凱旋門賞2022の予想です。

凱旋門賞2022の出走馬は、アルピニスタ、トルカータータッソ、ルクセンブルク、オネスト、ヴァデニなど。日本からはタイトルホルダー、ドウデュース、ディープボンド、ステイフーリッシュが参戦します。ロンシャン競馬場芝2400mで行われるG1戦。このレースは勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。

今年は海外勢が手薄なので、日本勢にもチャンスが大いにありそうですが、本命は人気の盲点になりそうな海外勢から入ります。

前回の海外G1・ジャックルマロワ賞は

◆ジャックルマロワ賞(【ジャックルマロワ賞2022予想】ドーヴィル芝1600mのGI戦です
1着〇インスパイラル(1番人気)
2着◎ライトインファントリー(8番人気)
3着△エレヴァン(5番人気)

で的中。新潟千直のイメージで、ラチ沿いを通れると睨んでいた◎ライトインファントリーが理想通りの競馬をしてくれました。

凱旋門賞は2019年が馬券的に上手くいきました。

◆凱旋門賞(【凱旋門賞2019予想】 パリロンシャン2400mのG1戦です
1着〇ヴァルトガイスト(9番人気)
2着◎エネイブル(1番人気)
3着▲ソットサス(3番人気)

ヴァルトガイストは馬券を別にしても好きな馬だったので喜びも一塩でした。

果たして今年の凱旋門賞はどんな結末が待っているのでしょうか。

※メルマガ読者の方は土曜日に配信した「明日の重賞予想」内にパスワードが掲載されています。

凱旋門賞2022予想と見解です

一時期は参戦も囁かれた現役欧州最強馬バーイードが回避し、主役馬不在で行われる今年の凱旋門賞。

当初はブリーダーズカップターフを目指していたミシュリフが急遽参戦を決めるなど、多くの陣営にとって「今年の凱旋門賞のメンバーなら勝機あり」という見立てだろう。それはもちろん日本勢にも言えることで、今年のメンバーなら日本勢による凱旋門賞初制覇があっても決して驚けない。

とはいえJRAが発売する海外競馬は日本勢が人気を集めやすく、タイトルホルダー、ドウデュースの2頭に関しては間違いなく上位人気に推されるはず。日本勢にも勝機ありと言っても人気で買いたいかと言われれば、それはまた別の話。ここは地の利がある地元・海外勢の一撃に期待したい。それでは予想にいきましょう。本命は…

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世代最強馬の可能性が高いヴァデニから入る

最大のポイントはフランスダービーを圧勝している点。当時、負かした馬たちはその後、

2着エルボデゴン(パリ大賞3着
3着モダンゲームズ(サセックスステークスでバーイードの2着後、ウッドバインマイル1着
4着アルハキーム(ギヨームドルナノ賞1着
5着オネスト(パリ大賞1着、アイリッシュチャンピオンステークス2着

とG1で軒並み活躍しており、それらの馬を子ども扱いした本馬のポテンシャルは相当と言っていいだろう。

前走愛チャンピオンステークスではフランスダービーで下したオネストに逆転されてしまったが、直線で内の窮屈なとろこに入ってしまい、末脚を満足に伸ばせずの敗戦。前走で4連勝を飾っていれば、間違いなく今年の凱旋門賞の主役に推されていたはずで、前走の敗戦で人気が少しでも落ちるなら狙い目と言えるのではないか。

今年の凱旋門賞は20頭立てのフルゲート。ロスなく立ち回れる2番ゲートを引けたのはプラスで、あとは直線でスムーズに進路を確保できるかだけだろう。距離は走ってみないと分からない面はあるものの、Churchill×Monsunという重厚感のある血統。2100mのフランスダービーの勝ちっぷりを見ても、2400mまでなら対応可能と判断したい。

相手にはレーティングトップのタイトルホルダー

天皇賞(春)も強かったが、前走宝塚記念がハイペースで飛ばしたパンサラッサを追走して押し切る圧巻の勝ちっぷり。問題は欧州の馬場に対応できるかだが、タフな展開や馬場でもグイグイと推進していけるタイプなので、欧州の馬場にも対応する可能性が高いのではないか。凱旋門賞は基本的に立ち回りが問われる傾向があり、20頭立てで行われる今年はその傾向がより強まりそう。レースセンスがなく、大外一気の戦法しかないドウデュースに比べれば、遥かに勝利のチャンスがあるのではないか。少なくてもラスト1ハロンくらいまでは見せ場を作ってくれるはずだ。

3番手はアルピニスタが怖い

古馬になって本格化し、目下G1で5連勝を成し遂げている馬。多頭数競馬は初めてになるが、レース映像を見る限り、レースセンスが良くどの位置でも力を発揮できそうなタイプ。6番ゲートからロスなく立ち回ることができれば、ここでも十分に好勝負に持ち込めるのではないか。

ルクセンブルクは前走愛チャンピオンステークスでオネスト、ヴァデニを下して勝利。デビュー以来、敗戦を喫したのは長期休養明けだった英2000ギニーのみで、まだ底を見せていない。2400mは走ったことがなく、距離延長は課題になるが、前走の走りを見る限り、2ハロンの距離延長ならそこまで苦にしないかもしれない。

オネストはフランスダービーで5着に敗れたものの、その後はパリ大賞1着→愛チャンピオンステークス2着とG1で連続好走。ロンシャン芝2400mのG1を勝利しているのは強みで、コース替わりで前走で先着を許したルクセンブルクとの逆転があってもいいだろう。

トルカータータッソは昨年の凱旋門賞勝ち馬も、今年は頭数が増え、より前を捌くハードルが上がったと言えるか。18番ゲートという外目の枠順を引いてしまったことを考えても、今年は展開頼みになりそう。

アルハキームはハイレベルなフランスダービー組。実績では見劣るものの、フランスダービーでバーイードに食らいついたモダンゲームズ、パリ大賞勝ち馬オネストと差のない競馬ができたのでれば、このメンバーでも決して侮れないだろう。

ウエストオーバーは前走キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでブービーに終わったが、逃げたのが裏目に出た感じ。愛ダービーのパフォーマンスは圧巻で、スタートの速い日本馬が出走している今回は本馬にとってプラスなのではないか。

ミシュリフは昨年のドバイシーマクラシックでクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーを下して勝利を収めた馬。今年に入ってから勝ち切れておらず、昨年ほどのパフォーマンスを見せられていないが、大崩れしているわけでもなく、ヒモには加えておいてもいいか。

マレオーストラリスは前走サンクルー大賞が案外の走りも、2走前のシャンティイ大賞ではバブルギフトを下して勝利。そこまで見劣る馬ではないはずで、国内オッズでノーマークなら軽く押さえておいてもいいだろう。

最後にグランドグローリー。昨年のジャパンカップでは5着に健闘した馬。前走ヴェルメイユ賞は案外の結果に終わったが、外々を回り過ぎたのが響いた印象。ここは一か八か内に潜り込む競馬ができれば、変わり身があってもいいのではないか。

凱旋門賞2022の印

◎⑮ヴァデニ
〇⑪タイトルホルダー
▲⑭アルピニスタ
△⑳ルクセンブルク
△⑰オネスト
△②トルカータータッソ
×⑯アルハキーム
×⑱ウエストオーバー
×①ミシュリフ
×③マレオーストラリス
×⑬グランドグローリー

4番シリウェイ…昨年の凱旋門賞では5着に健闘し、次戦の英チャンピオンステークスを制すも、今年に入ってからはややトーンダウン。パリロンシャンで4連敗中の走りを見ると、なかなか買いづらい。

5番アレンカー…G1勝ちは3走前のタタソールズゴールドカップのみ。2走前のエクリプスステークスではヴァデニ、前走愛チャンピオンステークスではルクセンブルクに完敗しており、このメンバーでは分が悪いのでは。

6番ディープボンド…昨年の前哨戦・フォワ賞で逃げ切り勝ちを決めるも、本番では14着に敗退。フォワ賞2着ブルームも、本番では11着に敗退しており、単純にフォワ賞のレースレベルが低かったと判断していいか。近2走ではタイトルホルダーに完敗しており、本馬が好走するとすれば、タイトルホルダーが勝ち負けしている時では。

7番ブルーム…昨年の凱旋門賞では武豊騎手を背に11着に敗退。その後の一連の競馬を見ても、欧州のトップホースとは言えない戦績。今年も苦戦必至だろう。

8番ステイフーリッシュ…海外競馬では【2.1.0.1】と結果を残しているが、馬券に絡んだのはすべて芝2500m以上のG2、G3戦。芝2400mのG1・香港ヴァーズでは8頭立ての5着に完敗しており、ここも上位勢には力の違いを見せつけられそう。

9番モスターダフ…前走セプテンバーステークスでドバイオナー(昨年の香港カップ4着)を下したのは評価できるものの、ポリトラックでの競馬だったので、単純に適性の差が出たと見ていいか。3走前のハードウィックステークスではブルームに敗れており、このメンバーでは分が悪いのでは。

10番メンドシーノ…前走バーデン大賞では前年の凱旋門賞覇者・トルカータタッソを破る金星を挙げたものの、フランス遠征では【0.0.1.3】と苦戦。2、3走前は少頭数のG2、G3でも勝ち切れておらず、このメンバーでは分が悪いだろう。

12番バブルギフト…2走前のサンクルー大賞では勝ち馬アルピニスタから0.3秒差の3着に好走するも、前走は明らかにメンバーレベルが低かったフォワ賞で2着に敗退。凱旋門賞通算4勝のペリエ騎手が騎乗できるのは強みも、上位争いまでは難しいのでは。

19番ドウデュース…陣営はフォワ賞のレース後、「調教代わりのレースだった」と述べていたが、レース前には武豊騎手が「100%の状態ではなくても、動きは良く走れる状態」と述べており、その状態で低レベルなメンバー相手に負けたのは決して楽観できない。一度使われての上積みは確かにあるのかもしれないが、海外勢もここを目標に仕上げているわけで、本馬だけがパフォーマンスを上げると考えるのはナンセンスだろう。また大外一気の競馬スタイルで、一般的に立ち回りが問われる凱旋門賞をこの手の戦法で好走したのは記憶している限り、ダンシングブレーヴやオルフェーブルくらいだ。

凱旋門賞2022の買い目

まず印を以下の通り、少し変更します。

◎⑮ヴァデニ
〇⑪タイトルホルダー
▲⑭アルピニスタ
△⑳ルクセンブルク
△⑱ウエストオーバー
△⑯アルハキーム
×⑰オネスト
×②トルカータータッソ
×①ミシュリフ
×③マレオーストラリス
×⑬グランドグローリー

前日のロンシャンの競馬を全レース確認しましたが、やはりこの時期のロンシャンらしく内の方が伸びるイメージ。特に多頭数ではロスなく立ち回れるかがカギになってました。

◎ヴァデニからどう買うか悩んでいましたが、相手にはひとケタ馬番を引いた馬を中心に組み立てます。タイトルホルダーは10番ゲートですが、スタート後すぐにラチ沿いを取れるでしょうし、この枠が不利になることはないでしょう。ちなみにヴァデニは現地オッズだとアルピニスタに次ぐ2番人気に推されている馬です。その意味で日本のオッズは美味しいと言えるでしょう。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲△△△ー〇▲△△△×××××(35点)

3連複で1列目にヴァデニ、2列目にタイトルホルダー、アルピニスタ、ルクセンブルク、ウエストオーバー、アルハキーム、3列目に印を打った馬へ。20頭立ての多頭数戦。無理に絞らず、薄く手広く流して高めを待ちたいと思います。

凱旋門賞2022の予想でした。