ジャパンダートダービー2020(大井)の予想です。

ジャパンダートダービー2020の出走馬は、JRAからカフェファラオ、バーナードループ、フルフラット、ダノンファラオ、キタノオクトパス、ミヤジコクオウ、ダイメイコリーダが出走。地方勢は、エメリミット、ブラヴール(以上、船橋)らが迎え撃ちます。大井競馬場2000mで行われるJpnI戦。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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ジャパンダートダービーの1つ前のレースはオリオンザサンクス賞。オリオンザサンクスと言えば、第1回ジャパンダートダービー勝ち馬。ダート版サイレンススズカのような馬で、晩年は苦しみましたが、フェブラリーステークスでキョウエイマーチを制して逃げたり、外連味のない逃げは印象的でした。この頃の南関東はアブクマポーロはもちろん、脇役も個性豊かで思い出深いですね。

ジャパンダートダービー2020の予想と見解です

今年のジャパンダートダービーの最大の関心事はやはり3戦3勝のカフェファラオの扱いだろう。

前走ユニコーンステークスは正攻法の競馬で5馬身差の圧勝劇。これが再び東京ダート1600mなら本馬の右に出るものはいないが、今回は舞台がスタミナも要求される大井2000m。前走とは一転して真逆の内枠に入ったのもポイントで、「能力を素直に信頼するかどうか」が予想の入り口になってくるのではないか。ここは波乱も視野に入れつつ、予想を組み立てていきたい。本命は…

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安定感でミヤジコクオウから入りたい

前走鳳雛ステークスは前半1000m通過59.9秒のハイペースを自分から動いていき、2着ダイメイコリーダに3馬身差をつけての完勝。毎回、違う競馬場で走りながら1戦毎にパフォーマンスを上げており、まだまだ良くなりそうな雰囲気がある。

母父はロベルト系のブライアンズタイム。同系統の血を引いた馬はエメリミット(父がロベルト系のシンボリクリスエス)もそうだが、大井2000mでとにかく走る。エスポワールシチーの半弟でも、父ヴィクトワールピサでスタミナ型に出ているので、このコースでも何ら心配はいらないだろう。カフェファラオを筆頭に前々で立ち回りたい馬が多い中、追ってしっかりと脚を使えるのも魅力だ。

相手はダイメイコリーダが侮れない

2走前の鳳雛ステークスではミヤジコクオウに完敗したが、そろって先行したダノンファラオ、プレシオーソが14着、15着に沈む中、本馬のみが最後まで抵抗しており、見た目以上に中身の濃いレースだった。前走鷹取ステークスはメンバー的に勝ちたかったところだが、勝ち馬シャンパンクーペのマクリを受ける立場で、力負けというより展開のアヤと見た方がいいか。ここはダノンファラオが逃げるはずなので、それを見ながら外目2番手で流れに乗れそう。人気はないかもしれないが、オッズほど上位と差はないと見た。

南関東生え抜きのブラヴールも不気味な存在

東京ダービーは無念の除外になるも、レースの結果を考えると、出走していれば優勝していた可能性が高そう。大井2000mは本馬にとってベスト条件のはずで、ここで過去最高のパフォーマンスを見せてくれるのではないか。JRA勢は逃げ、先行勢が多く、上りがかかっての消耗戦になれば、本馬の末脚がさく裂するだろう。

キタノオクトパスは前走ユニコーンステークスで5着に健闘。2走前には東京ダート1600mで勝利しているものの、スタミナ色が強いので、本質的には中距離馬と見ていいだろう。包まれると良くないイメージがあるので、外目の枠を引けたのもプラス。

カフェファラオは能力の高さに疑いの余地はないものの、コース替わり、内枠を引いたことが不安。デビュー3戦でまだ一度も砂を被ったことがなく(2走前のヒヤシンスステークスは出遅れたことで、逆にストレスフリーの競馬になり、外々を回りやすい展開になったのが功を奏した)、これまでとは異なるレースになった時に力を出せるかは蓋を開けてみないと分からない。今年G1未勝利のレーン騎手。帝王賞もルヴァンスレーヴで内枠から4番人気10着と敗退。鞍上にも少し嫌な予感がする。先週のJRAでも斜行で騎乗停止を食らっている。

エメリミットは前走東京ダービーであっと驚く勝利も、元々高いポテンシャルを見せており、決してフロックではないだろう。前走に続いて再び内枠をゲット。内でじっと我慢し、直線で外に持ち出せれば、ここもしぶとく伸びてきそうだ。

最後に次走注目馬のフルフラット。前走ユニコーンステークスはカフェファラオに真っ向勝負を挑み、負けて強しの競馬。Speightstown産駒でこの距離はさすがに長いと思うが、無理に前を追いかけず、キセキのように折り合い重視で溜めれば、浮上の余地が少しあるかもしれない。

ジャパンダートダービー2020の印

◎⑪ミヤジコクオウ
〇⑫ダイメイコリーダ
▲⑦ブラヴール
△⑩キタノオクトパス
△②カフェファラオ
△①エメリミット
×⑤フルフラット<次走注目>

3番バーナードループ…3連勝&ルメール騎手で2、3番人気濃厚も、前走兵庫チャンピオンシップの勝ち時計は過去10年で最も遅く(前年クリソベリルとは4.4秒も差がある)、2着ダノンファラオのレベルを考えてもレースレベルに疑問。能力に見合うオッズにならないと判断し、バッサリと切りたい。

4番ゴールドボンバー…初重賞がジャパンダートダービー。ここは記念出走だろう。

6番リコーシーウルフ…南関東に移籍後、大崩れくなく走っているが、未だに勝ち星なし。ここでは敷居が高過ぎる。

8番ガミラスジャクソン…レベルが高いとは思えない兵庫チャンピオンシップでもバーナードループに完敗している馬。苦戦必至だろう。

9番ダノンファラオ…単騎逃げを打てた時に怖さはあるものの、一本調子な面があり、後続に並ばれた時、抵抗できずに後退しそう。前に行きたい馬もそろっている。

13番コージーサンラッド…デビューから地元で短距離のみに出走しており、記念出走だろう。全兄バンドオンザランは優駿スプリント勝ち馬。

ジャパンダートダービー2020の買い目

ここは当初の予定通り、◎ミヤジコクオウから相手で期待している○ダイメイコリーダ▲ブラヴール△キタノオクトパスを絡めて勝負していきます(ワイド3点が当たる前提)。

カフェファラオは1着かどこにもいないかの2択でしょう。不安要素がある分(コースや距離より砂を被った経験がないのが心配)、後者の可能性も十分に考慮して買うのが正解だと思います。バーナードループはすでに書いた通り、そもそもの能力に疑問。ロードカナロア産駒が大井2000mのG1を勝つイメージもないですね。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲△(キタノオクトパス)ー〇▲△△△×(12点)

3連複で1列目にミヤジコクオウ、2列目にダイメイコリーダ、ブラヴール、キタノオクトパス、3列目に印を打った馬への組み合わせ(ワイド3点でもOK)。本線は2列目がダイメイコリーダ、3列目がエメリミットまでです。

3連単:◎〇→◎〇→▲△△△×(10点)

3連単はなかなか買いづらいですが、ミヤジコクオウ、ダイメイコリーダのワンツーで決まり、3着に印を打った馬が入る組み合わせは買いたいですね。

ジャパンダートダービー2020の予想でした。