | 18.4 |
| 10 | フェアリーポルカ | 24.1 |
１番人気はダノンファンタジー。前哨戦のローズステークスを盤石の競馬で勝利。着差以上に完勝といえる内容でしたし、本番はアタマひとつ抜けた存在になるでしょう。単勝は２倍台前半を予想します。
２番人気はクロノジェネシス。春のクラシックでは桜花賞３着、オークス３着。今回はぶっつけ本番になりますが、春はダノンファンタジーに先着を許さなかったですし、やはり最大のライバルと見られるでしょう。それでも休み明けが少し嫌われて、単勝は３倍台後半と予想します。
３番人気はコントラチェック。オークスではラヴズオンリーユー、クロノジェネシスに次ぐ３番人気に推されていた馬。結果は９着でしたが、展開が向かなかったですし、あの一戦だけで人気を大きく落とすことはないでしょう。今回は鞍上に同馬とのコンビで【2.1.1.0】と結果を残しているルメール騎手が騎乗。鞍上人気も重なって３番人気に支持されると見ます。
以下、カレンブーケドール、ビーチサンバ、エスポワール、パッシングスルー、シゲルピンクダイヤ、サトノダムゼル、フェアリーポルカと続きそうです。
秋華賞2019のイチオシ馬は…
堅いレースになることが多い秋華賞と書きましたが、今年の秋華賞は桜花賞馬（グランアレグリア）、オークス馬（ラヴズオンリーユー）ともに不在。ダノンファンタジー以下の集団はそう差がないと見ているので、中波乱くらいなら起こっても不思議ではないかもしれません。上り馬にも面白そうな馬は何頭かいますが、春の実績馬で人気的に盲点になりそうなのは、
シゲルピンクダイヤ
です。
輸送の影響かイレ込んでレースにならなかったオークスを除けば、デビュー以来ほとんど崩れていない馬。桜花賞では今回１、２番人気に推されそうなダノンファンタジー、クロノジェネシスに先着しており、前哨戦のローズステークスも悪くない走りでしたし、人気を落としそうな今回はタイミング的に買いといえそうです。
以上、秋華賞2019の予想考察でした。
