ケンタッキーダービー2022の予想です。
ケンタッキーダービー2022の出走馬は、ゼンダン、エピセンター、メッシエー、モードニゴール、ホワイトアバリオなどが出走。日本からはUAEダービーを制したクラウンプライドがルメール騎手とのコンビで参戦します。チャーチルダウンズ競馬場ダート2000mで行われるG1戦。このレースは勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★★)を予定しています。
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ケンタッキーダービー2022の予想と見解です
日本では有馬記念がお祭りレースとして競馬ファン以外にも広く知られているが、アメリカではこのケンタッキーダービーがまさに国民的なスポーツイベントのひとつ。
歴史は古く、第1回は1875年。以降、一度も途切れることなく、毎年チャーチルダウンズ競馬場で実施。今年で148回目を迎える伝統の一戦だ。
レースのポイントは、アメリカ各地でダービーが行われ、その頂点を決める一戦としてケンタッキーダービーが機能していること。
日本に置き換えれば、東京ダービー、東海ダービー、兵庫ダービーなど地方各地でダービーが実施され、その後にジャパンダートダービーがJRA馬も加わって3歳ダート最強馬決定戦として行われることに似ている。
それゆえアメリカ各地のダービーをステップにしてきた馬が圧倒的に強く、過去10年の3着以内馬をダービー組と非ダービー組で分けると、
ダービー組…1着9回、2着8回、3着6回
非ダービー組…1着1回、2着2着、3着4回
で圧倒的にダービー組が優勢。とりわけ勝ち馬はほぼダービー組からしか誕生していない。ダービー組は主にサンタアニタダービー、フロリダダービー、アーカンソーダービー、ルイジアナダービーだ。
今年もこの厳然たる事実に重きを置きつつ、かつ日本の国内オッズで舐められそうな馬を狙っていきたい。それでは予想にいきましょう。本命は前走訳あり敗戦と見ていい…
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シンプリフィケーションを狙いたい
前走フロリダダービーでは3着に敗れたものの、ハイペースで飛ばしたクラシックコーズウェイ(最下位の11着に敗退)を追いかけ、外からパパキャップ(4着)にも競いかけられる非常に厳しい展開。クラシックコーズウェイが早々とバテたことで、4コーナー手前では早くも先頭に立たされてしまい、後続2頭の餌食になったのは仕方のない一戦だった。今回は20頭立てで4コーナーで大勢が決することの多いケンタッキーダービー。前々でタフな競馬を経験したのは、今回に向けて非常にいい試走になったはずで、いかにもこの条件で躍動するようなタイプだろう。国内オッズで完全なノーマークになりそうなことも含めて狙ってみる価値は大いにある。
相手はホワイトアバリオが有力
これまでシンプリフィケーションとは二度対戦して2戦2勝。単純にシンプリフィケーションに本命を打つ以上、同馬にも重い印は必要だろう。テンからガツガツと行くタイプではないが、コーナーからでもじわじわとギアを上げていけるのが本馬の良さ。20頭立ての多頭数でも大崩れなく走ってくきそうだ。
3番手は非ダービー組だが、モードニゴールが怖い
前走ウッドメモリアルステークスは着差以上に余力を感じさせる走り。エンジンのかかりが遅い反面、追われてからどこまでも伸びていけるようなタイプで、消耗戦になれば、一撃があっても驚けないだろう。2走前のホーリーブルステークスではホワイトアバリオに敗れているが、いかにも距離不足な印象を受けた。
エピセンターは前走ルイジアナダービーが余力を残しながらの勝利。正直、積極的に嫌う材料はないものの、国内オッズではレーティングトップという事実で過剰に買われる可能性がありそう。おそらくクラウンプライドを差し置いて1番人気に推されるのではないか。
チャージイットはデビュー3戦目のフロリダダービーで勝ち馬ホワイトアバリオから0.2秒差の2着に好走。キャリアの浅さを考えると、まだ上昇の余地を残しており、前走で勝負付けが済んだと決めつけない方がいいだろう。
メッシエーは前走サンタアニタダービーで2着に好走。レーティングでは3位タイで、ポテンシャルが高いのは間違いないものの、デビュー以来、6頭立て以下のレースしか経験していないのが気になるところ。エンパイアメーカー産駒ということを考えても、少頭数で自分の形なら強く、多頭数で忍耐勝負になると、アッサリと敗れそうな気も。
サイバーナイフはアーカンソーダービー勝ち馬。相手に恵まれた印象がややあるものの、番手から抜け出すというスタイルはケンタッキーダービーに合いそうだ。
ゼンダンは非ダービー組でも、地味に好走馬を輩出しているブルーグラスステークスの勝ち馬。レーティングではエピセンターに次ぐ2位で、好走しても何ら不思議ではないが、3走前にはモードニゴール、2走前にはエピセンターに敗れており、人気で買いたいほどではない。
スマイルハッピーは2走前にエピセンター、前走でゼンダンに敗れており、このメンバーでは能力的にやや見劣る感があるものの、相手なりに走りそうなタイプではあるので、一枚押さえておきたい。
テイバは前走サンタアニタダービーが1200mから一気の距離延長で鮮やかな勝利。未知の魅力はあるものの、6頭立て→20頭立てに変わり、力を出せない可能性はありそう。
最後にゾゾス。前走ルイジアナダービーでは勝ち馬エピセンターから0.4秒差の2着に敗れたものの、キャリア3戦目、一気の相手強化を考えれば、決して悪くない内容だった。まだ上昇の余地を残しており、人気がないなら押さえておいて損はないだろう。
ケンタッキーダービー2022の印
◎⑬シンプリフィケーション
〇⑮ホワイトアバリオ
▲①モードニゴール
△③エピセンター
△⑧チャージイット
△⑥メッシエー
×⑯サイバーナイフ
×⑩ゼンダン
×⑤スマイルハッピー
×⑫テイバ
×⑲ゾゾス
2番ハッピージャック…前走サンタアニタダービーでは勝ち馬テイバから2.0秒も離されての3着だった。このメンバーでは単純に力不足では。
4番サマーイズトゥモロー…前走UAEダービーではクラウンプライドに敗退。そのUAEダービーは基本的に低レベル戦なので…。
7番クラウンプライド…昨年のブリーダーズカップ、そして今年のドバイなど、日本馬が旋風を巻き起こしている昨今の海外G1。この流れから本馬はそれなりに人気を集めそうだが、過去10年のUAEダービー勝ち馬の次走成績が以下の通り。
◆過去10年のUAEダービー勝ち馬の次走成績
21年レベルズロマンス→ドバイ・条件戦8着
20年開催中止
19年プリュクパルフェ→ケンタッキーダービー8着
18年メンデルスゾーン→ケンタッキーダービー20着
17年サンダースノー→ケンタッキーダービー中止
16年ラニ→ケンタッキーダービー9着
15年ムブタヒージ→ケンタッキーダービー8着
14年トーストオブニューヨーク→ベルモントステークス6着
13年ヘレンスーパースター→ケンタッキーダービー7着
12年ダディーロングレッグス→ケンタッキーダービー20着
次走にアメリカの三冠に挑戦する馬が大敗も、1頭も掲示板にすら入れていないのが現状今年も例年通り、レースレベルに大きな疑問が残り、アメリカのトップクラス相手ではさすがに通用しないのでは。UAEダービーはレーン騎手の手腕が光った一戦でもあった。
9番ティズザボム…これまで芝、オールウェザーでの実績が中心で、ダートは未勝利の1勝のみ。さすがに通用しないだろう。
11番パイオニアオブメディーナ…近2走でエピセンターとの勝負付けが済んでしまった感じ。このメンバーでは荷が重いのでは。
14番バーバーロード…デビューから大崩れなく走っているが、前走アーカンソーダービーではサイバーナイフに敗退。レーティング的にもこのメンバーでは分が悪そう。
17番クラシックコーズウェイ…前走フロリダダービーは展開が厳しかったとは言え、4コーナー手前でシンプリフィケーションに飲み込まれてしまった。あの敗戦を見ると、一級線相手では荷が重そう。
18番トーニーポート…前走で重賞勝ちを果たすも、単純に相手に恵まれての勝利だったと捉えていいか。3走前にはエピセンターに完敗している。
21番リッチストライク…ダートは未勝利の1勝のみ。近走はオールウェザー中心で、ダートで一級線相手ではさすがに苦しいのでは。
ケンタッキーダービー2022の買い目
ここは◎シンプリフィケーションから相手を絞らずに流したいと思います。軸が人気薄ですし、クラウンプライドをバッサリと切れば、どの組み合わせでもそれなりにつきそう。宝くじレースのメルボルンカップのように軸を決めたら相手は深く考えないのが正解でしょう。
【参考買い目】
3連複:◎ー〇▲△△△×××××ー〇▲△△△×××××(45点)
3連複でシンプリフィケーションから印を打った馬へ。2列目を絞るなら前走レースが印象的だったホワイトアバリオ、モードニゴール、エピセンターですが、本命馬が走って相手がヌケてハズすのはさすがにもったいないので。よりシンプルに攻めるなら複勝1点かなと思います(22時前現在、10倍前後の高オッズ)。
ケンタッキーダービー2022の予想でした。