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阪神ジュベナイルフィリーズ2019の予想考察です。
阪神ジュベナイルフィリーズ2019の出走予定馬は、リアアメリア、ウーマンズハート、クラヴァシュドール、レシステンシア、マルターズディオサなど。阪神競馬場芝1600mで行われる2歳牝馬限定のG1戦です。
昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは勝負度Bで挑み、◎ダノンファンタジー→▲クロノジェネシス→○ビーチサンバと印上位3頭で決着したレース。
15年◎ペプチドサプル(9番人気4着)以降は、16年◎ソウルスターリング(1番人気1着)、17年◎リリーノーブル(3番人気2着)と好走が続いているので、今年も昨年のようにビシッと当てたいですね。
先週のチャンピオンズカップは◎チュウワウィザードと○インティの行った行ったに期待しましたが、無念の3、4着。今秋のGIは◎と○がセットで来るレースが多かったので(秋華賞、エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップ)、ここもその再現に期待したのですが、わずかに及ばず。レースはほぼイメージ通りに進んだものの、クリソベリルが想像上に強かったこと、ルメール騎手が100点満点の騎乗を見せたことだけが誤算でした。
これでクリソベリルはデビューから6連勝でダート界の頂点に。年末の東京大賞典はパスするようですが、来年は海外も視野に入れる様子。今からどんな路線を歩むのか非常に楽しみですね。サウジアラビアかドバイを目指すなら、特にドバイはまだ行ったことがないので(国自体には行ったことがあり、ユートピアがゴドルフィンマイルを制した翌日にいました)、来年あたり行ってみたいですね。
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目次
阪神ジュベナイルフィリーズ2019の予想のポイント
ポテンシャルの見極めがカギ
阪神ジュベナイルフィリーズの舞台である阪神芝1600mは、ワンターンの外回りで最後に急坂が待ち構えているコース。
一般的に純粋なポテンシャル勝負になりやすく、強い馬が強い競馬をする傾向があります。特に2歳戦においてはその傾向がより顕著に表れることが多く、過去の阪神ジュベナイルフィリーズを振り返っても、上位人気に推された実力馬が堅実に走っています(以下参照)。
◆過去5年の阪神ジュベナイルフィリーズの人気別成績(14~18年)
ご覧の通り、上位人気勢(1~5番人気)と下位人気勢(6人気以下)の差が顕著。
過去5年の3着以内馬15頭のうち14頭は1~5番人気に該当。6番人気以下で3着以内に好走したのは15年10番人気2着ウインファビラスのみです。
データはあくまでもデータですが、小細工の利かない舞台設定であるのは事実で、純粋なポテンシャルの見極めが最大のポイントといえるでしょう。
アルテミスステークス連対馬に要注意
阪神ジュベナイルフィリーズのステップレースといえば、アルテミスステークス、ファンタジーステークス。
毎年、両レースから複数頭が参戦しますが、結果を残しているのは圧倒的にアルテミスステークス組です(以下参照)。
◆過去5年の阪神ジュベナイルフィリーズの前走レース別成績(14~18年)
アルテミスステークスがG3に格上げされた14年以降、毎年同組から3着以内馬が出ており、今ではアルテミスステークス→阪神ジュベナイルフィリーズが王道ローテ。
特にアルテミスステークス連対馬は阪神ジュベナイルフィリーズで【2.2.2.3】(勝率22.2%、連対率44.4%、複勝率66.7%、単回収率73%、複回収率104%)と好相性。馬券圏外に敗れたのはサヤカチャン、デンコウアンジュなど、伏兵の立場でアルテミスステークスを好走した馬。アルテミスステークスで人気に応えて好走した馬は本番でも素直に信頼して良さそうです。
一方、ファンタジーステークス組は明らかに苦戦傾向。馬券に絡んだのは15年3着ブランボヌール、18年1着ダノンファンタジーのみで、どちらも阪神ジュベナイルフィリーズで3番人気以内に推されていました。
阪神ジュベナイルフィリーズ2019の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | リアアメリア | 1.8 |
2 | ウーマンズハート | 2.4 |
3 | クラヴァシュドール | 8.0 |
4 | レシステンシア | 10.1 |
5 | マルターズディオサ | 18.7 |
6 | クリスティ | 20.7 |
7 | ルーチェデラヴィタ | 45.4 |
8 | ヤマカツマーメイド | 50.0 |
9 | ロータスランド | 53.4 |
10 | ヴィースバーデン | 60.0 |
1番人気はリアアメリア。同じく2戦2勝のウーマンズハートと人気を分け合う形になりそうですが、ノーザンファーム、中内田厩舎、川田騎手という要素を考えても、こちらの方が人気を集めるでしょう。単勝は1倍台後半と予想します。
2番人気はウーマンズハート。新馬→新潟2歳ステークスと圧巻の勝ちっぷり。当初はこちらが1番人気になると予想されましたが、リアアメリアの登場で2番人気に収まるか。それでも2戦ともに勝ちっぷりが強烈なので、そこまで離れたオッズにはならないはず。単勝は2倍台前半と予想します。
3番人気は上位2頭から離れてクラヴァシュドール。前走サウジアラビアロイヤルカップではサリオスの2着に好走。仮にアルテミスステークスに出走していても間違いなく上位争いしていたはずですし、3議席目の最有力候補と見られるでしょう。単勝は8倍前後と予想します。
以下、レシステンシア、マルターズディオサ、クリスティ、ルーチェデラヴィタ、ヤマカツマーメイド、ロータスランド、ヴィースバーデンと続きそうです。
阪神ジュベナイルフィリーズ2019のイチオシ馬は…
今年の阪神ジュベナイルフィリーズは、リアアメリアとウーマンズハートの一騎打ちムード。
阪神ジュベナイルフィリーズの傾向を考えても、2頭ともに堅実に走ってきそうで、残す1議席を争うレースになるのではないでしょうか。その1議席で最も有力だと見ているのは、
クラヴァシュドール
です。
前走サウジアラビアロイヤルカップはレコード勝ちしたサリオスから0.2秒差の2着に好走。そのサリオスは来週の朝日杯フューチュリティステークスで1番人気濃厚ですし、その馬とそこまで差のない走りを見せたのであれば、本馬も相当のポテンシャルを秘めているといえそう。鞍上の藤岡祐介騎手は先週、非常に乗れていたので、鞍上的にも楽しみが大きいですね。
以上、阪神ジュベナイルフィリーズ2019の予想考察でした。
~先週の勝負レースのプチ回顧のコーナー~
≪中山7レース 1勝クラス 勝負度E(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)≫
◎①シアトルトウショウ<次走注目>(9番人気3着)
○③メールデゾレ(1番人気1着)
▲⑪サンジレット
△⑭ノーベルプライズ(2番人気2着)
△⑨アースコレクション
△⑤パーフェクトウェイ
×⑫エルピド
×④コトブキハウンド
×②トーアシオン
本命は迷ったが、次走注目馬のシアトルトウショウ。前走のレース後には「中山ダート1200mで騎手が替われば、狙い目」とメモしていた馬。今回はその望み通りになったものの、最悪ともいえる最内枠を引いてしまい、上手く捌けるかは未知数。スムーズなら馬券圏内のチャンスはありそうだが、そのハードルがやや高いかもしれない。
相手は前走同条件で2着に好走したメールデゾレ、現級で能力上位のサンジレットが有力。
馬券は3連複で1列目にシアトルトウショウ、2列目にメールデゾレ、サンジレット、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。あとは馬連を押さえる。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲ー○▲△△△×××(13点)
馬連:◎ー○▲(2点)
ここは枠順で評価を下げたのが裏目に出ましたが、それをあざ笑うかのようなスムーズな競馬で3着を確保。結果論ではなく、1番人気とのワイドで10倍以上つくのであれば、勝負度を上げるべきでしたね。岩部騎手で散々駄騎乗を食らい、津村騎手であっさりと1年ぶりの馬券圏内を確保。やはり競馬予想において「騎手」というのは重要な要素だなとつくづく感じた一戦でした。
11月の福島開催の1勝クラスで本命に推したハーキーステップ(11番人気3着)を先週の桑名特別(結果は9番人気1着)でスミヨン騎手騎乗で人気になると読んで対抗に落としてしまったのですが、結果的に人気が上がっても内田騎手→スミヨン騎手なら好走確率も上がっており、「人気になる」という要素だけで(そもそも人気でもなかった)、嫌う必要がなかったのも騎手の重要性を認識させられた一戦でした。
≪阪神8レース 1勝クラス 勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)≫
◎⑨タマモアポローン(2番人気1着)
○①ヒミノブルー(3番人気2着)
▲⑦テーオーポシブル(1番人気3着)
ここは上位3頭で人気が割れると見てタマモアポローンの差し切りに期待したい。3走前の同条件ではアッシェンプッテル、トイガーらに先着を果たして2着に好走している馬。その後の2戦は中京で結果が出なかったものの、差しづらい中京ダートで後方から大外ぶん回しでは届かなくて当然だろう。今回は実績のある阪神ダート1800m、捌きやすい少頭数、3走前にコンビを組んだ池添騎手への乗り替わりなど、強調できる要素が多く、仕上がりさえまともなら前の2頭を一気に飲み込むと見た。
相手は当然、ヒミノブルー、テーオーポシブルが有力。
馬券はこの頭数ならタマモアポローンが勝つ前提で馬単を買いたい。単勝なら3倍以上は欲しいところ。
【参考買い目】
馬単:◎→○▲(2点)
ここは事実上の3頭立てと判断し、◎タマモアポローンのアタマ固定から印2頭に流した一戦。単勝オッズが3.2倍に対し、馬単2点の合成オッズが5.16倍だったので参考買い目通り馬単のみで勝負。オマケに◎→○▲→○▲の3連単を買い、馬単&3連単がダブルで当たる結果でした。
最近は少頭数のレースも多いですが、甲乙がハッキリとつけられて点数を絞ることが出来れば、仮に堅い決着でも高い回収率を出すことができると改めて感じた一戦。同レースの回収率は847%ですが、この回収率を出すのがいかに難しいかは読者の方であれば、分かるかと思います。馬単2点で16倍を当てるのと、3連複50点で400倍を当てるのは同じこと。少頭数で「上位人気で決まる」=「儲からない」とは限らないことの典型的なレースでした。
競馬を知れば知るほど、穴馬から入って当てるのが一番凄いと思われがちで、実際に世間的なウケもいいのですが、何より重要なのは期待値が高いかどうかなので、1つ前のレースで言及したハーキーステップを対抗に落としたのもそうですが、人気が上がるから買えないのではなく、「期待値の高低について考えた結果、買えない」と判断すべきだと自分への反省も踏まえて改めて思いました。
≪中京10レース 名古屋日刊スポーツ杯 勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)≫
◎④トーセンスーリヤ<次走注目>(5番人気3着)
○⑧メガフレア
▲⑨コーカス(2番人気2着)
△⑦エレクトロニカ(1番人気1着)
△③ジャックローズ
△①フィールインラヴ
×⑥ブラックジェイド
本命は次走注目馬のトーセンスーリヤ。前走茨城新聞杯は4コーナーで内のミッキーバードがコーナーを綺麗に曲がれず、本馬はその煽りを受けて内から9頭分くらい外を回らされる致命的な不利(以下参照)。
◆茨城新聞杯の4コーナー
それでも終いはしっかりと伸びており、文字通り負けて強しの競馬だった。レース自体もレベルが高く、3着コスモカレンドゥラ、5着レッドサイオン、7着ミッキーバードがその後に2勝クラスを勝利。あのレースで負けて強しの競馬をした本馬なら現級で勝ち上がる力はあると判断していいだろう。ここはメンバーレベルが低いので勝利のチャンス。
相手はまずメガフレア。前走は展開の恩恵を受けての勝利も、余力を残しつつゴールしており、まだパフォーマンスを上げられそう。血統的に波に乗ると、ポンポンと勝ちそうなので、格上挑戦で舐められるなら面白い存在になりそう。
コーカスは前走が案外も、現級でたびたび上位争いしてきた馬。中京芝2000mにも実績があり、叩き2走目でガラリ一変があっても驚けない。
馬券は馬連&馬単でトーセンスーリヤから流したい。
【参考買い目】
馬連:◎ー○▲△△△×(6点)
馬単:◎→○▲△△△×(6点)
◎トーセンスーリヤは5番人気3着と最低限の役割を果たしてくれましたが、リスクを取って単勝&馬連メインで勝負した結果、ハズレ(3連複は予想以上に人気薄だった○メガフレア絡みを押さえました)。
手広く色々と買っていれば、投資金くらいは回収できたかもしれませんが、あれもこれも買うのが一番ダメなので(リスクヘッジし過ぎると当たっても回収できない)、「最低でも連以上、できればアタマ」と割り切ったことに後悔はないです。
1~4着馬はすべてクビ差で、デットーリ→ムーア→横山和→太宰騎手という並び。騎手力の差が如実に結果に表れた感じがしました。
≪中京11レース チャンピオンズカップ 勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)≫
◎③チュウワウィザード<堅軸>(5番人気4着)
○④インティ(3番人気3着)
▲⑤クリソベリル(2番人気1着)
△⑪ゴールドドリーム(1番人気2着)
△⑥オメガパフューム
△⑧ウェスタールンド
×⑬ワイドファラオ<次走注目>
ここは好位の内で立ち回るチュウワウィザード、その前にいるインティとの行った行ったに近い決着に期待。チュウワウィザードもインティも同じくらい買いたいので、その2頭から印を打った馬へ流します。
馬券は3連複でチュウワウィザード、インティから印を打った馬へ(ワイド1点でもOK)。本線はオメガパフュームまで。あとは馬連を押さえます。3連単はチュウワウィザード、インティの行った行ったで決まり、3着に印を打った馬が入る組み合わせは最低でも押さえておきたいですね。
【参考買い目】
3連複:◎ー○-▲△△△×(5点)…本線はオメガパフュームまで
馬連:◎ー○(1点)
3連単:◎○→◎○→▲△△△×(10点)
ここも先の中京10レース同様、買い切ったというか、枠順と展開からチュウワウィザードとインティは一緒に残るイメージがあったので、「2頭のワイドが当たる前提」で購入。レースは◎が4着、○▲△1の3頭で決まる悲しい結果でしたが、こればかりは仕方ないですね。
ちなみにチュウワウィザードとインティの馬連は14.6倍に対し、枠連は15.3倍。特に重賞で同枠に人気馬がいる時は私の感覚では枠連の方がオッズが付くケースが多い気がします。これはあくまでもケースバイケースですが、馬連1点、ワイド1点などを前提に購入する時は、枠連、あるいは3連複の合成オッズのチェックは時間があるならなるべくした方がいいでしょう。ただ平場は直前にオッズがガクンと落ちることが多いので、そこまで神経質になるほどでもないというのが率直な気持ち。たまに異常なオッズの開きもありますが。
≪阪神12レース 1勝クラス 勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)≫
◎⑪ヒップホップスワン(5番人気2着)
○②メイショウジーク
▲⑨ツウカイウイング(4番人気1着)
△⑦イメル
△⑫レッドランサー
△①ラホーヤノキセキ
×⑥ロマンチスト
×⑤テーオーソルジャー
ここはヒップホップスワンが巻き返すと見た。典型的に揉まれ弱いタイプで、競馬に注文がつくものの、ダート1200mで5~8枠を引いた時は【2.1.1.1】 と安定したパフォーマンスを見せている馬。今回はまさにこの条件で、久しぶりに本馬らしい走りが見られるのではないか。また使い詰めると走らなくなる傾向があり、馬券に絡んだレースはすべて中9週以上の間隔が空いていたので、休み明けの今回こそ狙い目のはず。
相手はメイショウジーク、ツウカイウイング、イメルなど。前はかなりガリガリとやり合いそうな雰囲気がある。
馬券はシンプルに馬連&馬単でヒップホップスワンから流したい。本線はレッドランサーまで。
【参考買い目】
馬連:◎ー○▲△△△××(7点)…本線はレッドランサーまで
馬単:◎→○▲△△△××(7点)…同上
ここは「できればアタマ、最低でも連確保」のつもりで馬券を購入。結果的に2着に入り、最低限の馬連がヒットしました。
ダートの差し競馬は爆荒れすることが多々あるなと感じるこの頃。前開催の◎ティアップサンダー(15番人気3着)も先行した上位人気勢がすべて飛んで3連複10万オーバー(運よく的中することが出来ましたが)、西湖特別の◎フィールザファラオ(11番人気3着)は相手に1番人気馬を連れてきましたが、1週前の2勝クラス◎フィールザファラオ(4番人気1着)では2、3着馬が二ケタ人気の差し、追い込み馬でまたもや3連複10万オーバー(こちらは16番人気3着スパイスマジックがヌケで不的中)。
この最終レースも「前はかなりガリガリとやり合いそうな雰囲気がある。」と書いた通り、まさにその通りになったので、展開決め撃ちはやはりいい意味で深く考えずに同脚質の馬をすべて買うくらいの気持ちが必要だと感じました。
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