@h_r_p_studio さんの写真。)

共同通信杯2018の予想考察です。

共同通信杯2018の出走馬は、グレイル、ステイフーリッシュ、ゴーフォザサミット、サトノソルタス、カフジバンガードなど。東京競馬場芝1800mで行われるG3戦です。共同通信杯の時期になるといよいよクラシックが近づいてきた感じがしますね。個人的にも好きなレースなのでぜひ当てたいところです。

まずは1つお知らせから。

2月8日発売の「競馬王3月号」にライターの伊吹雅也さん、JRDBの飯村公一さんと対談させて頂きました。いわゆる競馬の格言的なことについてデータ面から本当に儲かるのかどうかをメインにお話ししています。もし宜しければ、ご一読くださいませー!

平場の勝負レースなどはメルマガで配信しています。ご登録は以下からお願いいたします。

メルマガを購読する

共同通信杯2018の予想のポイント

その1.潜在的なポテンシャルの見極めが問われる

まずは過去5年の共同通信杯の3着以内馬から見ていきましょう。

◆過去5年の共同通信杯の3着以内馬

13年こそメンバーレベルが低かったですが、その後はイスラボニータ、リアルスティール、ドゥラメンテ、ディーマジェスティ、スワーヴリチャードとクラシック活躍馬を多く輩出しているレース。

近年は共同通信杯→皐月賞直行のパターンも珍しくなくなり、日本ダービー前に東京を一度走らせたいという陣営の思惑もあるため、東西関係なくクラシックを目指す素質馬の参戦が目立つようになりました。

ただ人気馬があっさりと勝つかと言われれば、そういうわけでもなく、15年勝ち馬リアルスティールはアヴニールマルシェに次ぐ3番人気。16年勝ち馬ディーマジェスティにいたっては10頭立ての6番人気という完全に伏兵の立場でした。昨年の勝ち馬スワーヴリチャードもムーヴザワールドより人気がなかったわけですし、共同通信杯の人気は現時点の実績やパフォーマンスで形成されるわけですが、予想においては潜在的なポテンシャルの見極めが重要になるといえるでしょう(出走馬の能力比較をするよりもクラシックで通用しそうなのはどの馬かという視点で考えたほうが良さそう)。

その2.今年は道悪でスタミナが問われそう

週末の東京競馬場のピンポイント天気を見ると土日ともに雨予報(2月8日11時発表時点)。

土曜日は降水確率50%ですが、日曜日は80%。共同通信杯は日曜日開催なので、道悪はどうやら避けられないと見たほうがいいでしょう。

この時期の東京芝はそもそもタフですが、道悪になるとすれば、時計がよりかかっての消耗戦が濃厚。共同通信杯は1800mですが、2000m以上の距離にも対応できるスタミナが問われるのではないでしょうか。

共同通信杯2018の予想オッズ

予想オッズも書いていきます。

人気 馬名 単勝オッズ
1 グレイル 2.0
2 ステイフーリッシュ 5.4
3 ゴーフォザサミット 5.7
4 サトノソルタス 7.9
5 ブレステイキング 16.1
6 オウケンムーン 17.4
7 カフジバンガード 25.0
8 ジャックローズ 39.1
9 フィニフティ 45.8
10 アメリカンワールド 52.1

1番人気はグレイル。新馬→京都2歳ステークスと連勝中で鞍上が武豊騎手。しかも京都2歳ステークスで負かした2着タイムフライヤーは次走G1に格上げされたホープフルステークスを勝利しており、人気になる要素がそろっているといえそう。単勝はやや抜けて2倍前後と見ています。

2番人気はステイフーリッシュか。ホープフルステークスがいかにも負けて強しの競馬。鞍上中谷騎手以外は買い要素がそろっており、玄人受けしそうなタイプなので、グレイルの逆転候補の1番手に挙げられるのではないでしょうか。単勝は5倍台前半と予想します。

3番人気はゴーフォザサミット。新馬こそ取りこぼしましたが、その後は未勝利→百日草特別と連勝。ステイフーリッシュと人気を分け合う形になりそうですが、百日草特別が見た目的にそこまで派手なパフォーマンスではなかったので、人気はやや抑制気味になる気がしています。それでも単勝は5倍台後半くらいでしょうか。

以下、サトノソルタス、ブレステイキング、オウケンムーン、カフジバンガード、ジャックローズ、フィニフティ、アメリカンワールドと続きそうです。

共同通信杯2018のイチオシ馬は…

正直、今年の共同通信杯は1~3番人気に推されそうなグレイル、ステイフーリッシュ、ゴーフォザサミットが普通に強いという見解。それでもムーア騎手騎乗のサトノソルタスあたりは人気を集めるでしょうし、上位勢の順序付けをしっかりと決めれば、それなりに妙味があるレースかもしれません。現時点の本命候補は…

ゴーフォザサミット

です。

前走百日草特別は2014年の百日草特別でルージュバックがマークした2歳レコードに0.1秒差と迫る好時計。確かに当日の東京は時計が出やすかったのですが、前後半61.6-59.3のスローペースの中、レコードに迫ったのですから字面通りの評価をしていいでしょう。しかも本馬は目いっぱい走ったという印象が全くなく、ペースが速ければ、もっと高いパフォーマンスを発揮していたはずです。

距離が1ハロン短くなるのはマイナスですが、今年は前述の通り、道悪で2000m以上に対応できるスタミナが問われそう。藤沢厩舎×山本英俊氏の馬はそもそもスピルバーグ、ペルーサとかコテコテのポテンシャル勝負向きですし、本馬はもう少し器用な印象ですが、ポテンシャル勝負になればなるほどいいタイプ。タフな馬場の中、コスモイグナーツが淀みのないペースで飛ばしてくれれば、本馬にとっては最高の展開になるのではないでしょうか。

以上、共同通信杯2018の予想考察でした。