ジャパンカップ2020の予想です。

ジャパンカップ2020の出走馬は、コントレイル、デアリングタクト、アーモンドアイ、グローリーヴェイズ、カレンブーケドールなど15頭。東京競馬場芝2400mで行われるG1戦です。

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ジャパンカップ2020の予想です

史上最多の芝G1・8勝を誇るアーモンドアイに、無敗の三冠馬2頭コントレイル、デアリングタクトが挑む今年のジャパンカップ。

「世界に通用する馬作り」を標題に創設された同レース。古くはホーリックスとオグリキャップの壮絶な叩き合いで衝撃の世界レコードが飛び出した89年、3歳エルコンドルパサーの圧勝劇だった98年、タップダンスシチーのひとり旅だった03年、名手・デットーリに導かれてハーツクライを封じ込めたアルカセットの05年など。近年で言えば、記憶に新しいのは18年だろう。当時、3歳牝馬だったアーモンドアイが2分20秒6の驚異的なレコードで勝利。ジャパンカップの歴史に新たな1ページが刻まれた。

今年で40回目を迎えるジャパンカップ。その節目を飾るのに相応しい豪華なメンバーが揃い、今年も後世に語り継がれるジャパンカップになりそうだ。

一ファンとしては3頭のデットヒートが純粋に見たいものの、3強と言われるG1で3頭がそのまま1~3着に入ることの方が少ないのが競馬。馬券を買う立場としては3頭の順位付けをするよりも、3強に割って入れるのはどの馬か?という視点から入っていきたい。

本命はグローリーヴェイズが男の、古馬の意地を見せる

休み休み使われているため、いまひとつポテンシャルの見極めが難しいものの、昨年の香港ヴァーズではラッキーライラック、エグザルタント、ディアドラを寄せ付けずの完勝。いくらモレイラマジックと言っても、国際G1で圧勝するのは並大抵のことではなく、馬のポテンシャルの高さゆえのパフォーマンスと言っていいだろう。

事実、IFHAが発表した2019年のロンジンワールドベストホースランキングでは9位タイにランクイン。セックスアローワンスがあるとはいえ、あの有馬記念の半端ない強さだったリスグラシューに1劣るだけ、天皇賞(秋)のアーモンドアイには逆に1優っている。世界のハンデキャッパーが見ても2019年香港ヴァーズのグローリーヴェイズは世界でも指折りのパフォーマンスだった。

◆2019年のロンジンワールドベストホースランキング

その直後の宝塚記念ではまさかの大敗を喫したが、長期休養明け、モズベッロがサートゥルナーリアに先着するほどの特殊な馬場、状態も決して万全ではなかったようなので、ノーカウントでいい。秋初戦の京都大賞典では斤量58キロを背負いながらキセキを封じ込めて勝利。今回は当時からさらなる上積みが求められるものの、昨年の京都大賞典→香港ヴァーズで大きな上積みがあったように、今年ももう一段上の走りを見せてくれれば、3強に割って入っても不思議ではない。芝2400m【3.0.0.1】、左回り【1.1.0.0】。東京芝2400mは初出走になるが、条件ベストの可能性がありそうだ。

父は三冠馬ディープインパクトで、母系を見ると、三代前の母が牝馬三冠のメジロラモーヌ。終わってみれば、三冠馬ではなく、三冠馬の血が凝縮された本馬だったというオチがあっても良さそうだ。

相手は3強ではコントレイルを最上位に評価したい

手の付けられない絶対的な強さがある印象こそ受けないものの、テイエムオペラオーのようなレースセンスの良さ、さらに本馬は父ディープインパクト譲りの瞬発力も兼ね備えており、競走馬の鑑と言ってもいいほど。前走菊花賞は見た目では辛勝だったものの、並ばれてから抜かせない強さを見せ、そもそも適性外の距離で勝ち切ったのだから、ポテンシャルが抜けていたのだろう。日本ダービー、神戸新聞杯ともに余力を残しながらゴール。福永騎手がインタビューで話していた「まだ使わせていない瞬発力がある」は客観的に見ても、そういう印象があり、ここで生涯最高のパフォーマンスを見せる可能性が高い。本当にもう一段上の走りができるならアーモンドアイ、デアリングタクトでも敵わないだろう。

3番手は牝馬三冠馬デアリングタクト

桜花賞、オークス、そして秋華賞と2着馬との着差こそそこまで付かなかったが、誰がどう見ても1頭だけ抜けているパフォーマンス。特に東京芝2400mで行われたオークスは直線入り口からしばらく前が空かなかったものの、前が空くとそこから迷いなく伸び、力の違いをまざまざと見せつけた。3歳牝馬は斤量のアドバンテージがあるためかジャパンカップと相性が良く、96年2着ファビラスラフインを筆頭に【2.3.1.10】(勝率12.5%、連対率31.3%、複勝率37.5%、単回収率50%、複回収率105%。※JRA所属の3歳牝馬のみ)。昨年は重賞未勝利のカレンブーケドールが2着に入っており、現3歳牝馬でダントツの能力を秘めた本馬なら古馬の壁はないも同然だろう。3強の中では位置取りが一番後ろになりそうだが、直線は前にいるアーモンドアイ、コントレイル、そしてグローリーヴェイズを猛然と追い詰めそうだ。

アーモンドアイは舞台が東京芝2000mの高速馬場ならコントレイル、デアリングタクトよりも評価したいが、東京芝2400mのタフ馬場ではやはり割り引かざるを得ない。ただいくら馬場がタフと言っても、昨年の有馬記念のようにレースの上りが37.6秒もかかるようなレースにならないので、それなりの格好はつけてくれそうだ。

キセキは前走天皇賞(秋)で5着に敗れたものの、本馬の苦手なスピード、加速力勝負では結果が出なかったのも仕方がない。今回は前走よりも条件的には合っており、着順を上げてくる可能性はありそう。

最後に大穴でウェイトゥパリスを推す。すでに7歳だが、今年に入って本格化。特に評価したいのはサンクルー大賞より、4走前のガネー賞。ソットサスと叩き合いに持ち込み、外から並びかけたところがゴール。パフォーマンスとしてはほとんど互角で、そのソットサスが凱旋門賞を制したのを見ても、本馬も決して舐めらた馬ではない。スタートが致命的に遅いので、最後方追走はほぼ間違いなしだが、トーラスジェミニ、ヨシオらが捨て身の逃げを打ち、後続勢が早めに動けば、スタミナ豊富な本馬が最後に突っ込んできてもいい。

ジャパンカップ2020の印です

◎⑮グローリーヴェイズ
○⑥コントレイル
▲⑤デアリングタクト
△②アーモンドアイ
△④キセキ
△⑧ウェイトゥパリス

以上、ジャパンカップ2020の予想でした。