香港マイル2022の予想です。

香港カップ2022の出走馬は、ロマンチックウォリアー、オーダーオブオーストラリア、ロシアンエンペラーらが出走。日本からはパンサラッサ、ジオグリフ、ジャックドール、ダノンザキッド、レイパパレが遠征します。シャティン競馬場芝2000mで行われるG1戦。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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香港カップ2022の予想です

香港カップは日本勢が最も得意にしているレース

過去10年の勝ち馬の調教国では日本5勝、香港5勝で五分五分も、近年は圧倒的に日本勢が優勢。言い方は悪いが、ウインブライト(19年1着、20年2着)、ヒシイグアス(21年2着)レベルでも勝ち負けに持ち込めるのが同レースだ。今年は日本からG1馬4頭+ジャックドールが参戦。層の厚さで言えば、過去最高レベルで、日本勢が上位独占する可能性も大いにあるだろう。

ただし、日本調教馬5頭のうち3頭が前走に使った天皇賞(秋)がかなり特殊なレース。天皇賞(秋)をどう分析し、いかにこのレースに適した馬をピックアップできるかがカギになる。ここは堅そうに見えて意外と妙味がある一戦。それでは予想にいきましょう。本命はこの舞台なら買わずにはいられない…

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ジオグリフのガラリ一変があると見た

まず皐月賞で本命に推した時に書いた文が以下。

「新馬→札幌2歳ステークスと連勝後、勝ち切れないレースが続いているものの、朝日杯フューチュリティステークスは明らかに距離不足、前走共同通信杯は勝ち馬と適性の差が出てしまった感じで、決して悲観する内容ではなかった。近親にアルバート(ステイヤーズステークス1着)、インティライミ(京都大賞典1着)、アンデスクイーン(エンプレス杯1着)、サンバレンティン(七夕賞1着)らがいる血統。札幌2歳ステークスの派手な勝ちっぷりを見ても、コーナー4回以上のコースで立ち回りと持久力が要求されるレースでこそのタイプだろう。今回は中山芝2000m。本馬にとって打って付けの舞台と言っていいのではないか。」

結果はご存知の通り、イクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガらを下して勝利。立ち回りと持続力が要求される芝2000mでは世代最強と言っていい。

今回は直線で急坂こそないものの、コーナー4回で立ち回りと持続力が問われる舞台。本馬にとって皐月賞以来のベスト条件で、流れに乗りやすそうな3番ゲート、鞍上・ビュイック騎手を考えても、ここは近走のうっ憤を晴らす番と見ていいのではないか。中途半端に3着というよりも皐月賞のようにアタマまで期待したい。

相手はロマンチックウォリアーが最大の強敵だろう

今年の香港ダービーを制した後、クイーンエリザベス2世カップでG1初制覇を成し遂げ、秋初戦のジョッキークラブカップも勝利。香港の中距離路線ではアタマひとつ抜けた存在で、日本馬の前に立ちはだかるとしたら本馬しかいない。キャラ的にはジオグリフと似ており、ジオグリフが抜け出す展開なら本馬も一緒に追い込んでくるのではないか。海外オッズでは単勝1倍台の断然の人気を集めている中、国内オッズでは有力馬の1頭という扱いを受けているのも魅力。

3番手はジャックドールが有力

前走天皇賞(秋)は藤岡祐介騎手が後続に合わせる競馬をしてしまい、切れ負けして4着に敗退。パンサラッサのように肉を切らせて骨を断つ競馬をしていれば、本馬が天皇賞馬だった可能性大で、事実上、札幌記念→天皇賞(秋)と連勝してこのレースに出走してきていると言ってもいい。今回は鞍上が武豊騎手に乗り替わり。同騎手はこの手の逃げ馬だと藤岡祐介騎手のように溜めるより馬のリズム重視で運ぶので、ここは馬の良さを殺さずに騎乗してくれるのではないか。香港カップはエイシンヒカリで逃げ切っているので、当時のイメージで乗ってくれそうだ。

最後にパンサラッサ。天皇賞(秋)は確かに恵まれての2着だったものの、今年は適性外の宝塚記念を除けば、中山記念1着→ドバイターフ1着→札幌記念2着→天皇賞(秋)2着と素晴らしい成績。今回は東京芝2000mより舞台適性がありそうな条件。このメンバーなら再び単騎逃げは叶うはずで、後続勢のスパートが少しでも遅れれば、あれよあれよと逃げ切るシーンがあるかもしれない。

香港カップ2022の印です

◎⑪ジオグリフ
○②ロマンチックウォリアー
▲③ジャックドール
△①パンサラッサ

4番オーダーオブオーストラリア…実績で見劣る上に久しぶりの2000m戦。オブライエン厩舎が送り出すムーア騎手騎乗馬という事実は怖いものの、この舞台で日本勢とロマンチックウォリアーに先着するイメージが湧かず。

5番ロシアンエンペラー…昨年の香港カップでは11番人気ながら3着と好走し、波乱を演出したが、今年は昨年以上に上位勢が強力。前走ジョッキークラブカップでは最下位に終わり、状態面にも不安が残る。

6番ダノンザキッド…中山芝2000mのホープフルステークス勝ちがあるものの、当時は相手に恵まれた印象が強い。ここは前が飛ばしそうなので、展開に恵まれる可能性はあるものの、古馬になってからの成長力がなく、このメンバーで勝ち負けまでは難しいか。

7番トゥールビヨンダイヤモンド…大崩れなく走っているが、ロマンチックウォリアーとは完全に勝負付けが済んだ感じ。このメンバーでは能力を出し切っても掲示板まででは。

8番カーインスター…芝2000mのG1では、21年香港カップ10着、22年クイーンエリザベス2世カップ4着という成績。今回は前述の2戦よりもメンバーレベルが高く、上位争いするイメージが湧かない。

9番マネーキャッチャー…前走ジョッキークラブカップでは勝ち馬ロマンチックウォリアーから0.4秒差の5着。着差はそこまでつかなかったが、斤量面、レース内容を考えると、埋まらない差だろう。

10番サヴィーナイン…前走ジョッキークラブカップでは勝ち馬ロマンチックウォリアーから1.0秒差の8着に敗退。ここも苦戦必至だろう。

12番レイパパレ…ここは同型のパンサラッサ、ジャックドールがいるため、厳しい立ち回りを強いられそう。溜めて伸びるタイプではなく、3番手追走だと直線でジオグリフ、ロマンチックウォリアーに飲み込まれるだろう。

香港カップ2022の買い目です

ここは◎ジオグリフがアタマで来るイメージなので、同馬のアタマ固定の馬券を買いつつ、◎ジオグリフが来るなら〇ロマンチックウォリアーも一緒に来る可能性が高いと見ているので、その2頭のワイド&3連複も押さえたいですね。

【参考買い目】

単勝:◎(1点)

馬単:◎→〇▲△(3点)

ワイド:◎ー〇(1点)

3連複:◎ー〇ー▲△(2点)

3連単:◎→〇⇔▲△(2点)

まずジオグリフの単勝とジオグリフから印を打った馬への馬単。あとはジオグリフとロマンチックウォリアーのワイド、その2頭から印を打った馬への3連複を買います。ボーナス3連単はジオグリフの1着固定、ロマンチックウォリアーの2、3着付けです。

以上、香港カップ2022の予想でした。