(@h_r_p_studio さんの写真。)
アルゼンチン共和国杯2019の予想考察です。
アルゼンチン共和国杯2019の出走予定馬は、ルックトゥワイス、アフリカンゴールド、アイスバブル、ムイトオブリガード、ノーブルマーズなど。東京競馬場芝2500mで行われるハンデ・G2戦です。
2強対決で盛り上がった今年の天皇賞(秋)。終わってみれば、アーモンドアイのアーモンドアイによるアーモンドアイの天皇賞(秋)でしたね。◎サートゥルナーリアは位置取り完璧、手応え抜群、直線馬なりでアエロリットに並びかけ、直線入り口では突き抜けるムード満々でしたが、追い出されてから「アレっ?」って感じでした。これで東京は日本ダービーに続き2戦ともに凡走。スミヨン騎手はレース後、「ずっと力みっぱなしだった」と述べており、アーモンドアイと戦う以前に自分との戦いに敗れた感じでしたね。半兄エピファネイア、リオンディーズもそうですが、爆発力と狂気を併せ持っており、馬券を買う立場としては難しい馬だなと改めて感じました。
今週はG1がお休みですが、4重賞に加え、週明けの月曜日には浦和競馬場でJBCが実施。濃密な3日間になりそうなので、また週末に向けてしっかりと準備していきたいと思います。
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アルゼンチン共和国杯2019の予想のポイント
ラスト3ハロンをいかに速く走れるか
アルゼンチン共和国杯は、東京芝2500mで行われるハンデ重賞。
同条件は一般的に東京芝2400mよりスタミナ、持久力が問われるといわれていますが、アルゼンチン共和国杯に関してはスタミナや持久力よりスピード、瞬発力が問われるレースといえるでしょう。
過去5年のアルゼンチン共和国杯の後半1000mのラップを見ると、
18年12.6-12.3-11.1-11.0-11.2
17年11.8-11.8-11.9-11.6-12.1
16年12.4-12.4-11.7-11.1-11.4
15年12.4-12.3-11.1-11.2-11.9
14年12.6-13.1-11.4-11.3-12.0
で17年を除けば、ラスト3ハロンの瞬発力勝負になっています。
また過去5年のアルゼンチン共和国杯3着以内馬15頭のうち12頭が上り3位以内をマーク(以下参照)。3着以内馬の上りを見ても、速い上りが求められています。
◆過去5年のアルゼンチン共和国杯3着以内馬(14~18年)
今年のアルゼンチン共和国杯の登録馬を見ると、逃げ、先行勢が明らかに手薄。例年通りスローペースで流れてラスト3ハロンの瞬発力勝負になるのではないでしょうか。
アルゼンチン共和国杯2019の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | ルックトゥワイス | 3.2 |
2 | アイスバブル | 4.3 |
3 | アフリカンゴールド | 5.0 |
4 | ムイトオブリガード | 5.6 |
5 | ノーブルマーズ | 8.7 |
6 | タイセイトレイル | 13.7 |
7 | ウインテンダネス | 15.4 |
8 | ポポカテペトル | 23.0 |
9 | ハッピーグリン | 25.4 |
10 | オジュウチョウサン | 30.0 |
1番人気はルックトゥワイス。前走で同条件の目黒記念をレコード勝ちしているので、ここは1番人気に推されるでしょう。ただ単よりも連軸で売れるタイプですね。個人的には頭数増、斤量増、休み明け、乗り替わりで嫌な予感がしますが。単勝は3倍台前半と予想しています。
2番人気はアイスバブル。2走前の目黒記念では勝ち馬ルックトゥワイスから0.2秒差の2着に好走。今回は斤量差が広がるので、逆転可能と見る向きもあるでしょう。単勝は4倍台前半と見ています。
3番人気はアフリカンゴールド。3勝クラスを勝ち上がったばかりですが、ルメール騎手騎乗で上位人気に推されるはず。個人的には兵庫特別の圧勝が過大に評価されている印象を受けますが、今年の日経新春杯でもそこそこ売れていましたし、ここも上位人気に推されるでしょう。単勝は5倍前後と予想しています。
以下、ムイトオブリガード、ノーブルマーズ、タイセイトレイル、ウインテンダネス、ポポカテペトル、ハッピーグリン、オジュウチョウサンと続きそうです。
アルゼンチン共和国杯2019のイチオシ馬は…
現時点で馬券的に面白いと思っているのは、
ハッピーグリン
です。
JRAに移籍して初戦を迎える本馬。前走毎日王冠は本馬にとって距離が短く、相手も強くて結果が出なかったものの、昨年のジャパンカップではミッキースワロー、サトノダイヤモンドから0.3秒差の7着に健闘(ウインテンダネス、ノーブルマーズには先着)。今年の日経賞でも4着に入っており(ルックトゥワイスに先着)、決して舐められた馬ではないでしょう。長距離のハンデ重賞なら十分に通用するだけの能力を秘めているはずです。JRAの北海道以外では【0.0.0.29】と未勝利の服部騎手から経験豊富な池添騎手へ。騎手と馬のイメージも合うので、この乗り替わりもハマりそうな気がします。
以上、アルゼンチン共和国杯2019の予想考察でした。
~先週の勝負レースのプチ回顧のコーナー~
≪新潟7レース 1勝クラス 勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)≫
◎⑥トモジャプリマ<堅軸>(6番人気2着)
○③ヨシヒコ
▲⑦ショウナンサニー
△②メメランタン
△⑤リヴィエラ(2番人気1着)
△⑧ミラクルユニバンス
×⑨スターリーパレード(7番人気3着)
×①サージュミノル
前回も書いたが、2016年以降、ほぼ毎回当たっている新潟ダート2500m(唯一、ハズしたのは山田騎手が距離誤認して滅茶苦茶な展開になったレースのみ)。
◆新潟ダート2500mの予想結果
ちょうど3週前の同条件も◎メメランタン(2番人気)→○サージュミノル(5番人気)→▲ショウナンサニー(4番人気)と綺麗に決まり、3連複61.6倍、3連単353.7倍の高配当だった。これだけ当たっているとそろそろ反動がありそうだが、相性がいい条件ではあるので、ここは予想していきたい。
本命はトモジャプリマが狙い目と見た。山田騎手が距離誤認した同条件で前の集団についていき、早めに動いて3着に粘り込んだスタミナの持ち主(以下参照)。
◆オワゾードール組の1周目4コーナー手前
直近2走は4、5着とあと一歩の競馬が続いているものの、2走前はレコードで勝利したエンダウメントに早めにプレッシャーをかけられる厳しい展開、前走はマクリを受けた上、後方2番手の馬が差し切る展開では粘り切れなくて当然だろう。ここはメンバー的にハナ主張が濃厚(前走で逃げたサージュミノルはスタート力が絶望的にないので1枠1番ではほかの騎手が忖度しない限り、後方まで下がるはず)。現状の馬場を考えても、主導権を奪えれば、そのまま粘り込めると見た。
相手はやや難解だが、前々で流れに乗れて乗り替わりが魅力のヨシヒコ、叩き2走目でパフォーマンスを上げてきたショウナンサニー。人気なのであまり買いたくないが、前走で本命に推したメメランタンも勝って同条件なので軽視はできない。前走でレコード勝ちしたエンダウメントとタイム差なしの競馬だったリヴィエラも有力か。
馬券は3連複でトモジャプリマから印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。本線は2列目がヨシヒコ絡み、3列目がミラクルユニバンスまで。あとは馬連、馬単を押さえる。
◎トモジャプリマが人気薄(当日朝、ブービー人気)、1番人気サージュミノルが飛ぶ可能性が高いので(上にも書きましたが、トモジャプリマの方がスタートは遥かに速く、1枠1番ではまず逃げらないはず。揉まれて終戦の可能性大)、最後まで勝負度Bと迷いましたが、相手が絞りづらく、後続の動き次第では厳しい展開を強いられる可能性はあるので、勝負度Cにしておきます。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲△△△××ー○▲△△△××(21点)…本線は2列目がヨシヒコ絡み、3列目がミラクルユニバンスまで
馬連:◎ー○▲△△△××(6点)
馬単:◎→○▲△△△××(6点)
ここは「前々で決まる」かつ「サージュミノル&藤田騎手は揉まれて何も出来ない」という読み通りの結果でした。ただ相手が少しズレたので、思ったほど回収できず。それでも少頭数戦だからこそ手広くという作戦自体はハマったので良かったです。
≪京都10レース 御陵ステークス 勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)≫
◎①パキュートハート(6番人気2着)
○⑥ゴルトマイスター
▲②ノーウェイ
△⑪メイショウエイコウ(3番人気1着)
△⑧アッシェンプッテル(5番人気3着)
△⑨メイショウマトイ
×⑩ヒストリーメイカー
×⑬メイショウテムズ
×⑤ウインユニファイド
×④キーフラッシュ
ここはもう一度、パキュートハートを買う。前走秋嶺ステークスでも狙ったが、結果的に全く良いところがなく、最下位に敗退。あれだけ負けてしまうと状態面に問題がないか不安だが、初の関東遠征&ワンターンコースで力を発揮できなかったと解釈していいか。2走前のハイレベルな白川郷ステークスの内容から現級は勝ち上がれる馬。人気落ちの今回は狙い目だろう。
相手はゴルトマイスター。2走連続でタイムランクAで快勝しており、逃げの手で覚醒した感。ただスタートに不安があり、超のつく巨漢馬。この手のタイプは自分の型にハマらないとコロッと負ける可能性があるので(サトノティターンなどもそう)、単勝1倍台まで支持されるなら相手評価に留めたい。
穴ならノーウェイが面白そう。昇級して足踏みが続いているものの、同馬もハイレベルな白川郷ステークス出身馬。2走前の安達太良ステークスでもワイルドカード(次走柳都ステークス2着)とタイム差なしの競馬を見せており、現級で通用する能力はあるはず。前走内房ステークスはブリンカー着用が裏目に出て戦意喪失。今回はブリンカーを外して臨むので、前走のようなことはないはずだ。
馬券は3連複で1列目にパキュートハート、2列目にゴルトマイスター、ノーウェイ、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。本線はゴルトマイスター絡み。あとは馬連、馬単を押さえる。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲ー○▲△△△××××(15点)…本線はゴルトマイスター絡み
馬連:◎ー○▲(2点)
馬単:◎→○▲(2点)
このレースは失敗しました…。伏兵の◎パキュートハートが好走しながら馬券をハズすという悲しい結果に。しかもゴルトマイスターは「ただスタートに不安があり、超のつく巨漢馬。この手のタイプは自分の型にハマらないとコロッと負ける可能性がある」と書きつつ、ゆえに3連複2頭軸を回避したのに、です。自分の心のどこかでたぶん大丈夫だろう…という根拠のない自信があったのでしょう。印通りに決まりながら3連複274倍。先週で特に反省すべきレースでした。
≪東京12レース 西湖特別 勝負度E(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)≫
◎⑧フィールザファラオ(11番人気3着)
○⑤グッバイガール(1番人気2着)
▲⑨ケイアイパープル
△⑫バスカヴィル
△③エルモンストロ
△⑥サニークラウド
×⑪ネオブレイブ
×⑭オーケストラ
×⑮ペプチドバンブー(5番人気1着)
×⑯メイショウノボサン
ここは上位人気に推されているグッバイガール、ケイアイパープルが前々で立ち回りたいタイプ。前がやや速くなりそうなので、終いにひと脚使える馬から入りたい。
本命は大穴だが、フィールザファラオの一撃に期待。きょうだいが東京ダート1600mで活躍したフィールザスマート、フィールザプリティで本馬もこのコースに適性があるはず。これまでのレースを見ても、1200~1400mでは距離がやや短い印象があり、コーナー4回のコースでは不器用さがネックになっているので、この条件で過去最高のパフォーマンスを見せても不思議ではないだろう。上手く馬群の中で脚を溜められれば、面白いはず。
相手は展開的に厳しくなりそうだが、地力上位のグッバイガール、ケイアイパープルはどちらか粘り込むと見た。
馬券は3連複で1列目にフィールザファラオ、2列目にグッバイガール、ケイアイパープル、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。あとは馬連、馬単を押さえる。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲ー○▲△△△××××(15点)
馬連:◎ー○▲(2点)
馬単:◎→○▲(2点)
まず◎フィールザファラオはあのレースでよく3着に来たなと(笑)。ただ逆に馬にストレスがかかり過ぎて、直線で外に持ち出した時に馬が「やっと前が空いた、わーい!」と思ったのかもしれません。まあでもまともなら差し切っていたでしょうね。東京ダート1600mは初出走でしたが、血統やこれまでのレースぶりからこの条件は合いそうと信じ切れたのが良かったです。しかし、今の東京ダートはこの手の差しが決まりますね。これは今週の競馬でもしっかりと頭に入れておきたいです。
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