(3年前に訪れたコーフィールド競馬場)

南部杯2020(盛岡)の予想です。

南部杯2020の出走馬は、JRAからインティ、モズアスコット、ワンダーリーデル、サンライズノヴァ、アルクトス、ワイドファラオ、ゴールドドリームが出走。地方勢は、モジアナフレイバー(大井)、イダペガサス(北海道)、ヒガシウィルウィン(盛岡)らが迎え撃ちます。盛岡競馬場1600mで行われるJpnI戦。このレースは勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。G1馬6頭が集い、秋のフェブラリーステークスと言ってもいいほどの超豪華なメンバーが揃いました。

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現ダートマイルG1路線は、

18年南部杯 ルヴァンスレーヴ
19年フェブラリーS インティ
19年かしわ記念 ゴールドドリーム
19年南部杯 サンライズノヴァ
20年フェブラリーS モズアスコット
20年かしわ記念 ワイドファラオ

とレースのたびに勝ち馬がコロコロと入れ替わっていますが、果たしてまた新たなダートマイル王が誕生するのか注目ですね。

南部杯2020の予想と見解です

盛岡ダートの特徴といえば、何と言っても「時計が速いこと」だろう。

同じ左回りのマイル戦・フェブラリーステークスと比較しても、南部杯の勝ち時計がいかに速いかが分かる(以下参照)。

◆フェブラリーステークスと南部杯の勝ち時計(過去5年)

15年のみフェブラリーステークスの方が上回ったものの、16年以降はすべて南部杯の走破時計の方が上。特に近年の盛岡ダートは以前にも増して高速化している(盛岡ダート1200m、1600mの現コースレコードは16年以降に更新)。

今年の南部杯に出走しているJRA勢7頭は能力的にそこまで差のないイメージ。おそらくスピード勝負になりやすい盛岡ダートへの適性が明暗を分けるのではないか。それでは予想にいきましょう。本命は舞台適性抜群と見ている…

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ワイドファラオの押し切りに期待したい

Storm Cat系のヘニーヒューズ産駒らしくスピードの持続力が最大のウリ。ワンターンでスピードが出るレースは間違いなく合っているはずで、事実、3歳時に重馬場で高速ダートになっていたユニコーンステークスで逃げ切り勝ちを収めている。

2走前のかしわ記念でG1初勝利を飾り、前走帝王賞では中距離のスペシャリスト相手に4着と健闘。大井2000mの申し子・オメガパフューム、中距離G1・2勝のチュウワウィザードと互角の勝負を演じており、ここに来て馬自身も力をつけているのではないか。ハナはインティに譲るかもしれないが、外目2、3番手の形なら力を発揮できるだろう。

相手はモジアナフレイバーが侮れない

昨年の南部杯では勝ち馬サンライズノヴァから0.6秒差の4着に敗れたものの、出負け気味のスタートから強引にポジションを取りにいき、4コーナーでは内から6頭分ほど外を回らされる形に(以下参照)。

●19年南部杯の4コーナー

コースロスが最も生じていたのは本馬で、内をロスなく立ち回った2着アルクトス、3着ゴールドドリームとはコース取りと見ていいだろう。

今年は本馬にとって理想的な1枠2番(南部杯で波乱を演出する馬はだいたい内枠でもある)。鞍上が色気を持たずに内でじっとしていれば、馬券圏内はもちろん、G1制覇も決して夢ではない。適性で言えば、大井2000mより盛岡1600mの方が上のはずだ。

3番手は昨年の覇者・サンライズノヴァ

その昨年は吉原騎手の絶妙なエスコートに導かれての勝利も、直線は1頭だけ抜けた脚色で完勝と言える内容。南部杯は元々、ブルーコンコルドの3連覇、エスポワールシチーの3勝、コパノリッキーの連覇など、リピーターが生まれやすいレース。すでに同舞台に適性を示しているのは大きな強みだろう。昨年以上に相手が揃った感はあるものの、今年も上位争いに加わってくるのではないか。

インティは連戦連勝時の勢いはないものの、自分の型にハマれば、一級線相手でもまだまだ戦える。今回は内目の枠を引いたので、外の出方に関係なく行き切る形を選択するだろう。スピードタイプで盛岡ダートへの適性はありそう。ケイムホーム産駒も15年4番人気2着タガノトネールを輩出している。

モズアスコットは今年のフェブラリーステークス勝ち馬。前走かしわ記念はいかにもコース形態が合わなかった感じで、ワンターンコースに変われば、またパフォーマンスを上げてくるのではないか。鞍上も厩舎も怖い。

ゴールドドリームは4度目の南部杯挑戦で、過去3回は17年5着、18年2着、19年3着。直近2年は単勝1倍台の支持を集めながら敗退しており、盛岡ダートへの適性は正直微妙だろう。最後の勝ち鞍は19年かしわ記念。詰めの甘いレースが続いており、ピークを過ぎた印象もある。

アルクトスは昨年の南部杯2着馬も、昨年4番ゲートから今年14番ゲート、前年以上に強力なメンバー、近走やや苦戦などを考慮すると、昨年以上の結果を期待するのはやや酷か。インティ、ワイドファラオの存在は本馬にとってマイナスでしかない。

最後にワンダーリーデル。どうしてもハマり待ちにはなるが、今年のフェブラリーステークスでは3着サンライズノヴァからタイム差なしの4着に健闘。左回りのマイル戦は向いており、前が崩れるなら決してノーチャンスではないだろう。

南部杯2020の印

◎⑮ワイドファラオ
〇②モジアナフレイバー
▲⑪サンライズノヴァ
△③インティ
△⑤モズアスコット
△⑯ゴールドドリーム
×⑭アルクトス
×⑨ワンダーリーデル

1番リンクスゼロ…前走笠松のA3でブービー。ここは参加するだけだろう。

4番イダペガサス…門別に移籍して2連勝中。JRA時代は東京ダート1400~1600mで3勝を挙げており、ワンターンの左回りは得意条件も、さすがにJRAの一級線相手では分が悪いのでは。

6番ナラ…前走オーバルスプリントでは勝ち馬サクセスエナジーから2.7秒差の8着。ダートグレードで通用するレベルではない。

7番スカイサーベル…前走青藍賞ではヒガシウィルウィン、パンプキンズに完敗。対地方勢でも分が悪く…

8番パンプキング…本来なら岩手の大将格としてこのレースを迎えるはずだったが、ヒガシウィルウィンの移籍によって盛岡ナンバー2に。そのヒガシウィルウィンもここでは苦戦必至なので、本馬に出番はないだろう。

10番キタノイットウセイ…たびたびダートグレードに参戦しているが、そのダートグレードで1頭以上交わしたことが一度もない。ここはリンクスゼロとの最下位争いだろう。

12番モンサンルリアン…元々、南関東のB2で歯が立たず、岩手に移籍。青藍賞1~3着馬に先着するのも難しいだろう。

13番ヒガシウィルウィン…盛岡に移籍して力の違いを見せつけているが、戦う相手のレベルがガクッと落ちたことで、勝利しているだけだろう。ここで勝ち負けするには前走から4秒近い時計の短縮が必要。

南部杯2020の買い目

まず2番手以下の印を変更します。

◎⑮ワイドファラオ
〇⑭アルクトス<次走注目>
▲③インティ
△②モジアナフレイバー
△⑪サンライズノヴァ
△⑤モズアスコット
×⑯ゴールドドリーム
×⑨ワンダーリーデル

やはりワイドファラオから買う以上、前が止まらないパターンに賭けた方が面白いと思うので、相手本線はアルクトス、インティでいきます。展開は逃げインティ、2番手ワイドファラオ、3番手アルクトスを想定しているので、そのままで決まって欲しいですね。アルクトスは次走注目馬でもありました。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲△(モジアナフレイバー)ー○▲△△△××(15点)

3連複で1列目にワイドファラオ、2列目にアルクトス、インティ、モジアナフレイバー、3列目に印を打った馬へ(ワイド3点でもOK)。本線は2列目がアルクトス、インティ絡み、3列目がモズアスコットまでです。

馬連:◎ー○▲△(モジアナフレイバー)(3点)

馬単:◎→○▲△(モジアナフレイバー)(3点)

あとは馬連&馬単でワイドファラオからアルクトス、インティ、モジアナフレイバーへ。本線はアルクトス、インティ絡みです。

南部杯2020の予想でした。