香港国際競走2020)(シャティン)の予想です。

今年も香港国際競走のシーズンがやって参りました。今年は日本から香港スプリントにダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、香港マイルにアドマイヤマーズ、香港カップにダノンプレミアム、ウインブライト、ノームコアが参戦。例年より参戦がやや少ないので(香港ヴァーズは日本馬の出走なしで、国内での馬券は発売されず)、やはりコロナの影響でしょうか。それでも例年のように香港馬が日本馬と欧州馬を迎え撃つ構図はあまり変わらず、今年も国際色豊かなレースが展開されそうですね。

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過去3年の香港国際競走は

◆2019年
香港ヴァーズ◎サザンレジェンド(6番人気8着)
香港スプリント◎ホットキングプローン(4番人気2着
香港マイル◎カーインスター(6番人気9着)
香港カップ◎ライズハイ(4番人気3着

◆2018年
香港ヴァーズ◎エグザルタント(6番人気1着
香港スプリント◎ミスタースタミング(2番人気1着
香港マイル◎ワンマスター(6番人気8着)
香港カップ◎ディアドラ(1番人気2着

◆2017年
香港ヴァーズ◎タリスマニック(3番人気2着
香港スプリント◎サインズオブブレッシング(12番人気13着)
香港マイル◎ビューティージェネレーション(6番人気1着
香港カップ◎タイムワープ(3番人気1着

という結果。

1番人気で本命を打ったのは一度だけなので、まずまずの結果でしょう。今年は馬券的に楽しみな順で言うと、香港スプリント>香港カップ>香港マイルでしょうか。どこかビシッと当てたいですね。

香港スプリント2020の予想と見解です

かつてはロードカナロアが連覇を成し遂げ、「世界の」ロードカナロアになったが、香港スプリントは日本馬にとって鬼門のレース。

そのロードカナロアを除けば、日本馬の通算成績は【0.0.1.26】。そのほとんどが掲示板にすら入れずに大敗している。昨年はダノンスマッシュがデットーリ騎手騎乗で3番人気に推されたが、8着に敗退。世界の名手のサポートがあっても、掲示板にすら乗ることができなかった。

グランアレグリア級なら「ひょっとして…」の期待は持てたものの、国内で勝ったり負けたりを繰り返しているダノンスマッシュ、タワーオブロンドンの2頭では香港馬の牙城を崩すのは簡単ではないだろう。今年も香港馬が中心のレースになりそうだ。1番人気はモレイラ騎手騎乗で前哨戦を制したホットキングプローンだと思うが、狙いたいのは…

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過小評価されそうなヴォイッジウォリアー

前走ジョッキークラブスプリントは直線で窮屈になる場面がありながらも、勝ち馬ホットキングプローンから0.2秒差と大きく負けておらず、スムーズに捌けていれば、際どい争いになっていた印象。事実、4走前のスプリントカップではホットキングプローンを押さえて勝利しており、能力差はほとんどないと見ていいだろう。現在の香港スプリント路線は混沌としており、今回も多くの馬にチャンスがありそう。本馬もそのうちの1頭だろう。

相手はコンピューターパッチ

今年に入って充実期を迎えており、プレミアボウル、ジョッキークラブスプリントと2着に敗れたものの、勝ちに行っての結果で負けて強しと言えるだろう。レースセンスが高く、安定感のあるタイプ。香港スプリントのような多頭数戦でこそ良さが生きそうだ。

一撃があるとすれば、ラタン

前走ジョッキークラブスプリントはスタートで致命的な出遅れがありながら直線で大外から勢いよく伸び、勝ち馬ホットキングプローンから0.1秒差の3着に好走。タラレバになるが、出遅れていなければ、本馬が差し切っていたレースだろう。今回はさらに頭数が増えるので、追い込みスタイルの本馬にとってはハマり待ちになるが、能力はヒケを取らず、人気がないなら狙う価値はある。

ホットキングプローンは特別に嫌いたい要素があるわけではないが、決して能力が抜けているわけではなく、それでいながら人気を集めているので、相手候補の1頭に。

ウィッシュフルシンカーは2走前のプレミアボウルでコンピュータパッチを下して勝利。今年のメンバーだと、昨年の香港スプリントではホットキングプローンに次ぐ着順なので、意外と侮れないのではないか。

クラシックレジェンドは芝の世界最高賞金額レース、ジ・エベレストの勝ち馬。レーティングでダントツの125をマークしており、能力最上位なのかもしれないが、香港への移籍初戦でどこまで動けるか分からず。鞍上もテン乗りになる。

日本馬ではタワーオブロンドンの方を評価。香港のスプリント路線は基本的に500キロを超える機関車のようなタイプが活躍する舞台なので、ゴリゴリのパワータイプである同馬は同舞台への適性が高そうだ。

香港スプリント2020の印

◎④ヴォイッジウォリアー
○⑧コンピューターパッチ
▲⑨ラタン
△②ホットキングプローン
△⑦ウィッシュフルシンカー
△①クラシックレジェンド
×⑥タワーオブロンドン

香港スプリント2020の買い目

勝負度Ⅾ(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)

日曜日は最初の勝負度C・中京2レースの◎コスモクェンチ(13番人気3着)で幸先の良いスタートが切れたので、このまま香港も続きたいですね。

香港スプリントは日本馬2頭に香港移籍初戦のクラシックレジェンド、モレイラ騎手騎乗のホットキングプローンの4つ巴になっていますが、伏兵の台頭が十分にあるレースでしょう。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲△△(ホットキングプローン、ウィッシュフルシンカー)ー○▲△△△×(14点)…本線はコンピューターパッチ絡み

馬連:◎ー○▲△△(ホットキングプローン、ウィッシュフルシンカー)(4点)

馬単:◎→○▲△△(ホットキングプローン、ウィッシュフルシンカー)(4点)

馬券は3連複で1列目にヴォイッジウォリアー、2列目にコンピューターパッチ、ラタン、ホットキングプローン、ウィッシュフルシンカー、3列目に印を打った馬へ(ワイド4点でもOK)。本線はコンピューターパッチ絡みです。あとは馬連、馬単を押さえます。

香港マイル2020の予想と見解です

昨年はアドマイヤマーズが伏兵の立場ながら地元のビューティージェネレーション、ワイククを押さえて勝利を挙げたレース。スミヨン騎手がコロナの影響で騎乗できないアクシデントこそあったものの、代打騎乗がなんとも心強いムーア騎手。馬と騎手との相性も良さそうで、連覇に向けて視界良好と言える。ただ今年は地元・香港勢に1頭抜けた馬がいて、国内オッズでアドマイヤマーズに人気が集まるならそちらから入りたい。

本命はゴールデンシックスティに逆らう余地なし

今年の香港三冠馬で、デビュー4戦目に一度だけ敗戦を喫しているが、それがなければ、コントレイルやデアリングタクトのように無敗で三冠の称号を手にしていた馬。その後のレースを見ても、着差こそ大きくつけているわけではないが、完勝と言えるレースばかり。ここで国際G1のタイトルを掴み、香港の新マイル王として名乗りを上げるのではないか。

相手はアドマイヤマーズが有力だろう

臨戦過程で言えば、昨年よりも順調に見え、前走マイルチャンピオンシップも相手関係を考えれば、十分に評価できる3着。すでに前触れでも書いたが、この手の追わせるタイプはムーア騎手といかにもマッチしそう。先着を許すとすれば、ゴールデンシックスティだけなのではないか。

3番手は3歳のオーダーオブオーストラリア

夏に条件戦で2連勝を上げ、次走愛インターナショナルステークスで大敗を喫するも、方向転換したブリーダーズカップマイルでG1初制覇。未勝利の身で愛ダービーで4着に入ったようにポテンシャルが高く、マイルに適性があったのだろう。再度の輸送競馬で不安はあるものの、ゴールデンシックスティ、アドマイヤマーズの2頭に割って入るとすれば、本馬の可能性が高い。

ビューティージェネレーションは近2走でゴールデンシックスティに敗れているものの、斤量差があったのは事実。今回は得意のマイル戦で同斤量で戦えるので、勝負付けが済んだと見捨てない方がいいのでは。

カーインスターはこのメンバーならマイペースの逃げが叶いそう。直後にビューティージェネレーション、アドマイヤマーズ、オーダーオブオーストラリアなど、強力な馬が待機していそうだが、展開次第で粘り込みがあっても。

最後にサザンレジェンド。昨年の香港国際競走はまさかの香港ヴァーズ挑戦も、本来はマイルで末脚を生かしてこそ。近走もマイルなら安定した成績を残しており、勝ち負けまでは難しくても2、3着ならチャンスはありそうだ。

香港マイル2020の印

◎②ゴールデンシックスティ
○③アドマイヤマーズ
▲⑩オーダーオブオーストラリア
△①ビューティージェネレーション
△④カーインスター
△⑤サザンレジェンド

香港マイル2020の買い目

勝負度Ⅾ(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)

ここは◎ゴールデンシックスティ○アドマイヤマーズの2頭から入る予定でしたが、お昼現在のオッズを見ると、どうも被り過ぎている気がするので、その2頭に割って入れる可能性があるBCマイル勝ち馬オーダーオブオーストラリアから入ることにします。最終的な印は以下の通り。

◎⑩オーダーオブオーストラリア
○②ゴールデンシックスティ
▲③アドマイヤマーズ
△①ビューティージェネレーション
△④カーインスター
△⑤サザンレジェンド

【参考買い目】

馬連:◎ー○▲△(ビューティージェネレーション)(3点)…本線はアドマイヤマーズまで

馬単:◎→○▲△(ビューティージェネレーション)(3点)…同上

◎オーダーオブオーストラリアはピンかパーかのイメージが強いので、シンプルに馬連&馬単で勝負。相手はゴールデンシックスティ、アドマイヤマーズ、ビューティージェネレーションに絞ります。本線はアドマイヤマーズまでです。

香港カップ2020の予想と見解です

香港G1・3勝目を狙うウインブライトだが、昨年の香港カップはアーモンドアイの回避に加え、前哨戦のジョッキークラブカップの勝ち馬エグザルタントが香港ヴァーズに駒を進めたことでメンバーレベルが低かった一戦。今年は昨年よりも骨っぽいメンバーなので、まずウインブライトの連覇は難しいはず。

本命は昨年と比べて明らかにパワーアップしているフローレ

その昨年の香港カップではウインブライトの4着に敗れたが、今秋2戦でエグザルタント(香港ヴァーズで18年1着、19年3着)に完勝しており、明らかに馬が変わったと解釈していいだろう。特に前走ジョッキークラブカップは余力を残しつつの勝利。すでに結果を残している舞台で香港を知り尽くしているモレイラ騎手なら日本馬や欧州馬が相手でも太刀打ちできると見た。

相手は安定感抜群のマジカル

一級線相手になるとパンチ力に欠ける面がある反面、どんな条件でも崩れない馬。前走ブリーダーズカップターフの走りを見る限り、香港の速い馬場にも対応可能だろう。

3番手はもう1頭の欧州馬スカレティ

G1勝ちこそないものの、前走英チャンピオンステークスではマジカルに先着を果たして2着に好走。近走はタフな馬場で走っているが、元々はマイルでも走っていたくらいなので、香港のスピード競馬も悪くないのでは。

日本馬の中ではノームコアを最上位に評価。札幌記念を制した札幌芝2000mとやや似た香港芝2000mなら巻き返しの余地がありそう。前走エリザベス女王杯は参考外でいい。

最後にダノンプレミアム。古馬になって勝ち切れなくなっているが、前走天皇賞(秋)は鞍上の川田騎手も述べていたが、この馬自身はよく頑張っている。ビュイック騎手がどう乗るかがカギも、逃げるタイムワープを早めに追いかけて抜け出す形を取れれば、後続勢を苦しめるのでは。

香港カップ2020の印

◎④フローレ
○⑦マジカル
▲①スカレティ
△⑧ノームコア
△②ダノンプレミアム

香港カップ2020の買い目

勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)

ここはモレイラマジックに期待して◎フローレから。昨年のイメージがあるのかあまり売れていませんが、今期の充実ぶりを考えると、ウインブライトよりは強いでしょう。欧州や日本馬にも太刀打ちできるはずです。

【参考買い目】

馬連:◎ー○▲△△(4点)…本線はスカレティまで

馬単:◎→○▲△△(4点)…同上

ここは◎フローレが3着なら負けのつもりで、馬連&馬単で「2着以内が絶対条件」として攻めます。日本馬は3頭も出ていますが、意外とこのレースは地元勢、欧州勢に分があると見ています。

香港国際競走2020の予想でした。