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有馬記念2015の出走予定馬分析(後編)です。
前回はジャパンカップ組を中心に見てきましたが、今回は非ジャパンカップ組について。菊花賞からはリアファル、キタサンブラックが参戦。エリザベス女王杯からはマリアライト、ルージュバック。そのほかの路線からはゴールドアクター、アルバートが出走いたします。前走のレース内容を踏まえ、有馬記念への適性を見ていきましょう。
目次
出走予定馬分析(後編)です
リアファル
菊花賞はスタートでスピリッツミノルに絡まれ、道中も外からほかの馬に交わされる苦しい展開。逃げ・先行勢は軒並み失速しており、レース内容だけなら一番強い競馬だった。今回は展開が楽になりそうで、有利な立場で運べそう。ただ「菊花賞は負けて強し→有馬は展開有利で買い!」は誰もが思いつきそうな結論で意外と落とし穴がありそうな気も。
キタサンブラック
ブラックタイド産駒らしくレースセンスに長けている馬。菊花賞では持ち前のレースセンスに加え、北村宏司騎手の好騎乗も光り、見事にG1初制覇を成し遂げた。デビュー以来、日本ダービーを除けばすべてのレースで人気以上に好走。ドゥラメンテのような派手さはないものの、立ち回り力を生かしてしっかりと結果を残している。大型馬なのでごちゃっとした競馬だけは避けたい。
マリアライト
母クリソプレーズはクリソライト、リアファルらを出している名牝。本馬はエリザベス女王杯でG1初挑戦。1番人気のヌーヴォレコルトより内目の枠から早めに動いていき、見事にヌーヴォレコルト以下を封じ込めた。戦績が示す通り、どんな条件でも走れるタイプで、中山でも2勝をマーク。コース自体は問題ないが、牡馬の一級線相手だともう一段上のパフォーマンスを出せないと勝ち切れないか。
ルージュバック
エリザベス女王杯はオークス以来の実戦。後方の位置取りから直線はじわじわと伸びて4着。道中のロスや直線の進路取りを考えると、ポジションひとつで勝ち切っていても不思議ではなかった。コアな競馬ファン層は「能力は並。マスコミが持ち上げすぎ」と嫌いそうだが、前走のレースぶりは評価できる。位置取り次第では意外と侮れない気も。
ゴールドアクター
アルゼンチン共和国杯は着差こそわずかも、本来なら2着馬の勝ちパターン。それを差し切ったのは素直に評価したほうが良さそうで、近走のレースぶりを見ると負ける姿があまり想像できない。スクリーンヒーロー産駒は自身もそうだが、モーリスのように馬が化けると止まらないタイプ。さらにパフォーマンスを上げる可能性もある。ただ鞍上はG1に縁がない吉田隼人騎手。あまり積極的には買えないか。
有馬記念2015で有力な菊花賞組やエリザベス女王杯組は?
まず前提としてコアな競馬ファン層はおそらく非ジャパンカップ組から穴を探してくるはずです。そして火曜日時点でのnetkeibaさんのオッズが
1番人気リアファル
2番人気キタサンブラック
となっています。これは完全に近年の有馬記念が菊花賞→有馬記念好走のパターンが非常に多いからでしょう。データでは11年以降、菊花賞からの直行組は【2.1.0.1】。ただ勝利を挙げた2頭はオルフェーヴル、ゴールドシップと稀代の名馬。昨年9番人気2着トゥザワールドは母も兄も有馬記念で好走しており、いかにも走りそうな馬でした。
その点も踏まえて意外と狙い目?かもと思ったのは
ルージュバック
でしょうか。すでに上でも書きましたが、コアな競馬ファン層には嫌われそうで、単勝はそこそこ売れるけど、複系はあまり売れない感じになりそう。秋はまだエリザベス女王杯しか使われてないのも好感ですし、あとは積極的に乗ってくれれば面白い1頭になるかもしれません。
有馬記念2015の出走予定馬分析(後編)でした。