ジャパンダートダービー2021(大井)の予想です。

ジャパンダートダービー2021の出走馬は、JRAからダノンブレット、リプレーザ、ウェルドーン、ロングラン、スマッシャー、ロードシュトローム、ゴッドセレクションが出走。地方勢は、ジョエル、ギガキング(以上、船橋)、ブライトフラッグ(大井)らが迎え撃ちます。大井競馬場2000mで行われるJpnI戦。3歳のナンバー1ダート王を決める一戦です。このレースは勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。

※メルマガ読者の方は月曜日に配信した「先週の重賞回顧」内にパスワードが掲載されています。

ジャパンダートダービーは、

●19年(【ジャパンダートダービー2019予想】大井2000mのJpnI戦です
1着◎クリソベリル(1番人気)
2着△デルマルーヴル(4番人気)
3着〇ミューチャリー(5番人気)

●17年(【ジャパンダートダービー2017予想】大井2000mのJpnI戦です
1着〇ヒガシウィルウィン(5番人気)
2着△サンライズソア(4番人気)
3着◎タガノディグオ(2番人気)

と2年おきに当たっているので、今年は的中の年?になるでしょうか。メンバー的にも人気が割れそうで楽しみな一戦です。

ジャパンダートダービー2021の予想と見解です

南関東牡馬クラシックの最終戦ながらJpnIに指定されているため、JRAのトップホースたちも集う事実上の3歳ダート王決定戦。

ノンコノユメ、ルヴァンスレーヴ、クリソベリルなどが人気に応えて勝利を挙げる一方、キョウエイギア、ヒガシウィルウィン、ダノンファラオらの伏兵が金星を挙げることもしばしばあり、一筋縄ではいかない一戦だ。

波乱の主要因となっているのは、JARでは3歳のこの時期までダートグレードがユニコーンステークスしか行われないこと。そのユニコーンステークスも大井2000mとは全く異なる東京ダート1600mで行われるため、昨年の単勝1.1倍に推されたユニコーンステークス勝ち馬カフェファラオの敗退を見ても、両コースの関連性は極めて低く、現時点で大井2000mという舞台において何が強いのか非常に判断がしづらいのだろう。

昨年は

1着ダノンファラオ(6番人気)
2着ダイメイコリーダ(4番人気)
3着キタノオクトパス(8番人気)

で決着し、3連複526倍、3連単7,707倍の大波乱。上半期の頂上決戦・帝王賞も大荒れだったが、今年のジャパンダートダービーも一筋縄ではいかないのではないか。それでは予想にいきましょう。本命はJRA勢をアッと言わせる可能性が高い

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ブライトフラッグに改めて期待したい

昨年のJBC2歳優駿の走りに惚れ、羽田盃本命、東京ダービー3番手と高い評価をし続けてきた馬。前走東京ダービーでは二ケタ人気の立場だったが、アランバローズとギャルダルの行った行ったで決まる中、1頭だけ後方から追い込んできており、最も中身の濃い走りを見せたと言っていい。ヴィクトワールピサ産駒らしく気難しさはあるものの、ハマった時の末脚は強烈。秘めるポテンシャルは現南関東の3歳世代ではナンバー1だろう。

前走のレース内容が評価できるのに加え、JRA勢のレベルが総じて低く、また大井2000mで力を発揮できるか怪しい馬が多数いるのもポイント。ザっと有力馬を見ていくと、

リプレーザ→兵庫チャンピオンシップの勝ち時計は史上2番目に遅く、過去10年ではダントツの最下位。

ウェルドーン→ジャパンダートダービー創設以来、牝馬の優勝なし。関東オークスは牝馬同士で対応できたものの、ケラススヴィアよりも少し強い馬がジャパンダートダービーで通用するかと考えると微妙。なんだかんだヘニーヒューズ産駒。

スマッシャー→ユニコーンステークスはスピード競馬で大井2000mとは全く繋がらない。

ゴッドセレクション→鞍上の中井騎手は、G1どころか重賞勝ちさえなし。

と人気どころのJRA勢は不安要素を抱えており、今年は17年ヒガシウィルウィン以来、地方勢に優勝のチャンスがあるのではないか。紙面を見る限り、今回も伏兵扱いになりそうだが、JRA勢をまとめて飲み込むシーンがあってもいい。

相手は能力だけならナンバー1と見ているゴッドセレクション

前走兵庫チャンピオンシップは回ってくるだけで勝てると見ていたが、まさかの敗退。敗因がいまひとつ分からないものの、530キロ前後の大型馬にとってコーナーをくるくると回るコースが合わなかった可能性も。3走前の1勝クラスでは、レプンカムイ(先週の2勝クラス・インディアトロフィーで2着に好走)が全くついていけず、2走前の伏竜ステークスではメイショウムラクモ(先週の2勝クラス・いわき特別を7馬身差で圧勝)を子ども扱いしており、前走兵庫チャンピオンシップはどう考えても力負けではない。

母父は大井2000mでよく入るロベルト系の血を持つシンボリクリスエス。これまでの走りを見ても、伸び伸びと走れる大井2000mは合っているはずで、コース替わりで本領発揮してもいいだろう。不安はG1どころか重賞勝ちすらない鞍上の中井騎手だけだ。

3番手は東京ダービーで本命を打ったギガキングを見直したい

その東京ダービーはまさかの番手策を取り、脚が溜まらずの敗戦。距離が長かった可能性を捨て切れないものの、東京湾カップで1.1秒も離していたギャルダルが2着に好走しており、力を出しての敗戦ではないのは確かだろう。陣営も前走は積極策を打ったのが裏目に出たと解釈しているようで、今回は自分の競馬に徹するとのこと。東京湾カップのパフォーマンスは圧巻で、当時の走りができれば、このメンバーに入っても見劣りすることはないはずだ。

ジョエルは前走東京ダービーで勝ち馬アランバローズから0.3秒差の4着に健闘。トーセンブライト産駒らしい立ち回り力が武器なので、大井2000mでどこまで走れるか疑問だったが、世代トップクラスの能力を秘めていることを証明した。ブライトフラッグ、ギガキングに重い印を打つ以上、本馬も上位に評価したい。

ウェルドーンは3連勝で関東オークスを制覇。このメンバーなら牝馬でも1番人気に推される可能性がありそうだが、鳳雛ステークス、関東オークスともに相手関係に恵まれており、決して盤石の存在ではないだろう。キャラ的にも大箱の大井より器用さと立ち回り力が要求される中京や川崎の方が合っていそう。

セイカメテオポリスは前走東京ダービーで大敗したため、人気を大きく落としているが、羽田盃では前残り決着の中、上り2位の脚で追い込んで5着に健闘しており、前走で見捨てない方が良さそう。元々、ムラ駆け傾向が強いので、前走のようなポカはあるタイプだ。

リプレーザはすでに述べた通り、前走兵庫チャンピオンシップの勝ち時計は過去10年でダントツの最下位。ゴッドセレクションを負かしたとは言え、ランスオブアース、ロードエクレールより少し強かっただけと考えると、能力的にかなり怪しい。ランスオブアースは次走関東オークスでウェルドーンにリプレーザ以上に着差をつけられている。

最後にかなり怪しいと見ているスマッシャー。前走ユニコーンステークスは鮮やかな勝利だったものの、高速馬場でダート短距離に近いスピードが要求されたレース。事実、上位は

1着スマッシャー(ダート1400mで2勝)
2着サヴァ(ダート1400mで2勝。レコードホルダー)
4着ルーチェドーロ(ダート1000mでレコード勝ち)

と短い距離に明らかに適性を見せており、ユニコーンステークス自体がそういうレースだったのだろう。ジャパンダートダービーはレースの上りが38~39秒かかるのが常。ユニコーンステークスのような条件で強かったのは、裏を返せば、ジャパンダートダービーのようなレースに適性がないのではないか。人気を考えても積極的に買う理由は何もない。

ジャパンダートダービー2021の印

◎⑥ブライトフラッグ
〇⑬ゴッドセレクション
▲⑨ギガキング
△⑤ジョエル
△⑦ウェルドーン
△③セイカメテオポリス
×②リプレーザ
×⑩スマッシャー

1番ダノンブレット…ダートに変わって【2.1.2.0】と大崩れなく走っているものの、2走前にはロードエクレール(兵庫チャンピオンシップ4着)に敗退しており、このメンバーに入ると力不足なのでは。前走1勝クラスも微妙なメンバーだった。

4番キラカイドウ…前走B3では鮮やかな差し切りを決めたが、格付け初戦で単純に能力上位だったのだろう。このメンバーではさすがに荷が重い。

8番ロングラン…2走前の1勝クラスは9頭立てで低レベルな組み合わせ。前走八王子特別は負け過ぎとは言え、2勝クラスで上位争いするにも時間がかかるのでは。

11番ロードシュトローム…前走鳳雛ステークスでは勝ち馬ウェルドーンから0.7秒離されての3着。そのウェルドーンも今回は通用するか微妙なラインと見ているので、本馬はより苦しい競馬になるはず。

12番キャッスルトップ…3連勝で勢いに乗るも、今回はメンバーレベルがグッと上がるので、さすがに自分の競馬をさせてもらえないだろう。引き続き仲野騎手騎乗で、陣営もここは参加するのが目的なのでは。

ジャパンダートダービー2021の買い目

夕方現在のオッズを見る限り、例年のようにJRA勢が人気の中心になっていますが、今年のJRA勢は予想記事で書いた通り、レベルに疑問符が付き、またそもそも力を発揮できるかも怪しい馬が多いので、地方勢の出番と見ています。

その中でも能力最上位&舞台最適のブライトフラッグに期待。メンバーを見渡す限り、帝王賞のような前がかりのレースにはならないと思いますが、なんだかんだ差しが決まるのがジャパンダートダービーなので、そこは気にせずにいきましょう。帝王賞のノンコノユメもあのメンバーで2着ですからね。やはり地の利は大きいでしょう。◎ミューチャリー4着の雪辱を果たしたいものです。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲△△(ジョエル、ウェルドーン)ー〇▲△△△××(18点)…本線はゴッドセレクション絡み

馬連:◎ー〇▲△△(ジョエル、ウェルドーン)(4点)…同上

馬単:◎→〇▲△△(ジョエル、ウェルドーン)(4点)…同上

3連複で1列目にブライトフラッグ、2列目にゴッドセレクション、ギガキング、ジョエル、ウェルドーン、3列目に印を打った馬へ(ワイド4点でもOK)。本線はゴッドセレクション絡みです。

正直、2列目はジョエルまでにしようと思いましたが、最近JRAでも穴軸が走って2列目でミスするケースがあるので、人気を考えると積極的に買いたくありませんが、ウェルドーンまで入れておきます。そもそもブライトフラッグが走って馬券をハズすのは極力、避けないとダメですね。相手では、ギガキング、ジョエルの台頭に期待。ブライトフラッグが好走するならこの2頭にも馬券圏内のチャンスは十分にあるはずです。

あとは馬連、馬単。あわよくば差し届いて3着というよりも、連まで期待しています。

ジャパンダートダービー2021の予想でした。