(@h_r_p_studio さんの写真。)
フィリーズレビュー2017の予想考察です。
フィリーズレビュー2017の出走予定馬は、レーヌミノル、カラクレナイ、ジューヌエコール、アズールムーン、タガノカトレア、ベルカプリなど。阪神競馬場芝1400mで行われる牝馬限定のG2戦。1~3着までに桜花賞への優先出走権が与えられるトライアル競走です。
今週はいつくか競馬の大きなニュースがありました。ひとつは2018年のJBCが京都競馬場で行われること。大井以外の地方競馬場だと、高額賞金のリスク、出張馬房の不足、競馬場のキャパシティなど、いろいろな問題があるみたいで、実質的に大井しか手を挙げないような状況になっていたので、JRAの競馬場を借りるのは、それはそれでアリだと思います。JBCレディスクラシックが京都ダート1800m、スプリントが京都ダート1200m、クラシックが京都ダート1800mになるんですかね。ただJBCは例年、文化の日に行われるので、これまで通り、週の半ばに開催されるのかは気になるところです(そしたら3レース以外の競走はどうなるんでしょう)。
あとはダービー週の馬連の払い戻しが5%アップすること、ドバイミーティングの馬券(ドバイターフ、ドバイシーマクラシック、ドバイワールドカップ)が発売されることも発表されました。ドバイミーティングはおそらく発売されるだろうなって感じでしたが、これから前哨戦のチェックなどしっかりやっていきたいと思います。
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フィリーズレビュー2017の予想のポイント
その1.桜花賞に全く直結しないレース
改めて書くまでもないですが、フィリーズレビューは桜花賞へ全く直結しないレース。ちなみに過去10年で桜花賞におけるフィリーズレビュー組の成績は、
【1.0.2.52】(勝率1.8%、連対率1.8%、複勝率5.5%)
といった具合。もう「フィリーズレビュー出走馬=桜花賞消し」と決めつけてもいいくらいです。ちなみに同組から唯一、連対を果たしのは08年1着レジネッタ。同年の桜花賞は12番人気レジネッタ→15番人気エフティマイア→5番人気ソーマジックで決まる歴史的な大波乱でしたし、ちょっと例外と捉えてよさそう。
今年の3歳牝馬路線は明らかにハイレベルなので、フィリーズレビューから桜花賞で上位争いをする馬はまず出てこないでしょう。
その2.ペース緩まないが、前付けできる馬が有利
阪神芝1400mは一般的にレースが流れやすいコース。なぜレースが流れやすいのかをザッと書いてみると、
1.内回りのため、意識が前々になる
2.1400mは1200mより1ハロン長い距離という位置づけ
3.スタートから最後の急坂までフラット+緩い下り坂
といったところでしょうか。
同舞台で行われる阪急杯、阪神カップ、そしてこのフィリーズレビューのレースラップを振り返っても、ほとんどミドル~ハイペースで流れています。しかもゴール前には急坂が待ち構えており、最後の1ハロンはグッとかかる傾向があります。
ラップだけ見ると差し、追い込み勢が有利のように思いがちですが、阪神芝1400mはペースが流れても前に行った馬が踏ん張るケースが多く、速い上りはそれほど求めらません。実際、過去5年のフィリーズレビューの3着以内馬の4コーナー通過順を見ても、前々で運んだ馬の活躍が目立っています(以下参照)。
完全なる前残りだったのは、ベルカント→ニホンピロアンバー→エスメラルディーナで決まった14年のみですが、毎年4コーナー3番手以内の馬が3着以内には好走しており、基本は前々で運べる馬を狙うのが良さそうです。
ちなみに上り最速で差し切ったのは、13年メイショウマンボ、15年クイーンズリング。2頭はのちにG1を制しているので、このレースを差し切って勝利するのは、G1級の能力がないと難しいのかもしれません。
フィリーズレビュー2017の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
抽選組が多いので、賞金的に出走がほぼ確定している10頭について見ていきます。
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | レーヌミノル | 1.9 |
2 | カラクレナイ | 4.1 |
3 | ジューヌエコール | 6.9 |
4 | タガノカトレア | 9.4 |
5 | ゴールドケープ | 12.3 |
6 | ベルカプリ | 14.1 |
7 | アズールムーン | 18.6 |
8 | デスティニーソング | 21.1 |
9 | ビーカーリー | 27.5 |
10 | クインズサリナ | 45.2 |
1番人気はレーヌミノル。これはほぼ確定的でしょう。ソウルスターリング、アドマイヤミヤビと一級戦相手に戦ってきていますし、このメンバーではさすがに負けられないでしょう。単勝は1倍台後半までいく気がします。
2番人気もカラクレナイでほぼ間違いなさそう。戦績に傷がついていないこと、デムーロ騎手騎乗とくれば、人気になる要素が詰まっており、レーヌミノルの逆転候補としての支持を一身に集めそう。単勝は4倍台前半くらいと見ています。
3番人気は実績的にジューヌエコールか。デビュー以降、重賞勝ちを含む3連勝。阪神ジュベナイルフィリーズで弱いのがバレてしまいましたが、それでもこのメンバーに入れば、格上の存在と見られるはずです。
以下、タガノカトレア、ゴールドケープ、ベルカプリ、アズールムーン、デスティニーソング、ビーカーリー、クインズサリナと続きそうです。
フィリーズレビュー2017のイチオシ馬は…
先週のチューリップ賞はソウルスターリングとリスグラシューで2議席が埋まっているレースでしたが、今週のフィリーズレビューはレーヌミノルで1議席が埋まっているレース。残りの2議席にどの馬が入るのかといったレースになりそうです。現時点で穴として注目しているのは、
ビーカーリー
前走のエルフィンステークスは超スローペースで立ち回り&加速力が求められるレースになってしまい、力を出し切れずの敗戦。2走前の紅梅ステークスは3着でしたが、直線入り口で勝ち馬アロンザモナに寄られる不利を受けており、スムーズに追い出せていれば、1、2着争いに加わっていたかもしれません。勝負レースでは近2走とも上位に評価してきましたが、ここのメンバーに入っても差はないはずなので、馬券的には面白い1頭になりそうです。なるべく内目の枠を引きたいですね。
以上、フィリーズレビュー2017の予想考察でした。