ジャパンダートダービー2023の予想です。

ジャパンダートダービー2023の出走馬は、JRAからテーオーリカード、オーロイプラータ、ユティタム、ミトノオー、ゴライコウ、オマツリオトコ、キリンジが出走。地方勢は、ミックファイア、ドラケン(以上、大井)らが迎え撃ちます。大井競馬場2000mで行われる3歳限定のJpnI戦です。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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ジャパンダートダービー2023の予想です

南関東3歳三冠路線の最終戦・ジャパンダートダービー。

近年は南関東で重賞経験すらなかったキャッスルトップが逃げ切ったり、伏兵のダノンファラオとダイメイコリーダの行った行ったで決まるなど、レースの格に疑問符が付くことが多いものの、今年は地方、中央勢ともに役者が揃い、近年稀に見るハイレベル戦と言っていい。

まず迎え撃つ地方勢は、なんと言っても無敗の二冠馬・ミックファイアが大将格。羽田盃、東京ダービーとJRAのオープン特別でも健闘したヒーローコールを子ども扱いしての圧勝劇。01年トーシンブリザードに続く、史上2頭目のジャパンダートダービーを含む南関東三冠達成は大いに現実味があるだろう。

対する中央勢は兵庫チャンピオンシップ勝ち馬ミトノオーを筆頭に、3連勝中のユティタム、連勝中のテーオーリカード、追い込み一手の個性派・オーロイプラータらが参戦。

地方ではもはや敵なしのミックファイアに中央勢が挑む構図になる。

レースのカギを握るのは展開になりそう。近年のジャパンダートダービーは単調な前残り決着が目立つものの、大井2000mは基本的に速い上がりを繰り出せるタイプが有利で、同レースでもルヴァンスレーヴ、キョウエイギア、ノンコノユメ、カゼノコらが上り最速で差し切り勝ち。

今年はテーオーリカード、ミックファイア、ミトノオーが徹底先行型で、その2頭をユティタムが追いかける形になれば、レースの重心は必然的に前に傾くだろう。ここはミックファイア、ミトノオー、ユティタムの上位人気3頭での決着はないと割り切り、直線でしっかりとひと脚を使えそうな馬から攻めてみたい。それでは予想にいきましょう。本命はいかにも不気味な…

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オーロイプラータの末脚に賭けたい

前走鷹取特別はレースの上りが39.8秒もかかり、展開がドハマりした面はあったものの、上りは1頭だけ抜けており、見た目通りの完勝と言える内容だった。今回は前述の通り、テーオーリカード、ミックファイア、ミトノオー、ユティタムが前で競い合えば、淀みのないラップが刻まれるはずで、本馬の強靭な末脚が生きてくるのではないか。近親に不器用でもポテンシャルが高いシャケトラがいて、500キロ超の大型馬ということを考えても、大箱の大井コースは間違いく合うだろう。

また前走で古馬2勝クラスを勝ち上がっているのも強調材料。過去10年、ジャパンダートダービーで前走古馬2勝クラスで連対を果たした馬の成績は【0.3.1.1】と高確率で馬券に絡んでいる(以下参照)。

◆前走古馬2勝クラスで連対を果たしていた馬のジャパンダートダービー成績(過去10年)
20年4番人気2着ダイメイコリーダ(鷹取特別2着)
19年3番人気10着ロードグラディオ(リボン賞1着)
18年4番人気2着オメガパフューム(加古川特別1着)
14年6番人気3着フィールザスマート(青梅特別1着)
13年6番人気2着エイシンゴールド(鷹取特別1着)

とりわけ前走鷹取特別組は20年2着ダイメイコリーダ、13年2着エイシンゴールドと連対率100%。オーロイプラータも前走鷹取特別組で、ジャパンダートダービーでの好走は約束されていると言ってもいいのではないか。

3走前の道悪の中山ダート1800mで行われた伏竜ステークスではミトノオーに敗れているが、舞台が大井2000mに変わって展開が向けば、ミトノオーに先着するシーンがあってもいいはずだ。

相手はミックファイアが普通に強い

羽田盃、東京ダービーでは伏竜ステークスで斤量57キロを背負って3着に入ったヒーローコールを子ども扱いしての圧勝劇。単純にヒーローコールを基準に考えれば、ミトノオー以上のポテンシャルを秘めている可能性が高く、対JRA勢でも全くヒケを取らないだろう。

今回は同型が揃っており、決して楽な展開にはならないが、近2走が番手から勝ち上がっているように控えても競馬を組み立てられるイメージ。シニスターミニスター×ブライアンズタイムという底力溢れる血統からも単調なスピードタイプではなく、テーオーリカード、ミトノオーを先に行かしての3番手でも力を発揮できると判断したい。

3番手はまだ底を見せていないユティタム

デビュー2戦目の未勝利から青竜ステークスまで破竹の3連勝。負かした相手は必ずしも強くないが、3戦ともに完勝と言える内容で、奥の深さを感じさせる走りだった。先行力がある一方で、デビューからすべて上り2位以内をマークしているように追っての良さもあるタイプ。大井2000mらしい決め手比べになれば、ミトノオーよりも本馬の方が信頼できるのではないか。

オマツリオトコはブリンカーを着用した前走ユニコーンステークスが大外からじわじわと脚を使い、復調気配が感じられる走りだった。レースセンスがあり、追っての良さもあるタイプ。距離延長は未知数だが、2000mでもパフォーマンスを落とさなければ、馬券圏内に食い込む資格はあるだろう。

ゴライコウは2走前のヒヤシンスステークスで斤量57キロを背負いながら5着に健闘しており、JBC2歳優駿は相手に恵まれた面があったものの、決して弱い馬ではないだろう。ホッコータルマエ産駒でダート中距離への不安はなく、前が潰れる展開になれば、バテない強みを生かしての上位進出があるかもしれない。

キリンジは前走兵庫チャンピオンシップで勝ち馬ミトノオーから1.0秒差の2着に完敗も、大井2000mでの消耗戦になれば、ミトノオーに先着するイメージは沸く。大外枠なら気楽に乗って終い勝負に賭けられる。

ミトノオーは高いポテンシャルを秘めているのに疑いの余地はないものの、良くも悪くもロゴタイプ産駒らしいスピード優位のタイプで、大井2000mで同型が揃っているレースではあっさりと失速するシーンは十分に考えらえる。おそらくミックファイアに次ぐ2番人気に推されるはずで、人気を考えるとハイリスクローリターンなのではないか。

テーオーリカードは前走古馬2勝クラス連対馬ではあるものの、過去10年で古馬2勝クラスから連対を果たした4頭はすべて前走で特別戦を使われての参戦。本馬は前走が平場のレースなので、過去の前走古馬2勝クラス連対馬と同一視しない方がいいかもしれない。それでも行き切った時はまだ大崩れしておらず、ハナ主張が叶いそうな3番ゲートなら無理して嫌う必要はないか。

ジャパンダートダービー2023の印です

◎④オーロイプラータ
〇⑥ミックファイア
▲⑤ユティタム
△⑨オマツリオトコ
△⑧ゴライコウ
×⑪キリンジ
×⑦ミトノオー
×③テーオーリカード

1番ブルマリンシェール…3走前にクラシックトライアルを制した後は羽田盃7着、東京ダービー6着。伏竜ステークス3着ヒーローコールより明らかに格下なので、JRA勢のオープン馬相手では通用しないだろう。

2番ライズゾーン…前走東京ダービーでは勝ち馬ミックファイアから3.2秒差の10着に敗退。底力に欠けるビーチパトロール産駒で、誤魔化しの利く小回りコースの方が向いている。

10番ドラケン…前走若竹賞は鮮やかな差し切りも、単純に相手に恵まれての勝利だろう。2走前の羽田盃では勝ち馬ミックファイアから2.0秒差の6着に敗退。JpnIではさすがに荷が重い。

ジャパンダートダービー2023の買い目です

ここは当初の予定通り、◎オーロイプラータ〇ミックファイアの2頭軸で勝負したいと思います。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇ー▲△△△×××(7点)…本線はキリンジまで

3連複でオーロイプラータ、ミックファイアから印を打った馬へ流したい(ワイド1点でもOK)。本線はキリンジまでです。

以上、ジャパンダートダービー2023の予想でした。