羽田盃2021(大井)の予想です。

羽田盃2021の出走馬は、アランバローズ、ランリョウオー、イグナイター、チサット、マカベウス、トランセンデンスなど15頭。大井競馬場1800mで行われるSI戦。3歳牡馬クラシック路線の第1弾です。このレースは勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★★)を予定しています。

南関東の3歳中距離路線では、雲取賞◎タブラオ(3番人気3着)、京浜盃◎チサット(3番人気1着)と上り馬に本命を打ってきましたが、果たして最初の一冠は…

※メルマガ読者の方は「先週の重賞回顧」にパスワードが掲載されています。

羽田盃2021の予想と見解です

昨年の全日本2歳優駿ではアランバローズ、ランリョウオーがワンツーフィニッシュを決め、2021年の南関東クラシックはこの2頭を中心に回っていくのかと思いきや、前哨戦の京浜盃ではどちらも馬券圏外に沈んでしまい、主役馬不在の混沌とした状態で迎えるクラシック第一冠。

それでも常識的に考えれば、京浜盃を制したチサットに落ち着くが、別路線で激走の可能性を秘めている馬が1頭いるので、ここはバットを長く持って特大ホームランを狙ってみたい。早速予想にいきましょう。本命は紙面上無印でも…

ここより下は有料記事(300円)とさせて頂いております。

noteよりユーザー名、パスワードをご購入して頂ければ、閲覧できます(新規の方はnoteへの登録が必要です)。

レースが終わったので無料公開しています。

ブライトフラッグの一撃があっても驚けない

まず評価したいのは昨年のJBC2歳優駿。当時、超ハイペースで前に行った馬が総崩れする流れを外目3番手から早めに動いていき、4コーナーでは早くも先頭へ。ブービー人気だった◎トランセンデンスの追い込みがズバッと決まったのも、本馬がペースを緩めない役割をした上に早めにレースをぶち壊した影響が大きかった(以下参照)。

◆JBC2歳優駿の結果

展開の恩恵を受けて2着に好走したトランセンデンスはその後、ニューイヤーカップで重賞初制覇。6着ギガキングは先週のクラウンカップで2着に好走しており、JBC2歳優駿で最も強い競馬をしたと言っても過言ではないブライトフラッグなら南関東重賞で通用するだけの能力を秘めているだろう。

その意味で転入後の2戦は物足りないものの、休み明け初戦のシクラメン特別では軽快に飛ばしてタブラオ(雲取賞3着)からタイム差なしの2着なら及第点。前走クラシックトライアルは1200mや1400mと間違えるようなペースで飛ばしており、全くのノーカウントでいい。

今回は同型が揃っているものの、JBC2歳優駿の走りから番手でも我慢できそう。むしろヴィクトワールピサ産駒はスカーレットカラー、レッドアネモス、ブレイキングドーンなど、溜めた時に末脚炸裂する傾向があり、アランバローズが是が非でもハナを叩いてきそうな今回は、前に壁を作れるという点でプラスに捉えていいのではないか。

鞍上の本橋騎手は経緯がよく分からないものの(的場騎手にダービーを勝たせるため?)、本番でランリョウオーを下ろされるという苦汁をなめさせられる形に。しかし、回ってきた馬には大いなる可能性を秘めており、鞍上の奮起にも期待したい。

相手はチサットが最有力

本命に推した前走時には、

門別在籍時は地味な戦績のまま2歳シーズンを終えたが、年明けから南関東に移籍すると、圧巻の2連勝。特に前走若獅子特別の勝ち時計1分40秒7は昨年のハイセイコー記念でアランバローズがマークした1分40秒8を上回っているだけではなく、前日の雲取賞と比較しても、負けず劣らずの好時計だった

<チサットの若獅子特別>
12.4-11.4-12.8-12.8-12.6-12.9-12.9-12.9-????(ラスト1ハロンを13.5秒で走っても1分54秒2)

<ランリョウオー雲取賞>
12.7-12.8-13.2-12.9-12.5-12.5-12.8-12.3-12.9(1分54秒6)

若獅子特別は大井1600m、雲取賞は大井1800mなので、一概に比較は出来ないとは言え、若獅子特別のチサットが残り1ハロンを13.5秒で走ったとしても1分54秒2で、ランリョウオーの雲取賞を上回るほど。しかもチサットは後続を引き離した後、流しながらのゴール。時計はまだまだ詰まりそうで、チサットが雲取賞に出走していたとしても、ランリョウオーの前でゴールしていた可能性がある。

今回は距離が1ハロン伸びるものの、血統的に大井外回りコースこそ本馬の真価が発揮される舞台と見てよさそう。ここで一躍、今年の南関東クラシック路線の主役に躍り出ると見た。

と書いたが、3連勝を決めて一躍クラシック候補に。

母は地方で無敗のまま桜花賞→東京プリンセス賞の二冠を達成し、東京ダービーに挑戦したネフェルメモリーで、父はダートグレードで一時代を築き、G1・6勝を挙げたスマートファルコン。血統的なバックボーンを考えても大舞台にいかにも強そうで、勢いそのままに一冠をモノにするシーンは十分に想像がつく。笹川騎手からの乗り替わりはマイナスだが、内に目標にできる馬(アランバローズ、ランリョウオーなど)がいるので、乗り難しくはないだろう。

3番手はランリョウオーの巻き返しが怖い

前走京浜盃では初めて馬券圏外に敗れる結果に終わったが、雲取賞の圧勝劇を考えても、力を発揮しての敗戦ではないのは明らか。今回は逃げるアランバローズの外目2番手をしっかりと確保してきそうで、ガラリ一変があっても驚けないだろう。不安は乗り替わりと馬体重。陣営的には「悲願のダービー制覇がかかる的場文男騎手へのプレゼント」なのかもしれないが、馬にとってはマイナスでしかないはず。一向に増えてこない馬体重も気になるところ。

トランセンデンスは前走京浜盃で4着に敗れるも、スタートの出遅れが最後まで尾を引いた印象。2歳時からトランセンド産駒らしくムラ駆け傾向が強いものの、ポテンシャルはこのメンバーに入ってもヒケを取らず、スタートさえ五分ならパフォーマンスを上げてくるのではないか。

マカベウスは末脚堅実な差し馬のイメージ。約4ヶ月ぶりの実戦だった前走京浜盃では早め動いて3着に粘り込んでおり、本番に向けてメドの立つ内容だった。ひと叩きされて上積みがいくらかあれば、ここでも上位争いに加われる。

タブラオは前走雲取賞で本命に推したが、一級線相手に勝ち負けするには、もうワンランク上の走りが必要に見えた。ここで馬券に絡むには前走から状態がどこまで上がっているかにかかっている。

イグナイターはキャリア3戦目、転入初戦の京浜盃で2着に好走。かつてのJRA→南関東移籍で羽田盃を制したキャプテンキングを彷彿とさせるが、距離が伸びていいイメージがないので、100mの距離延長が少し気になるところ。

セイカメテオポリスは前走京浜盃で6着も、長期休養明けを考えれば、合格点が与えられる走り。本馬も距離延長がカギになりそうだが、御神本騎手が継続して騎乗できるのは心強い。

最後にアランバローズ。前走京浜盃は自分の形に持ち込めず、参考外とも言えるが、ヘニーヒューズ産駒で早熟臭がするのと、大井外回りの中距離戦に適性があるとはとても思えず。昨年は破竹の勢いで全日本2歳優駿を制したが、3歳になってからの上昇度に疑問が残り、絶対的に強かった存在から相対的にそこそこ強い馬の地位に成り下がっているのではないか。

羽田盃2021の印

◎①ブライトフラッグ
○⑪チサット
▲⑤ランリョウオー
△⑩トランセンデンス
△⑫マカベウス
△⑭タブラオ
×⑧イグナイター
×⑬セイカメテオポリス
×④アランバローズ

2番トーセンブライアン…デビュー戦勝ち後、勝ち切れないレースが続いている現状。SIでは荷が重いだろう。

3番フォルメッシ…ダートの中長距離で一撃のあるロージズインメイ産駒も、さすがにこのメンバーでは力不足。

6番ノットリグレット…門別時代の実績を考えると、もう少し走れても良さそうだが、南関東に転入後は雲取賞8着、花見月特別2着。大幅な上積みがない限り、ここでの上位争いは難しいだろう。

7番トゥースパークル…キャリア3戦でまだまだ伸びシロはありそうだが、現状の戦績でSIで通用するとは思えない。距離も少し長いのでは。

9番トーセンダーウィン…デビュー以来、未だに未勝利。ここは参加するだけだろう。

15番ミラコロカナーレ…2走前の大井1800mで行われたシクラメン特別ではタブラオ、ブライトフラッグに完敗。このメンバーでは力不足。

羽田盃2021の買い目

ここは◎ブライトフラッグから大きく狙っていきたいところ。水曜日の東京プリンセス賞ではケラススヴィアがラチ沿いを通って逃げ切り勝ちを収めたので、最内枠もプラスに捉えていいのではないでしょうか。昨年のJBC2歳優駿が不良だったので、道悪も問題ないと見ています。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲ー○▲△△△×××(13点)

馬連:◎ー○▲(2点)

馬単:◎→○▲(2点)

馬券は3連複で1列目にブライトフラッグ、2列目にチサット、ランリョウオー、3列目に印を打った馬へ(ワイド2点でもOK)。本線は2列目がチサット、3列目がイグナイターまでです。あとは馬連、馬単を押さえます。

羽田盃2021の予想でした。