ラジオNIKKEI賞2019の予想考察です。

ラジオNIKKEI賞2019の出走予定馬は、ヒシイグアス、ランスオブプラーナ、ディキシーナイト、ブレイブメジャー、マイネルサーパスなど。福島競馬場芝1800mで行われる3歳限定のハンデ・G3戦です。昨年はのちの菊花賞馬フィエールマンが2着に好走したレース。今年もなかなか興味深いメンバーが揃いましたね。

宝塚記念は週初めからリスグラシュー、リスグラシュー、リスグラシューと書き続けてきましたが、最高の枠順を引き当てたのもあり、迷わずに初心貫徹で◎リスグラシューでいくことが出来ました(【宝塚記念2019予想】リスグラシュー&レーンが魅せる)。

レーン騎手が騎乗できるのも当然ながら強みで、極端なスローペースにでもならない限り、あとは仕掛けどころの上げ下げできっちりと脚を使い切ってくれるだろう。

と書いた通りレーン騎手ならどんな展開でもそれに合わせて乗ってくれると信じていましたが、2番手追走は多くの方と同じく予想外でした。そしてレーン騎手も決して2番手の位置を取りに行こうと最初から決めていたわけではなかったと思うんですよね。個人的にはスタート後やや外に誘導し、外目ポツンで内の出方を見ていたのが印象的でした(ゴールドシップの宝塚記念連覇時もノリさんがこういう乗り方をしていましたね)。

◆宝塚記念の最初の1コーナー

この時に前に行くか出たなりで運ぶか考え、前付けする選択をしたのでしょう。これは体感としてのペース判断もあるかと思いますが、勝負勘に近いものな気がしますね。そしてその勝負勘がレーン騎手は日本人騎手の多くとは雲泥の差。

先週はリスグラシューのみならず、黛騎手で掲示板をウロチョロしていたレオステップアップで完勝し、富田騎手で追い込み一辺倒キャラのタマモカトレアを先行して勝利、石川騎手で掲示板止まりのジョガールボニートを逃がして圧勝など、「レーン騎手が騎乗すれば、こうも違うのか…」と何度も思わされた週末でした。今週でJRAでの短期免許が終わってしまいますが(この後は南関東で騎乗予定)、ぜひまた来日して欲しいものです。

馬券の方は土日通して大満足とは言えないものの、まずまずの結果。2週前同様、土曜日の勝利から貯金を減らすことになりましたが、先週はそれも最低限に抑えられたので良し。今週から3場ローカル開催でいよいよ夏競馬も本番ですし、夏競馬を存分に楽しみつつ、また今週末も頑張って参りたいと思います!

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ラジオNIKKEI賞2019の予想のポイント

その1.開幕週の小回り戦で立ち回り力が問われる

まずは過去5年のラジオNIKKEI賞の3着以内馬から見ていきましょう(14~18年)。

◆過去5年のラジオNIKKEI賞の3着以内馬(14~18年)

例年、ペースが流れることが多いので、前に行ったもん勝ちという極端なレースにはなりませんが、それでも

・3着以内馬15頭のうち9頭が4コーナー3番手以内
・5年連続で1、2枠に入った馬が必ず3着以内に好走(過去10年で見ても9年で1、2枠に入った馬が3着以内に入っている)

前に行った馬、内枠に入った馬の活躍が目立っています

私が競馬を始めた頃のラジオNIKKEI賞(旧ラジオたんぱ賞)と言えば、トラストファイヤー、カッツミーなどのマクり合戦になることが多かったのですが、時代が変わって今や先行力と立ち回り力が問われるレースになりました。

今年は登録段階で21頭もいるので16頭立てのフルゲート必至と見て良さそう。例年以上に前と後ろ、内と外の差が出てきそうですね。

その2.1分46秒台の決着が濃厚

ラジオNIKKEI賞は2回福島開催の開幕週に行われるレース。

近年、春に行われる1回福島開催は時計がかかることが多いものの、この2回福島開催は1回同開催よりも時計が出やすい傾向になります。

過去5年のラジオNIKKEI賞の勝ち時計は以下の通りで、ほとんど1分46秒台以下で決着しています。

◆過去5年のラジオNIKKEI賞の勝ち時計(14~18年)

スタートからゴールまで一定のラップが淡々と続くので(後半にかけて上りがかかることはない)、昨年の勝ち馬メイショウテッコンのように前々でスピードの持続力を生かせるか、昨年の2着フィエールマンのように絶対的な脚力があるかが重要になります。

ラジオNIKKEI賞2019の予想オッズ

予想オッズも書いていきます。

人気 馬名 単勝オッズ
1 ヒシイグアス 4.3
2 ランスオブプラーナ 5.2
3 ディキシーナイト 6.4
4 ブレイブメジャー 6.7
5 ブレイキングドーン 7.6
6 ギルマ 9.4
7 レッドアネモス 10.8
8 マイネルサーパス 12.8
9 ダディーズマインド 15.5
10 ゴータイミング 16.3

1番人気は枠順次第でコロッと変わりそうですが、ヒシイグアスと予想。未勝利→若竹賞と連勝し、重賞初挑戦のスプリングステークスで5着に敗れるも、展開不向きの中、前々でしぶとく粘っており、負けて強しのレースでした。厩舎のブランド力、鞍上のM・デムーロ騎手でここは1番人気に推されそうです。リスグラシューの勝利で「ハーツクライ×外国人騎手」が知れ渡った感があるので、その影響も多少受けそうですね。単勝オッズは4倍台前半と予想します。

2番人気は唯一の重賞勝ち馬ランスオブプラーナ。皐月賞で大敗するまでは一度も3着以内を外したことがなく、大崩れなく走っていた馬。重賞ではきさらぎ賞3着、毎日杯1着と結果を残しており、ここはその実績が買われて上位人気に推されるでしょう。単勝オッズは5倍台前半と見ています。

3番人気はディキシーナイト。スプリングステークスで3着に好走し、皐月賞への切符をつかむも故障が判明し、春のクラシック戦線から離脱。今回は仕切り直しの一戦となります。間隔が空いたので多少割り引かれるかもしれませんが、それでも戦績の安定感から上位人気に推されるでしょう。単勝オッズは6倍台前半と予想します。

以下、ブレイブメジャー、ブレイキングドーン、ギルマ、レッドアネモス、マイネルサーパス、ダディーズマインド、ゴータイミングと続きそうです。オッズは枠順によってかなり流動的になりそうで文字通り大混戦ですね。

ラジオNIKKEI賞2019のイチオシ馬は…

出走馬を見た時の第一印象は、ラジオNIKKEI賞で買いたかった馬が何頭も名を連ねており、逆に悩ましいなと(苦笑)

その中で先行力&立ち回り力があり、時計の速い勝負にも対応できそうなのは、

ダディーズマインド

です。

正直、皐月賞では完全に舐めていました。2走前の500万下では勝負度Cで本命を打ち、期待に応えて勝利してくれましたが、前半1000m通過63.8秒の楽逃げ。2着ヴァンケドミンゴも弱いですし、皐月賞はさすがに荷が重いだろうと。

しかし、蓋を開けてみたら前半1000m通過59.1秒の淀みのない流れを2番手追走から4コーナーでは毎日杯勝ち馬ランスオブプラーナを馬なりで交わして先頭へ。直線入り口ではヴェロックスに並ばれる厳しい展開ながらラスト200m付近までは3強に食い下がり、明らかにパワーアップを感じさせる内容でした。

◆皐月賞の直線ラスト200m付近

福島芝は【1.0.1.0】と結果を残しており、1分46秒台の時計にも対応済み。内~中枠を引いてスムーズな先行策さえ打てれば、かなり面白い気がします。宮崎騎手も好きなので、10年愛知杯(セラフィックロンプ)以来の久しぶりの重賞制覇に期待したいですね。

以上、ラジオNIKKEI賞2019の予想考察でした。