東京ダービー2017(大井)の予想です。

東京ダービー2017の出走馬は、ヒガシウィルウィン、キャプテンキング、ブラウンレガート、キャンドグラス、クラキングス、アンジュジョリーなど。大井競馬場2000mで行われるSI戦。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

※今回は無料公開ですのでパスワード等は不要です。

いよいよ東京ダービーがやってきました!

昨年の東京ダービーは◎バルダッサーレ(3番人気1着)から馬単ほぼ総流し(11点)で勝負。直線はバルダッサーレの独走状態になり、「2着はなんでもいい!できれば変な馬突っ込んで来い」と思ったのですが、3頭切ったうちの1頭・プレイザゲーム(15頭立て14番人気)に突っ込まれてハズレたという今でも悔しい思い出が蘇るレース。今年はビシッと仕留めましょう。

東京ダービー2017の予想と見解です

南関東クラシック一冠目の羽田盃はキャプテンキングとヒガシウィルウィンの一騎打ちで幕を閉じた。あそこまで後続を引き離してしまうと、東京ダービーでは完全なる2強ムードが形成されるのは間違いなく、誰もが3着候補を探すレースになるだろう(実際、私が見ている競馬ブックではキャプテンキングとヒガシウィルウィン以外に本命or対応を打っている人はひとりもいません)。

確かにレース映像だけ見てしまうと、あの2頭に割って入る馬がいるのは想像し難いが、レースラップを見ると必ずしもそうは言えないだろう。

今年の羽田盃の前半1000m通過は64.1秒。これは過去5年で13年と並び最も遅い通過タイムだった(以下参照)。

◆過去5年の羽田盃の走破時計
17年1分54秒4(前半1000m通過64.1秒、上り38.0秒、良)
16年1分55秒5(前半1000m通過62.5秒、上り39.7秒、良)
15年1分54秒6(前半1000m通過63.0秒、上り39.3秒、重)
14年1分52秒6(前半1000m通過62.2秒、上り37.6秒、稍重)
13年1分52秒8(前半1000m通過64.1秒、上り36.4秒、重)

結果を振り返ってもキャプテンキングとヒガシウィルウィンの行った行った。ラスト3ハロンは13.1- 12.2- 12.7で、ラスト2ハロンは12秒台の時計を計測しており、ラスト2ハロンのスピード勝負、つまりマイル寄りのレースになったと判断していいのではないか。実際、勝利を収めたのはJRA時代の走りから1800mへの距離延長に不安があったキャプテンキング。直線は後続を突き放しているので、「展開に恵まれた」の一言で片づけられないものの、スローペースに落としてラスト2ハロンで一瞬の切れを生かすことができたのはこの馬にとって好都合だっただろう。

今回は逃げ馬不在の羽田盃から一転、逃げないと持ち味が全くいきないサイバーエレキングに加え、ツイッターで鞍上の瀧川騎手が逃げ宣言をしているポッドルイージが出走。ファイト溢れる瀧川騎手なら早め先頭で押し切りを狙うはずで、その上にキャプテンキングとヒガシウィルウィンが前々の競馬をすれば、直線は大井外回りの2000mらしい消耗戦になるのではないか。

展開だけですべてが決まった羽田盃から一転、東京ダービーでは大井2000mを走り切るだけの体力があり、単純に能力の高い馬しか残れないレースになると見た。

本命はヒガシウィルウィン

で揺るぎない。羽田盃ではキャプテンキングに敗れたものの、距離適性を考えれば、こちらのほうが上。父サウスヴィグラスは意外と距離の融通が利く種牡馬で、特に地方では短距離より中距離の方がいいのでは?と思うほど。ダービーシリーズ第2弾・北海優駿では同産駒のベンテンコゾウが優勝。母父スキャターザゴールドの馬が地方で2番目に砂厚が深い門別の2000mを乗り切ったのだから、母父ブライアンズタイムの本馬なら大井の2000mを走り切る体力はあるだろう。馬体を見ても非常にシャープで、距離はむしろ伸びたほうが良さそう。追われてからもしっかりと反応できるので、母父ブライアンズタイムの影響がいかにも出ている。

羽田盃の一戦で追われる立場(キャプテンキング)/追う立場(ヒガシウィルウィン)が明確になったのは本馬にとって明らかにプラス。前にキャプテンキングという目標を置ける分、レース運びがしやすいのは追う立場の本馬だろう。森騎手はツイッターやインタビューを見る限り、この一戦に賭ける気持ちがハンパなく、ダービーなので誰もが獲りたいレースとはいえ、南関東ナンバー1騎手の執念にも期待したい。

相手はキャンドルグラス

が面白い。前走羽田盃はスローペースで「前に行った馬(キャプテンキングとヒガシウィルウィン)」と「ロスなく立ち回った馬(クラキングスとホワイトソニック)」が上位を占める中、1頭だけ外々を回りながら3着に好走(以下参照)。

しかも3コーナーから終始外々を回り、直線入り口ではキングガンズラングに体当たりされて、さらに1頭分ほど外を回らされるロス。あそこから3着に踏ん張った走りを見る限り、「羽田盃3着」は決してフロックではない。

2歳時は完全に「ブランド負け」している馬だと思ったが、前走羽田盃の馬体重は493キロで、2走前の全日本2歳優駿から21キロも増量。休養を経て完全にパワーアップしたとしか思えない。中間の調教では東京湾カップ2着のクラトリガーと併せて楽々と突き抜ける圧巻の動き。叩き3走目でさらなる上昇がありそうだ。近親にテレグノシスらがいる社台の良血馬。走法的にヒガシウィルウィンほど距離伸びていいタイプのサウスヴィグラス産駒ではないが、羽田盃のレース内容、血統的なポテンシャル、上昇度を考えれば、引き続きの好走があってもいいはず。赤岡騎手が2走続けて乗れるのももちろんプラスだ。

3番手はソッサスブレイ

前走東京湾カップでは

「前走ブルーバードカップは5着に敗れたが、4コーナーで外々を回り過ぎた分の負け。レース映像を実際に見てみると…

↑4コーナー中間。2列目の内から4頭分ほど外を回る。

↑4コーナー出口。2列目の内から5、6頭分ほど外を回る。

といった感じで、4コーナーでかなりの距離ロスがあった。正直なところ、コーナーリングがそこまで上手くないタイプなのだが、どうもコーナーで外にやや張る傾向があるので、内枠を引いて外に馬を置けそうなのはプラスかもしれない。

2走前の京浜盃ではカンムルとタイム差なし。前走ブルーバードカップでは負けて強しの5着だったので、人気の盲点になっているのはこの馬だろう。」

と能力を高く評価していた馬。東京湾カップでは枠順の利を生かしてロスなく立ち回れたとはいえ、直線では追われてからグングンと伸びており、能力があってこその3馬身差だろう。

コンデュイット×スペシャルウィークなら距離はいかにも伸びたほうが良さそう。3走前の京浜盃は外々を回りながら3着ブラウンレガートから0.5秒差。上りは4位をマークしており(距離ロスを考慮すれば、実質的には上り2位だったはず)、着順ほどレース内容は悪くなかった。今年、好調な柏木騎手を背に一角崩しがあってもいい。

最後にキャプテンキング。羽田盃は逃げて上り2位をマーク。スローペースだったとはいえ、能力がないと出来ない芸当だったが、今回は羽田盃とは一転、消耗戦になる可能性が高く、前走は東京ダービーに向けて再現性のある競馬だったとはいえない。大井2000mという舞台で消耗戦になった時、「ファスリエフ産駒の1番人気」というのも感覚的に疑ってみたい気も。前走羽田盃を逃げて勝利したことで、「どんな競馬でもできる馬」という風に捉えることもできるが、東京ダービーに向けては必ずしも繋がるレースだったとはいえない。それでも馬券圏内に来る可能性が高いかもしれないが、馬券的には飛んでもいいスタンスで臨みたい。

印は以上。

ブラウンレガートは成長力あるディープスカイ産駒で、普通に走られるかもしれないが、中間に順調さを欠いたのはマイナス。中間の調教も明らかに軽めで、的場騎手がいるために出走してきた感が否めないか。戦績、バブル気味の鞍上で抜けた3番人気になるなら嫌ってこそだろう。

印4点なので馬券は絞って買う予定。ただクラトリガー、アンジュジョリー、カンムル、クラキングスまではチャンスがあると見ており、そこはオッズとの兼ね合いで加えるかどうかを判断したい(買い目更新の時に書きます)。

東京ダービー2017の印

◎⑬ヒガシウィルウィン
○⑩キャンドルグラス
▲⑫ソッサスブレイ
△⑪キャプテンキング

東京ダービー2017の予想ファイル


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東京ダービー2017の買い目

予想以上に3強ムードになっている印象。キャプテンキングが怪しいというよりもブラウンレガートのほうが怪しいと思うので、ここはキャプテンキングをそれなりに信頼しつつ馬券を組み立てます。あとこのオッズなら相手をそこまで絞る必要はなさそうなので、クラトリガー、アンジュジョリー、カンムル、クラキングスも買います。

【本線】
3連複:11-13-1、2、7、9、10、12(6点)

3蓮複でキャプテンキング、ヒガシウィルウィンからクラトリガー、アンジュジョリー、カンムル、クラキングス、キャンドグラス、ソッサスブレイに流した組み合わせ。本線はもちろんキャンドグラス、ソッサスブレイです。

【抑え】
馬連:13-1、2、7、9、10、12(6点)

馬連でヒガシウィルウィンからクラトリガー、アンジュジョリー、カンムル、クラキングス、キャンドグラス、ソッサスブレイに流した組み合わせ。本線はもちろんキャンドグラス、ソッサスブレイです。馬連はあくまでもキャプテンキングが飛んだ時のためのフォロー的な役割に留めます。

【ボーナス】
3連単:13→10、11、12→10、11、12(6点)

ボーナスは3連単でヒガシウィルウィンから印上位3頭に流した組み合わせ。たくさん買う人なら1着ヒガシウィルウィン固定で手広く流すのもアリでしょう。

以上、東京ダービー2017の予想でした。