デイリー杯2歳ステークス2015予想考察は未勝利組を狙おう

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デイリー杯2歳ステークス2015の予想考察です。

デイリー杯2歳ステークス2015の出走馬は、シュウジ、エアスピネル、リッチーリッチー、テイエムハヤブサ、ナイトオブナイツなど14頭。京都競馬場芝1600mで行われるG2戦です。

んーなんか微妙なメンバーですね(笑)。エアスピネルをどう評価するかが勝負の分かれ目になりそうです。

2歳重賞で未勝利組が狙える証拠を示そう

先週は「2歳重賞は底が見えた馬を狙え」と書きましたが、今週は「2歳重賞は未勝利組を狙え」です。まあ意味合いとしては似ています。

まずは論より証拠ということで、2014年以降の2歳重賞における前走新馬組、未勝利組をまとめてみました(ただし、前走がほとんど新馬組になってしまう函館2歳ステークスは除外しています)。

151113表1

ただ上の表ですが、新馬組は14年小倉2歳ステークス15番人気1着オーミアリス、未勝利組は15年アルテミスステークス12番人気1着デンコウアンジュの影響により回収率が跳ね上がっておりまして、信ぴょう性が高いのは以下の数字です。

151113表2

ご覧の通り、未勝利組が圧倒的に優秀です

直近3年、直近5年と集計期間を延ばすと両者の溝は少し埋まっていくのですが、それでも未勝利組>新馬組の図式は変わりませんでした。

2歳重賞で未勝利組が狙える理由を考えよう

証拠がそろったので「論」に移りましょう。

データ集計で大事なのは「数字の背景を考えること」です。「データを出して見えた!」ではなく、本当にしっかり見て考えましょう(笑)。

なぜ、2歳重賞で未勝利組が狙えるのか。

それは、クラスレベルとして新馬戦>未勝利戦と思われているからでしょう。

競馬をよく観察している人なら当たり前のことですが、新馬戦よりメンバーのそろう未勝利戦なんかいくらでもあります。

また新馬組(1戦1勝馬)はどうしてもオッズに(強いだろう、強いかもしれないという)期待が乗っかりやすいのです。

つまり実力以上に人気を背負うケースが多いんですね。

具体的に最近の2歳重賞の新馬組を見ていきましょうか(以下参照)。

151113表3

もう見た目からして過剰人気だったなーって馬が多いですよね。

サウジアラビアロイヤルカップのイモータル、アルテミスステークスのカイザーバルなんかいい例で、ああいう新馬戦で派手な勝ち方をした馬は特に過剰人気になる傾向があります。

未勝利組に話を戻すと、新馬戦で負けていると、人気が抑制気味になるケースが多いです。先週のファンタジーステークス勝ち馬キャンディバローズ(新馬戦2着→未勝利戦1着、しかもレコード勝ち)なんかもいい例ですね。

で、デイリー杯2歳ステークス2015で狙える未勝利組はなんなの?

今年のデイリー杯2歳ステークスの前走未勝利組は、

デピュティスカイ
リッチーリッチー
テイエムハヤブサ
ナイトオブナイツ

の4頭。この中でイチオシを挙げるならは

テイエムハヤブサ

ですね。ブラックタイド産駒+阪神芝1800m勝ちと玄人が好みそうなネタが逆に嫌ですが(笑)、新馬戦、2戦目といい感じに負けているので、そこまで人気にならないはず。ただテンが遅い馬なので、昨年のタガノエスプレッソのような競馬はできなそう。後ろから速い脚を使えるタイプでもないですし、その点はちょっと不安です。

デイリー杯2歳ステークス2015の予想考察でした。