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スプリングステークス2017の予想考察です。

スプリングステークス2017の出走予定馬は、サトノアレス、アウトライアーズ、ウインブライト、モンドキャンノ、トリコロールブルーなど。中山競馬場芝1800mで行われる3歳限定のG2戦。皐月賞へのトライアルレースです。

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今年もスプリングステークスの時期がやってきました。過去2年、印上位3頭で決着している相性のいいレース。ちょっと過去2年の予想を振り返ってみましょう。

●2015年スプリングステークスの予想

土曜日のフラワーカップは2戦2勝のアルビアーノが3連勝で重賞制覇。スプリングステークスもキャリアは浅いが、素質あふれる馬から入りたい。

本命はリアルスティール。新馬戦、共同通信杯ともに危なげのない走りで優勝。とにかくスッと好位を確保できるセンスがあり、操縦性も非常に高いのが魅力。共同通信杯で負かした相手も手強く、3連勝の可能性が高いだろう。前日オッズではやや抜けた1番人気だが、逆らえる材料は少ない。

相手には伏兵キタサンブラックを挙げたい。こちらもキャリアは浅いが、リアルスティール同様、センスあふれる走りっぷり。前走500万下は完勝といえる内容で、重賞に入っても決して見劣りしないだろう。父ブラックタイドは04年スプリングステークス勝ち馬。産駒は中山コースに適性が高く(弥生賞の10番人気3着タガノエスプレッソも同産駒)、コース替わりも心配はいらない。有力馬が中団以下に控えそうな展開の中、前々で運べそうな点も魅力だ。

2歳王者ダノンプラチナも能力的に遜色ない。朝日杯フューチュリティステークスは内枠から一度下げて、外に持ち出すロスのある競馬。それでも外から豪快に突き抜け、着差以上に強い勝ち方だった。ただ距離延長は決してプラスではなさそう。気性的にカッとしやすいタイプなので、折り合いがカギ。前走のように脚を溜めると、届かない心配もある。
(以下省略)

【印】

◎⑥リアルスティール(1番人気2着
○①キタサンブラック(5番人気1着
▲⑧ダノンプラチナ(2番人気3着
△③ベルーフ
△⑤ブラックバゴ

2.スプリングステークスの買い目

自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆

リアルスティールは堅い。問題は相手探し。人気ではダノンプラチナ、ベルーフと続いているが、両方ともすでに皐月賞への権利を確保している。特に前者は折り合いがカギ。強引な競馬はしないだろう。そうなれば、展開的に有利なのは前々で運べる馬。相手はやはりキタサンブラック。皐月賞で10番人気3着に好走したタガノエスプレッソと同じ、立ち回りセンスのあるブラックタイド産駒。1枠は絶好枠だ。ここはワイド1点で勝負。

【ワイド】
1-6(10000)3.9倍的中

●2016年スプリングステークスの予想

スプリングステークスは現代競馬らしい立ち回り決着が多いレース。ただし、今年は11頭立ての少頭数に加え、先行策を取りそうなのが田辺騎手、柴田大知騎手、松岡騎手、内田騎手。ハイペースは考えづらいが、スローペースも考えづらく、直線は弥生賞のようなポテンシャル勝負になると見た。未勝利戦や3歳500万下と同じように能力の見極めがカギになるだろう。

本命はロードクエスト。出遅れ癖や脚質的にいかにも危なそうなタイプだが、ポテンシャル勝負になれば、ホープフルステークスのように伸びてくるはず。特に強調したいのは池添騎手への乗り替わり。池添騎手は中山の仕掛けどころを完璧に理解しており、中山がおそらく最も得意。実際、池添騎手の中山芝重賞成績は2010年以降、【6.3.1.9】(勝率31.6%、連対率47.4%、複勝率52.6%、単回収率225%、複回収率155%)と抜群の成績を残している。勝ち切るかはともかく馬券圏内は堅いだろう。

相手筆頭はマイネルハニー。フリージア賞ではジュンヴァルカンに完勝、3走前の500万下では差し遅れてナムラシングンとタイム差なしなど、ポテンシャルは間違いなく上位。今回はメンバー的に単騎逃げを打てそう。スタートに不安は残るが、自分の形にさえ持ち込めれば、好勝負必至だろう。最近は無駄に控える柴田大知騎手とはいえ、ここは行き切ってくれるはずだ。

3番手はマウントロブソン。あすなろ賞は3着ノーブルマーズ、7着ナムラヘイハチローがゆきやなぎ賞でワンツーを決めたように地味に好メンバーだったレース。本馬は自分から動いてそのまま押し切っており、見た目以上に強い内容だった。追ってグングン伸びるので、ディープインパクト産駒だが、加速力勝負よりポテンシャル勝負のほうが向いているタイプ。舞台替わりは問題なく、引き続きチャンスだろう。

(以下省略)

【印】

◎⑩ロードクエスト(1番人気3着
○④マイネルハニー(5番人気2着
▲①マウントロブソン(4番人気1着
△⑦ミッキーロケット
△②ハレルヤボーイ
△⑪ドレッドノータス

3.スプリングステークスの買い目

自信度★★★★☆ 妙味度★★★★☆

当初、ロードクエストとマイネルハニーのワイド1点でいいと見ていたが、最近の柴田大知騎手は若葉ステークスのマイネルラフレシアなどを見ても、とにかく下手なので、過度に信用しないようが良さそう。ここはロードクエストからマイネルハニー、マウントロブソンへのワイド2点が当たる前提の馬券を買いたい。

そうなれば、ここは3連単が最も適した券種といえる。購入の条件にしたいのは「マウントロブソン、マイネルハニー、ロードクエストの馬連3点が当たること」(ミッキーロケット2着のパターンも少し買います)かつ「ロードクエストの3着以内」。点数は合計で22点。やや本線~大本線が当たるイメージで買いたい。

3連単(大本線):4→10→1、7(2点)
3連単(大本線):10→4→1、7(2点)

3連単(本線):1→10→4、7(2点)
3連単(本線):10→1→4、7(2点)

3連単(やや本線):1、4→1、4→10(2点) 193.8倍的中
3連単(やや本線):1、4→7→10(2点)

3連単(抑え):1、4→10→2(2点)
3連単(抑え):10→1、4→2(2点)

3連単(抑え):1、4→10→11(2点)
3連単(抑え):10→1、4→11(2点)

3連単(抑え):10→7→1、4(2点)

今年もドカンとブチかましましょう!

スプリングステークス2017の予想のポイント

その1.先行有利も能力がないと粘り込めない

個人的な話ですが、過去2年、キタサンブラック、マイネルハニーに重い印を打ったのは、「先行力」があるのはもちろんですが、そもそも「能力が高い」と判断していたから。このスプリングステークスは脚質的に前に行ったほうが有利なのですが、前々で粘り込んでいるのはほとんど実力が備わっていた馬ばかりなのです(以下参照)。

前々で粘り込んだ馬を見ると、マイネルハニー、キタサンブラック、ロゴタイプ、ディープブリランテなど。4頭のうち3頭はG1馬になっていますし、先行有利とはいっても、そもそも力がないと粘り込めないレースといっていいでしょう。

上り最速馬は【1.1.1.5】。いくら速い上りを使えても、4コーナーである程度の位置にいないと差し切るのは困難です(上り最速で勝利を挙げた12年グランデッツァは4コーナー3番手まで押し上げていました)。

その2.フルゲート割れで能力比較がカギ

スプリングステークスは中山芝1800mという癖のあるコースで行われますが、同レースは毎年、弥生賞と同じくフルゲート割れになることが多く、能力がストレートに反映されがちです。過去5年の頭数を見ると、

16年11頭立て
15年12頭立て
14年15頭立て
13年16頭立て
12年14頭立て

弥生賞よりも頭数がそろうレースとはいえ、13年以外はフルゲート割れでした。特に過去2年は12頭立て、11頭立ての少頭数。今年は登録段階で14頭ですし、過去2年のように少頭数になりそう。阪神大賞典もそうですが、頭数が少なければ少ないほど、ポテンシャルが問われるレースになりますし、今年のスプリングステークスも展開、馬場等を考えるよりも、まずは能力比較がカギになるといえそうです。

スプリングステークス2017の予想オッズ

予想オッズも書いていきます。

人気 馬名 単勝オッズ
1 サトノアレス 2.7
2 アウトライアーズ 3.1
3 トリコロールブルー 6.3
4 エトルディーニュ 8.4
5 モンドキャンノ 11.3
6 ウインブライト 11.7
7 プラチナヴォイス 17.1
8 オールザゴー 20.3
9 ナイルストーリー 22.4
10 ストロングレヴィル 39.3

1番人気は2歳王者のサトノアレスでしょう。過去に2歳王者のロゴタイプ、アジアエクスプレスもスプリングステークスで1番人気に推されていますし、実績的に1番人気は濃厚。ただ昨年の朝日杯フューチュリティステークスがハイレベルだったと思っている人は少なそうで、抜けた1番人気にはならなそう。単勝オッズは2倍台後半と見ています。

2番人気はアウトライアーズ。本ブログを読んでいる方であれば、百日草特別、ひいらぎ賞がいかにハイレベルだったかは、すでに分かっているでしょう。玄人層はおそらくここに集中するはずで、現代競馬の傾向を考えると、サトノアレスと差のないオッズまで行くはず。単勝オッズは3倍前後くらいでしょうか。

続くのはデムーロ騎手騎乗でトリコロールブルー。そこまで強い相手と戦っていませんが、デムーロ騎手騎乗という1点だけで上位人気に推されるでしょう。ただ上位2頭ほどオッズが被るとは思えず、単勝オッズは6倍台前半に収まる気がします。

以下、共同通信杯2着エトルディーニュ、朝日杯フューチュリティステークス2着モンドキャンノ、ひいらぎ賞2着のウインブライトと続くのではないでしょうか。

スプリングステークス2017のイチオシ馬は…

過去2年に続いて今年のスプリングステークスも結構楽しみなレース。勝負度B~Cくらいでブチかましたいところです。現時点での本命候補は、

ウインブライト

です。ひいらぎ賞でアウトライアーズに負けているので、人気は抑制気味になりそうですが、若竹賞はひいらぎ賞からさらにパフォーマンスを上げたとしか思えない走りっぷり。走破時計も優秀ですが、「4コーナー~直線入り口で大外を回り、かなりの距離ロスがあったこと」と「直線で後ろを振り返る余裕があったこと」を考えると、相当強いと思います。

どうも夏の休養で馬が変わった感じで、その後は馬体重が増加の一途。この時期に馬体重がグングンと増えるのは、成長している証なので、まだパフォーマンスを上げてくるかもしれません。

アウトライアーズよりは位置を取れますし、3連単ウインブライト→アウトライアーズの順番で、今年も大きくブチかましたいところです。

以上、スプリングステークス2017の予想考察でした。