東京ダービー2020(大井)の予想です。
東京ダービー2020の出走馬は、ゴールドホイヤー、ブラヴール、コバルトウィング、ファルコンウィングなど16頭。大井競馬場2000mで行われるSI戦。このレースは勝負度D(自信度★★★☆☆ 妙味度★★☆☆☆)を予定しています。
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日本ダービーは◎コントレイルが勝利するも、軽視した皐月賞の本命馬ヴェルトライゼンデに走られてしまう残念な結果に。しかし、ダービーはまだ終わっていません。東京ダービーは能力関係がハッキリと見えているのでビシッと仕留めたいと思います。
東京ダービー2020の予想と見解です
JRAのクラシック三冠は中山芝2000m→東京芝2400m→京都3000mと条件をガラッと変えて行われるが、南関東のクラシック三冠は、大井1800m→大井2000m→大井2000mと一貫して大井外回りコースを使用。ゆえに二冠馬、三冠馬が誕生しやすいように思えるが、実際はそこまで単純ではなく、過去10年の東京ダービー馬の羽田盃成績を振り返ると、
19年ヒカリオーソ(羽田盃不出走)
18年ハセノパイロ(羽田盃3着)
17年ヒガシウィルウィン(羽田盃2着)
16年バルダッサーレ(羽田盃不出走)
15年ラッキープリンス(羽田盃3着)
14年ハッピースプリント(羽田盃1着)
13年インサイドザパーク(羽田盃3着)
12年プレティオラス(羽田盃3着)
11年クラーベセクレタ(羽田盃3着)
10年マカニビスティー(羽田盃2着)
で羽田盃2、3着→東京ダービー優勝のパターンが最も多い。
過去10年で二冠を達成したのは、ハッピースプリントのみ。ちなみに同馬は一冠目の羽田盃で5馬身差の圧勝劇を見せ、東京ダービーでは単勝1.1倍の鉄板オッズ。普通に回れば、まず負けないような状況だった。
羽田盃から東京ダービーは距離が200m伸びるだけだが、その200mの延長をプラスにする馬、マイナスにする馬がいることによって、東京ダービーでは羽田盃とはまた違った結果になりやすい。今年も羽田盃の着順通りにはいかないだろう。それでは予想にいきましょう。本命は…
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プラヴールが逆襲する
前走羽田盃では2着に敗れたものの、逃げ馬が3着に粘り込み、2番手の馬が押し切る展開では、むしろよく2着まで追い上げたと言える。今回もメンバー的にスローペースになりそうだが、各馬が前々で流れに乗るゴールドホイヤーを目標にして動いていく以上、羽田盃と比べれば、タフなレース展開になりそうで、今度はゴールドホイヤーとの着順が入れ替わるのではないか。
父は大井の長距離重賞2勝のセレンで、母は関東オークス勝ち馬チャームアスリープ。その影響でややズブさがあり、それが唯一の弱点ではあるが、大井2000mなら過去最高のパフォーマンスを見せてくれるだろう。羽田盃までは今年急逝された佐藤賢二調教師の管理馬。鞍上的にもここは師に捧げるべく気合いの入る一戦だろう。3着以内というよりも勝ち切りに期待したい。
相手はゴールドホイヤーで仕方ない
2歳時は主戦・阪上騎手で川崎ジュニアオープンでも負けていたが、年明けから騎手が変わり、また馬も力をつけたのか破竹の3連勝。前走羽田盃は展開に恵まれた面があったものの、本馬自身上り2位をマークしており、能力あっての勝利なのは間違いない。今回は前走羽田盃より中身の濃いレースになると見ているが、それでもスロー~ミドルペースに収まるはずで、自在に立ち回れる本馬なら崩れることはないだろう。前走羽田盃同様、ファルコンウィングを見ながら自然流の先行策。直線は追い上げるプラヴールとの一騎打ちになるのではないか。
3番手はいかにも嫌われそうなコバルトウィングが逆に怖い
前走羽田盃では1番人気に支持されながら7着に敗れたものの、陣営のコメントでは「全く走っていない」とのこと。事実、2走前の京浜盃のパフォーマンスを考えると、もっと走っていいはずで、敗因が2走ボケなのかよく分からないが、力を出し切れなかったと判断していいだろう(血統的にもムラ駆け傾向が強いので、前走の敗戦だけで見限らない方がいいはず)。前日オッズを見ると、伏兵の1頭という扱いになっているが、上位2頭に割って入るとすれば、本馬の可能性が高いだろう。
マンガンはクラウンカップ、東京湾カップで上位評価に推したが、元々距離が伸びてこそだと思っていた馬。右回りでは結果が出ていないものの、雲取賞でも上り2位の脚を使っており、決して右回りがダメというわけではないだろう。仮にブラヴールが勝利するなら本馬もその近くにいそうな気がする。
最後にティーズダンク。前走羽田盃では4着に敗れたものの、馬券圏内まであと一歩の走り。対プラヴールでは明らかに分が悪いものの、展開ひとつで3着なら十分に可能性はあるのではないか。
東京ダービー2020の印
◎⑯プラヴール
○⑪ゴールドホイヤー
▲⑤コバルトウィング
△④マンガン
△⑨ティーズダンク
1番リヴェールブリス…前走東京プリンセス賞の走破時計1分54秒7は翌日の羽田盃では7着に値する時計。牡馬の一級線相手ではさすがに厳しいのでは。
2番エメリミット…前走東京湾カップは正攻法の競馬で、勝ち馬マンガン以上に評価できる走りも、さらなる相手強化、実績のない右回りコースで好走するイメージが湧かず。
3番ファルコンウィング…いかにも左海騎手×小久保厩舎の徹底先行タイプの馬。ここも展開に恵まれそうだが、距離がさらに200m伸びて、前走以上のパフォーマンスを見せられるとは思えず。◎プラヴールが差し切る展開なら京浜盃のようにどこにもいないだろう。
6番モンゲートラオ…悲願のダービー制覇がかかる的場文男騎手の今年の騎乗馬。羽田盃ではよく5着まで追い上げたものの、上位勢との力の差を感じる一戦でもあった。ミラクルが起きない限り、上位争いは難しいのでは。
7番チョウライリン…ニューイヤーカップ以降、パタッと走らなくなってしまった。苦戦必至だろう。
8番デスティネ…クラシックトライアルではブラヴールの2着に好走しているが、当時ブラヴールはまだ本格化前。前走東京湾カップの走りを見ても、このメンバーで上位争いは難しいだろう。血統的に距離もそこまで伸びない方がいいのでは。
10番アマルインジャズ…前走東京湾カップでは12頭立ての9着に敗退。スムーズな先行策を打てれば、もう少し走れたかもしれないが、このメンバーでは力を出し切っても通用しないだろう。
12番マンジュシャカ…未勝利でまだ条件戦にしか出走したことがない馬。ここは参加するだけだろう。
13番ブリッグオドーン…鞍上・水野騎手は怖いものの、前走東京ダービートライアルは明らかにメンバーレベルが低かった。前走の走破時計では通用しない。
14番ボンモマン…南関東に転入後2連勝を挙げるも、その後は壁にぶつかっている。距離もマイル前後が向いているのでは。
15番ウマタロ…まだ底を見せていない感はあるものの、相手強化、初の右回り、一気の距離延長と超えるべき壁は多い。前走クラウンカップの内容なら2キロ重い斤量を背負いつつ、ダントツの上りをマークしたマンガンの方を上位に取りたい。
東京ダービー2020の買い目
当日になって◎プラヴールがまさかの競走除外。よって印を以下の通りに変更します。
◎⑥モンゲートラオ
○⑪ゴールドホイヤー
▲⑨ティーズダンク
△⑤コバルトウィング
△④マンガン
△⑬ブリッグオドーン
×②エメリミット
×⑧デスティネ
×⑮ウマタロ
×③ファルコンウィング
本命はモンゲートラオ。前日段階では印を回しませんでしたが、プラヴールが抜けたことにより、多くの馬に好走のチャンスが巡ってきた印象で、その中でもオッズ的に本馬に妙味ありと判断します(単勝は鞍上の悲願がかかっているので売れていますが、連複系では普通に8、9番人気くらいです)。
前走京浜盃では内をロスなく立ち回ったとは言え、直線で詰まる場面があり、ゴール後には4着ティーズダンクを交わすほどの勢いでゴール。
◆京浜盃の直線入り口
レースを何度も何度も見た結果、「もっと走れた可能性がある」という印象を受けたので、羽田盃2着馬が抜けた今、馬券圏内に加わるチャンスは十分にあると判断します。京浜盃で接戦だったティーズダンクとのオッズ差を考えても、舐められ過ぎでしょう。ゴールドホイヤーとの逆転は難しいかもしれませんが、大井のこのコースで何度もミラクルを起こしてきた鞍上。その可能性に賭けるという意味でもここは本命を打ちます。
相手はゴールドホイヤーで仕方なし。予想記事では羽田盃→東京ダービーの連覇は起こりにくいと書きましたが、プラヴールが抜けたことにより、1強ムード。このメンバーなら2回に1回以上は勝てるはずで、単勝1倍台も納得。不動の軸でしょう。
以下、一転して混戦ムードになったと判断し、3番手以下は手広く流します。軸がそもそも人気薄なので、3列目でヌケるのは絶対に避けたいですね。
【参考買い目】
3連複:◎ー○ー▲△△△××××(8点)
3連複ででモンゲートラオ、ゴールドホイヤーから印を打った馬へ流したい(ワイド1点でもOK)。本線はブリッグオドーンまで。
馬連:◎ー○(1点)
馬単:◎→○(1点)
あとは馬連&馬単でモンゲートラオとゴールドホイヤーの組み合わせです。
3連単は混戦ムードなので買いづらいですが、最低でもボーナスで◎○→◎○→▲の2点は買う予定です。手広く行くなら夢のあるモンゲートラオのアタマより、ゴールドホイヤーの1着固定、モンゲートラオ2、3着付けの方が現実路線かなと思います。
東京ダービー2020の予想でした。