ドバイワールドカップ2021(メイダン)の予想です。
ドバイワールドカップ2021の出走馬は、ミスティックガイド、サルートザソルジャー、ミリタリーロー、ヘスースチームなど14頭。日本からは昨年のチャンピオンズカップ勝ち馬チュウワウィザードが出走します。メイダン競馬場ダート2000mで行われるG1戦。このレースは勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。
ドバイワールドカップのほかドバイゴールデンシャヒーン、ドバイターフ、ドバイシーマクラシックの予想もこちらで行っています。
※メルマガ読者の方は「本日の勝負レース」内に掲載しています。
目次
ドバイワールドカップ2021の予想と見解です
第1回のドバイワールドカップをのちのアメリカの殿堂馬シガーが制してから早26年(昨年はコロナの影響で開催中止なので計25回)。その後もシルバーチャーム、ロージズインメイ、インヴァソール、カーリンなど幾多の名馬が制してきた。
2009年以前はアメリカのスターホースたちがドバイでその強さを見せつけるレースが続いていたが、潮目が変わったのが2010年。グロリアデカンペオンがフランス調教馬として初めてドバイワールドカップを制すと、翌年にはヴィクトワールピサが東日本大震災直後の日本に勇気を与える大勝利。その後もアメリカ調教馬が勝利する年はあるものの、以前ほど絶対的な存在ではなくなっており、近年ではむしろ地元UAE勢に分があるレースに変わってきている。
その流れを作り出している最大の要因は何と言っても、ほぼ同時期に2つの高額賞金レースが創設されたことだろう。
2017年には世界最高賞金額を謳ってペガサスワールドカップが新設(その後、賞金額は減額)。19年には1着賞金1000万米ドル(約11億円)という現世界最高賞金レース・サウジカップが創設。アメリカのトップホースたちにとっては選択肢がグッと広がり、上半期の最大目標をドバイワールドカップに置く必然性が薄まっている。
それゆえドバイワールドカップのレースレベルが相対的に落ちており、近年では地元のステップレースを順調に使われてきたUAE勢が幅を利かせているのだろう。
今年の出走馬を見ても、アメリカ勢は大将格がG1未勝利のミスティックガイドというやや寂しい顔ぶれ。今年もダートの本場アメリカからやってきた馬ではないダークホースが勝利を掴むのではないか。それでは予想にいきましょう。本命は海外競馬の潮流からもホットと言える…
ここより下は有料記事(ドバイ4競走合わせて800円)とさせて頂いております。
noteよりユーザー名、パスワードをご購入して頂ければ、閲覧できます(新規の方はnoteへの登録が必要です)。
レースが終わったので無料公開しています。
サウジアラビアのグレイトスコットが再びあっと言わせる
前走サウジカップでは伏兵の立場に過ぎなかったが、1、2着馬に離されたとは言え、強敵相手に大健闘と言える3着。そのサウジカップは世界最高賞金レースに相応しく大物が揃い、マリブステークス勝ち馬シャーラタン(2着)、ペガサスワールドカップ勝ち馬ニックスゴー(4着)、アメリカのG1で常に上位争いしているタシトゥス(7着)などが参戦。どう考えても今回のドバイワールドカップよりメンバーレベルが高く、サウジカップ3着は大威張りできる実績だろう。前走の激走で陣営も色気を持ったのか鞍上に名手・デットーリ騎手を手配。サウジカップで先着を許したミシュリフ、シャーラタン級の馬は不在なので、ここは勝利も見えてくるのではないか。1枠1番を引き、前走のように内でロスなく立ち回れそうなのも魅力だ。
相手はサウジカップ組優位の前提に立ち、同組のスリーピーアイズトッド、ミリタリーロー。前者はペガサスワールドカップ4着馬、後者はメイダンで好結果を残しており、前走の敗戦だけでで嫌われるなら狙い目だろう。
ハイポセティカルは前走マクトゥームチャレンジラウンド3でサルートザソルジャーに敗戦しているが、決して逆転不可能な差ではなく、サルートザソルジャーとの人気のバランスを考えれば、こちらの方が馬券的には面白いのではないか。
ドバイワールドカップ2021の印
◎⑤グレイトスコット
○⑫スリーピーアイズトッド
▲⑨ミリタリーロー
△⑥ハイポセティカル
△⑪サルートザソルジャー
△⑩ミスティックガイド
×⑦ヘスースチーム
×⑧マニークール
ドバイワールドカップ2021の買い目
勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)
馬券は3連複で1列目にグレイトスコット、2列目にスリーピーアイズトッド、ミリタリーロー、ハイポセティカル、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド3点でもOK)。あとは馬連、馬単を押さえる。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲△(ハイポセティカル)ー○▲△△△××(15点)
馬連:◎ー○▲△(ハイポセティカル)(3点)
馬単:◎→○▲△(ハイポセティカル)(3点)
ドバイゴールデンシャヒーン2021の予想と見解です
ドバイゴールデンシャヒーンは、逃げ、先行勢のなだれ込みが目立つレース。国内ではG1勝ちがなく、決してナンバー1スプリンターとは言えないマテラスカイが同レースで18年5着(前走準オープン勝ちからの挑戦)、19年2着と健闘したのを見ても、同馬のような一本調子のスピードタイプに向いているレースと言える。
そのマテラスカイは今年も有力だが、日本馬は総じて過剰人気になるのが海外G1。相対的に海外勢がお買い得になることを考慮して、地味な戦績でも同レースへの適性が高そうな海外勢から狙ってみたい。
本命はレーティングでは出走馬中10位も、競馬ファンなら誰もが知る名手・デットーリ騎手が騎乗するグッドエフォート
これまでのレースを見ると、筋肉ムキムキでいかにも一本調子なダート短距離馬のイメージ。前走マハーブアルシマールではこのレースにも出走しているキャンヴァストに敗れたものの、直線では一度後続を大きく引き離しており、ゴール直前で差されてしまったが、見方によっては勝ち馬以上のパフォーマンスだった。2走前のドバウィステークスは内に速い馬がいたため、逃げることができず、さらに直線では前をカットされる場面があり、決して力負けではないだろう。
今回は1枠1番を引き、外のジャスティン、マテラスカイは決してゲートセンスが抜群なわけではないので、本馬のこれまで見せたきたスピードならハナ主張が叶うのではないか。鞍上はスーパースター、ランフランコ・デットーリ。その手綱捌きにも期待したい。
相手は贔屓目なしに日本勢のマテラスカイ、コパノキッキング、レッドルゼル、ジャスティンが有力だろう。コロナの影響かアメリカから遠征してくる馬たちが明らかに小粒なので、リヤドダートスプリントの結果を見ても、日本勢にも勝つチャンスは十分にある。
ドバイゴールデンシャヒーン2021の印
◎④グッドエフォート
○⑧マテラスカイ
▲③コパノキッキング
△⑩レッドルゼル
△⑦ジャスティン
△②キャンヴァスト
×①アルタリク
×⑪スイッツァランド
×⑬ヤウポン
×⑫ワイルドマンジャック
×⑥ジェイランジャーニー
ドバイゴールデンシャヒーン2021の買い目
勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)
全体的に混戦ムードと見ているので、馬券は3連複で1列目にグッドエフォート、2列目にマテラスカイ、コパノキッキング、レッドルゼル、ジャスティン、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド4点でもOK)。あとは馬連、馬単を押さえる。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲△△(レッドルゼル、ジャスティン)ー○▲△△△×××××(30点)
馬連:◎ー○▲△△(レッドルゼル、ジャスティン)(4点)
馬単:◎→○▲△△(レッドルゼル、ジャスティン)(4点)
ドバイターフ2021の予想と見解です
ドバイターフと言えば、日本馬がそのレベルの高さを世界に見せつけてきたレース。特に近年は日本馬の活躍が素晴らしく、直近6年(昨年は開催中止のため、14~19年の6年間)では14年ジャスタウェイ、16年リアルスティール、17年ヴィブロス、19年アーモンドアイと4勝をマーク。日本馬が勝利を収めることが出来なかった15年はそもそも日本馬の出走がなく、18年は2着ヴィブロス、3着リアルスティールだったので、日本馬が出走していれば、馬券には必ず絡んでおり、かつ高確率で勝利を収めている。
ただし、今年は日本勢がG1では明らかに足りず、重賞1勝止まりのヴァンドギャルドのみ。いくら日本の芝中距離路線が世界トップクラスとは言え、国際G1で同馬が勝利するイメージはさすがに沸かない。ここは本場イギリスから遠征してくる馬たち、あるいはイギリスからドバイに移籍してきた馬たちが中心になるのではないか。
本命は今さら感があるものの、古豪・ロードグリッターズが勝利を掴む
本国では決して目立つ存在ではないが、これまでメイダン競馬場では【2.0.2.0】と複勝率100%をキープ。ハイライトは何と言っても2年前のドバイターフだろう。勝ち馬アーモンドアイ、2着ヴィブロスに迫っての3着。メイダン競馬場では毎回、高いパフォーマンスを見せており、このレースにアーモンドアイ、ヴィブロス級の馬がいると解釈すれば、今年は勝利に手が届いてもいいのではないか。前走ジェベルハッタも着差以上に強さが際立ったレース。8歳でも状態に陰りはなく、このメンバーでも好勝負に持ち込めると見た。
相手は長期休養明けのジュベルハッタで3着に好走したアルスハイル、昨年のプリンスオブウェールズステークス勝ち馬ロードノースが有力だろう。
ドバイターフ2021の印
◎⑨ロードグリッターズ
○①アルスハイル
▲⑩ロードノース
△⑤フェリックス
△④エクティラーン
△⑫ヴァンドギャルド
ドバイターフ2021の買い目
勝負度D(自信度★★★☆☆ 妙味度★★☆☆☆)
馬券は3連複で1列目にロードグリッターズ、2列目にアルスハイル、ロードノース、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。あとは馬連、馬単を押さえる。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲ー○▲△△△(7点)
馬連:◎ー○▲(2点)
馬単:◎→○▲(2点)
ドバイシーマクラシック2021の予想と見解です
日本からは昨年の有馬記念勝ち馬クロノジェネシス、京都記念勝ち馬ラヴズオンリーユーが参戦し、国内で馬券が発売される4競走の中では最も日本の競馬ファンの期待を集めそうな一戦。しかし、ドバイシーマクラシックと言えば、欧州勢や地元勢に分があるレース。レース傾向、妙味を考えるなら海外勢に期待するのがベストだろう。
本命は連戦連勝でも舐められそうなウォルトンストリート
まず強調したいのはドバイシティオブゴールド勝ち馬という点。ドバイシティーオブゴールド勝ち馬のドバイシーマクラシック成績は過去5年(昨年は開催中止のため、15~19年の5年間)、
◆ドバイシティオブゴールド勝ち馬(ドバイシーマクラシック成績)
19年オールドペルシアン(2番人気1着)
18年ホークビル(5番人気1着)
17年プライズマネー(6番人気4着)
16年ポストポンド(1番人気1着)
15年スカイハンター(出走なし)
で【3.0.0.1】。出走した4頭すべてが人気以上の走りを見せている。
ドバイシーマクラシックでは毎年、日本勢や前年のシーズンを終えた欧州馬が人気の中心にあるものの、実際に好結果を残しているのは地元の前哨戦・ドバイシティオブゴールドをしっかりと叩いて、そこで勝利を掴んだ馬。今年は本馬が日本勢、欧州勢をギャフンと言わせるだろう。
しかも直近2走でマークしている2分26秒83はコースレコード。つまり過去のドバイシーマクラシックのどの年の勝ち馬よりも速いことになる。鞍上はドバイシーマクラシック3連覇中のビュイック騎手。鞍上がこのレースの勝ち方を知っているのも強みだ。
相手は日本の大将格でグランプリホースのクロノジェネシス、昨年の香港ヴァーズ勝ち馬モーグルが最有力。サウジカップ経由という異例のローテもフランスダービー馬であるミシュリフも侮れない。
ドバイシーマクラシック2021の印
◎⑤ウォルトンストリート
○⑨クロノジェネシス
▲⑧モーグル
△⑦ミシュリフ
△⑩ラヴズオンリーユー
△①チャンネルメイカー
ドバイシーマクラシック2021の買い目
勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)
馬券は3連複で1列目にウォルトンストリート、2列目にクロノジェネシス、モーグル、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。本線はラヴズオンリーユーまで。あとは馬連、馬単を押さえる。
【参考買い目】
3連複:◎ー○▲ー○▲△△△(7点)…本線はラヴズオンリーユーまで
馬連:◎ー○▲(2点)
馬単:◎→○▲(2点)
ドバイワールドカップ2021の予想でした。